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番外編
入浴を終えるその前に(後編)
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濃いめです。お気をつけください!
「んぅ……っ」
ぎゅっと目を閉じて、必死に快感から逃れようとしているテオドール。
按摩で興奮するわけにはいかないと、我慢しているのだろう。
かわいい……。
胸や腹を撫でたり揉んだりすればするほど、テオドールの息は荒くなり、表情が甘くとろけてくる。
艶めかしく眉根をよせて、いやらしい声を懸命に抑えている姿に、こちらの理性が激しく揺さぶられる。
「……次は足にしような」
「ぁ、え……っ!」
テオドールの下半身を覆っている掛布をめくると、健気に勃ち上がった花芯が蜜をこぼしていた。
「あ……っこれはちがって……ううっ……」
慌てて濡れた花芯を手で隠すと、テオドールは恥ずかしそうに頬を染めて、もじもじと太腿を擦り合わせた。
「変な風には触ってないけどな……」
「ぼ、ぼく……フレッドにさわられると……どうしても、きもちよくなっちゃう……」
……どうしてくれようか。
腰と目の奥がカッと熱くなって、意識がチカチカと明滅する。
今日は、もうテオドールを休ませなければ。
その意志が、すさまじい勢いで消えていく。
「……足、続けるな」
「う、うん……」
わざと勃起したものに言及することなく按摩を進めると、テオドールは寂しそうな顔をする。
本当にかわいい。
今日はもうしないと自分で言っていたのに。
フレデリクは、濡れそぼった花芯を扱き上げて舐めすすりたい衝動をこらえて、テオドールの白く張りのある太腿に香油を広げていく。
「あ、はぁっ……ぅんんっ」
筋肉をほぐすようにしっかりと揉むと、テオドールは我慢できずに淫らな声を漏らしはじめた。
足の付け根を撫でさすると、腰が跳ねる。
もうテオドールにとっては按摩ではなく、全身への愛撫になっているようだ。
「辛いなら、自分で触るか? 王都で練習したもんな」
池のほとりで初めて自慰をしたことを思い出して、テオドールはエメラルドの瞳を羞恥で満たす。
「ぼく……」
「ん?」
「……じぶんでするより……フレッドにさわってほしい……」
甘えた声でねだられて、すぐにでも願いを叶えたくなるが、フレデリクはあえて手を止めずに言葉を返す。
「俺は按摩で両手が使えないから」
「うう……」
おねだりを断られて、王子様は拗ねたような顔をする。
意地悪しないって言ったのに、さっそく前言撤回だ。
テオドールは按摩を受けながら自慰をすることに抵抗があるのか、興奮した花芯を、両手で抑えて我慢していた。
必死に情欲を感じないようにしている、恋人の可愛らしい姿を舐めるように見つめながら、フレデリクは艶やかな足を揉んでいく。
ふくらはぎの筋肉をほぐして、足の指の間まで香油を塗りこめる。
「あ、あんっ……やぁっ……っ」
テオドールは香油でしっとりと湿った白い体をよじらせて、両足を隅々まで揉み撫でる騎士の手に翻弄されている。
薄紅色に色付いて愛蜜をとろとろと垂れ流す花芯は、もう限界だろうに、頑なに慰めようとしない。
こうして意地をはっても、敏感な体はすぐに快感に屈して、欲望のままに甘くとろけるというのに。
「あとは背中側だから、うつ伏せになってくれるか?」
「…………」
両足の按摩を終わらせて声をかけると、エメラルドの瞳が『何で触ってくれないの?』と訴えかけてくる。
「……今日はもうしないんだろ?」
つい意地の悪いからかいをしてしまうと、テオドールは下唇を噛んで、押し黙ってしまう。
きっと、したいと言いたいが、背中の怪我を思うと言い出せないのだろう。
ああ、かわいい。
