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新しい年に
第42話 新居で②
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二人の新居は遠野がオーナーであるマンションの5階で3LDK+Sだったのを2LDK+Sにリフォームされ、とても中古とは思えない物件でした。
リビングを広くした上にルーフバルコニー付きで解放感に溢れている。
お互いに最小限の荷物を運び入れ後は家具も新しいものを揃えました。
数日に分けて準備を進めて来たから引っ越し当日には殆ど片付いておりそのまま暮らせる状態になっています。
因みにやはりローンは組まず貴史がキャッシュで買ったみたいです。
貴史は風呂から上がるとリビングの真新しいソファに座り対面式のキッチンにいた香織を呼んだ。
冷蔵庫から缶ビールを取り出して貴史の元へ行くと、ポンポンと膝を叩きここへ座れと促され香織はすっぽりと股の間に収まる。
「今日から一緒だね、奥さん」
「よろしくお願いします旦那様」
乾杯と缶ビールを持つお互いの指に光る結婚指輪がまぶしく見えた。
「一緒に風呂に入りたかったのに」
「えっ、なんで」
「だって今まで入った事ないでしょう?」
そう言われてみると・・・そうだったかも。
「こ、これからいつでも入れると思いますけど・・・」
香織が照れながらいうと
「だって今夜は新婚初夜だよ」
「初夜って・・・そんなこと今更恥ずかしいのでやめて下さい」
「ホント、香は」
顔上げてビールを煽る香織の後ろから耳を甘噛みする。
「ひゃっ!」
驚いた拍子に香織の顔と肩にビールが飛び散る。
「もう!ビール零しちゃったじゃないですかー」
「あーあ。ごめん濡れたから早くお風呂に入っておいで。僕はベッドで待ってるから」
そう言うと脇の下に手を入れ自分も立ち上がりながら香織の事をひょいっとを立たせる。
「これって、絶対わざとだよね?」
身長差が30センチ近くあるので首を上げ香織が睨むと貴史は笑い、そして額にキスをすると、とぼけて
「新しいマットレスの寝心地はどうかなー」
と言いながらベッドルームへ行ってしまった。
「ずるい」
髪を乾かしベッドルームに入ってゆくと貴史が先ほど自分の膝をポンポンと叩いたのと同じようにシーツの上を叩いて呼んでくるので香織も素直に腕枕に収まった。
「もう寝てるかと思ってたのに」
香織は笑いながら貴史の顔を見上げる。
「寝る訳ないでしょうが、こんな可愛い香織との初夜に」
「その初夜って言うの恥ずかしいからやめて下さいって言いましたよね!?」
「なんで?入籍も済ませ一緒に暮らす正真正銘の初夜なんだから」
意地悪く言う貴史に香織が知らないとばかりにそっぽを向こうとしたら反対に組敷かれ自由を奪われてしまう。
上から見下ろす貴史にもう逃がさないと言わんばかりに見つめられ香織は金縛りにあったように固まっていた。
「たかふ、っん。」
最後まで言わさず口をふさがれ荒々しく侵入してきた舌に口腔内を侵されたかと思うと今度は優しく舌を転がし上顎を擽るようになぞって来る。
香織はたまらなくなり貴史にしがみ付いてしまう。
貴史がゆっくり口から離れると、どちらのか分からない唾液が糸を引き香織の口元からも零れて、貴史はそれを舐 め取るとにやりと笑い「感じた?」と意地悪く聞いてきた。
小さく頷くと頭から順番に口づけを落としてゆき、耳朶の溝に舌を這わせて
「愛してるよ、かお」と囁く。普段はあまり出てこない『香(かお)』と呼ぶ貴史の少し掠れた声に香織の全身にぞわぞわとした何かが走るのでした。
「あたしも・・・」
キスの合間にやっとのことで答えると
「ちゃんと言って」
甘えるように唇がつくかつかないかの微妙は位置で言われ、微かに触れた唇がくすぐったくて香織の方から唇を押し当てる。
そうなれば後は貴史に翻弄されるしかない。
「何度抱いても香織の吸い付くような白い肌は綺麗で触れただけで気持ちがいい
可愛いくちびるも
