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第2章学園編

メイドリー際5

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「お疲れさん、3位おめでとう」

「まぁ最低限って感じだな」

「にしても宮本は強かったな」

「あぁでも俺とやった準決勝と決勝を見た感じクラス対抗なら問題なくやれる」

「確かにそうかもな」
あーガルは健のスキル知らないもなぁ
健の分身と認識阻害の合わせ技は団体向きでめちゃ厄介だ
まぁでもやりようはある、行っても剣士だから魔法使いを当てればそれで済むだろう。
あいつには悪いけど勝たせてもらう(笑)

「だから任せろ!!」

「実際お前に頼る作戦も考えてるから、マジ頼むよ(笑)」

「おう!」




~クラス最終作戦会議~
アル
「じゃあ一応一戦目からいこう。まずはE-2だなこれは個人戦を見る限り特に作戦をいじる必要はなさそうだ」

「だなぁ」
「うんうん」

「よし、だから作予定通りシンプルな正面衝突でいく。向こうの行動パターンとして考えられるのは、まず戦いを捨てること」

「前に言ってたやつだね?」

「そう、Eクラスの実力なら全勝を目指すのは得策でないだろうし、そういう無謀なことをしているかどうかってとこも見られてる。まぁこれは今回の順位にはかかわってこないが。つまり何か奇抜な作戦をするなら勝てそうな相手に対して行うだろう。個人的にはB-1とかに仕掛けやすそうかなって思う」

「だな。俺もそー思うわ」

「で2つ目は勝ちに来るパターンだけど。これには後手で対応していこうって感じだ、戦力に差があるから可能だろうと思う。」

「まぁ少し消極的な気はするけどな」

「確かにそう思うかもしれないけどそうじゃない。作戦を実行した時に、相手側が慌てたらよし!て感じになるだろうけど、淡々と対応されたら影響が出るのは作戦を実行したほうだ。こっちそれを狙う、だからまぁ冷静に行動してくれ、特にガイル。お前はセンスあるけどそういうの苦手だろ?(笑)」

「わぁーてるよ」
以前アルとリッカスに盾突いたやつ。
ガイル的には後方で作戦考えさせるとか言って、アルのらの話は聞くつもりなかったけど思ったより頭が切れたから従ってる
根はまっすぐなやつ。

「よし(笑)じゃあ次は2戦目の作戦についてだが、これは改める必要がある」

「あの魔法部門で優勝したやつがいるクラスだよな?」

「そう。C-3だ。で、その前に一応確認だけど今回のクラス対抗模擬戦争のルールは覚えてる?」

「もちろん、
1.勝敗は相手を全員行動不能状態にするか、モノリス内にある巻物の奪取
2.戦場には何を持ち込んでもいいが、戦闘で使っていいのは殺傷性のないもの(例:木刀)。魔法についても同様で人に向ける場合や、意図しなくても人に当たる可能性がある場合に殺傷性の高いものを使用した場合その時点でそのクラスの負けとする
3.モノリスの場所は各クラス考えて配置する。ただ設置可能範囲は指定されており、戦闘開始20分前に敵に相手のモノリス設置可能範囲の公表がされる
4.時間制限は15分であり、戦闘可能者が多いほうが勝ちなどのルールはなく、1のルールで上げたのもののみが適応となるので、それ以外は引き分けとする
5.最終的な順位の決定法は勝ち点の合計で決まる。勝ちが3点、引き分けが両方に1点、負けが0点とする
の5つ」

「そうだな、ありがとう。勝つ方法に全員行動不能にするとあるが、これは制限時間が15分と言うことでかなり難しいだろう。」

「そうか?人相手なら感知も使えるだろ?」

「いや~感知阻害くらい全クラス使える人いるんじゃない?」

「後半になれば倒れてる確率の方が高いだろ」

「あ~そうか~」

「まぁ確かに簡単そうに思えるかもしれない、けどその残り数人倒すのにどのくらいの時間が残っている?それに相手が自分たちの味方が少なくなった状態で俺たちが全員行動不能を狙ってるってわかったら、引き分け狙いで逃げに徹するだろう。」

「そうなればモノリス探せば?」

「それは最初から全員行動不能を狙う班とモノリスを探す班の半分にわけるってことか?」

「んー、そうなるともし戦力的に勝てるとしても、相手が逃げ出す頃には時間が足りなくなるか。なら最初から全員で行動不能狙い!」

「そうなると、気づかれて逃げに徹しながらの作戦を取られる。そんでこっちは途中からモノリスを1から探す作業をしなきゃならなくなる。いくらモノリスを置ける範囲が決まってたとしても運に頼ることになるだろう」

