スローライフを送りながら弱小男爵家から世界へ羽ばたく物語

雨音

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第一章領地拡大編

改革

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「ここから先はクールだけじゃなくて、各責任者を交えて話していかないとね。」

「そうですね」

「まだまだ改革を進めていくから。目安として今ある貯金全部吐き出すくらいの規模で」

「それは...」

「案が通ることを祈るよ」

「そうですね。皆で考えて大丈夫だと判断させるならいいでしょう。」

「じゃあ夜に話し合いをしたいからみんなに用意させておいて」

「わかりました」



「ではよろしくお願いします」

「「「「「お願いましす」」」」」

「まず、先日このバハムート男爵領当主。俺の父にあたる人が急死した。そこで俺がこの領主になったわけだ。まぁまだ14歳で少し早いけど、小さい領地の特色とでもいうのか、すでに領地の経営について関わっていたからまぁそこまであたふたした感じじゃない」

「そうですね。それは不幸中の幸いであると思います」
・先代の時から秘書として領地をとんに支えてきた人物
 名前はルーク

「うん。それでみんなは知ってると思うけどどうにかして領地を大きくしていこうと考えてたみたいだ」

「最近は隣国や国内も少しずつ騒がしくなってますからな。方針としては戦えるようになるというよりは存在感を示してどこかの大貴族様の子分になろうって話でさぁ」
・バハムート男爵領の騎士をまとめる騎士団長ムッハ

「まぁでもそうはいっても簡単なことじゃないでしょうねぇ、ええ。先代も何か得策があったわけではないでしょうね、ええ。」
・村長の1人。この男爵領では1000人ほど単位につき1人計3人の村長がいる
 名前はロン

「そうだね。そこで俺も自分なりに色々考えてたんだ。で思いついたのが今みんなに配った紙に書いている農業政策だ」

「この肥料というものが成功すれば面白いと思います、ええ。3股のクワは使ってみないことにはわからないでしょうね、ええ」

「肥料に関して効果が出るのはまだ先だろう。この冬の間は育てらないからね。まぁ今年一年頑張ってみよう。クワについては実物を持ってきている一度使ってるから効果は保証するよ」

「肥料は危険な気もします。本当にそれで作った作物がおいしいのでしょうか?」
・村長の1人。名前はピーター

「確かに全部知れで作るというの合理性に欠けるかもしれませんね」(ルーク)

「なるほど。そうだな。新たなの農作値を作る計画があるんだけどその部分だけにしようか、どうだろう」

「それが良いと思います」

「「「異議なし」」」

「よし。それじゃあ次に水車を見てほしんだ」

「先ほど言っていた水を持ち上げるやつですか?」

「そうだ。それのミニチュア版を作ってみた。見てくれ」

「「「「「はぁ...」」」」」

「まぁぴんと来ないよな。これは流れがある川とか水路で有効的なんだけどさ、この部分に水の流れる力が加わるとどうなると思う?」

「回りますね、ええ。」

「そう、回転するんだ。で次にこの桶みたいなやつを見てくれ。川に設置したらここに水が入るだろ?それで「なるほど!これはすごいですね!」

「あぁ。ルーク、少し落ち着こうか。みんなにも理解してもらえたかな?」

「ええ」

「まぁなんとなくは」



「うん。それで衛兵の2/3はこれの設置と水路の拡大をやってほしいんだ。もちろん建築のアドバイザーの指示に従って。あと俺自身も農業のほうは他に任せて衛兵と一緒に動いていくつもり」

「かなり重要な役割で、頑張らせていただきやす。して残りの1/3は?」

「酒造り。これからこの領地の特産になる予定の重大な作業を任せたい。」
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