健気でいじらしくて、清らかで淫らな、俺だけの美しいテオドール。
「ごめん。意地悪した。先に按摩を終わらせたら、テオの好きなことを何でもしよう。な?」
「でも、フレッドの怪我が――」
「痛みなんて、どっかに飛んでいって見えなくなったから。ほら、うつ伏せに」
太腿を撫でて促すと、テオドールは愛蜜を鈴口から垂らしながら体の向きを変えた。
フレデリクの目下に、なめらかな背中と白くまろい尻が現れる。
すっと通った背筋を人差し指で撫でると、柔らかな尻たぶがピクピクと震えた。
「……香油、伸ばしていくな」
小瓶から香油を背筋に沿って流して、掌で塗り広げる。
丁寧に、背中を撫でほぐしていると、白い尻が小刻みに揺れはじめた。
「ん、んんっ……」
何も言わずに按摩を続けていると、どんどん尻の動きが激しくなってくる。
「テオ……寝台に擦りつけてるのか?」
「あ、んぁぁっ……きもち、よくて……」
うつ伏せになっているテオドールは、寝台に花芯を擦りつけて快感を得ていた。
「……終わるまで待てない?」
ごしごしと股間をシーツに押しつけ、王子は蜂蜜色の髪を振り乱す。
「ううぅ……こするの、とめられないよぉ」
ぷりんと張ったまろい尻がいやらしく揺れ動いて、快感に火照った尻たぶが薄桃色に染まっていく。
テオドールの大胆で卑猥な姿に、自分の起立が痛いほど高ぶって、ガウンの布を押しあげていた。
「テオがいやらしすぎて、痛みどころか理性も飛んでいったな……」
フレデリクはピクピクと痙攣するように震えている双丘に香油を落とすと、柔らかい尻たぶを鷲掴みにした。
ミリエーネの香りを擦り込みながら、尻の優しい感触をたっぷりと堪能する。
「はぁっ……ごしごし、いいっ……」
フレデリクに尻を揉まれながら、テオドールはシーツを握りしめながら、ひたすらに寝台に花芯を擦りつける。
「おしりも……じんじんして……ああっ」
「こっちも?」
淫らに揺れる尻たぶをしっかりと揉みしだきながら、ゆっくりと双丘を割り開く。
白く柔らかな谷間を露わにすると、フレデリクの放った白濁を皺に染みこませた薄紅色の後孔が、谷底でいやらしくヒクついていた。
「ああっ……フレッド……んんっ」
テオドールの艶声が甘く大きくなっていく。
フレデリクは脈動する濡れた後孔を熱く見つめながら、激しく揺れる柔尻を愛撫しつづける。
「あ、ああっ、きもちよくて……んん、やぁっ……おしり、でちゃう……んんぅっ!」
テオドールが強く腰を震わせると、白い谷間で物欲しそうにしていた後孔から、淫らな水音を立てて、フレデリクの欲望の証が漏れ出てきた。
「フレッドぉ……だ、だめぇ……みないでぇっ……っっ」
叫ぶように言いながらも、テオドールの腰の動きは止まらない。
「んぁっ……フレッドのせいえき、いっぱいでるっ……ぁあんっ」
寝台を削るようにシーツに強く花芯を擦りつけながら、後孔から白濁を勢いよく漏らす美しい王子。
見ているだけで、頭がおかしくなりそうだ。
「俺に見られながら、こんなに派手に漏らして……かわいい……」
「うう……フレッド……フレッド……」
恥ずかしそうにしているくせに、股間をシーツに擦りつける腰の動きは、どんどん激しく卑猥になっていく。
香油で白い体はしっとりと湿り、まろやかな尻の隙間からは、濃い精液がどろりと流れ落ちている。
こんなに強烈に淫らな姿を目の前にして、これ以上の我慢はできない。
「……按摩が終わったから、テオの好きなことをしよう」
フレデリクは淫欲にかすれた声で言うと、寝台に乗りあげる。
そして、うつ伏せになっているテオドールの体に伸しかかると、白濁まみれの後孔に、痛いほど勃起している欲望を突き入れた。
「んああああっ……っっ!!」
最奥まで一息に貫かれ、テオドールの体が、甘い衝撃に大きくわななく。