首から降りてきての鎖骨のくぼみも
この胸も、
感じて固くなった頂きも、
脇のラインも、
形のいいお尻も、
そして、
僕を迎え入れるのを待っているここは甘く、いくらでも愛でたくなるよ
僕の可愛い奥さん」
どこからこんな言葉が出てくるのだろうと思わせる貴史の甘い言葉は香織の中心をくすぐる。
彼が舌で味わっている場所からは蜜が溢れ、じゅじゅっと厭らしい音を立て吸われると自分の羞恥心が最大になり、思わず「いや、だめ」と声が漏れてしまう。
貴史は顔を上げ、香織の蜜で濡れた口元を手の甲で拭うと香織の中へと己を押し込んできた。
でもそれは乱暴にではなく奥へたどり着くまでの行程を楽しむようにゆっくりと。
そして辿り着く前に引き抜かれるギリギリまで戻されまた静かに入って来る。
口の中を舌でまさぐりながら、固くなった花芯と途中にある香織の感じる部分の両方を擦られ浅く何度も達してしまうのだが、段々それだけでは物足りなくなってしまう。
貴史はそれでもじらすように奥は突いて来ない。
「お願い貴史さん」
我慢し切れず香織が自ら求めて来るのを待っているのだ。
「こんなに感じてるのにもっと気持ち良くなりたいんだね」
満足そうに貴史は微笑むと、今までは全く違う力強い動きで抽送を繰り返し奥を突いて香織を絶頂へと導いていった。
香織は貴史の胸の中で幸せを噛み締め微睡んでいる。
貴史は煙草を燻らせながら香織の髪を撫で耳元で囁く。
「少し休んだら今度は後ろから抱かせて」
「えっ。」
「なに驚いてるの?」
「だって今したばかりで・・・」
「そんなこと関係ないよ。香織の事はいつでも何度でも抱きたいと思ってるんだから」
そう言うと煙草を消してキスを落としてくる。
メンソールの煙草の香りが残る唇は少しほろ苦い。
「明後日までお互いに休みを取っているんだから覚悟しておきなさい」
言い聞かせるかのような口調で言うと太腿の間に手を伸ばしてきた。
「貴史さんのそのオトナな言い回し、ずるい」
悔しいがそう言いつつも香織の身体は貴史の指に翻弄されて甘い声をあげてしまうのです。
そうして明け方近くまで貴史の言う新婚初夜で甘く、激しく抱き潰された香織でした。
リビングを広くした上にルーフバルコニー付きで解放感に溢れている。
お互いに最小限の荷物を運び入れ後は家具も新しいものを揃えました。
数日に分けて準備を進めて来たから引っ越し当日には殆ど片付いておりそのまま暮らせる状態になっています。
因みにやはりローンは組まず貴史がキャッシュで買ったみたいです。
貴史は風呂から上がるとリビングの真新しいソファに座り対面式のキッチンにいた香織を呼んだ。
冷蔵庫から缶ビールを取り出して貴史の元へ行くと、ポンポンと膝を叩きここへ座れと促され香織はすっぽりと股の間に収まる。
「今日から一緒だね、奥さん」
「よろしくお願いします旦那様」
乾杯と缶ビールを持つお互いの指に光る結婚指輪がまぶしく見えた。
「一緒に風呂に入りたかったのに」
「えっ、なんで」
「だって今まで入った事ないでしょう?」
そう言われてみると・・・そうだったかも。
「こ、これからいつでも入れると思いますけど・・・」
香織が照れながらいうと
「だって今夜は新婚初夜だよ」
「初夜って・・・そんなこと今更恥ずかしいのでやめて下さい」
「ホント、香は」
顔上げてビールを煽る香織の後ろから耳を甘噛みする。
「ひゃっ!」
驚いた拍子に香織の顔と肩にビールが飛び散る。
「もう!ビール零しちゃったじゃないですかー」
「あーあ。ごめん濡れたから早くお風呂に入っておいで。僕はベッドで待ってるから」
そう言うと脇の下に手を入れ自分も立ち上がりながら香織の事をひょいっとを立たせる。
「これって、絶対わざとだよね?」
身長差が30センチ近くあるので首を上げ香織が睨むと貴史は笑い、そして額にキスをすると、とぼけて
「新しいマットレスの寝心地はどうかなー」
と言いながらベッドルームへ行ってしまった。
「ずるい」
