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山田瞳子
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◆山田瞳子
「トウコ、このドールは、外製のドールです」
夫人の付き人のような男型ドールが、冷たい声で言った。ドールの種別は見ただけで分かるのか?
男型ドールに言われた山田瞳子は、
「この子、外製のドールなの・・」と言って、何やら考えている風だった。
「興味深いわね」
山田瞳子は、イズミの顔を観察するように見た。
対してイズミは迷惑そうに、顔を背ける。
まずいな、この状況・・
「それに、このドールの顔・・似ているわね」
イズミの顔を見ながら、山田瞳子はそう言った。
更にまずい。おそらく「会長の娘、草壁ミチルに似ている」そう思ったのだろう。
「ねえ、井村さん。あなたのドール、ちょっと貸してくれないかしら?」
山田夫人は向かいのソファーにでんと腰かけた。
「奥さん、申し訳ないですけど、僕のドールは貸すわけにはいきません」
一応、取引先の奥さんなので丁寧に言った。
だが、夫人の機嫌を損ねたようで、
「あら、ずいぶんとけち臭いわね」と言った。「ちょっと、小一時間ほど、貸して欲しいだけなのに」
山田夫人は上流階級にお住いのようだが、言葉づかいは今一つのようだ。
やはり、この夫人は怪しい。普通、人のドールをしげしげと見て「貸せ」とは言わない。
佐山さんのように、「可愛いから見せて」とかではない。何かしらの目的があるように思えた。
夫人の関心は、どうしてこのドールが草壁ミチルに似ているのか? おそらく、そんなところだろう。
すると、イズミが山田夫人を観察しながら、
「ミノルさん、彼女が今回のターゲットですね」と小さく訊いた。
すると、山田夫人が、訝しげにイズミを見た。
同時に、近くに待機している男性型ドールもイズミを見た。
二人とも、反応が速い。不穏な空気を感じる。
こうなったら、何でもやってやれ。絶好の機会だ。
「イズミ・・」
僕はイズミの目を見て、「彼女の思念を読めるか?」と耳打ちするように言った。
イズミは頷き「すぐに終わります」と応えた。
そして、「ミノルさん、背中に触れてください」と言った。
背中? よくわからないが、イズミの背に手を回し、背中を押すように当てた。
すると、細かな振動のようなものが手の平を介して伝わってきた。これが装置の発動によるものなのか? だが、なぜ僕がイズミ背中に手をやらなければならないんだ?
そう思っていると、
「ミノルさんが支えてくれていると思うと、安心です」と言った。そういうことか。
これで、山田夫人が何を考えているか、その思念を読み取れば、もうここには用はない。
・・だが、物事はそう簡単には運ばないものらしい。
山田夫人が何かを思い出したような顔で、
「井村さん・・あなた、つい先日、飯山商事のロビーにいたわよね?」と切り出した。
いたよ、あんたが、エレナさんを突き落したのを目撃したよ。
僕が答えないでいると、
「あなた・・私が、あのポンコツのエレナを壊すところを見ていたわよね?」と言った。
夫人は続けて、
「ひょっとして、あなた、あれから、あのエレナをかくまったんじゃないの?」と訊いた。「何でそんなことをしたの?」と言いたげな顔だ。
眼光が鋭い。あのブログの動画で見た相手の心を射抜くような顔だ。心の弱い人間は彼女に見据えられると心が折れるかもしれない。
こんな女が、あのデブッとした山田課長の奥さんだなんて信じられない。
山田瞳子の質問に答えないでいると、彼女は明らかな敵意をその顔に浮かべた。
その時だった。
「トウコ!」
それまで何も言わず夫人の後ろに控えていた男性型ドールが大きく言った。
「この幼女型ドール・・トウコの思念を読んだぞ!」
え?
なぜだ! どうして、わかった?
「なに!」
夫人は柄の悪い男のような口調でそう言うと、その顔が一瞬で変わった。鬼のような形相だ。
誰だって、心の中を盗み見られるのはイヤだ。しかし、心の中を見られても、普通は気づかない。それに、何 のことか分からないものだ。
だが、この女は、すぐに理解した。思念を読まれるということをすぐに察知した。
それは同時に、山田瞳子にとって都合の悪いことがあるからだ。そう理解できる。
そこには、何かの犯罪が隠されている。
この女の本性にも驚かされるが、その付き人のような男型ドールの正体は?