「俺の精液……全部漏らしたから、またたっぷりと注いでやらないとな」
シーツを掴んでいる可憐な手に自分のそれを重ねて、まろい柔尻に激しく腰を押しつける。
挿入直後から容赦なく中を攻められて、強引に快楽の嵐の中にさらわれたテオドールは、喘ぎながら涙を流す。
「フ、フレッド……んあっ……はげしっ……ああぁっ」
熱くとろける泥濘に飢えた起立を包まれて、強烈な快感に理性が完全に飛んでいく。
フレデリクは伸しかかっている白くなめらかな体に、限界まで待たされた雄の欲望を突き立てて、中を擦りあげる。
蜂蜜色の髪に顔を埋め、テオドールの発情した匂いを嗅ぎながら、獣のように腰を打ちつける。
「テオ……っ……テオ……」
寝台とフレデリクの体に挟まれたテオドールは、涙と唾液で顔をぐしゃぐしゃに濡らしながら、尻を震わせた。
苦しい体制のはずなのに、むき出しの雄の性欲を赤裸々にぶつけられて、王子の体が悦楽の悲鳴をあげる。
「フレッド……ぼく、いっちゃ……ああっっ!!!」
シーツに擦りつけていた花芯が絶頂を迎えて、テオドールが後孔を収縮させながら射精した。
その甘くとろける締めつけに、フレデリクは淫欲一色になって、尚も激しく自分が下敷きにしている体を穿ちまくる。
「んぁっ、だしたばかりで、そんなにされたらっ……ひっぅ」
果てのない快楽に思考が奪われ、ただテオドールの美しい体を貪るだけの淫獣と化したフレデリク。
静謐な浴場の中で、寝台が軋む音と、王子のいやらしい喘ぎ声が響いている。
ミリエーネの甘く爽やかな香りと、性欲に蒸れた匂いが混ざり合い、夢中で交わる二人の体を包んでいる。
「……きもちい……ああっ……きもちいいよぉっ……」
騎士の逞しい体が、白く柔らかな王子の体に伸しかかり、執拗に腰を打ちつける。
この美しい体の全ては俺のもの――
快感にとろける体を、なぶり尽くしていいのも俺だけ――
激しい支配欲と射精欲が体の中でぐちゃぐちゃに混ざり合い、過激なまでの快感が身を襲う。
「はぁっ、んんぁ……フレッド……ああっ……おおきいの、きちゃうっ……またきちゃうよぉっ……っっ!!」
余す所なく尻の中を硬い起立でかき乱されて、テオドールは濃厚な絶頂に体を震わせる。
「テオ……っ」
全身で快楽絶頂を極める王子の体を背後から強く抱きしめながら、フレデリクも柔尻の最奥で欲望を弾けさせた。
「はぁっ……はぁっ……フレッドのせいえき、あつい……おしり、ずっとじんじんしてるよ……」
尚も精をしぼりとろうとしてくる泥濘に、フレデリクは淫欲の冷めないアクアマリンの目を細めると、放った精液を、自身の起立で恋人の尻の中に塗りつける。
「あ、ああ……これいじょうは、むりっ……んん」
終わらない抜き差しにテオドールは抵抗するが、フレデリクはそれを無視して、繋がったまま体を起こすと、寝台の上にあぐらをかいた。
「やぁっ……ああ、フレッドっ」
腕の中で息を荒くしている体を抱きよせて、下から強く突き上げる。
テオドールは甘く喘ぎながら、飽くことなく白い尻を震わせて、中をうねらせた。
無理だ。終わらせることができない。
フレデリクは、汗で肌にはりつくガウンを脱ぎ捨てると、再び強く柔尻をなぶりはじめた。
海に落ちたテオドールを、皆は心配していることだろう。
早く入浴を終えなければいけないことは分かっている。
しかし――
「テオの体が気持ちよすぎて……興奮が止まらないんだ……」
騎士はそう言って、王子の桃色に染まった頬を舐めると、泥濘の奥まで欲望を突き刺した。
「うぅん……フレッド……フレッドぉ……っ」
この淫らな体をとことん貪りきるまで、浴場から出ることは到底できそうになかった。
場面にそった挿絵とはいえませんが、本編はテオドールだったので、こちらにはフレデリクの入浴イラストを置いておきます!
