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海浜公園
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◆海浜公園
昼過ぎ、水族館を出ると、当初、加藤の計画にあった佐藤と散策する予定だった海岸沿いの公園に3人で行った。
松林が綺麗に砂浜沿いに並んでいる海浜公園だ。
陽気も手伝って、散策している人は結構いる。
「まさか、ここで、鈴木と歩くなんて思わなかったよ」と加藤が自虐めいて言った。
「ちょっと、ゆかり、それって鈴木くんに失礼よ」と水沢さんが戒める。
いや、ここをクラスの女子、二人と歩くなんて思わなかったのは、僕の方だ。
その内、一人は僕の初恋の女の子、水沢純子だ。
こんな影の薄い、僕にも、夢のような時間が訪れることがある。
このまま、この公園の中で時間が止まればいい・・そう思った。
そして、こんな時間を与えてくれた・・に感謝・・
あれ?
僕はそもそもどうしてここにいるのだ?
加藤ゆかりに誘われて・・その加藤は佐藤のことが好きで・・
そうすると佐藤に感謝しなければならないのか? 何かいやだな。
いや、違う、佐藤はただの恋の対象で・・加藤の恋心に感謝だ。
「こうして散歩みたいに歩くのもいいね」と加藤が言う。
歩く進行方向の右側は砂浜・・左はすぐ山手だ。段々畑のように住宅がひしめいている。その手前にはケーブルカーの乗降口のある駅がある。
この町は山と海の間がすごく狭い。
源氏物語の舞台にもなっている町だ。古文で習った。確か「須磨~明石」だ。
「散歩って言えば、鈴木に外で初めて会ったのも、鈴木が散歩してる時だったよね?」
あれは、僕が透明化して、水沢さんの家に行った時のこと・・
「そうだったわ。私の家の前で、鈴木くんに会ったのね」数日前のことなのに懐かしむ感じで水沢さんは言った。
「鈴木、あれってさあ・・本当に散歩だったの?」
「さ、散歩だよ」前のことを蒸し返す奴だな。
「本当はさあ・・鈴木は、純子の・・」
そう加藤に突っ込まれそうになった時、
「あの人・・」
そう水沢さんは言った。
水沢さんは遠くの方・・海岸の方を見ている。
「あれ、あそこに立っている子・・速水さんじゃない?」
僕と加藤も水沢さんの視線の先・・海岸に目を走らせると、
確かに、そこには
女子高校生らしい、ひとりの少女がいた。
それはこの距離でも速水沙織だと認識できた。
だが、
速水沙織は・・
その姿はこの場所に似つかわしくないものだった。
彼女は高校の制服姿のままだった。
速水沙織は、朝、町に出るのに電車に乗るところだった、と言っていた。
そう言えば、水族館で速水さんは・・
・・寂しい少女は、日曜日になっても、どこにも行くところがないのよ。
・・特に日曜日はすることもないのよ。
「そういや、同じクラスの速水さんの家、この辺なんだよね」加藤はそう言った。そして、
「佐藤くんに教えてもらったよ・・速水さん、遠くから通ってるって・・」言いにくそうに加藤は言った。
佐藤・・おまえ、なんという話を、片思いをしてる加藤に話してるんだよ。
「どうする、純子、声をかける?」女の子同士の打ち合わせが始まった・
「そうね」水沢さんはそう答えた。
「速水さんって、ちょっと近寄りがたい雰囲気を持っているよね」加藤がそう言った。「この前さ、私、文芸部室に行った時も、なんか、撥ねつけるような感じだったしさ」
水沢さんが僕を見て、
「鈴木くんは・・速水さんと同じ部なんでしょ?」と訊いたので、「速水さん、結構、面白いよ」と答えた。
それより、僕は水沢さんが文芸サークルに入っているのを知っていることが驚きだった。僕がいつ知ったのを聞こうとすると「ゆかりに聞いたのよ」と言った。
僕と水沢さんの会話が終わるや否や、
「速水さ~んっ!」加藤が大きな声で、声をかけた。
速水沙織は僕たちの方を向いた。
速水さんはいつものくい上げ眼鏡をかけていなかった。初めて見る速水沙織の素顔だった。
彼女の長い髪がふわりと潮風になびいた。
そんな髪を手でかき分けて速水さんは、
「みなさん・・お揃いなのね・・あら、鈴木くんまで」といつもの調子で言った。
白々しいな。さっき館内であっただろ。
「速水さん、こんな所で、何してんの?」と気軽に訊く加藤。
「おそらく、みなさんと同じよ・・」と淡々と答える速水沙織。
「速水さんも、散歩?」と水沢さんが訊ねる。
「ええ・・海を見ていたの」
「だったら、私たちと一緒に散歩につき合わない?・・この後、お茶の予定なんだけど」と加藤が誘う。
そうなんだ。あとで喫茶店に行く予定があったのか・・僕も?
