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20話
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この話(20話)と次話は、まるっとアダルトシーンです。
予定より長くなってしまったので、二話に分けました……。
留意していただくような特殊な内容にはなっていないと思うのですが(強いて言えば羞恥プレイ風味かも)
アーノルドが大好きなお兄ちゃんを前にして九歳児に戻っていますので、ショタ味をおびた(特に話し方)二十四歳となっております。
そして、ベッドの上でわりと多弁です。
クールで寡黙な攻めキャラによるベッドシーンがお好みの方は大変申し訳ございません~!
「にいさん……」
本と資料が連なる山の狭間。
アーノルドが積み重ねてきた、長年の想いと努力の証に囲まれて――
二人の唇が、そっと重なった。
「……ぁ……っ」
弟の温かい唇が、優しく触れてくる。
表面を擦り合わせるように、丁寧に口づけられて、うなじの辺りが甘くしびれた。
「兄さんの唇、すごく柔らかいね……」
体を抱く腕の力が強くなると、ゆっくりと唇を啄まれる。
「あ……アーニー……んっ」
角度を変えて繰り返し求められ、上下の唇をたっぷりと吸われて。
執拗に唇がこすれて、いやらしい水音が耳の奥に響く。
身体の芯をねっとりと炙られるような……。
今までに感じたことのない、官能的な心地よさ――
――キスって、こんなに気持ちのいいものなんだ――……
初めての口づけに身を震わせていると、アーノルドが欲に濡れた声を漏らした。
「……兄さんの口の中……もっと食べたい……」
熱い舌が、エリオットの火照った唇をぺろりと舐める。
――た、食べたいって、そんな――……
「っぁ……待っ……あ、んんっ……」
わずかな制止を飲み込まれると、歯列を舐め開かれて、口内に舌が入ってきた。
頬の内側を、口蓋を、歯列の裏を――
口腔内を余すところなく舐めまわされ、エリオットは湿った吐息をこぼしながら、アーノルドに強く抱きついた。
「ぁ、ぁっ……アーニー……はぁっ……んむっ」
行き場を失っていた舌をからめとられ、溢れる唾液をすすられて……。
全てを奪われるような濃厚な口づけに、身体がとろけていく。
「……ぁん……っ」
「兄さん……兄さん……」
何度も何度も角度を変えて、深く深く――
隙間なく抱きしめられ、唇を激しく貪られる。
唇と舌の感覚がなくなり、口内が溶けるかと思うほど舐めつくされたところで、弟の唇が名残惜しそうに離れた。
「……気持ちよすぎて、頭がおかしくなるかと思った……」
「うん……。頭の中が……ふわふわするね……」
力の入らなくなった体を広い胸に預けると、アーノルドは嬉しそうに表情を緩ませる。
「ふわふわしてる兄さん、かわいい……」
口づけの余韻に浸る兄を、弟はたまらず強く抱きしめた。
「俺、兄さんとキスした……十五年間、ずっと会いたかった兄さんと……っ」
愛するエリオットとの口づけに、アーノルドは喜びに打ち震える。
しかし、淫らな望みは果てしない。
次から次へと湧きあがる兄への欲求が、弟の身体を急速に高ぶらせていく。
「……兄さん。俺、兄さんの体が見たい。だめ……?」
「……か、体……?」
「うん。服で隠れてるところを見せてほしい……」
大きな手に、背中から腰をいやらしく撫でられる。
「何年も、兄さんの体を妄想してた……。見たくて見たくてたまらなかった……」
アーノルドは漆黒の目を細めて、切ない眼差しを兄に向ける。
「兄さん……。お願い。全部見せて……」
「アーニー……」
九歳の時と変わらない仕草で、おねだりをしてくるアーノルド。
けれど、内容はとんでもなく淫猥だ。
「そ、そんなお願いをされても……恥ずかしいよ……」
快くさらけ出せるほど、美しい体はしていない。
「恥ずかしがる兄さんもきれいだ」
紅くなったエリオットの頬に、アーノルドは口づけの雨を降らせる。
「俺、我慢できない……」
