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新しい年に
第48話 春爛漫①
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4月SARAのデッキスペースも春の花で飾られ、手すりではつる性の白のハゴロモジャスミンと黄色いモッコウバラが強い香りを漂わせていた。
香織は小花系が好きなようでコンテナでは勿忘草やネモフィラといった小さくブルー系の花も育てている。
通りかかる人は皆一様に立ち止まり、香りと目で季節の花を楽しんでいるようです。
昨年種を蒔いたネモフィラがかなり大きくなって来たので、マンションへ持ち帰える準備も終えました。
オールドローズも新芽が芽吹いて蕾も持ちそうだ。
香織にとって今が一番好きな季節でもあるのです。
夜の営業に備えて足りない物の買い出しをして来なくてはと戸締りをしていると、スマホのお知らせ音が鳴りポケットから取り出す。
「貴史さんからだわ」開いて確認してみる。
>明日は出掛けるからそのつもりでね
OKとスタンプで返しポケットに戻した。
相変わらず一方的な文面ですが、最近は香織もさほど気になくなりました。
緊急事態なら電話がかかって来るだろうし、家に帰り内容を聞く楽しみが出来たと思えば良い事なのですから。
明日は第2土曜日でSARAは連休です。久しぶりの貴史とのお出かけに心が弾み、自転車を漕ぐ足も軽く感じたのでした。
◆夜のSARA◆
金曜日だというのに暇です。
先週までのお花見で皆さん忙しかったから自粛しているのかしら?
そんな事を松ちゃん、遠野と話しながら、松ちゃんが持って来てくれたみたらし団子を食べる3人。
なんだか不思議な光景です。
「今日は暇そうですから早めに上がったらどうですか?」
遠野の言葉に乗せるように松ちゃんも
「ああ、たまには早く帰って貴ちゃんと飯でもくってやれや、食べずに帰って来るんだろう?」
「うーん、どうかな?10時までに帰るとは言ってたけど。晩御飯の支度はしてあるから温めて食べるでしょう」
「お前は昔からそう云うところが結構あっさりしてるんだよな。」
「だって、明日から連休だし、一緒にご飯も食べられるもの」
「小さい頃からうちに来るまで母子家庭で育ってるから一人の食事に慣れっこなんだよな、香織は。でも、うちでみんなで食う飯は美味かっただろう?貴ちゃんだって一人より二人で食べた方が旨いに決まってる」
松ちゃんに言われてみればそうなのかもしれないと思った。
母親が仕事で遅い時は幼い時から一人で食べていた記憶が蘇える。
確かに松山家に引き取られた中学の頃はみんな揃って食べる食事が美味しかったし、楽しかった。
「貴ちゃんも両親が忙しく子供時代は寂しい食事をしていたと思いますよ。だから今、縁あって夫婦になったのだから都合がつく限り一緒に会話をしながら食べたら良いんですよ」
『縁あって夫婦に』という遠野の言葉が胸に響く。
「そうね、週に1度か2度しか一緒に食べることは無いもんなー」
香織はカウンターに頬杖をついて考えていた。
「そうだろう?分かったら早く帰ってやれ。ほら遠野ちゃん、俺らも帰るぞ」
「そうですね、帰りましょう」
自分たちの事を気遣ってくれる二人に感謝して香織も早々に店を閉め自転車に跨ったのでした。
◆9時45分◆
そろそろ貴史が帰って来る時間です。
あえて早く店を閉めるとは連絡はしてません。
少し驚かしてやろうという香織の悪戯心で玄関で待ち伏せしている訳で。
5分ほど待っているとガチャっとカギを開ける音が静かな玄関内に響きドアが開く。
扉を開けると玄関の中の電気がつく仕様になっているので、明るさには驚かなかった貴史でしたが、上がり口に佇む香織を見て唖然としていた。
「おかえりなさい」
「ど、どうしたの?」
「早く帰って来ちゃった」
「えっ、どこか具合が悪いのか?」