いかがでしたでしょうか?本編もあわせると、5話ほどアダルトシーンが続きました。
食傷気味でしょうか~?ちょっとテオドールが乱れすぎた気もしますが……。
二作目ということもあり、濡れ場は頑張ってみました。
少しでも楽しく読んでくださっていれば、とても嬉しいです。
「んぅ……っ」
ぎゅっと目を閉じて、必死に快感から逃れようとしているテオドール。
按摩で興奮するわけにはいかないと、我慢しているのだろう。
かわいい……。
胸や腹を撫でたり揉んだりすればするほど、テオドールの息は荒くなり、表情が甘くとろけてくる。
艶めかしく眉根をよせて、いやらしい声を懸命に抑えている姿に、こちらの理性が激しく揺さぶられる。
「……次は足にしような」
「ぁ、え……っ!」
テオドールの下半身を覆っている掛布をめくると、健気に勃ち上がった花芯が蜜をこぼしていた。
「あ……っこれはちがって……ううっ……」
慌てて濡れた花芯を手で隠すと、テオドールは恥ずかしそうに頬を染めて、もじもじと太腿を擦り合わせた。
「変な風には触ってないけどな……」
「ぼ、ぼく……フレッドにさわられると……どうしても、きもちよくなっちゃう……」
……どうしてくれようか。
腰と目の奥がカッと熱くなって、意識がチカチカと明滅する。
今日は、もうテオドールを休ませなければ。
その意志が、すさまじい勢いで消えていく。
「……足、続けるな」
「う、うん……」
わざと勃起したものに言及することなく按摩を進めると、テオドールは寂しそうな顔をする。
本当にかわいい。
今日はもうしないと自分で言っていたのに。
フレデリクは、濡れそぼった花芯を扱き上げて舐めすすりたい衝動をこらえて、テオドールの白く張りのある太腿に香油を広げていく。
「あ、はぁっ……ぅんんっ」
筋肉をほぐすようにしっかりと揉むと、テオドールは我慢できずに淫らな声を漏らしはじめた。
足の付け根を撫でさすると、腰が跳ねる。
もうテオドールにとっては按摩ではなく、全身への愛撫になっているようだ。
「辛いなら、自分で触るか? 王都で練習したもんな」
池のほとりで初めて自慰をしたことを思い出して、テオドールはエメラルドの瞳を羞恥で満たす。
「ぼく……」
「ん?」
「……じぶんでするより……フレッドにさわってほしい……」
甘えた声でねだられて、すぐにでも願いを叶えたくなるが、フレデリクはあえて手を止めずに言葉を返す。
「俺は按摩で両手が使えないから」
「うう……」
おねだりを断られて、王子様は拗ねたような顔をする。
意地悪しないって言ったのに、さっそく前言撤回だ。
テオドールは按摩を受けながら自慰をすることに抵抗があるのか、興奮した花芯を、両手で抑えて我慢していた。
必死に情欲を感じないようにしている、恋人の可愛らしい姿を舐めるように見つめながら、フレデリクは艶やかな足を揉んでいく。
ふくらはぎの筋肉をほぐして、足の指の間まで香油を塗りこめる。
「あ、あんっ……やぁっ……っ」
テオドールは香油でしっとりと湿った白い体をよじらせて、両足を隅々まで揉み撫でる騎士の手に翻弄されている。
薄紅色に色付いて愛蜜をとろとろと垂れ流す花芯は、もう限界だろうに、頑なに慰めようとしない。
こうして意地をはっても、敏感な体はすぐに快感に屈して、欲望のままに甘くとろけるというのに。
「あとは背中側だから、うつ伏せになってくれるか?」
「…………」
両足の按摩を終わらせて声をかけると、エメラルドの瞳が『何で触ってくれないの?』と訴えかけてくる。
「……今日はもうしないんだろ?」
つい意地の悪いからかいをしてしまうと、テオドールは下唇を噛んで、押し黙ってしまう。
きっと、したいと言いたいが、背中の怪我を思うと言い出せないのだろう。
ああ、かわいい。
健気でいじらしくて、清らかで淫らな、俺だけの美しいテオドール。
「ごめん。意地悪した。先に按摩を終わらせたら、テオの好きなことを何でもしよう。な?」
「でも、フレッドの怪我が――」
「痛みなんて、どっかに飛んでいって見えなくなったから。ほら、うつ伏せに」
太腿を撫でて促すと、テオドールは愛蜜を鈴口から垂らしながら体の向きを変えた。
フレデリクの目下に、なめらかな背中と白くまろい尻が現れる。
すっと通った背筋を人差し指で撫でると、柔らかな尻たぶがピクピクと震えた。
「……香油、伸ばしていくな」
小瓶から香油を背筋に沿って流して、掌で塗り広げる。
丁寧に、背中を撫でほぐしていると、白い尻が小刻みに揺れはじめた。