「……どうしても見たいの……?」
勢いよく頷くアーノルドを前に、エリオットは目元に羞恥をにじませて、長い睫毛を瞬かせる。
「……実物を見て、幻滅しない……?」
「しないっ。絶対しないよっ」
強く断言すると、弟は兄を横抱きにして立ち上がった。
「あ、アーニーっ!?」
「隣の部屋に行こう」
書類や本がばさばさと崩れ落ちるのも気にせずに、アーノルドは兄を横抱きにしたまま、寝室に続く扉を開けた。
「ベッドの上で見せてね」
「……う、うん……」
ベッドに仰向けに寝かされると、流れるような動きで部屋履きの靴を脱がされる。
そういえば、衝撃的な出来事の連続で頭から消えていたが、自分は寝間着にガウンを羽織った姿だった。
「すごい……。兄さんが俺のベッドで寝てる……」
アーノルドは自分も靴を脱ぐと、すぐに抱きついてきた。
「兄さん、兄さん……っ」
「……んんっ……はぁっ……」
むしゃぶりつくようにキスをされて、アーノルドの唾液が舌を伝って流れてくる。
酒より刺激的に感じるそれをごくりと飲み込めば、胸がじわりと温かくなった。
「キス……いっぱい、したい……もっと、もっと……」
飽くことなく唇を吸われ、舌をすすられ、口内を舐めしゃぶられる。
意識がぼんやりとかすんで、弟の淫らな唇や舌を感じることしかできなくなっていく。
そうして、覚えたての口づけにどっぷりと身をゆだねていると、大きな手が寝間着のボタンに伸びてきた。
「っぁん……アーニー……っ!」
思わず、アーノルドの手を握って、動きを止めてしまう。
「やっぱり……だめ?」
「だめじゃない、けど……」
「じゃあ、ゆっくり脱がしていくから、本当に嫌になったら言ってね」
「え、あ……」
アーノルドは、微笑みながら身を起こした。
そして、嬉しそうにボタンに指をかけて、上から一つ一つ、丁寧に外しはじめる。
漆黒の瞳は、溢れんばかりの期待に満ちていて……。
「兄さんの肌が少しずつ見えてくるの……すごく興奮する……」
「うぅ……っ……」
心臓がばくばくと激しく鼓動して、顔が真っ赤になっているのが分かる。
これなら、一息に脱がされる方がよかったかもしれない。
アーノルドは、寝間着の隙間から見え隠れする肌に夢中になって見入っていた。
「兄さん、ボタンを外し終えたよ……」
「…………」
「脱がしていい?」
恥ずかしさを抑えて小さく頷くと、弟の手がそっと寝間着を開いた。
「あ、ああ……兄さん、きれい……きれいだよ……」
あらわになった白い胸を見下ろして、隙のない美貌がとろりと蕩ける。
「肌がきめ細やかで輝いてるね……。乳首も薄紅色でかわいい……」
「こ、言葉にしないで……っ」
早くも羞恥が限界を迎えて、エリオットは両腕で胸を隠した。
「どうして? こんなにきれいだと、言葉にせずにはいられないよ」
アーノルドは兄の肌に視線を這わせながら、今度はズボンに手をかける。
「し、下も……!?」
「全部だよ」
「あっ……ま、まって……ああっ……!」
止める間もなく、ズボンを下着ごと引き下げられる。
そのまま、全てを体からはぎとられて、エリオットは一糸まとわぬ姿になった。
「に……兄さん……」
アーノルドは、目下に横たわる全裸の兄を見つめて、言葉を失くした。
使い古した枕に散る、艶やかな金色の髪。
その下にある形良い眉は悩まし気に寄せられ、きれいな紺碧の瞳は、羞恥に潤んで長い睫毛を濡らしている。
なめらかな頬や細い鼻梁は桃色に染まって、アーノルドの愛撫を誘っているよう……。
「アーニー……」
甘い声で名を呼んでくる柔らかい唇は、濃厚な口づけで紅く色づき、たやすく理性を奪ってくる。
「兄さん、隠さないで……」
恥ずかしそうに体を隠そうとしている腕を動かすと、しっかりと兄の全てがあらわになった。
全身を覆う、しみ一つない白い絹肌。
均整のとれた手足は、爪の先まで計算されたように美しくて。
引き締まりながらも、どこか柔らかそうな胸の頂には、薄紅色の乳首が慎ましく存在を主張している。