貴史は鞄を足元に置くと、香織の両肩を掴んで心配そうに顔色を伺っています。
「どこも何ともないよ。店が暇だから早く閉めただけ」
笑いながら云う香織にホッとした様子で
「はぁ。脅かさないでくれよ。いる筈のない時間に香織が居たら何かあったと思うでしょう」
「ごめんなさい。ちょっと驚かそうとしたのは事実です」
貴史を見上げてバツ悪そうに言う香織をぎゅっと抱きしめて言った。
「じゃあ、お詫びにもう一回『お帰り』って言ってくれる?それで許す」
「えっ、それでいいの?」
そんな事で?と貴史の顔を不思議そうに覗いてくる香織に
「店では言ってくれるけど、この家で聞くのは初めてだから」
照れくさそぅにいう貴文。
ああそうなんだ。夫婦で家族なんだよね、私たちは。当り前の挨拶をかわせる相手がいるって幸せなことなんだわ。
そう思うと嬉しくて蔓延の笑みでもう一度彼の顔を見ていう。
「おかえりなさい」
「ただいま、香織」
貴史も嬉しそうに返してきたのでした。
貴史が着替えてキッチンへ行くと、香織は何か作っている最中だった。
用意して置いた料理が1人前だったので追加でおかずを作っているのです。
「美味そうだ」
先に温めてあったおかずをつまみ食いすると
「お行儀悪いなーちゃんと座って」
出来たばかりの鶏肉とトマトの炒め物を皿に盛って貴史に渡します。そしてちゃっちゃとフライパンを洗い始めました。
貴史はこれにはワインが合いそうだと皿をテーブルに置くと、ワインセラーから白ワインを出してきた。
香織が手を拭いて座るとワインをグラスに注いでくれる。
「お疲れさまでした」
「平日に家で二人で食事できるなんていいね」
本当に嬉しそうに言う貴史に少し、申し訳ない気持ちになってしまう。
「ごめんね」
香織に謝られて貴史は慌てて否定した。
「いや、こっちこそごめん。香織が謝る事ではないからね。ただ、さっきの『お帰りなさい』にグッと来ちゃったから浮かれているんだ、たまにはこういうのも良いなって話だよ」
にこやかに話す貴史に少し救われた気がした。
トマトって炒めると酸味が飛んで美味いなんて他愛もない会話をしながら和やかに晩酌をしたのでした。
食事が終わりリビングで寛ぐ二人。
「おいで」と言われ貴史の前に包み込まれるように座るのが定位置となっている。
「昼間のメッセだけどね」
「ええ、明日何処へ行くの?」
「午後3時にHOTELグランド藤堂に予約していてね」
「グランド藤堂?」
「そう、そこのブライダルサロンにね、予約を入れに行く」
「えっ、あぁ結婚式?」
「うん、僕たちのね」
「本当にウェディングドレスが着れるのね、嬉しい♪」
香織は身体の向きを変え貴史に抱き付いた。
「あっ、でもどうしてホテル藤堂なの?」
貴史は香織の頬を撫で額に口づけをしてから詳細を話し始めました。
数日前にグランド藤堂で貴史の化粧品会社が主催するメイクセミナーが開催された。
その時社長の藤堂に偶然会い、セミナー終了後良ければとラウンジに誘われたそうだ。
お見合いの時のお礼だとご馳走になり、日奈ちゃんから二人は本当に結婚したと聞いていて、祝ってくれたそうだ。そして、式場を探してる最中ですという貴史に、それならもうちのホテルで挙げて欲しいと直ぐにサロンの方へアポを取ってくれたとの事。
「それでね、せっかくお声掛けして下さったからそうしようかと思った訳なんだけど、どうかな?」
「どうもこうも、あんな立派なホテルで式を挙げられるなんて嬉しいに決まってるじゃないですか!あそこのチャペル素敵なんですよ。秘書時代に行ったことがあるの」
「そうか、香織がOKなら良かった、明日行って決めて来ようね」
「あっ、でも人気のホテルだし費用も高いのでは?」
「そこは心配しなくていいよ、僕はほら、そこそこのお金はあるから」
そう言って笑った。
「知ってますぅ、でも、あたしも貯金なら多少」
「いいの、いいの。任せて」
貴史の顔を見ると、これ以上言っても無駄だと悟った香織は素直に「はい」と返事をした。