「ん、んんっ……」
何も言わずに按摩を続けていると、どんどん尻の動きが激しくなってくる。
「テオ……寝台に擦りつけてるのか?」
「あ、んぁぁっ……きもち、よくて……」
うつ伏せになっているテオドールは、寝台に花芯を擦りつけて快感を得ていた。
「……終わるまで待てない?」
ごしごしと股間をシーツに押しつけ、王子は蜂蜜色の髪を振り乱す。
「ううぅ……こするの、とめられないよぉ」
ぷりんと張ったまろい尻がいやらしく揺れ動いて、快感に火照った尻たぶが薄桃色に染まっていく。
テオドールの大胆で卑猥な姿に、自分の起立が痛いほど高ぶって、ガウンの布を押しあげていた。
「テオがいやらしすぎて、痛みどころか理性も飛んでいったな……」
フレデリクはピクピクと痙攣するように震えている双丘に香油を落とすと、柔らかい尻たぶを鷲掴みにした。
ミリエーネの香りを擦り込みながら、尻の優しい感触をたっぷりと堪能する。
「はぁっ……ごしごし、いいっ……」
フレデリクに尻を揉まれながら、テオドールはシーツを握りしめながら、ひたすらに寝台に花芯を擦りつける。
「おしりも……じんじんして……ああっ」
「こっちも?」
淫らに揺れる尻たぶをしっかりと揉みしだきながら、ゆっくりと双丘を割り開く。
白く柔らかな谷間を露わにすると、フレデリクの放った白濁を皺に染みこませた薄紅色の後孔が、谷底でいやらしくヒクついていた。
「ああっ……フレッド……んんっ」
テオドールの艶声が甘く大きくなっていく。
フレデリクは脈動する濡れた後孔を熱く見つめながら、激しく揺れる柔尻を愛撫しつづける。
「あ、ああっ、きもちよくて……んん、やぁっ……おしり、でちゃう……んんぅっ!」
テオドールが強く腰を震わせると、白い谷間で物欲しそうにしていた後孔から、淫らな水音を立てて、フレデリクの欲望の証が漏れ出てきた。
「フレッドぉ……だ、だめぇ……みないでぇっ……っっ」
叫ぶように言いながらも、テオドールの腰の動きは止まらない。
「んぁっ……フレッドのせいえき、いっぱいでるっ……ぁあんっ」
寝台を削るようにシーツに強く花芯を擦りつけながら、後孔から白濁を勢いよく漏らす美しい王子。
見ているだけで、頭がおかしくなりそうだ。
「俺に見られながら、こんなに派手に漏らして……かわいい……」
「うう……フレッド……フレッド……」
恥ずかしそうにしているくせに、股間をシーツに擦りつける腰の動きは、どんどん激しく卑猥になっていく。
香油で白い体はしっとりと湿り、まろやかな尻の隙間からは、濃い精液がどろりと流れ落ちている。
こんなに強烈に淫らな姿を目の前にして、これ以上の我慢はできない。
「……按摩が終わったから、テオの好きなことをしよう」
フレデリクは淫欲にかすれた声で言うと、寝台に乗りあげる。
そして、うつ伏せになっているテオドールの体に伸しかかると、白濁まみれの後孔に、痛いほど勃起している欲望を突き入れた。
「んああああっ……っっ!!」
最奥まで一息に貫かれ、テオドールの体が、甘い衝撃に大きくわななく。
「俺の精液……全部漏らしたから、またたっぷりと注いでやらないとな」
シーツを掴んでいる可憐な手に自分のそれを重ねて、まろい柔尻に激しく腰を押しつける。
挿入直後から容赦なく中を攻められて、強引に快楽の嵐の中にさらわれたテオドールは、喘ぎながら涙を流す。
「フ、フレッド……んあっ……はげしっ……ああぁっ」
熱くとろける泥濘に飢えた起立を包まれて、強烈な快感に理性が完全に飛んでいく。
フレデリクは伸しかかっている白くなめらかな体に、限界まで待たされた雄の欲望を突き立てて、中を擦りあげる。
蜂蜜色の髪に顔を埋め、テオドールの発情した匂いを嗅ぎながら、獣のように腰を打ちつける。
「テオ……っ……テオ……」
寝台とフレデリクの体に挟まれたテオドールは、涙と唾液で顔をぐしゃぐしゃに濡らしながら、尻を震わせた。
苦しい体制のはずなのに、むき出しの雄の性欲を赤裸々にぶつけられて、王子の体が悦楽の悲鳴をあげる。
「フレッド……ぼく、いっちゃ……ああっっ!!!」
シーツに擦りつけていた花芯が絶頂を迎えて、テオドールが後孔を収縮させながら射精した。
その甘くとろける締めつけに、フレデリクは淫欲一色になって、尚も激しく自分が下敷きにしている体を穿ちまくる。
「んぁっ、だしたばかりで、そんなにされたらっ……ひっぅ」