細い腰は何度もなぞりたくなるぐらい魅力的で、小さなへそでさえ、息がつまるほど可愛らしかった。
そして――……
アーノルドは生唾を飲み込みながら、兄の下腹部に熱い視線を向けた。
つるりとした柔肌に包まれて、優しく膨らんでいる陰嚢。
その上には、小ぶりで可愛らしい性器。
真珠色にしっとりと輝くそれは、先端にいくほど淡く色づいている。
恥ずかしそうに震えながらも、半ば勃ち上がって、鈴口をわずかに濡らしていた。
「あ、あ……兄さんの……」
信じられないほど美しく、清潔ないやらしさに溢れた兄の体……。
なめらかで、まろやかで、内側から光を放っている……肌、肢体、性器――
猛烈に劣情が煽られて、アーノルドは膨れ上がる淫欲に歯を食いしばる。
「……アーニー……。そんなにじっくり見ないで……」
全身に舐めるような視線を感じて、エリオットは細い声で願う。
「無理だよ。だって、こんなにきれいでかわいいんだ。ずっと見てたいよ」
雄の欲望を隠すことなく、アーノルドは兄の体をなぶるように見つめる。
「俺に見られて興奮してるんだね……。どんどん勃起してきたよ。震えながらこっちを向いて……。かわいい……すごくかわいいね……」
「ぁ……アーニー……っっ」
エリオットは、あまりの羞恥に両手で顔を覆った。
全身に視線を這わされて、恥ずかしくてたまらないのに――
弟が自分の体を見て欲情しているかと思うと、背筋に淫らなしびれが走って、体が熱くなっていく。
恥ずかしいのに、もっと見られたい。
隠したいのに、余すところなく見てほしい。
相反する欲求に、エリオットは完全に勃ち上がってしまった性器を揺らしながら、身をよじらせた。
「……いやらしすぎるよ……」
アーノルドは、鈴口から先走りの蜜がにじむのを凝視すると、愛おしげに目を細める。
「穴がヒクヒクして、蜜がいっぱい出てきてる……。見てるだけで理性が吹っ飛んでいくね」
「お、お願いだから、口に出さないで……」
欲情した姿を言葉にされるなんて、恥ずかしいどころの話ではない。
切実な声音で懇願するが、淫欲に支配された弟は聞き入れるはずもなく……。
「言葉が勝手に出てくるから、俺にも止められないんだ……」
アーノルドは過剰に分泌される唾液をごくりと飲みくだした。
兄の極上の体を目の前にして、股間が痛いほど張り詰めていき、本気で理性が吹っ飛んでいくのを感じる。
「兄さん……。俺、見るだけは無理みたいだ。触っていい? いいよね?」
兄の返事を待たずに、弟は輝く絹肌に手を這わせた。
「あ……すべすべ……柔らかい……」
「ぁっ……アーニー……っ」
大きな手が首から鎖骨をなぞり、胸を撫でさする。
「触り心地がよすぎて、兄さんから永遠に手が離せなくなりそう……」
「……はぁっ、んっ……」
「乳首、かわいい……」
胸を愛撫していた指先に乳首を優しくつままれて、エリオットは思わず呼吸を乱した。
「ぷっくりしてきた……」
「ぁんっ……そんなとこ……っ」
親指の腹で擦られて、感触を楽しむように両の乳首を刺激される。
ムズムズするような、チリチリするような――
「ぁぅ……もう、いいからっ……」
「本当に? もっと触ってほしそうにしてるよ」
「ち、ちがっ……んんぁっ」
もどかしい感覚に戸惑っている間も、執拗に胸や乳首をいじられて――
「あっ……むね……じんじんする……っ」
「きもちいい?」
「ぅんっ……あ、あぁっ……」
いつしか、戸惑いが快感へと変わっていき、エリオットは白い胸をしならせて嬌声をあげていた。
「兄さん……ものすごくかわいい……。こっちも蜜が止まらないね……」
漆黒の瞳が、先走りの蜜を垂れ流す性器を、もの欲しそうに見つめる。
「……おいしそう……。食べていいよね……?」
「え……? あっ、アーニーっ。だめだよっ……そんなっ!」
エリオットの制止を振りきって、アーノルドは濡れそぼった兄の性器を根本まで口に含んだ。
「だ、だめっ、はなして……っ。アーニーっ……あぁんっ」
淫幹を舌で扱かれ、亀頭に強く吸いつかれて。
