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第1章始まり編

祝い

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今日は両親の結婚記念日だ
商会が完成して約2年がたつ。

今日はその商会の新商品
正確にはまだ販売される前なので非売品だ
それをプレゼントする

「今日はおめでとうございます」

「あぁありがとう」
「ありがとうアル」

「ちょっとしたものですがプレゼントです」

「なんて優しい子」

「これはなんだ?ニットに形が似ているが...」
※ニットとはそういう名前の魔物です

「ニット帽と言います。頭にかぶるものです。すごく温かいですよ!」

「そうなのか、ありがとう。つけてみようか...確かにこれは暖かいな」

「ほんとね。しかもあなたと同じようなデザインですわよ。今はやりのペアと言うやつですね(笑)」

「そうだな。少し恥ずかしい気もするが大切にするよ。にしても初めて見たな」

「あ、それはまだ販売されていない商品なので」

「ああ、だからか...ん?なぜアルベルトがそれを持っている?」

「僕が作った商会だからですね。セドリックをいじってリックス商会です(笑)」

「いやいやいやいやいや。え?」


これから信じてもらえるまでに1か月要したということはまた別のお話。

そしてこの会話をキラキラした目で見ていた人が一人いたのだった。
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