結婚式何て夢のまた夢でしかなかった。
義明伯父さん【松ちゃん】の夢もかなえてあげらえる。
こんな嬉しいことはない。
もう一度彼に抱き付きキスをすると、そのまま抱き上げられて寝室に運ばれてしまうのでした。
香織は小花系が好きなようでコンテナでは勿忘草やネモフィラといった小さくブルー系の花も育てている。
通りかかる人は皆一様に立ち止まり、香りと目で季節の花を楽しんでいるようです。
昨年種を蒔いたネモフィラがかなり大きくなって来たので、マンションへ持ち帰える準備も終えました。
オールドローズも新芽が芽吹いて蕾も持ちそうだ。
香織にとって今が一番好きな季節でもあるのです。
夜の営業に備えて足りない物の買い出しをして来なくてはと戸締りをしていると、スマホのお知らせ音が鳴りポケットから取り出す。
「貴史さんからだわ」開いて確認してみる。
>明日は出掛けるからそのつもりでね
OKとスタンプで返しポケットに戻した。
相変わらず一方的な文面ですが、最近は香織もさほど気になくなりました。
緊急事態なら電話がかかって来るだろうし、家に帰り内容を聞く楽しみが出来たと思えば良い事なのですから。
明日は第2土曜日でSARAは連休です。久しぶりの貴史とのお出かけに心が弾み、自転車を漕ぐ足も軽く感じたのでした。
◆夜のSARA◆
金曜日だというのに暇です。
先週までのお花見で皆さん忙しかったから自粛しているのかしら?
そんな事を松ちゃん、遠野と話しながら、松ちゃんが持って来てくれたみたらし団子を食べる3人。
なんだか不思議な光景です。
「今日は暇そうですから早めに上がったらどうですか?」
遠野の言葉に乗せるように松ちゃんも
「ああ、たまには早く帰って貴ちゃんと飯でもくってやれや、食べずに帰って来るんだろう?」
「うーん、どうかな?10時までに帰るとは言ってたけど。晩御飯の支度はしてあるから温めて食べるでしょう」
「お前は昔からそう云うところが結構あっさりしてるんだよな。」
「だって、明日から連休だし、一緒にご飯も食べられるもの」
「小さい頃からうちに来るまで母子家庭で育ってるから一人の食事に慣れっこなんだよな、香織は。でも、うちでみんなで食う飯は美味かっただろう?貴ちゃんだって一人より二人で食べた方が旨いに決まってる」
松ちゃんに言われてみればそうなのかもしれないと思った。
母親が仕事で遅い時は幼い時から一人で食べていた記憶が蘇える。
確かに松山家に引き取られた中学の頃はみんな揃って食べる食事が美味しかったし、楽しかった。
「貴ちゃんも両親が忙しく子供時代は寂しい食事をしていたと思いますよ。だから今、縁あって夫婦になったのだから都合がつく限り一緒に会話をしながら食べたら良いんですよ」
『縁あって夫婦に』という遠野の言葉が胸に響く。
「そうね、週に1度か2度しか一緒に食べることは無いもんなー」
香織はカウンターに頬杖をついて考えていた。
「そうだろう?分かったら早く帰ってやれ。ほら遠野ちゃん、俺らも帰るぞ」
「そうですね、帰りましょう」
自分たちの事を気遣ってくれる二人に感謝して香織も早々に店を閉め自転車に跨ったのでした。
◆9時45分◆
そろそろ貴史が帰って来る時間です。
あえて早く店を閉めるとは連絡はしてません。
少し驚かしてやろうという香織の悪戯心で玄関で待ち伏せしている訳で。
5分ほど待っているとガチャっとカギを開ける音が静かな玄関内に響きドアが開く。
扉を開けると玄関の中の電気がつく仕様になっているので、明るさには驚かなかった貴史でしたが、上がり口に佇む香織を見て唖然としていた。
「おかえりなさい」
「ど、どうしたの?」
「早く帰って来ちゃった」
「えっ、どこか具合が悪いのか?」
貴史は鞄を足元に置くと、香織の両肩を掴んで心配そうに顔色を伺っています。
「どこも何ともないよ。店が暇だから早く閉めただけ」
笑いながら云う香織にホッとした様子で
「はぁ。脅かさないでくれよ。いる筈のない時間に香織が居たら何かあったと思うでしょう」