何のためらいもなく舐めしゃぶられて、エリオットは激しくうろたえた。
「んぅっ……アーニーっ、やめっ……あぁっ……っ」
アーノルドは、陰嚢を唇で揉みながら、とんでもない場所に鼻先を擦りつけてくる。
溢れる蜜を嬉しそうに飲まれて、おかわりを要求するように鈴口を舐め吸われると、瞬く間に拒絶の意思が消え失せていく。
「っ……そんなに、吸われたら……ひゃぁっ」
熱く柔らかい弟の口内。
性器を濡れた粘膜に扱かれる初めての感覚に、エリオットは身も心も翻弄される。
これ以上ないほど勃ち上がった性器を、舌を貼りつけるようにして舐めてくるアーノルド。
体の奥から突き上げてくるような快感に、エリオットは半ば無意識で、弟の美貌へと腰を押しつける。
「……びくびくってしながら蜜を出して……かわいいね……」
「はぁぁっ、んん……アーニーのくちのなか……あつい……っ」
根本から先端まで唇で扱きあげられ、裏筋を舌先でぐりぐりと刺激されると、はしたない声をまき散らしてしまう。
「アーニー……アーニーっ……。はぁっ、ああっ……っぁ」
唾液をまぶすように、ねっとりと亀頭に舌がからむ。
熱い吐息が陰嚢を撫でて、エリオットは満ちてくる絶頂への欲求に、たまらず黒髪を強くつかんだ。
「んん……っ……はなして……もう……っ」
口内から自身を引き抜こうとするが、アーノルドは許してくれない。
「だ、だめっ……。アーニー……っ!」
今にも射精しそうな性器を、一際いやらしく舐めすすられて。
強烈な衝動が、淫幹を駆けあがっていく。
「ひっぅ……あ、ああっ……くちのなかにっ……んぁああっ!!!!」
頭が真っ白になるほどの快感と共に、エリオットは弟の口内へと、勢いよく白濁を放出した。
「はぁっ……はぁっ……アーニー……」
アーノルドは嬉しそうな顔をすると、ゆっくりと味わうようにして、兄の精液を飲み込んだ。
「の、飲んじゃったの……?」
「うん。前より沢山出たね。濃くて、喉にからんでくるよ」
「……っ」
満足気な弟を見ていられなくて、エリオットは瞼を伏せて顔をそらす。
思いきり口内に射精したあげくに、精液を全て飲まれてしまった。
恥ずかしくてたまらないのに……。
それ以上に、絶頂の悦びが全身を包んでいる。
弟の口の中は、とんでもなく気持ちよかった。
「……兄さんが俺の口の中で……嬉しい……」
アーノルドは、まるで好物でも口にするかのように、放出して力が抜けた性器を吸い続けている。
欲望の残滓まできれいに舐めとられて、エリオットは細い腰をわななかせた。
「兄さん……」
兄の性器を存分に可愛がると、アーノルドは静かに顔を上げる。
「俺……もっと舐めたい」
「ん……? アーニー……っ!?」
アーノルドの言葉の意味を理解する前に、ぐいっと体を反転させられて、エリオットはベッドの上でうつ伏せになった。
「か、かわいい……かわいい……」
アーノルドが、感極まったような声でつぶやく。
「兄さんのお尻……ものすごくきれいだよ」
「……っ!」
――もっと舐めたいって……もしかして、お尻――!?
あらぬところに視線を感じて動揺するエリオットを見下ろして、アーノルドはうっとりと口元を緩めた。
漆黒の瞳が見つめる先には、白くまろやかな双丘。
腰から太ももに続く優しい曲線は、見ているだけで体が熱くなる。
柔らかそうな尻たぶは、アーノルドに揉まれるのを待っているように見えて……。
双丘の間にある美しい谷間にも、目の奥がチカチカするほど淫欲を掻き立てられる。
「触るよ……。いっぱい触るっ」
「ぁ……アーニー……っ」
大きな手が尻を包むように触れてきて、エリオットの背筋がぶるりと震えた。
「あ……白くて柔らかくて……きれい……」
ゆっくりと尻たぶを揉みしだかれる。
「ふわふわだね……」
徐々に手つきがいやらしくなり、エリオットは枕に火照った頬を押しつけた。
「あぁ……アーニーっ……」
散々、尻を撫でまわされると、アーノルドの長い指が割れ目に入り込んでくる。
そして、双丘をそっと割り開かれた。
随分と連載が遅くなってごめんなさい~!!
