土人形のコリンズ男爵は愛しの大魔導師様を幸せにしたいのだけれど。

梅村香子

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14話

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魔法省は、魔法に関する文献を、世界中から広く集めている。
特に魔導書の収集には力を入れていて、買い取りも行っているほどだ。
おかげで蔵書は膨大なものになり、二十年前から専用の資料館で保存するようになったという。
それは研究棟から近い場所にあり、世界中から集められた書物がびっしりと並んでいるそうだ。
申請すれば関係者以外でも入館可能らしく、アップルビー魔法学園の生徒が利用することもあるようだった。

「今日はありがとうございます」

研究棟から出て、久しぶりの太陽の下。
迎えに来てくれたスティーヴンに礼を言うと、眼鏡の奥にある若草色の目が優しく細められた。
管理官のすみやかな申請のおかげで、思ったより早く資料館へ行く日が訪れた。
嬉しかったが、親友の仕事を邪魔してしまったのではと、少し気になっていた。

「お仕事は大丈夫でしたか?」
「急ぎの用はなかったから平気だよ。私も、そろそろ資料館へ行きたいと思っていたんだ。ここ数年は、足を運ぶ機会が減ってしまってね。休日を資料館で過ごしていたころが懐かしいよ」

子供の時から、寝食を忘れるほど魔導書に夢中になっていたスティーヴン。
世界中から魔法の知識が集まってくる資料館は、彼にとっては宝の山だ。
きっと、社交や仕事が忙しくなって、時間がとれなくなってしまったのだろう。

「先生は、研究のために資料館へ足を運ばれることはあるんですか?」
「ない」

スティーヴンとは反対側にいるアーノルドに顔を向けると、即答が返ってきた。

「資料課の文献の集め方は雑だ。数が多いだけで、俺の研究にはかすりもしない」
「魔法についての文献を広く集めているから、研究の資料探しには向いてないんだろうね」
「なるほど……。数があれば役に立つというわけでもないのですね」

オリバーは二人を交互に見上げて話しながら、そっと周囲の気配をうかがった。
研究棟や資料館の周りには、多くの人が行き交っている。
スティーヴンの話した通り、警吏けいりの姿も見えた。
自分たちが狙われていることを考えると、外出にはどうしても不安がつきまとうが……。
これだけの人がいれば、さすがに手出しはできまい。

「今日は、何か読みたい分野の本があるのかな?」
「あ……それは……っ」

親友の問いに、背筋がぴっと伸びる。
そうだ。周囲に気を配るのも大事だが、今日の目的をおざなりにしてはいけない。

――コリンズ家の本を、自然な流れで確認できるようにしないと……!

このままだと、ただ本を読むだけになってしまう。
アーノルドたちは、コリンズ家の本が資料館にあるのを知らないので、祖母の魔導書を調べてもらえるように、どうにか話を持っていかなければならなかった。

「……資料課は本の買い取りも行っているとうかがいましたが、買取記録のようなものはあるのでしょうか?」
「きちんと管理しているから、記録はあるよ」
「それは……管理官や先生だと、閲覧可能でしょうか?」
「頼めば可能だろうけど……どうして記録を?」
「えっと……コリンズ家の方が、過去に本をお持ちになってないかなと……」
「貧乏男爵家が、家計のために本を売ってないかって?」

アーノルドの皮肉めいた意訳に、オリバーは慌てた。

「そ、そういう意味じゃないですよっ。もし本があれば……コリンズ家の謎について、何か手がかりがあるかもしれないって思ったんです」

もう完全に、コリンズ家をバカにしている助手になってしまった。
眉尻を下げて困惑の表情を浮かべると、スティーヴンが小さく笑った。

「アーノルド。イートン君を困らせてどうするんだ。実際、貴族からの持ち込みは多いと聞くし、手がかりがあれば大収穫だ」

そう言って、スティーヴンはオリバーを優しく見つめる。

「イートン君は目の付け所がいいね。私の秘書にしたいぐらいだ」
「俺の助手だ。変な勧誘はするな」

すかさず、アーノルドが主張する。
最初は、恐ろしいほどの完全拒絶だったのに。
当然のように助手だと明言してくれるのは、すごく嬉しかった。

「兄が蔵書は全て売ってしまったと言っていたから、資料館に並んでいる可能性はある」

十五年前の兄の言葉を、弟はしっかりと覚えていたようだ。

「コリンズ家の本があるといいですね」
「そうだな」

アーノルドは相槌を打つと、右方に目をやった。
視線の先には、白亜の建造物。目的の資料館だ。
何度も側を通ったことがあるのに、未だに目を奪われてしまう。
外観は、日の光に輝く純白一色。優美で精緻せいちな装飾がほどこされた壁や柱は、芸術品としても一見の価値があるほど美しい。
実際、外装を愛でるために訪れる異国の旅人もいるようだ。
この資料館は元々、二代前の皇帝が世界一の図書館を作ろうとして建てたものだと聞いている。
本を集める前に死去したため、完成した建物が全くの未使用で、ずっと残されていた。
二十年前に、使わないのはもったいないという話になり、現在の立派な資料館ができあがったという。
結果的に世界中の本が集まることになり、先々代の皇帝の願いが叶ったと言える。

