上 下
50 / 67
新しい年に

第50話 やはり今夜も

しおりを挟む
 バスルームはリフォームした際に広くしたためバスタブも大人が寝て入れる余裕がある。

 155センチちょっとの香織が寝て足を伸ばすとズルっと湯船に沈んでしまう。
 前に一緒に入った時にそれをやらかしてしまった。
 貴史に引き上げられ大笑いされて恥ずかしい思いをしたことがあった。
 それ以来湯船の中では彼に後ろから抱えられるように浸かるように強制されていている。

「明日も休みって良いな」
 そう言いながら後ろから伸ばした大きな手で香織の胸のふくらみを弄んでいる。

「自分は淡白な方だと思っていたんだけどな」

「そんなはずないでしょう、セフレだっていたんだから」
 香織に指摘されふと手が止まる。

「いやそれだって毎週会って居た訳ではないし・・・毎日でも抱きたいなんて思ったことは無いよ。コイツだってこんなに反応するのは香織だけだから」
と 少し固くなってきたモノを香織のお尻に押し付けてきた。

「もう、ほんとにエロ!」

「こうなるのは香織の躰がエロいせいだからね」
 肩に強く吸い付き赤い印を付けながら胸に宛がわれた手を動かし始める。

「もうっ」

 香織の耳が赤くなったのを確認すると耳元で

「乳首も固くなってきた。ここは?うん、大丈夫そうだね」
 太腿の間に手を伸ばし茂みの中をまさぐる。
 後ろ向きで貴史の顔は見えないけれど、何となく嬉しそうにニヤついているのだろうと想像できる。

「こっち向いて」

 香織の躰の向きを入れ替え固くなったソレを秘部に宛がう。

「お湯が入っちゃう」

「大丈夫だよ」

 と浮かせた香織の躰を静かに沈めていく。

「あっ。。。」

「ほらすんなり入った 挿れただけで感じちゃった?」

 嬉しそうに香織の顔を見ると顔中にキスをしながらゆらゆらと腰を上下させる。
 思わず声を漏らしてしまうとバスルームに響き恥ずかしさが増していく。

「良い声だ。こうしてるときの香織の声はハスキーないつも声に甘さが加わってものすごくそそられる」

そう言うと貴史の息が少し荒くなり香織の中に沈められているものが少し体積を増したように感じられる。

「ばか。。。」

 頬を染めながらも貴史の動きに合わせ腰が自然に動いてしまう。
 パシャパチャと響くお湯の音と香織の甘い喘ぎ声がバスルームに響く。

「上がってベッドに行こう」

「んんっぁ、まだ髪を洗ってない」

「これから汗を掻くんだから後で洗えばいい」

 そう言いながら香織の躰を持ち上げ立ち上がると浴槽から出す。バスタオルで自分の体を拭き、新しいタオルで香織を包み込むと拭くのもそこそこに包んだまま抱き上げ、寝室へと入って行ったのでした。

 ベッドへ降ろされまだ雫が滴る乳房を貪るよに口づけると顔をあげて
「愛してるよ香」と掠れた声で囁き唇を食むようにしてから口内に舌を入れ絡ませてくる。
 いつもだったらもっと丁寧にカラダの隅々まで愛撫してくるのに今夜はバスルームでの余韻があるせいか直ぐに挿入してきた。

「ごめん、余裕ない・・・」

 そう呟くように言うと激しく動き始めた。そして、ぐっと堪えるといきなりカラダを起こされてバスタブの中と同じく向かい合う体制させられる。
 香織は貴史の首にしがみつき動きに合わせると、いつもより深くあたり香織の声も大きくなる。

「もっと啼いて」

 激しさを増す動きに勢いが余って抜けてしまうと、今度は無言でうつ伏せにし、お尻を持ち上げ露わになった場所に口づけをすると挿入しきた。そして香織の腰を掴むと己の杭を打ち突ける。

 後ろから突かれるたびに

「あん、あんっ」

と声が出てしまう。

「香・・・香・・・」

 貴史に切なそうな声でに呼ばれ彼も感じているのだと思うと香織も余計に気持ちが高ぶって来る。
 こんなに性急に体制を変えて推し進めてくる貴史は初めてだった。
 香織の腰をがっちりと掴み前後に激しく動かす。
 貴史は直ぐにでも香織の中に解放したいのを堪え「くっ。」と動きを止めた。
 香織の中が貴史を咥えこんだまま離そうとせず痙攣していた。

「あぁぁ、お願い貴史さん早くきて・・・」

 貴史がもうこれ以上は我慢できないとばかりに、さらに強く打ち付けると香織はシーツを掴んだまま首を持ち上げ絶頂を迎えた。
 それを見て貴史も香織の腰を自分にピッタリと引き付けたまま果てたのでした。


 香織が目覚めるともう日は高くお昼に近い時間になっていた。
 珍しく貴史もまだ隣で眠っています。
 何度か寝がえりを打っていた筈なのに、しっかりと胸に抱かれていて身動きが取れない。
 起こさないように時間を掛けてようやくベッドから抜け出しバスルームへと向かう。
 シャワーを浴びていると、香織が居ない事に気づいた貴史が入って来た。

「ビックリした!起こしちゃってごめんね」

「いや、大丈夫。おはよ」

 そう答え軽くキスをするとボディシャンプーを泡立て香織のカラダを洗い始めた。
 くすぐったいから自分で洗うと言ってもやめてくれない。
 結局またお風呂場で抱かれることに・・・。 


 ブランチをした後は疲れてリビングのソファに座りながら貴史の肩に寄り掛かりうつらうつらしてしまう香織。
 その傍らで仕事の書類を出し、カタカタとパソコンのキーボードを叩いていた。貴史は、寄り掛かっていた彼女を優しく引き寄せて自分の膝上に頭を乗せた。
 そして満足そうな笑みを浮かべると、またキーを叩き始めたのでした。


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

最後の恋って、なに?~Happy wedding?~

氷萌
恋愛
彼との未来を本気で考えていた――― ブライダルプランナーとして日々仕事に追われていた“棗 瑠歌”は、2年という年月を共に過ごしてきた相手“鷹松 凪”から、ある日突然フラれてしまう。 それは同棲の話が出ていた矢先だった。 凪が傍にいて当たり前の生活になっていた結果、結婚の機を完全に逃してしまい更に彼は、同じ職場の年下と付き合った事を知りショックと動揺が大きくなった。 ヤケ酒に1人酔い潰れていたところ、偶然居合わせた上司で支配人“桐葉李月”に介抱されるのだが。 実は彼、厄介な事に大の女嫌いで―― 元彼を忘れたいアラサー女と、女嫌いを克服したい35歳の拗らせ男が織りなす、恋か戦いの物語―――――――

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる

Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。 でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。 彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

ハイスペ男からの猛烈な求愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペ男からの猛烈な求愛

お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜

Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。 渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!? 合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡―― だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。 「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき…… 《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》

一夜限りのお相手は

栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月

処理中です...