残すところ、あと二話となりました。
どうぞ最後までよろしくお願いします。
予定より長くなってしまったので、二話に分けました……。
留意していただくような特殊な内容にはなっていないと思うのですが(強いて言えば羞恥プレイ風味かも)
アーノルドが大好きなお兄ちゃんを前にして九歳児に戻っていますので、ショタ味をおびた(特に話し方)二十四歳となっております。
そして、ベッドの上でわりと多弁です。
クールで寡黙な攻めキャラによるベッドシーンがお好みの方は大変申し訳ございません~!
「にいさん……」
本と資料が連なる山の狭間。
アーノルドが積み重ねてきた、長年の想いと努力の証に囲まれて――
二人の唇が、そっと重なった。
「……ぁ……っ」
弟の温かい唇が、優しく触れてくる。
表面を擦り合わせるように、丁寧に口づけられて、うなじの辺りが甘くしびれた。
「兄さんの唇、すごく柔らかいね……」
体を抱く腕の力が強くなると、ゆっくりと唇を啄まれる。
「あ……アーニー……んっ」
角度を変えて繰り返し求められ、上下の唇をたっぷりと吸われて。
執拗に唇がこすれて、いやらしい水音が耳の奥に響く。
身体の芯をねっとりと炙られるような……。
今までに感じたことのない、官能的な心地よさ――
――キスって、こんなに気持ちのいいものなんだ――……
初めての口づけに身を震わせていると、アーノルドが欲に濡れた声を漏らした。
「……兄さんの口の中……もっと食べたい……」
熱い舌が、エリオットの火照った唇をぺろりと舐める。
――た、食べたいって、そんな――……
「っぁ……待っ……あ、んんっ……」
わずかな制止を飲み込まれると、歯列を舐め開かれて、口内に舌が入ってきた。
頬の内側を、口蓋を、歯列の裏を――
口腔内を余すところなく舐めまわされ、エリオットは湿った吐息をこぼしながら、アーノルドに強く抱きついた。
「ぁ、ぁっ……アーニー……はぁっ……んむっ」
行き場を失っていた舌をからめとられ、溢れる唾液をすすられて……。
全てを奪われるような濃厚な口づけに、身体がとろけていく。
「……ぁん……っ」
「兄さん……兄さん……」
何度も何度も角度を変えて、深く深く――
隙間なく抱きしめられ、唇を激しく貪られる。
唇と舌の感覚がなくなり、口内が溶けるかと思うほど舐めつくされたところで、弟の唇が名残惜しそうに離れた。
「……気持ちよすぎて、頭がおかしくなるかと思った……」
「うん……。頭の中が……ふわふわするね……」
力の入らなくなった体を広い胸に預けると、アーノルドは嬉しそうに表情を緩ませる。
「ふわふわしてる兄さん、かわいい……」
口づけの余韻に浸る兄を、弟はたまらず強く抱きしめた。
「俺、兄さんとキスした……十五年間、ずっと会いたかった兄さんと……っ」
愛するエリオットとの口づけに、アーノルドは喜びに打ち震える。
しかし、淫らな望みは果てしない。
次から次へと湧きあがる兄への欲求が、弟の身体を急速に高ぶらせていく。
「……兄さん。俺、兄さんの体が見たい。だめ……?」
「……か、体……?」
「うん。服で隠れてるところを見せてほしい……」
大きな手に、背中から腰をいやらしく撫でられる。
「何年も、兄さんの体を妄想してた……。見たくて見たくてたまらなかった……」
アーノルドは漆黒の目を細めて、切ない眼差しを兄に向ける。
「兄さん……。お願い。全部見せて……」
「アーニー……」
九歳の時と変わらない仕草で、おねだりをしてくるアーノルド。
けれど、内容はとんでもなく淫猥だ。
「そ、そんなお願いをされても……恥ずかしいよ……」
快くさらけ出せるほど、美しい体はしていない。
「恥ずかしがる兄さんもきれいだ」
紅くなったエリオットの頬に、アーノルドは口づけの雨を降らせる。
「俺、我慢できない……」
「……どうしても見たいの……?」
勢いよく頷くアーノルドを前に、エリオットは目元に羞恥をにじませて、長い睫毛を瞬かせる。
「……実物を見て、幻滅しない……?」
「しないっ。絶対しないよっ」