このドールはA型のドールではなかったのか?
ひょっとすると、イズミと同じ外製のドール。思念も読めるドールなのか。
この瞬間、僕は思い出した。
この男型ドールのことを・・
彼、いや、彼ら複数の男たち・・あの時だ。どこからか逃げているB型ドールを捕まえ、車に積み込んでいた。あの時の男たちは、山田夫人が創り上げたドールだったのだ。
「ミノルさん、あの男型ドールは、ワタシと、同じタイプの外製のドールです」
イズミがそう言った。
やはりそうか。こいつら、中○製のドール。イズミと同じ思念送信型のドールだ。
・・ということは、その思念の元は、この山田瞳子に違いない。
この鬼のような女の思念で作成された男性ドールということだ。
僕とイズミがかなう相手ではない。
鬼女のような人間と、そいつが作った男のドール。その思考も腕力も、僕とイズミを遥かに凌駕する。
サツキさんが言っていた。
「誰かの心に生まれた悪意は、更なる別の悪を生み出す」
つまり、山田瞳子の歪んだ思念が、別の悪をこの世に作っている。悪の心を持った人間がドールを創るということはそういうことだ。
世の中の人間が全て、僕のような軟弱な男とは限らないのだ。
そして、こいつらは、何らかの犯罪に手を染めている。
気づくと、僕の思っていることが口をついて出ていた。
「奥さん。ドールを捕獲して、その後、何をしている?」
当てずっぽうのまま言っていた。
この国では、フィギュアプリンターで創られたドールに関しての法整備が進んでいない。
ドールを破壊しても、ただの器物損壊罪となるだけだ。ましてや、ドールに人格など認められていない。
だが、ドールの違法な転売に関わっていたり、その事情を知った人間を脅かしていたりしていれば話は別だ。 それに、山田瞳子の場合は、周囲で不審死を遂げている人もいるとサツキさんから聞いている。
ひょっとして、この女にとっては、ドールも人間もさして変わらないのかもしれない。
「トウコ、このドールは、外製のドールです」
夫人の付き人のような男型ドールが、冷たい声で言った。ドールの種別は見ただけで分かるのか?
男型ドールに言われた山田瞳子は、
「この子、外製のドールなの・・」と言って、何やら考えている風だった。
「興味深いわね」
山田瞳子は、イズミの顔を観察するように見た。
対してイズミは迷惑そうに、顔を背ける。
まずいな、この状況・・
「それに、このドールの顔・・似ているわね」
イズミの顔を見ながら、山田瞳子はそう言った。
更にまずい。おそらく「会長の娘、草壁ミチルに似ている」そう思ったのだろう。
「ねえ、井村さん。あなたのドール、ちょっと貸してくれないかしら?」
山田夫人は向かいのソファーにでんと腰かけた。
「奥さん、申し訳ないですけど、僕のドールは貸すわけにはいきません」
一応、取引先の奥さんなので丁寧に言った。
だが、夫人の機嫌を損ねたようで、
「あら、ずいぶんとけち臭いわね」と言った。「ちょっと、小一時間ほど、貸して欲しいだけなのに」
山田夫人は上流階級にお住いのようだが、言葉づかいは今一つのようだ。
やはり、この夫人は怪しい。普通、人のドールをしげしげと見て「貸せ」とは言わない。
佐山さんのように、「可愛いから見せて」とかではない。何かしらの目的があるように思えた。
夫人の関心は、どうしてこのドールが草壁ミチルに似ているのか? おそらく、そんなところだろう。
すると、イズミが山田夫人を観察しながら、
「ミノルさん、彼女が今回のターゲットですね」と小さく訊いた。
すると、山田夫人が、訝しげにイズミを見た。
同時に、近くに待機している男性型ドールもイズミを見た。
二人とも、反応が速い。不穏な空気を感じる。
こうなったら、何でもやってやれ。絶好の機会だ。
「イズミ・・」
僕はイズミの目を見て、「彼女の思念を読めるか?」と耳打ちするように言った。
イズミは頷き「すぐに終わります」と応えた。
そして、「ミノルさん、背中に触れてください」と言った。
背中? よくわからないが、イズミの背に手を回し、背中を押すように当てた。
すると、細かな振動のようなものが手の平を介して伝わってきた。これが装置の発動によるものなのか? だが、なぜ僕がイズミ背中に手をやらなければならないんだ?
