末っ子第三王女は竜王殿下に溺愛される【本編完結】

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第一章末っ子王女の婚姻

17/お茶会と二人の竜姫

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※申し訳ありません。一話抜かしてサブタイトル修正「二人の竜姫一度きりの閨*シアンの場合」を7時に投稿してしまいました。
 本来ならこちらが先になりますので入れ替えさせていただきました。
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「お茶会」なるものが、離宮という名の後宮で開かれた。

 二人の竜姫からのお誘いで、レオナルドは躊躇っていたが、リディアが二人と会ってみたいと言うので出席する事を許した。

「お越し下さりありがとうございます。リディア様。青竜姫シアンにございます」
「リディア殿には、お茶会を受けて頂けて光栄でございますわ。赤竜姫マゼンダでございます」
 リディアは婚姻はまだ結んでないが、番と認められ竜王国に入国したその日から妖精と呼ぶように竜王が宣言していた。だが、この二人の姫はまだリディアを妃と認めていないらしい。
 シアンは青い髪に額に鱗がある青竜の姫であり、マゼンダは真っ赤な髪色をしており、首に一回り鱗が生えている赤竜の姫だった。

「お招きありがとうございます。レオナルド王太子が番、リディアです」
 少し幼さを残しながらもしっかりと『番』ということを強調したリディアに、二人の姫は作り笑いをしながら、席へと案内していった。
 三人にお茶を給仕した侍女が、少し後ろに下がるとマゼンダが話し掛けて来た。

「リディア殿下は人族でありながら、竜族に怯える事は御座いませんのね?嬉しく思いますわ」
 彼女は扇で口元を隠してはいるが、目はそうは思っていないと言っている。
「はい、私は怖くありません。レニー様はとてもお優しくしてくれますので、他の竜族の方もそうであろうと思っております」
 レオナルドの事を「レニー」と愛称で呼んだリディアに、青竜姫シアンの眉がピクリと動く。
「レオお兄様は、貴女にその愛称で呼ぶことをお許しになったの?」
「はい。二人の時は様を付けなくても良いといってくれました。シアン姫はレニー様の事をレオお兄様と呼ばれているのですね」
 六歳児に笑顔で答えられてシアンは、顔色が一瞬色を無くすがすぐに取り繕いリディアに平然とした顔で言った。
「そう、ここではあたくしだけよ」
 強気の答えだった。

「シアン姫とマゼンダ姫は離宮に入られてどのくらい経つのですか?」
「あっ、あたくしは三年ですわ。こちらのシアン姫は、離宮が出来てすぐ入られましたのよ」
「そうなんですか!シアン姫はもう五年もレニー様のお傍におられるのですねっ!」
 リディアの言葉にムッとするシアン。
「五年ではありませんわ。あたくしは幼い頃からレオお兄様と過ごして参りましたのよ。いくら番でもぽっと出の人族の王女にわたくしとレオお兄様の事はお分かりになれませんわ!」
 シアンがパチンと音を立てて扇を閉じた。
「シアン姫、落ち着いてください。これ以上は不敬になりますわ」
 姫の部屋には入ることが出来ず、扉の外で護衛に付くドラフトの影がピクリと動いたのを見て、慌ててシアンを押さえるマゼンダ。

「ごめんなさい。わたし、何も知らなくて。突然こんな小さな人族が番としてやってきたら、面白くないですよね?」
「・・・」
「仕方のない事ですわ。まあ、お茶でもお飲みください。お子様には、はちみつを垂らしてありますわ」
「ありがとうございます。いただきます」
「お二人は東宮に移られるのと同時に婚姻式を行われるそうですね」
「はい、そうみたいです」
 リディアは少し冷めて飲み頃になったお茶に手を伸ばし、一口飲むとテーブルに戻し言葉を続ける。
「レニー様と私の婚姻式が終わったら、お姉さま方はご実家に戻られるのですか?」
「「えっ!」」
 二人は同時に声を上げた。
「あたくしは戻りませんわよ!」
 シアンの言葉にマゼンダも頷いている。
「どうしてですか?レニー様は私と言う番がいるので、浮気はしないと言ってましたけど?」
 子供の顔をしてしらっとシアンに言ってのけるリディアに、後ろに控えるリールーは『ナイスです、リディア様』と表情を崩さず心の中で呟いた。