強く断言すると、弟は兄を横抱きにして立ち上がった。
「あ、アーニーっ!?」
「隣の部屋に行こう」
書類や本がばさばさと崩れ落ちるのも気にせずに、アーノルドは兄を横抱きにしたまま、寝室に続く扉を開けた。
「ベッドの上で見せてね」
「……う、うん……」
ベッドに仰向けに寝かされると、流れるような動きで部屋履きの靴を脱がされる。
そういえば、衝撃的な出来事の連続で頭から消えていたが、自分は寝間着にガウンを羽織った姿だった。
「すごい……。兄さんが俺のベッドで寝てる……」
アーノルドは自分も靴を脱ぐと、すぐに抱きついてきた。
「兄さん、兄さん……っ」
「……んんっ……はぁっ……」
むしゃぶりつくようにキスをされて、アーノルドの唾液が舌を伝って流れてくる。
酒より刺激的に感じるそれをごくりと飲み込めば、胸がじわりと温かくなった。
「キス……いっぱい、したい……もっと、もっと……」
飽くことなく唇を吸われ、舌をすすられ、口内を舐めしゃぶられる。
意識がぼんやりとかすんで、弟の淫らな唇や舌を感じることしかできなくなっていく。
そうして、覚えたての口づけにどっぷりと身をゆだねていると、大きな手が寝間着のボタンに伸びてきた。
「っぁん……アーニー……っ!」
思わず、アーノルドの手を握って、動きを止めてしまう。
「やっぱり……だめ?」
「だめじゃない、けど……」
「じゃあ、ゆっくり脱がしていくから、本当に嫌になったら言ってね」
「え、あ……」
アーノルドは、微笑みながら身を起こした。
そして、嬉しそうにボタンに指をかけて、上から一つ一つ、丁寧に外しはじめる。
漆黒の瞳は、溢れんばかりの期待に満ちていて……。
「兄さんの肌が少しずつ見えてくるの……すごく興奮する……」
「うぅ……っ……」
心臓がばくばくと激しく鼓動して、顔が真っ赤になっているのが分かる。
これなら、一息に脱がされる方がよかったかもしれない。
アーノルドは、寝間着の隙間から見え隠れする肌に夢中になって見入っていた。
「兄さん、ボタンを外し終えたよ……」
「…………」
「脱がしていい?」
恥ずかしさを抑えて小さく頷くと、弟の手がそっと寝間着を開いた。
「あ、ああ……兄さん、きれい……きれいだよ……」
あらわになった白い胸を見下ろして、隙のない美貌がとろりと蕩ける。
「肌がきめ細やかで輝いてるね……。乳首も薄紅色でかわいい……」
「こ、言葉にしないで……っ」
早くも羞恥が限界を迎えて、エリオットは両腕で胸を隠した。
「どうして? こんなにきれいだと、言葉にせずにはいられないよ」
アーノルドは兄の肌に視線を這わせながら、今度はズボンに手をかける。
「し、下も……!?」
「全部だよ」
「あっ……ま、まって……ああっ……!」
止める間もなく、ズボンを下着ごと引き下げられる。
そのまま、全てを体からはぎとられて、エリオットは一糸まとわぬ姿になった。
「に……兄さん……」
アーノルドは、目下に横たわる全裸の兄を見つめて、言葉を失くした。
使い古した枕に散る、艶やかな金色の髪。
その下にある形良い眉は悩まし気に寄せられ、きれいな紺碧の瞳は、羞恥に潤んで長い睫毛を濡らしている。
なめらかな頬や細い鼻梁は桃色に染まって、アーノルドの愛撫を誘っているよう……。
「アーニー……」
甘い声で名を呼んでくる柔らかい唇は、濃厚な口づけで紅く色づき、たやすく理性を奪ってくる。
「兄さん、隠さないで……」
恥ずかしそうに体を隠そうとしている腕を動かすと、しっかりと兄の全てがあらわになった。
全身を覆う、しみ一つない白い絹肌。
均整のとれた手足は、爪の先まで計算されたように美しくて。
引き締まりながらも、どこか柔らかそうな胸の頂には、薄紅色の乳首が慎ましく存在を主張している。
細い腰は何度もなぞりたくなるぐらい魅力的で、小さなへそでさえ、息がつまるほど可愛らしかった。
そして――……
アーノルドは生唾を飲み込みながら、兄の下腹部に熱い視線を向けた。
つるりとした柔肌に包まれて、優しく膨らんでいる陰嚢。