そう思っていると、
「ミノルさんが支えてくれていると思うと、安心です」と言った。そういうことか。
これで、山田夫人が何を考えているか、その思念を読み取れば、もうここには用はない。
・・だが、物事はそう簡単には運ばないものらしい。
山田夫人が何かを思い出したような顔で、
「井村さん・・あなた、つい先日、飯山商事のロビーにいたわよね?」と切り出した。
いたよ、あんたが、エレナさんを突き落したのを目撃したよ。
僕が答えないでいると、
「あなた・・私が、あのポンコツのエレナを壊すところを見ていたわよね?」と言った。
夫人は続けて、
「ひょっとして、あなた、あれから、あのエレナをかくまったんじゃないの?」と訊いた。「何でそんなことをしたの?」と言いたげな顔だ。
眼光が鋭い。あのブログの動画で見た相手の心を射抜くような顔だ。心の弱い人間は彼女に見据えられると心が折れるかもしれない。
こんな女が、あのデブッとした山田課長の奥さんだなんて信じられない。
山田瞳子の質問に答えないでいると、彼女は明らかな敵意をその顔に浮かべた。
その時だった。
「トウコ!」
それまで何も言わず夫人の後ろに控えていた男性型ドールが大きく言った。
「この幼女型ドール・・トウコの思念を読んだぞ!」
え?
なぜだ! どうして、わかった?
「なに!」
夫人は柄の悪い男のような口調でそう言うと、その顔が一瞬で変わった。鬼のような形相だ。
誰だって、心の中を盗み見られるのはイヤだ。しかし、心の中を見られても、普通は気づかない。それに、何 のことか分からないものだ。
だが、この女は、すぐに理解した。思念を読まれるということをすぐに察知した。
それは同時に、山田瞳子にとって都合の悪いことがあるからだ。そう理解できる。
そこには、何かの犯罪が隠されている。
この女の本性にも驚かされるが、その付き人のような男型ドールの正体は?
このドールはA型のドールではなかったのか?
ひょっとすると、イズミと同じ外製のドール。思念も読めるドールなのか。
この瞬間、僕は思い出した。
この男型ドールのことを・・
彼、いや、彼ら複数の男たち・・あの時だ。どこからか逃げているB型ドールを捕まえ、車に積み込んでいた。あの時の男たちは、山田夫人が創り上げたドールだったのだ。
「ミノルさん、あの男型ドールは、ワタシと、同じタイプの外製のドールです」
イズミがそう言った。
やはりそうか。こいつら、中○製のドール。イズミと同じ思念送信型のドールだ。
・・ということは、その思念の元は、この山田瞳子に違いない。
この鬼のような女の思念で作成された男性ドールということだ。
僕とイズミがかなう相手ではない。
鬼女のような人間と、そいつが作った男のドール。その思考も腕力も、僕とイズミを遥かに凌駕する。
サツキさんが言っていた。
「誰かの心に生まれた悪意は、更なる別の悪を生み出す」
つまり、山田瞳子の歪んだ思念が、別の悪をこの世に作っている。悪の心を持った人間がドールを創るということはそういうことだ。
世の中の人間が全て、僕のような軟弱な男とは限らないのだ。
そして、こいつらは、何らかの犯罪に手を染めている。
気づくと、僕の思っていることが口をついて出ていた。
「奥さん。ドールを捕獲して、その後、何をしている?」
当てずっぽうのまま言っていた。
この国では、フィギュアプリンターで創られたドールに関しての法整備が進んでいない。
ドールを破壊しても、ただの器物損壊罪となるだけだ。ましてや、ドールに人格など認められていない。
だが、ドールの違法な転売に関わっていたり、その事情を知った人間を脅かしていたりしていれば話は別だ。 それに、山田瞳子の場合は、周囲で不審死を遂げている人もいるとサツキさんから聞いている。
ひょっとして、この女にとっては、ドールも人間もさして変わらないのかもしれない。
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