上 下
55 / 69
第2章学園編

とある話

しおりを挟む
「以上報告を終わります」

「ご苦労」

「今回の戦力差で勝ちに導いてくれたこと非常にうれしく、頼もしく思う。」
「まだ不安に思っている民もいるだろう。すぐに発表するのだ」

「はっ」

「それでは今回活躍した者たちには別途褒章を渡すとしよう。追って連絡する。また自らの領地のこともあるだろうから各自自由に戻ってよいぞ。」

「「「はっ」」」

「うむ」

ゾロゾロ


とある部屋
「でどうだった?」

「はい。やはりっといった具合でしたね。」

「うん。そうか。そろそろ看過できないか。」

「難しいですが、マイナス要素の方がでかいように思います」

「...してどのようにして対処したのだ?いつもと報告が違うようだが」

「そのことなのですが...」

「なるほどのう...素晴らしいではないか(笑)影あるところに光ありだな。」

「そうですね。私自身驚いております。今回の件を含めて、」

「そうだな。しかしまぁまた面倒が起こりそうだのう」

「これは試験の一つですから。ここは傍観ですね」

「あぁ。いい結果になることを期待している。本当にな、」

そう言って2人は首都メイドリーを眺めながら未来に思いをはせるのであった



とある理事長室
「納得がいかんな」

「...」

「俺はハリーを雇い入れたいんだ。」

「はい。」

「あの小僧が目障りだ」

「アルベルトですか?」

「そうだ。この夏でどうにか処理しろ」

「流石に目立ちすぎますよ!

「別に殺せと言っているわけではない」

「退学に追い込めと...」

「やり方は任せる。当然手も貸す」

「...」

「なんだ?文句があるのか?」

「いいえ。。とんでもございません」

「うむ。」



とある主婦たち
「聞いた?」

「えぇびっくりよ!夏の間リックス商会は全店休業ですってね」

「そうそう!」

「それだけじゃないのよ?見た?」

「見た見た!なんでもスタジアムを借りてイベントをするとか何とかで今一定の金額以上商品を買ってる客に先着でその参加チケットを無料配布してるって話よね!」

「そうそう!あそこの商品は画期的なものが多いでしょう!だから私気になって少し贅沢しちゃったもの(笑)」


とある執務室
「お疲れさまでした。大活躍だったそうで。」

「あぁ対人相手にどのくらい通用するか見て見たくてな」

「戦闘も達者であるとは知りませんでしたよ」

「ありがと、そんなことよりその戦いの最中思いついたことがあってさ」

「それはどんなことなのですか?」

「それがさ、新しいジャンルに挑戦しようと思ってさ(笑)」

「なんと、今まだ表に出していない進行中の企画があるにもかかわらず新しいジャンルの商品ですか!?」

「確かに進行中だけどあれはもうやることないからね。あーそれと明確な商品じゃないんだよ。そこまでは思いついていないというか、研究が必要なんだよ。」

「なるほど。」

「それで集めてほしい人材と作ってほしい施設。出しておいてほしい依頼があって...」

「なんと!!!(この方は本当に...)わかりました。すぐに手配します。これでまた一つ上の段階へ行けますね」

「だといいな、」

そう言って未来を見据える。
その眼には何が映っているのだろうか


第2章完
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる

兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。

[完結]思い出せませんので

シマ
恋愛
「早急にサインして返却する事」 父親から届いた手紙には婚約解消の書類と共に、その一言だけが書かれていた。 同じ学園で学び一年後には卒業早々、入籍し式を挙げるはずだったのに。急になぜ?訳が分からない。 直接会って訳を聞かねば 注)女性が怪我してます。苦手な方は回避でお願いします。 男性視点 四話完結済み。毎日、一話更新

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

転生嫌われ令嬢の幸せカロリー飯

赤羽夕夜
恋愛
15の時に生前OLだった記憶がよみがえった嫌われ令嬢ミリアーナは、OLだったときの食生活、趣味嗜好が影響され、日々の人間関係のストレスを食や趣味で発散するようになる。 濃い味付けやこってりとしたものが好きなミリアーナは、令嬢にあるまじきこと、いけないことだと認識しながらも、人が寝静まる深夜に人目を盗むようになにかと夜食を作り始める。 そんななかミリアーナの父ヴェスター、父の専属執事であり幼い頃自分の世話役だったジョンに夜食を作っているところを見られてしまうことが始まりで、ミリアーナの変わった趣味、食生活が世間に露見して――? ※恋愛要素は中盤以降になります。

「婚約を破棄したい」と私に何度も言うのなら、皆にも知ってもらいましょう

天宮有
恋愛
「お前との婚約を破棄したい」それが伯爵令嬢ルナの婚約者モグルド王子の口癖だ。 侯爵令嬢ヒリスが好きなモグルドは、ルナを蔑み暴言を吐いていた。 その暴言によって、モグルドはルナとの婚約を破棄することとなる。 ヒリスを新しい婚約者にした後にモグルドはルナの力を知るも、全てが遅かった。

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜

よどら文鳥
恋愛
 フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。  フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。  だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。  侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。  金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。  父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。  だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。  いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。  さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。  お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。

あの日、さようならと言って微笑んだ彼女を僕は一生忘れることはないだろう

まるまる⭐️
恋愛
僕に向かって微笑みながら「さようなら」と告げた彼女は、そのままゆっくりと自身の体重を後ろへと移動し、バルコニーから落ちていった‥ ***** 僕と彼女は幼い頃からの婚約者だった。 僕は彼女がずっと、僕を支えるために努力してくれていたのを知っていたのに‥

処理中です...