髪を乾かしベッドルームに入ってゆくと貴史が先ほど自分の膝をポンポンと叩いたのと同じようにシーツの上を叩いて呼んでくるので香織も素直に腕枕に収まった。
「もう寝てるかと思ってたのに」
香織は笑いながら貴史の顔を見上げる。
「寝る訳ないでしょうが、こんな可愛い香織との初夜に」
「その初夜って言うの恥ずかしいからやめて下さいって言いましたよね!?」
「なんで?入籍も済ませ一緒に暮らす正真正銘の初夜なんだから」
意地悪く言う貴史に香織が知らないとばかりにそっぽを向こうとしたら反対に組敷かれ自由を奪われてしまう。
上から見下ろす貴史にもう逃がさないと言わんばかりに見つめられ香織は金縛りにあったように固まっていた。
「たかふ、っん。」
最後まで言わさず口をふさがれ荒々しく侵入してきた舌に口腔内を侵されたかと思うと今度は優しく舌を転がし上顎を擽るようになぞって来る。
香織はたまらなくなり貴史にしがみ付いてしまう。
貴史がゆっくり口から離れると、どちらのか分からない唾液が糸を引き香織の口元からも零れて、貴史はそれを舐 め取るとにやりと笑い「感じた?」と意地悪く聞いてきた。
小さく頷くと頭から順番に口づけを落としてゆき、耳朶の溝に舌を這わせて
「愛してるよ、かお」と囁く。普段はあまり出てこない『香(かお)』と呼ぶ貴史の少し掠れた声に香織の全身にぞわぞわとした何かが走るのでした。
「あたしも・・・」
キスの合間にやっとのことで答えると
「ちゃんと言って」
甘えるように唇がつくかつかないかの微妙は位置で言われ、微かに触れた唇がくすぐったくて香織の方から唇を押し当てる。
そうなれば後は貴史に翻弄されるしかない。
「何度抱いても香織の吸い付くような白い肌は綺麗で触れただけで気持ちがいい
可愛いくちびるも
首から降りてきての鎖骨のくぼみも
この胸も、
感じて固くなった頂きも、
脇のラインも、
形のいいお尻も、
そして、
僕を迎え入れるのを待っているここは甘く、いくらでも愛でたくなるよ
僕の可愛い奥さん」
どこからこんな言葉が出てくるのだろうと思わせる貴史の甘い言葉は香織の中心をくすぐる。
彼が舌で味わっている場所からは蜜が溢れ、じゅじゅっと厭らしい音を立て吸われると自分の羞恥心が最大になり、思わず「いや、だめ」と声が漏れてしまう。
貴史は顔を上げ、香織の蜜で濡れた口元を手の甲で拭うと香織の中へと己を押し込んできた。
でもそれは乱暴にではなく奥へたどり着くまでの行程を楽しむようにゆっくりと。
そして辿り着く前に引き抜かれるギリギリまで戻されまた静かに入って来る。
口の中を舌でまさぐりながら、固くなった花芯と途中にある香織の感じる部分の両方を擦られ浅く何度も達してしまうのだが、段々それだけでは物足りなくなってしまう。
貴史はそれでもじらすように奥は突いて来ない。
「お願い貴史さん」
我慢し切れず香織が自ら求めて来るのを待っているのだ。
「こんなに感じてるのにもっと気持ち良くなりたいんだね」
満足そうに貴史は微笑むと、今までは全く違う力強い動きで抽送を繰り返し奥を突いて香織を絶頂へと導いていった。
香織は貴史の胸の中で幸せを噛み締め微睡んでいる。
貴史は煙草を燻らせながら香織の髪を撫で耳元で囁く。
「少し休んだら今度は後ろから抱かせて」
「えっ。」
「なに驚いてるの?」
「だって今したばかりで・・・」
「そんなこと関係ないよ。香織の事はいつでも何度でも抱きたいと思ってるんだから」
そう言うと煙草を消してキスを落としてくる。
メンソールの煙草の香りが残る唇は少しほろ苦い。
「明後日までお互いに休みを取っているんだから覚悟しておきなさい」
言い聞かせるかのような口調で言うと太腿の間に手を伸ばしてきた。
「貴史さんのそのオトナな言い回し、ずるい」
悔しいがそう言いつつも香織の身体は貴史の指に翻弄されて甘い声をあげてしまうのです。
そうして明け方近くまで貴史の言う新婚初夜で甘く、激しく抱き潰された香織でした。
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