「離宮、いえ、婚姻後は後宮となるのかしら。でも、ここへお渡りになるのは浮気とは言いませんのよ」
「そうなんですか?」
「そうよ、貴女はまだ幼くて、殿下のお相手もお子を身籠ることも出来ませんでしょう?」
 今度はマゼンダが悦に浸り、見下す様に言ってくる。
「はい」
――その通りです。はい――
「殿下もお寂しい夜があるかも知れませんでしょう?」
――良く分からないけど、そうかもしれません――
「そのような時は私達がお相手できますのよ」
「でも、皆さんのところには一度きりで、後は通われていなかったと聞いてます」
「そ、それは・・・」

――よし、勝った――

 しかし、シアンも負けてはない。
「そ、それに、あなたはまだ知らないのね。もし、子を持てないと分かった場合と、番が早くこの世を去った場合のことを」
「それは、私が早く死んだら。と、いうことですか?」
「そうよ、流行病とかで死んでしまったら、残された殿下は同じ種族のみで妻を娶ることが出来ますのよ」
 リディアは小さな手を顎に当てながら考える。

――おかしいな。先に聞いていた話では、番の相手が竜族同士なら後添えも竜族を迎えられるけれど、相手が人族だった時は・・・
 番である人に先立たれたら、例え自分と同じ竜族であっても後添えは受け入れる事は無く、死ぬまで番を思い独り身で過ごすと聞いたけど。
 違うのかな?それとも番が人族だった場合の事を、お二人は知らないだけなのかしら――

「つまり、私が早く死んでしまったら、レニー様は番ではないけど、シアン姫かマゼンダ姫を妻にすることが出来るということですね!」
 明るく答えるリディアに二人は戸惑ってしまう。

「あたくし達のどちらかと云うより二人共かしら」
「わっ、レニー様は一度にお二人も妻にできるのですか!」

―『この子、本当に分かっているのかしら?』―
―『幼い顔をしながら言う事はいっちょ前だけど、やはり子供ですわ』―
 そう思ったシアンは上から目線でリディアに言葉を浴びせる。
「そういう事だから、王女殿下に何があっても レオお兄様のご心配には及びませんわ。私たちがおりますもの」
「安心しました。だって私にべったりのレニー様ですもの、私がいなくなったら寂しくて困ってしまいますよね?でもお二人がいるなら大丈夫ですね」
 リディアは満面の笑みで二人の顔を見る。

「コホン、せいぜいお体にはお気を付けなさることですわ。人族は毒性に弱く、我々の食する物も害になる程ひ弱だとお聞きしておりますので」
 暗に毒でも盛られるかもしれないと言われているようで気分が悪いが、リディアはそれを曖にも出さず笑顔で答える。

「ごしんぱいくださりありがとうございます!」

 その時、離宮にあるまじき足音が廊下から聞こえて来た。

「青竜姫様、赤竜姫様、大変でございます。で、殿下、王太子殿下が参られました!」
 血相を変え部屋に乱入してきた侍女の言葉に、二人の姫がリディアの存在も忘れ、色めき立つ。
「レオお兄様が!」
「どうしましょう、お色直しをする間も御座いませんわ」
 アタフタとする二人の姫を横目にリディアは、はちみつ入りのお茶を啜っている。
 そうこうしている内に力強い足音が聞こえて来た。

