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第一章領地拡大編

最強?

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「誰か倒れてる?」

「?...確かになんかうずくまっているような。」

パカパカ

「えっとー」

近くに行くと
それは巨大なクマだった。
まぁよく考えるとあの距離から見えていたのだから相当でかくて当たり前だろう
寝ているから正確にはわからないが立つと、4,5メートルくらいありそうだ

「これは...」

「大きいクマだな。これはなんてやつだ?」

「天災級の一つ前のランクであるS級に相当する魔物、『ビーグベアー』」

名前だっさ
大きいクマじゃん。
起き上がったやん。
「やっぱ5メートルくらいあるか?」

「バカか!そんなことを言ってる場合じゃねぇ!すぐに逃げろ!」

「いくらペンでも倒せないだろ。これは」

「だから逃げろって言ってんだ!」

まぁそうだろう
昔から仲が良いから俺に対して敬意を持ったような接し方はしない。
けどその辺は理解しているやつだ
だから自分を犠牲にしてでも男爵である俺を生かそうとする
まぁでもその必要はないんだけどな

~~回想~~
今日は昨日みんなに伝えた計画に取り掛かるために、詳細な計画書と物品をそろえないとな
よしまずは計画書を完成させるかー

うん。
農業と貯水なんかはほとんど俺の出番はないな
すぐに建築士に依頼を出すことが優先か。
それを先にやってしまおう。といっても建築士も設計はすぐに終わるだろう
なにせ川と領地をつながる水路を設計するだけだからな
あとは、ミニ水車を使うから高さをそこまで考えなくていいことをちゃんと書いてっと
よし、次はっ


ふぅー終わった。
夜までかかると思ったけど案外夕方までに終わったか
本気でやると出来るもんだな。

じゃあ早速アレを確認するか。
「ちょっと出てくる。夜の食事までに戻る。」

「どこまで?」

「隣の庭でリフレッシュだ。今日は一日机に向かってからな」

「なるほど。いってらっしゃいませ」

正直転生してまずこれを試したかった。
でも季節が冬だった時点で先に領地関係をやるべきだと思って後回しにしていたのだ

アレとはつまり上級天使が決定したステータスはどんなもんか確認することだ
あのうさん臭い天使もどきが言っていたように数字を確認するすべはないし、そもそも見てもからないから、前世の感覚と今の運動能力を比較するって感じだ


ちょっと準備運動をしてから1人スポーツテスト開始だ
まずは50メートル走!
次に立幅飛び!
ボール投げ!
...

全工程を終了して思ったことは、
「この世界の平均的な数字がわからねぇ!」
だった

なのでその日のうちに男爵1番腕の立つペンの家に行き
スポーツテストをしてもらった。
結果を見て驚いた。これがこの世界のB級冒険者なのかと
このレベルの運動能力でB級程度なのかと、
結果は50メートルが約2秒
立ち幅跳びが約10メートル
ボール投げが約110メートル
とB級でこのレベルだ。どれも化け物級である

しかし、だからこそ思った。
自分が本当にこの世に生まれてよい存在であったのかということを



「なにをボーッとしている!早くッ
その瞬間ペンの視界からレオンが消えた、
しかし瞬きをするとレオンは変わらずそこにいた
焦りからの錯覚だった。

だと思った。
次の瞬間目の前のが動いた。
俺は死を覚悟した。
レオンを逃がすことも無理だと悟った、

ドスンッ
影が揺れ動き大きな音がした
音につられてそのほうを見るとビーグベアーの首と胴が離れており、血が大量に流れ出ていた
「出ていた...へっ?」

「ふぅ。いっちょ上がりだな。」

「どういう」

「まぁそんなびっくりするよな。少し前に走ってもらったり飛んでもらったりしたろ?」

「あぁ、自分の能力は把握の方法の1つとして悪くないと思った」

「俺の結果はペンより12倍強良かったんだ」

「いや、それ...いろいろと聞きたいことが...」

「まぁそうだろーな、でも話せるようなことはないんだ。突然力が湧き出るような感覚があってさ」

「そうか...そうか?」

「そんなことより俺は男爵としてるのはまずい。だからスキルで変装する」

「お、おぉ」

「どれがいいだろ。こんな顔?」

「なんか違う」

「これ?」

「んー」

...


「よし!じゃあこれで決定だ。名前は~レオでいいや、面倒だし」



「結構スムーズに入れたなぁ」(レオン)
ここアームストロング伯爵領は、レオンが統治するバハムート男爵領から西に位置おり国境警備を担う辺境伯爵領であるため名産などはなく、物の出入りも少ない
そのため入領がスムーズなのだ

まずやらなければならないことは...
そう、宿探し!なわけだ
普通なら夜適当に探せばいいのだが、賃貸ではなく持ち家にするつもりなので不動産に行く必要があるのだ
そうなればっ!
「早速不動産屋に行こう、店舗取り扱っているタイプのとこが良いな」

「あぁ、そーだな」(ペン)
レオンは昔からそうだ
頭の中でいろいろ考え結論だけを話す
最初は英雄伝に出てくるある敵、十戒の第九席禁言の話方をまねてるのかと思った
しかしどうやらそれは違ったみたいだ
なぜって?
それはなんとなくだが、そういうことをする奴じゃないと思たからだ

つまりこういう時は
どういう意味だ?と聞き返さず
付いて行っておいおい理解して行くって感じだ


「はぁ、坊ちゃんよー。そうはいっても銀貨1.2枚で買えるもんじゃないわけ。分割でも最低月に銀貨9枚ってとこだな」(不動産屋店主)

「いや、一括でいいよ」
ジャリッ
机に袋が置かれた、
そこから少し顔を覗かせる金貨

店員の手は火が出るほど揉まれ
手首はねじ切れんばかりにくるくると回った
「いやぁ~!では詳細をお聞かせ願いたいですな!(ニコォ)」
「そのあと条件に合う物件を見に行くということで!」


俺の出した条件はこうだ
1.1階部分には受付カウンターがあり、横に食事可能なスペースがある
2.受付カウンターの裏の作業スペースがそれなりに大きい
3.料理スペースがある(小さくてもいいから)
4.個室に案内できる場所がある
5.2階は泊まれるスペースと設備がある
6.裏庭がある
7.ボロボロでもいい

この条件で探すと金貨50枚ほどの値段らしい
当然新築じゃなく逆にかな~り古いものでこの値段だ
ち・な・み・に 約38万ユーロ、500万円くらいだ


っとそいう言うことなので
契約して金貨50枚払ってまず手紙を書いた

ゴメンナサイに力を入れて
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