「なるほど。じゃあC-3のモノリスを探すってことか?」

「そうだがハリーがネックになる」

「そうだね」
「うん、あいつは邪魔だ」

「そう、あいつにモノリスを守られたら簡単に攻略できないだろう。しかもようやく倒して、それがおとりのモノリスだったら1からになる」

「じゃあどうするの?」

「ガル、アリス、ガイル、ロバートの4人で構成する班になりふり構わず本気で全員行動不能を目指してもらう」

「?それで?」

「うん、そうすると相手はどう考えると思う?」

「それはー...全員行動不能を狙ってるか?」

「いや、必死にモノリスを探して。とにかく最速クリアを目指しに来たって思うはずだ」

「うん、まぁ確かにそう思う確率は高いか」
「うんうん、確かに」
「でも絶対とは言い切れないと思うんだけど」

「確かにそうだな、じゃ先に全員行動不能にする作戦って思われた時にどうするか説明しよう。正直こっちのほうが楽なんだけど、でまぁそうなると考えられる1つに向こうも行動不能にしに来ることが挙がる、うちのトップ4だ簡単に倒れない。それこそ倍以上の数を道ずれにするか、ハリーを倒せないにしてもかなりあいつの時間を奪うくらいにはな。」

「なるほど!その間に他のメンバーでモノリスを探すってわけだ!」

「そういうこと、向こうがその作戦で来るならハリーは4人を倒しに来るか、他のメンバーに耐久させてこっちのモノリスを取りに来るかの2択だと思う。」

「なんで?」

「向こうがこっちの作戦を全員行動不能だと思った時点で、ハリーをモノリスに張り付けておくのはもったいないからだよ。ハリーは大きい存在だからこそ動きが読みやすい」

「たしかに、そうだな。なるほど」

「で、次は4人が最速でモノリスを取りに来てると思われたとき。この場合はモノリスにハリーが張り付いた状態にして、少人数でモノリスの場所がわからないように対応しにくる。で残りがこっちのモノリスを取りに来るか、ハリーが直接4人を倒しに来るパターン。ただこの場合のハリーの役目には、モノリスの場所を気付かれてはいけないってハンデがあるから、勝てると思う。実際4人が対峙するのが誰であれ、向こうはモノリスを守る、こっちはモノリスを探すことを意識せずに戦うっていうアドバンテージを利用して、時間を稼ぎながら相手の数を減らせるって作戦」

「うんうん」

「ハリーがモノリスに張り付いてた時それが偽の場合もあるから、そこに人数をかけられない。つまりハリーを見つけた班が単体で無力化出来なければ引き分けになる。でもまぁそれなら仕方ないって感じだ、当然そうなったら向こうはモノリスを守らなきゃいけないって頭に入れて戦えよ?」

「おっけー」

「で、ハリーがこっちのモノリスを取りに来るパターンもあるけどそれは心配しなくていい、俺たち作戦班とエリスたちの4人で対応できる。だから敵陣に向かう道中で、できるだけハリーに気づかれないように攻めてくれればいい」

「つまり、4人を残してそのほか全員でモノリスを探すってことか?」

「そ、ハリーを攻めさせるか、守り側についたとしても本来の力を出せなくさせるか、モノリスを守ることをしなくて、本来の力を出したとしても、直接勝ちに関係ない4人に足止めしてもらうって作戦」

「でもそれは、お前らモノリス防御班の4人(エリス、その護衛のマリー、リッカス、アル)にかかってるな。どれくらい耐えられるんだ?」

「まぁハリーとあと数人くらいなら15分耐え切れるから、そっちは時間のことを考えずにとにかくギリギリまで取りに行ってほしい」

「すげー自信(笑)」

「ハリーと正面戦闘する必要ないからね、でハリーさえそれで無力化出来たらあとは、シンプルに勝てるだろ。な?」

「当然です。エリス様の護衛をしている私がたかが同級生に負けません」

「僕も個人戦に出てないけどそれなりに自信あるよ?(笑)」

「流石エリスだな(笑)確かにリッカスも自信ありげだったもんな」

「うん(笑)」

「もし向こうもいきなり攻めてくる作戦だったら?」

「抑えられないな(笑)まぁでもそれならフェアにお互いが時間との勝負ってやつだ」

「よし、じゃあCクラスにはその作戦で行こう」

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