その上には、小ぶりで可愛らしい性器。
真珠色にしっとりと輝くそれは、先端にいくほど淡く色づいている。
恥ずかしそうに震えながらも、半ば勃ち上がって、鈴口をわずかに濡らしていた。
「あ、あ……兄さんの……」
信じられないほど美しく、清潔ないやらしさに溢れた兄の体……。
なめらかで、まろやかで、内側から光を放っている……肌、肢体、性器――
猛烈に劣情が煽られて、アーノルドは膨れ上がる淫欲に歯を食いしばる。
「……アーニー……。そんなにじっくり見ないで……」
全身に舐めるような視線を感じて、エリオットは細い声で願う。
「無理だよ。だって、こんなにきれいでかわいいんだ。ずっと見てたいよ」
雄の欲望を隠すことなく、アーノルドは兄の体をなぶるように見つめる。
「俺に見られて興奮してるんだね……。どんどん勃起してきたよ。震えながらこっちを向いて……。かわいい……すごくかわいいね……」
「ぁ……アーニー……っっ」
エリオットは、あまりの羞恥に両手で顔を覆った。
全身に視線を這わされて、恥ずかしくてたまらないのに――
弟が自分の体を見て欲情しているかと思うと、背筋に淫らなしびれが走って、体が熱くなっていく。
恥ずかしいのに、もっと見られたい。
隠したいのに、余すところなく見てほしい。
相反する欲求に、エリオットは完全に勃ち上がってしまった性器を揺らしながら、身をよじらせた。
「……いやらしすぎるよ……」
アーノルドは、鈴口から先走りの蜜がにじむのを凝視すると、愛おしげに目を細める。
「穴がヒクヒクして、蜜がいっぱい出てきてる……。見てるだけで理性が吹っ飛んでいくね」
「お、お願いだから、口に出さないで……」
欲情した姿を言葉にされるなんて、恥ずかしいどころの話ではない。
切実な声音で懇願するが、淫欲に支配された弟は聞き入れるはずもなく……。
「言葉が勝手に出てくるから、俺にも止められないんだ……」
アーノルドは過剰に分泌される唾液をごくりと飲みくだした。
兄の極上の体を目の前にして、股間が痛いほど張り詰めていき、本気で理性が吹っ飛んでいくのを感じる。
「兄さん……。俺、見るだけは無理みたいだ。触っていい? いいよね?」
兄の返事を待たずに、弟は輝く絹肌に手を這わせた。
「あ……すべすべ……柔らかい……」
「ぁっ……アーニー……っ」
大きな手が首から鎖骨をなぞり、胸を撫でさする。
「触り心地がよすぎて、兄さんから永遠に手が離せなくなりそう……」
「……はぁっ、んっ……」
「乳首、かわいい……」
胸を愛撫していた指先に乳首を優しくつままれて、エリオットは思わず呼吸を乱した。
「ぷっくりしてきた……」
「ぁんっ……そんなとこ……っ」
親指の腹で擦られて、感触を楽しむように両の乳首を刺激される。
ムズムズするような、チリチリするような――
「ぁぅ……もう、いいからっ……」
「本当に? もっと触ってほしそうにしてるよ」
「ち、ちがっ……んんぁっ」
もどかしい感覚に戸惑っている間も、執拗に胸や乳首をいじられて――
「あっ……むね……じんじんする……っ」
「きもちいい?」
「ぅんっ……あ、あぁっ……」
いつしか、戸惑いが快感へと変わっていき、エリオットは白い胸をしならせて嬌声をあげていた。
「兄さん……ものすごくかわいい……。こっちも蜜が止まらないね……」
漆黒の瞳が、先走りの蜜を垂れ流す性器を、もの欲しそうに見つめる。
「……おいしそう……。食べていいよね……?」
「え……? あっ、アーニーっ。だめだよっ……そんなっ!」
エリオットの制止を振りきって、アーノルドは濡れそぼった兄の性器を根本まで口に含んだ。
「だ、だめっ、はなして……っ。アーニーっ……あぁんっ」
淫幹を舌で扱かれ、亀頭に強く吸いつかれて。
何のためらいもなく舐めしゃぶられて、エリオットは激しくうろたえた。
「んぅっ……アーニーっ、やめっ……あぁっ……っ」
アーノルドは、陰嚢を唇で揉みながら、とんでもない場所に鼻先を擦りつけてくる。
