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本編 第8章

愛し合う(3)【☆】

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 カチャカチャと音を立てながら慣れない手つきでリベラトーレのベルトを外せば、リベラトーレはヴェルディアナの頭を撫でてくれた。

 ――自分の方が、年上なのに。

 そう思う半面、頭を撫でられるのが心地いいと思うヴェルディアナも存在していた。だからこそ、ヴェルディアナはリベラトーレのトラウザーズと下着もためらいなく引き下げる。

 すると、窮屈そうにしていたリベラトーレの熱杭が出てくる。それは脈打っており、腹につきそうなほど反り返っていた。その姿は早くヴェルディアナのナカに挿りたいと主張をしているようにも思えてしまう。そのため、ヴェルディアナは自ら控えめに足を開く。

「……リベラトーレ、さ、ま」

 彼の顔を見て、顔を真っ赤にしながら名前を呼ぶ。そうすれば、彼は一瞬だけ目を見開くもののすぐに嬉しそうになり、その熱杭をヴェルディアナの蜜口押し付けてきた。

 ヴェルディアナが零した蜜とリベラトーレの先走りが混じり、ぐちゅぐちゅという音を響かせる。

 そのままリベラトーレは何度かヴェルディアナの蜜口に浅く自身のモノをこすりつけると、一気にヴェルディアナの蜜壺を貫いた。

「ひゃぁああっ!」

 その感覚にヴェルディアナは背をのけぞらせ、その白い喉を晒した。

 一気に貫かれたこともあってか、ヴェルディアナは軽く絶頂してしまう。その際に蜜壺がぎゅうぎゅうと締まったらしく、リベラトーレはその顔をしかめていた。

「……ヴェルディアナ、きつい、です」

 そんな感想を零しながら、リベラトーレはヴェルディアナの蜜壺から自身のモノを寸前まで引き抜き、もう一度奥まで突き上げる。たったそれだけなのに、ヴェルディアナの身体はこれでもかというほど快楽を拾い集めていた。その所為で、絶頂までの道のりはあまりにも短い。

「ぁああっ、ひゃぃ、きゃぅっ!」

 もう何とも言えないような嬌声を上げているヴェルディアナは、絶頂し続けていた。寸前まで引き抜かれ、奥の奥まで一気に貫かれる。その行為がもたらす快楽は凄まじい。ヴェルディアナが絶頂し続けていれば、リベラトーレのその手がヴェルディアナの胸の頂をつまんでくる。

「こっちも、弄ってあげますね」

 そんな言葉と共に胸の頂を弄られてしまえば、ヴェルディアナはもうおかしくなってしまいそうだった。視界が涙ではっきりしない。手はシーツを掻いており、白い喉を晒すことしかできない。口からは嬌声以外何も出てこず、身体をびくんびくんと跳ねさせてしまう。

「ヴェルディアナのナカ、すごい……うねってる」

 リベラトーレのそんな言葉さえ頭の中に入ってこない。そして、また奥の奥を突かれ――ヴェルディアナの最奥にリベラトーレの欲が注がれる。それを実感し、ヴェルディアナはほっと息を吐いた。これで、終わってくれる。そう、思っていた。

「……ヴェルディアナ、せっかくですし、今日はもうちょっとしましょう」

 しかし、リベラトーレはそう言うとヴェルディアナの腕をつかみ、自身の背に回させる。その後、また硬さを取り戻しつつある自身の熱杭をヴェルディアナのナカに押し込んでいく。

「……ぇ?」
「まだ、足りないですよ」

 にっこりと笑いながら、リベラトーレはヴェルディアナの喉元にかみつく。その刺激は痛み以上にどうしようもない快楽を生んだ。

「……あぁ、またナカが締まった。……ヴェルディアナが、俺を欲しがってくれているんですね……!」

 それに、リベラトーレのそのうっとりとした声を聞くともう何も言えなかった。だからこそ、リベラトーレの背に回された腕を彼の首元に持っていき、彼の顔を引き寄せる。

「……ヴェルディアナ?」

 リベラトーレが困惑した声を上げる。その声を聞いて、ヴェルディアナは「……今日は、好きにしてくださって、構いませんよ」と告げた。

「……え?」
「今日、だけ、は。リベラトーレさ、まの、好きに……抱いて、ください」

 まっすぐにリベラトーレのことを見ることもできずにそう言えば、リベラトーレの熱杭がヴェルディアナのナカで大きくなったような気がした。

 それにヴェルディアナが驚いていれば、リベラトーレの顔は一瞬で明るくなり、ヴェルディアナの蜜壺の奥の奥をえぐるように突いてくる。

「ヴェルディアナ。……俺の、受け止めてください……!」
「……もちろん、です。あぁああっ、きゃぁあっ!」

 リベラトーレの言葉にできる限りにっこりと笑ってそう言えば、彼の腰の動きが早くなる。彼の熱杭はヴェルディアナの感じるところを重点的に攻めてくる。その所為で、またあっけなく絶頂。一度、二度、三度と絶頂させられ、ヴェルディアナの頭がぼんやりとしてくる。

「……あぁ、また、出るっ!」

 それに、リベラトーレも何度も達していた。彼は飽きもせずにヴェルディアナの蜜壺の奥に欲を注いでいく。しかし、全く萎えない彼のそれを見ていると、一体彼の精力はどうなっているのかと問いただしたくなってしまう。もしかして、これは若いからなのだろうか?

「ヴェルディアナ。……俺の子供、身籠ってくれますか?」

 ヴェルディアナの豊満な胸に顔を寄せながらリベラトーレがそう問いかけてくる。そのため、ヴェルディアナは「……もちろん、です」と言って彼の頭を撫でた。

 その瞬間、リベラトーレのそのきれいな青色の目が細められる。その笑い方は――十年前のままのようにヴェルディアナには映った。

 何度も何度も互いを貪り合い、口づけをする。その感覚に思考回路をドロドロに溶かされ、身体さえ溶かされてしまうのではないかと思ってしまう。流れる汗はどちらのモノなのか判別もできず、口元を伝う唾液も同様。

 ヴェルディアナの蜜壺からは絶え間なく注がれたリベラトーレの欲がこぼれ出そうになる。だが、こぼれ出てしまう暇もなくまた欲を注がれていく。

(……好き)

 また口づけて、ヴェルディアナはそんな自らの気持ちを実感していた。

 まだまだ、これからだ。

 あの十年を埋めるかのように、今からはたくさん思い出を作っていこう。きっと、可愛らしい子供もできて、幸せな家庭を築けるから。

 そんなことを思いながら、ヴェルディアナはそっと目を瞑った。

 瞼に振ってきた温かい口づけに、心を満たされながら――……。
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