「ごめんなさい。ちょっと驚かそうとしたのは事実です」
貴史を見上げてバツ悪そうに言う香織をぎゅっと抱きしめて言った。
「じゃあ、お詫びにもう一回『お帰り』って言ってくれる?それで許す」
「えっ、それでいいの?」
そんな事で?と貴史の顔を不思議そうに覗いてくる香織に
「店では言ってくれるけど、この家で聞くのは初めてだから」
照れくさそぅにいう貴文。
ああそうなんだ。夫婦で家族なんだよね、私たちは。当り前の挨拶をかわせる相手がいるって幸せなことなんだわ。
そう思うと嬉しくて蔓延の笑みでもう一度彼の顔を見ていう。
「おかえりなさい」
「ただいま、香織」
貴史も嬉しそうに返してきたのでした。
貴史が着替えてキッチンへ行くと、香織は何か作っている最中だった。
用意して置いた料理が1人前だったので追加でおかずを作っているのです。
「美味そうだ」
先に温めてあったおかずをつまみ食いすると
「お行儀悪いなーちゃんと座って」
出来たばかりの鶏肉とトマトの炒め物を皿に盛って貴史に渡します。そしてちゃっちゃとフライパンを洗い始めました。
貴史はこれにはワインが合いそうだと皿をテーブルに置くと、ワインセラーから白ワインを出してきた。
香織が手を拭いて座るとワインをグラスに注いでくれる。
「お疲れさまでした」
「平日に家で二人で食事できるなんていいね」
本当に嬉しそうに言う貴史に少し、申し訳ない気持ちになってしまう。
「ごめんね」
香織に謝られて貴史は慌てて否定した。
「いや、こっちこそごめん。香織が謝る事ではないからね。ただ、さっきの『お帰りなさい』にグッと来ちゃったから浮かれているんだ、たまにはこういうのも良いなって話だよ」
にこやかに話す貴史に少し救われた気がした。
トマトって炒めると酸味が飛んで美味いなんて他愛もない会話をしながら和やかに晩酌をしたのでした。
食事が終わりリビングで寛ぐ二人。
「おいで」と言われ貴史の前に包み込まれるように座るのが定位置となっている。
「昼間のメッセだけどね」
「ええ、明日何処へ行くの?」
「午後3時にHOTELグランド藤堂に予約していてね」
「グランド藤堂?」
「そう、そこのブライダルサロンにね、予約を入れに行く」
「えっ、あぁ結婚式?」
「うん、僕たちのね」
「本当にウェディングドレスが着れるのね、嬉しい♪」
香織は身体の向きを変え貴史に抱き付いた。
「あっ、でもどうしてホテル藤堂なの?」
貴史は香織の頬を撫で額に口づけをしてから詳細を話し始めました。
数日前にグランド藤堂で貴史の化粧品会社が主催するメイクセミナーが開催された。
その時社長の藤堂に偶然会い、セミナー終了後良ければとラウンジに誘われたそうだ。
お見合いの時のお礼だとご馳走になり、日奈ちゃんから二人は本当に結婚したと聞いていて、祝ってくれたそうだ。そして、式場を探してる最中ですという貴史に、それならもうちのホテルで挙げて欲しいと直ぐにサロンの方へアポを取ってくれたとの事。
「それでね、せっかくお声掛けして下さったからそうしようかと思った訳なんだけど、どうかな?」
「どうもこうも、あんな立派なホテルで式を挙げられるなんて嬉しいに決まってるじゃないですか!あそこのチャペル素敵なんですよ。秘書時代に行ったことがあるの」
「そうか、香織がOKなら良かった、明日行って決めて来ようね」
「あっ、でも人気のホテルだし費用も高いのでは?」
「そこは心配しなくていいよ、僕はほら、そこそこのお金はあるから」
そう言って笑った。
「知ってますぅ、でも、あたしも貯金なら多少」
「いいの、いいの。任せて」
貴史の顔を見ると、これ以上言っても無駄だと悟った香織は素直に「はい」と返事をした。
結婚式何て夢のまた夢でしかなかった。
義明伯父さん【松ちゃん】の夢もかなえてあげらえる。
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