「邪魔をするぞ。青竜姫、赤竜姫、久しぶりだな。息災であったか?」
 声を頂いた二人の姫は、慕う男を前に呆然と立ちすくんでいる。
 離宮にいる姫は、ほとんどここから出る事は無い。本城への出入りは許されているが、行ってもレオナルドに会えることはなく、何かの慶事ごとか来訪した他国の客を持て成す宴の席に呼ばれた時にしか、彼の顔を見る事は出来なかった。
 例え宴に呼ばれたとしても、レオナルドの傍に座れる訳でもなく、ただ遠目に見ているだけなのだ。
 こんな近くで顔を見るのは・・・
 離宮に来てからは、初めての渡りがあった一度きりだった。

 レオナルドもまた、シアンの部屋を訪れたのは、妹のように過ごしてきたシアンが離宮入りし、この部屋で閨を共にして以来であり約四年半ぶりだった。 
 その彼の眼差しを間近で見たシアンは、頬を染め瞳を潤ませた。
「ええ、ええ。ありがとうございます。レオお兄様」
 マゼンダも同じであった。
「はい、レオナルド殿下もお変わりなく」
「ああ。それは何よりだ。
 ところで、挨拶は他にないのか?」
 二人はレオナルドの顔が見れた嬉しさで、他の事には気が回っていない。
「どうやら私に番が出来たことに対する祝いの言葉はないようだな」
「あっ、いえ、その・・・」
 慌てて膝をつき頭を下げる姫二人の横をすり抜け、彼はリディアの横に立った。

「リディ、お茶会は楽しめたかな?」

 甘ったるい声で番だと言う幼女に話し掛ける男の声を聞き、シアンは伏せたまま拳を握り締める。
「はい、お姉さま方から色々なお話を聞けました」
「そうか、どんな話か私にも教えて欲しいな?」
「えっとですね、私が死んでしまったらとか、人族は毒性の物に弱いお話とか・・・」
 僅かに顔色を変えたレオナルドが、悪びれも無く話すリディアを抱き上げ、軽く口づける。
「ほう、そんな貴重な話を二人は私の大事なリディにしてくれたのだな?」
 低く声色を変えたレオナルドの言葉に、二人の姫の喉がひゅうっと鳴った。

「礼を言っておくぞ、青竜姫に赤竜姫」
「レ、レオお兄様、あたくしは!」
 顔を上げて縋るようにレオナルドを見つめてくるシアン。

「シアンよ、私たちはもう幼い頃とは違う。聞いただろう?リディアが私の事レニーと呼んだのを。私の事をそう呼べるのはこの世では家族だけだと言ったはずだ。私は番のリディアに呼ぶことを許したのだ。この意味は分かるであろう?シアンよ、お前を名で呼ぶのはこれが最後だとしっかりと胸に刻んでおくように、
「うっ、そんな・・・レオお兄様・・・」
 シアンはその場に泣き崩れた。

「我が妃が世話になった」

 まだ床に伏せたままの二人を残し、レオナルドはリディアを抱いたまま青竜姫シアンの部屋を後にした。

「レニー、なんだかお二人がかわいそう・・・」
「そうか?リディも白っとして、二人の話を私に教えてくれたのにか?」
「うーん、それは。舐められちゃいけないと思って」

 後ろから付いて来るリールーとドラフトが思わず吹き出した。

「リディア様はお話の途中でも、お二人の姫の上を行っておられました」
 リールーが苦笑しながらレオナルドに、茶会でのやりとりの報告をする。
「ほう、私の妃は身体は小さいが、頼もしいな」
 またレオナルドに歩きながらキスをされる。
 何も言い返せないリディアに、彼の唇があちこちに落ちて来て、とうとうリディアは悲鳴をあげる。
「私のリディアは本当に可愛い。何度口づけても足りないくらいだ」

「レニーサマ・・・オネガイシマス。モウ、ヤメテ」

 涙目になりながらか細い声で訴える可愛い王太子の番。

 途中で居合わせた女官や侍女たちは、廊下の端に寄り道を開ける。ちらちらりと見た妖精妃の可愛らしさに、誰もが頬を緩るませるのでありました。



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