「最後に来たのは入省したばかりの頃だ。また利用する日が来るとは思わなかったな」
「私は初めてなので、すごく楽しみにしていました。一度でいいから入館してみたいと思っていたんです」
「初めてだと、中を歩くだけでも楽しいよ。内装もきれいだからね」
「一日だけだと、時間が足りませんね」

入口に到着すると、アーノルドが重厚なマホガニーの扉に手をかける。
オリバーは期待に胸を膨らませて、後ろに続いた。

――すごい……。こんなに本が――……。

資料館に一歩踏み込むと、想像以上の光景が目の前に広がり、思わず息をのんだ。
大理石の輝きが目に眩しい館内は三階建てで、紅い絨毯の敷かれた階段が、きれいに上まで伸びている。
一部が吹き抜けになっている珍しい構造は解放感があり、最上階まで見渡せた。
その上から下の隅々にまで置かれた、本棚、本棚、本棚。
広い館内に、本が詰まった棚がびっしりと並んでいる。
これが、世界中から集めた書物たち。
あまりの迫力に、口をぽかんと開けて立ち尽くしていると、アーノルドに笑われてしまった。

「さっそく、記録が見られるか聞いてみるね」

スティーヴンが、近くにいる司書に声をかけた。
どうやら顔見知りのようで、名乗るまでもないようだ。

「資料の寄贈や買い取りの記録は、確認できるだろうか」
「はい。できますよ」

笑顔で頷いた司書とスティーヴンが、さくさくと話を進めていく。
しばらくすると、司書が奥の部屋へと姿を消した。
どうやら、過去五十年の記録の中から、コリンズ家の本を探す流れになったようだ。
よかった。上手くいっている。本を売ったのは十七年前だ。

「こっちの個室で待たせてもらおう」

スティーヴンの案内で、近くの部屋に入った。
中央に四人掛けの小さなテーブルセットが置かれているだけの部屋だが、壁面に大きな装飾が広がっている。

「これは……風?」

壁中を、美しい風が吹きわたっていた。
優しい風が木々をくすぐり、水を舞い踊らせている様子が、目に鮮やかだ。

「風魔法の部屋なんだろ」

アーノルドの言葉に、スティーヴンが首肯する。

「ここには、魔力の各属性を表現した部屋があるんだよ。隣の部屋は水だったかな」
「素敵な趣向ですね」

二人と共に椅子に座ると、オリバーは壁をじっくり眺めた。

「他の属性の部屋も気になりますね」
「俺はここだけでいい」

風魔法の部屋を好むアーノルドに、オリバーは口元を緩ませた。

「お兄様の属性ですもんね」

自然と口から出た言葉に、スティーヴンは笑顔で頷いたが、アーノルドは怪訝けげんそうな顔をした。

「よく知ってるな。兄の属性までは噂で出回ってないのに、どこで聞いたんだ?」
「え……あ……」

また、いらぬことを言ってしまった。
内心で慌てるオリバーを、漆黒の瞳が鋭く見据える。

「前から気になっていた。お前は、何かとコリンズ家に縁があるようなことを言う」
「いえ、そんな――」
「オリバーは、スティーヴンの従兄弟の紹介なんだろ?」
「ああ。レイの友人の親戚だ」
「そ、そうです。ヘンリー・メリアム君の親戚で、ずっとシビカの街で暮らしていました」

心臓がバクバクと激しく鼓動して、声が震えそうになる。

「シビカは織物で有名だよね。イートン家は、確か染織業をしているとか……」
「は、はい」

――まずい、まずいっ……!

背中に冷や汗がにじむ。
ヘンリーから、オリバー・イートンの生い立ちは一通り説明されているが、詳しいことは全く答えられない。

「染織に関しては知識不足でね。イートン君は家業を手伝っていたのかな?」
「それは……あまり……」

――ど、ど、どうしよう……っ。せ、染織って!? 僕だって、知識不足どころの話じゃない…っ。

頭の中が真っ白になって、何と答えればいいか分からなくなる。
この場でオリバーではないとバレたら、ただの身分偽証の犯罪者だ。
気が遠くなりそうなほど焦っていると、扉をたたく音が部屋に響いた。
そして、続く司書の声。
アーノルドたちの意識が、そちらに向かった。

――よかった……っ。これで話を中断できるっ!