溢れる蜜を嬉しそうに飲まれて、おかわりを要求するように鈴口を舐め吸われると、瞬く間に拒絶の意思が消え失せていく。
「っ……そんなに、吸われたら……ひゃぁっ」
熱く柔らかい弟の口内。
性器を濡れた粘膜に扱かれる初めての感覚に、エリオットは身も心も翻弄される。
これ以上ないほど勃ち上がった性器を、舌を貼りつけるようにして舐めてくるアーノルド。
体の奥から突き上げてくるような快感に、エリオットは半ば無意識で、弟の美貌へと腰を押しつける。
「……びくびくってしながら蜜を出して……かわいいね……」
「はぁぁっ、んん……アーニーのくちのなか……あつい……っ」
根本から先端まで唇で扱きあげられ、裏筋を舌先でぐりぐりと刺激されると、はしたない声をまき散らしてしまう。
「アーニー……アーニーっ……。はぁっ、ああっ……っぁ」
唾液をまぶすように、ねっとりと亀頭に舌がからむ。
熱い吐息が陰嚢を撫でて、エリオットは満ちてくる絶頂への欲求に、たまらず黒髪を強くつかんだ。
「んん……っ……はなして……もう……っ」
口内から自身を引き抜こうとするが、アーノルドは許してくれない。
「だ、だめっ……。アーニー……っ!」
今にも射精しそうな性器を、一際いやらしく舐めすすられて。
強烈な衝動が、淫幹を駆けあがっていく。
「ひっぅ……あ、ああっ……くちのなかにっ……んぁああっ!!!!」
頭が真っ白になるほどの快感と共に、エリオットは弟の口内へと、勢いよく白濁を放出した。
「はぁっ……はぁっ……アーニー……」
アーノルドは嬉しそうな顔をすると、ゆっくりと味わうようにして、兄の精液を飲み込んだ。
「の、飲んじゃったの……?」
「うん。前より沢山出たね。濃くて、喉にからんでくるよ」
「……っ」
満足気な弟を見ていられなくて、エリオットは瞼を伏せて顔をそらす。
思いきり口内に射精したあげくに、精液を全て飲まれてしまった。
恥ずかしくてたまらないのに……。
それ以上に、絶頂の悦びが全身を包んでいる。
弟の口の中は、とんでもなく気持ちよかった。
「……兄さんが俺の口の中で……嬉しい……」
アーノルドは、まるで好物でも口にするかのように、放出して力が抜けた性器を吸い続けている。
欲望の残滓まできれいに舐めとられて、エリオットは細い腰をわななかせた。
「兄さん……」
兄の性器を存分に可愛がると、アーノルドは静かに顔を上げる。
「俺……もっと舐めたい」
「ん……? アーニー……っ!?」
アーノルドの言葉の意味を理解する前に、ぐいっと体を反転させられて、エリオットはベッドの上でうつ伏せになった。
「か、かわいい……かわいい……」
アーノルドが、感極まったような声でつぶやく。
「兄さんのお尻……ものすごくきれいだよ」
「……っ!」
――もっと舐めたいって……もしかして、お尻――!?
あらぬところに視線を感じて動揺するエリオットを見下ろして、アーノルドはうっとりと口元を緩めた。
漆黒の瞳が見つめる先には、白くまろやかな双丘。
腰から太ももに続く優しい曲線は、見ているだけで体が熱くなる。
柔らかそうな尻たぶは、アーノルドに揉まれるのを待っているように見えて……。
双丘の間にある美しい谷間にも、目の奥がチカチカするほど淫欲を掻き立てられる。
「触るよ……。いっぱい触るっ」
「ぁ……アーニー……っ」
大きな手が尻を包むように触れてきて、エリオットの背筋がぶるりと震えた。
「あ……白くて柔らかくて……きれい……」
ゆっくりと尻たぶを揉みしだかれる。
「ふわふわだね……」
徐々に手つきがいやらしくなり、エリオットは枕に火照った頬を押しつけた。
「あぁ……アーニーっ……」
散々、尻を撫でまわされると、アーノルドの長い指が割れ目に入り込んでくる。
そして、双丘をそっと割り開かれた。
随分と連載が遅くなってごめんなさい~!!
残すところ、あと二話となりました。
どうぞ最後までよろしくお願いします。
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