果てのない快楽に思考が奪われ、ただテオドールの美しい体を貪るだけの淫獣と化したフレデリク。
静謐な浴場の中で、寝台が軋む音と、王子のいやらしい喘ぎ声が響いている。
ミリエーネの甘く爽やかな香りと、性欲に蒸れた匂いが混ざり合い、夢中で交わる二人の体を包んでいる。
「……きもちい……ああっ……きもちいいよぉっ……」
騎士の逞しい体が、白く柔らかな王子の体に伸しかかり、執拗に腰を打ちつける。
この美しい体の全ては俺のもの――
快感にとろける体を、なぶり尽くしていいのも俺だけ――
激しい支配欲と射精欲が体の中でぐちゃぐちゃに混ざり合い、過激なまでの快感が身を襲う。
「はぁっ、んんぁ……フレッド……ああっ……おおきいの、きちゃうっ……またきちゃうよぉっ……っっ!!」
余す所なく尻の中を硬い起立でかき乱されて、テオドールは濃厚な絶頂に体を震わせる。
「テオ……っ」
全身で快楽絶頂を極める王子の体を背後から強く抱きしめながら、フレデリクも柔尻の最奥で欲望を弾けさせた。
「はぁっ……はぁっ……フレッドのせいえき、あつい……おしり、ずっとじんじんしてるよ……」
尚も精をしぼりとろうとしてくる泥濘に、フレデリクは淫欲の冷めないアクアマリンの目を細めると、放った精液を、自身の起立で恋人の尻の中に塗りつける。
「あ、ああ……これいじょうは、むりっ……んん」
終わらない抜き差しにテオドールは抵抗するが、フレデリクはそれを無視して、繋がったまま体を起こすと、寝台の上にあぐらをかいた。
「やぁっ……ああ、フレッドっ」
腕の中で息を荒くしている体を抱きよせて、下から強く突き上げる。
テオドールは甘く喘ぎながら、飽くことなく白い尻を震わせて、中をうねらせた。
無理だ。終わらせることができない。
フレデリクは、汗で肌にはりつくガウンを脱ぎ捨てると、再び強く柔尻をなぶりはじめた。
海に落ちたテオドールを、皆は心配していることだろう。
早く入浴を終えなければいけないことは分かっている。
しかし――
「テオの体が気持ちよすぎて……興奮が止まらないんだ……」
騎士はそう言って、王子の桃色に染まった頬を舐めると、泥濘の奥まで欲望を突き刺した。
「うぅん……フレッド……フレッドぉ……っ」
この淫らな体をとことん貪りきるまで、浴場から出ることは到底できそうになかった。
場面にそった挿絵とはいえませんが、本編はテオドールだったので、こちらにはフレデリクの入浴イラストを置いておきます!
いかがでしたでしょうか?本編もあわせると、5話ほどアダルトシーンが続きました。
食傷気味でしょうか~?ちょっとテオドールが乱れすぎた気もしますが……。
二作目ということもあり、濡れ場は頑張ってみました。
少しでも楽しく読んでくださっていれば、とても嬉しいです。
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常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】もふもふ獣人転生
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BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、攻略対象の凛々しい少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
本編完結しました!
おまけをちょこちょこ更新しています。
第12回BL大賞、奨励賞をいただきました、読んでくださった方、応援してくださった方、投票してくださった方のおかげです、ほんとうにありがとうございました!
前世が飼い猫だったので、今世もちゃんと飼って下さい
夜鳥すぱり
BL
黒猫のニャリスは、騎士のラクロア(20)の家の飼い猫。とってもとっても、飼い主のラクロアのことが大好きで、いつも一緒に過ごしていました。ある寒い日、メイドが何か怪しげな液体をラクロアが飲むワインへ入れているのを見たニャリスは、ラクロアに飲まないように訴えるが……
◆明けましておめでとうございます。昨年度は色々ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。あまりめでたくない暗い話を書いていますがそのうち明るくなる予定です。
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