安堵するオリバーの視線の先で、ゆっくりと扉が開く。
部屋に入ってきた二人の司書は、それぞれ数冊の本を持っていた。

「十七年前の記録に、コリンズ家のお名前がありました。記載のあった九冊がこちらです」

司書たちが丁寧な手つきで、テーブルの上に九冊の本を置いた。

「ありがとうございます! あってよかったですね!」

オリバーは、大仰な仕草で礼を言って、場の空気を切り替えた。
これ以上、染織業について掘り下げられたら、耐えきれない。

「イートン君の言った通りだね。本当にあるとは……」

司書が退室すると、スティーヴンが少し驚いた顔で言った。
当然の反応だ。助手の根拠のない推理があたるとは思わなかっただろう。

「魔力増大……日常魔法の上達……。魔力を工夫して使う方法が書いてある本が多いですね」

オリバーは、テーブルの上にある本をさらっと眺めた。
この中の数冊は、子供のころに読んだ覚えがあった。
わずかな魔力を懸命に活用していこうとする、先祖の涙ぐましい努力が感じられる本たちだ。

「こっちは研究書だ……。著者はショーン・コリンズ……ご先祖様かな」

スティーヴンが、一冊の研究書を手にとった。

「五代前の当主だ。俺と同じ突然変異型で、かなりの魔力を持っていたようだな」
「ああ……。エリーから少し聞いたことがある。館を建てた人だったか」

ショーン・コリンズ。
我が家では、伝説のように語られている人だ。
強い魔力を持って生まれた彼は、瞬く間にコリンズ家を裕福なものにした。
帝都内でも一等地と言っていい場所にコリンズ家が建っているのも、彼のおかげである。
そんな偉大な先祖が記した書が、手元にあったとは知らなかった。
スティーヴンからそれを受け取ったアーノルドが、ぱらぱらとページをめくる。

「……自分の強い魔力を、子孫に承継させる研究をしていたようだな……」
「魔力を承継……?」

意外な研究内容に、オリバーは驚いた。
そんな話は、聞いた覚えがない。
ショーンの素晴らしい功績は知っているが、そんな研究をしていたとは、両親は一言も話していなかった。
きっと、二人も知らなかったのだと思う。
だから、この貴重な本も、単なる蔵書の一冊として売ってしまったのだ。

「かなり、研究は進んでいるな……」

ショーンの研究内容をざっと確認しているアーノルドの横で、スティーヴンが別の本を手にした。
かなり分厚い本だ。
中身を見ようとしたが、まるでろうで固めたかのように、少しも開かなかった。

「封魔書だね」

親友が発した馴染みのない言葉に、オリバーは首をかしげた。

「非常に特殊な魔法なんだけど、本の中に魔力を封じ込めることができるんだ。大体の場合は、魔法陣が中に描いてあって、本を開いた人が、高位の魔法をすぐに使えるようになっているんだよ」
「そんなすごいことができるんですね……」
「これも、ショーン・コリンズのものだな。開ける人間を、コリンズ家直系の血をひく者に限定してある。これを使えるのは兄だけだ」

アーノルドが、封魔書の表紙にある古語を読みながら言う。
高度な魔法には、現在では使われていない古語が用いられている。
オリバーには理解できないが、高等魔法教育を受けているアーノルドやスティーヴンは、普通に読み解くことが可能だ。

「お兄様にしか開けない本……」

オリバーには、ただの古い本にしか見えないけれど。

――土人形の僕でも開けるのかな……?

この場で開いてしまったら、話がややこしいことになるので、触れない方がいいだろう。

「ご先祖様が、強大な魔力の一部をのこしてくれたんですね」
「本に封じられる魔力は、そう多くはない。高位魔法を二、三回使えるぐらいのものだ」
「それでも、充分すごいですよ」

突然変異の高い魔力を駆使して、帝国内で確固たる地位を築いたショーン・コリンズ。
コリンズ家は瞬く間に栄えたが、それが続かないと一番よく分かっていたのは本人だ。
研究書も封魔書も、どうにか自身の魔力を子孫にのこそうと試行錯誤してくれた軌跡と言える。

「こちらは、何でしょうか」

オリバーは、残りの本を手にした。
開くと、丁寧な文字が並んでいる。
これも、手書きの研究書のようだ。
記名があり、それは知っている名だった。

「マーサ・コリンズ……」
「祖母だな」

オリバーが開いた本を、アーノルドがのぞき込んだ。

――お祖母様が書いた本もあったんだ……。

マーサ・コリンズ。
リントン王国からコリンズ家に嫁いできた才女。
そして、我が家が狙われる理由に繋がりそうな唯一の人。
アーノルドはページを軽くめくっただけで、祖母の記した内容を察したようだった。

「ショーン・コリンズの研究を実現させようとしているな……」
「……こちらの本にある、ご先祖様の研究を、お祖母様が進めていたということですか?」
「そうだ。ここにある本だけでは断定できないが、ショーン・コリンズの承継魔法は完成していないか、しっかりと子孫に伝えられなかったんだろう。祖母は多分、この本か、別の何か……とにかく、研究の断片を見つけて、自分の手で実行しようとしたんだ」

難しい文字が並ぶ手書きの本二冊を、オリバーは静かに見下ろした。
魔力が少ないコリンズ家の将来を思って、自身の力をのこそうとした先祖。
その先祖の遺志を継いで、未知の魔法を実現させようとした祖母。

――これが、僕の知らなかったコリンズ家の謎……。

「先生……。お祖母様は、研究を完成させていらっしゃったのでしょうか?」

結論から言えば、父もエリオットも魔力は少なく、先祖からは何も承継していない。
祖母は、実現できずに亡くなっているのだ。

「兄は魔力を承継している様子はなかった。父も同様だろう。研究を完成させていたかは、この本をしっかりと読めば分かるかもしれないが、ここには下巻しかないようだな」

表紙を見てみると、確かに下巻とある。
自分の家にあったものなのに、上巻がどこにあるのかは全く分からない。
古書店へ売ってしまったのか、凍った家の中にあるのか。
貴重な本なのに、まるで把握していない上に、あっさりと売り払ってしまって。

――ご先祖様とお祖母様が一生懸命研究していたものなのに……。本を売った時は、色々と大変な時期だったとはいえ、本当に情けない。

オリバーは、心の中で先祖と祖母に謝った。

「詳しく調べるために借りて帰るか。大魔導師への貸し出しなら、すぐに許可がおりると思う」
「なら、この三冊は、このまま持って帰る」

ショーンと祖母の本に目を向けながら、アーノルドは思案げに眉根を寄せた。

「これがコリンズ家の謎だとして、リントンの奴らは、この承継魔法を狙っているのか……」
「ショーン・コリンズの強大な魔力を得ようとしているとすれば、話の筋は通るが……。完成しているかどうかも分からない魔法の存在を、どうして外部の人間が知っているんだ……?」
「まだまだ、分からないことが多いですね」

皆で色々と考えてみたものの、この三冊の本だけでは推測にも限界がある。

「とりあえず、この二冊の研究書を読み込んでみる。あと、祖母のことをできる限り調べたい。スティーヴン、頼めるか?」
「分かった。手配しておく」

アーノルドは勢いよく立ち上がると、オリバーを見下ろした。

「帰るぞ。その三冊を持ってこい」
「は、はいっ」
「イートン君は、館内をもう少し見て回りたいんじゃない?」

気遣いを見せる管理官を、大魔導師が一瞥いちべつした。

「後日、改めて二人で来る」
「いいんですか?」
「賊が捕まった後の方が、ゆっくりできるだろ」
「ありがとうございますっ」
「……助手に優しい大魔導師を目にする日が来るとは……」
「は?」

感慨深そうにしているスティーヴンに、声を尖らせるアーノルド。

「さ、さぁ! 帰りましょう、帰りましょう!」

会話の雲行きが怪しくなったので、オリバーは慌てて退室を促した。
あぶない、あぶない。
トゲトゲは未然に防ぐのが一番だ。
部屋を出ると、すぐにスティーヴンが司書と話をつけてくれて、三冊の貸し出し許可がもらえた。

――お祖母様の本に、何か手がかりがあればって思ってたけど……。

祖母の本を確認した結果は、予想を超えるものだった。
自身の魔力を後世に遺そうとしていたショーン・コリンズ。
その遺志を継いで、魔力承継の研究をしていた祖母。
そして、遺された魔力を狙っていると思われる、隣国の盗賊。
コリンズ家の謎は明らかになったが、まだ分からないことだらけだ。
どうして、エリオットでさえ知らなかったショーンの魔法を、隣国の人間が知っているのか。
承継魔法とはどんなもので、本当に完成しているのだろうか。

――アーニーが、二人の研究書を解読してくれたら、何か分かるかな……。








次話から話が大きく動いていきます。
引き続き、よろしくお願いします!!
ここで少しの余談になりますが。
三人の読書の好みです。
エリオットは物語が好きで、わくわく冒険譚が特に好物です。
スティーヴンは魔導書が好きで、異国の魔法術や呪文の組み立てに興味津々です。
アーノルドは乱読家で、ジャンル問わず何でも読みますが、現状では共鳴研究の糧になるものにしか興味を示しません。
九歳のアーニーは、兄さんが好きな本を読むのが好きでした。
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