「いえ、お邪魔そうだから、遠慮しておくわ」
加藤の誘いに速水沙織は即答した。
「私たちも、4人の予定が一人欠けちゃったのよ」と水沢さん。
確かにそうだ。佐藤が欠けた。
「そうなの? 私はまた、鈴木くんのハーレム作りと思ったわ・・いえ、両手に花かしら?」
そんないつものように独特の冗談を言う速水沙織。
水沢さんは速水沙織の冗談に吹きだすような笑い、加藤が「それ、面白い!」と受けた。
だが、僕は・・
速水さん、君はどうしてそんなに寂しそうな顔をしてるんだ。
僕には速水沙織の顔がそんな風に見えた。
僕ら3人の雰囲気にそぐわない・・いや、この健康的な公園・・
違う・・この6月の青空にも似つかわしくない・・そんなものを感じた。
速水さんは「冗談はさておいて・・私、本屋さんに行きたいから」と誘いを丁重に断り、僕たちが来た方向に戻るように歩いて行った。
速水さんが去っていくと、加藤が誰ともなく「速水さん、やっぱり、ちょっと、変わってるよね」と言った。
水沢さんは、「でも、面白いわ」と言って「なんか・・悔しいかも・・」と独り言のように言った。
何が悔しいのか・・僕にはわからない。ひょっとすると、女性にしかわからない特有の感覚なのだろうか?
公園を一巡したあと、3人で喫茶店に入った。国道沿いの大きな店だった。以前、加藤と行ったのは珈琲専門店だったのに対し、ここはファミリー向けのようだ。場所が場所なだけにその方がニーズがあるのだろう。
四人掛けの席。僕の前に二人が座った。
加藤が「私、まだお昼を食べていないの」と言ってパスタを注文し、水沢さんはパフェとアイスコーヒーのセット、僕はホット珈琲を頼んだ。
話題は水族館の魚の話から、水沢さんとしたような進学の話へと飛び、僕の所属する文芸サークルについて二人に色々訊かれたりした。
いずれにしろ、加藤どころか、水沢さんとの距離が縮まったような気がした。
数日前からしたら考えられない出来事だ。
あとで何かしっぺ返しにようなものが待っていかもしれない。
地元の駅に戻り、三人揃って改札口を出ると、
下りの電車に乗ってきたのか、妹のナミとその連れの男子と鉢合わせした。
「あれえっ、兄貴じゃん!」
ナミは「何だよ、その格好」と言いたくなるような、普段のだらしないナミからは想像つかないキッチリした服に身を固めていた。いや、そうでもない、下は結構短いミニスカートだ。ちょっとでもしゃがめば、パンツが見えるんじゃないか?
僕を見てお辞儀をした連れの男は、おそらく前に言っていた格好いい彼氏だろう。だが、あんまり格好よくないぞ。スポーツはできそうに見えるが。
ナミは水沢さんと加藤を舐めるように見た。大きな瞳を好奇心たっぷりに動かしながら、
「兄貴、もしかして・・彼女さん?」と訊いた。
「違うよ」と僕は答えて「ナミ、彼女たちに失礼だろ!」と戒めた。
「鈴木の妹さん?」と加藤。
僕が「そう」と答えると、水沢さんは「随分と・・雰囲気が違うご兄妹ね」と言った。
「ええっとぉ・・どちらの方が、兄貴の・・か・・」
僕はナミの言葉を遮って「だから違うって言ってるだろ」と否定した。
「え~っ・・でも、私のお姉さんになるかもしんない人だよ」
その言葉を聞くなり僕はナミの頭をポカリと叩いた。ナミは「いてっ」と小さな声を上げた。
「わっ、鈴木の妹さん、面白いっ!」と加藤ゆかり。
そして、くすくす笑う水沢さん。
放っておくと何を言い出すか、分からない。
「こんな兄貴ですが、これからもよろしくお願いします」と言ってナミは二人にぺこりと頭を下げた。
どういう意味だよ。
昼過ぎ、水族館を出ると、当初、加藤の計画にあった佐藤と散策する予定だった海岸沿いの公園に3人で行った。
松林が綺麗に砂浜沿いに並んでいる海浜公園だ。
陽気も手伝って、散策している人は結構いる。
「まさか、ここで、鈴木と歩くなんて思わなかったよ」と加藤が自虐めいて言った。
「ちょっと、ゆかり、それって鈴木くんに失礼よ」と水沢さんが戒める。
いや、ここをクラスの女子、二人と歩くなんて思わなかったのは、僕の方だ。
その内、一人は僕の初恋の女の子、水沢純子だ。
こんな影の薄い、僕にも、夢のような時間が訪れることがある。
このまま、この公園の中で時間が止まればいい・・そう思った。
そして、こんな時間を与えてくれた・・に感謝・・
あれ?
僕はそもそもどうしてここにいるのだ?
加藤ゆかりに誘われて・・その加藤は佐藤のことが好きで・・
そうすると佐藤に感謝しなければならないのか? 何かいやだな。
いや、違う、佐藤はただの恋の対象で・・加藤の恋心に感謝だ。
「こうして散歩みたいに歩くのもいいね」と加藤が言う。
歩く進行方向の右側は砂浜・・左はすぐ山手だ。段々畑のように住宅がひしめいている。その手前にはケーブルカーの乗降口のある駅がある。
この町は山と海の間がすごく狭い。
源氏物語の舞台にもなっている町だ。古文で習った。確か「須磨~明石」だ。
「散歩って言えば、鈴木に外で初めて会ったのも、鈴木が散歩してる時だったよね?」
あれは、僕が透明化して、水沢さんの家に行った時のこと・・
「そうだったわ。私の家の前で、鈴木くんに会ったのね」数日前のことなのに懐かしむ感じで水沢さんは言った。
「鈴木、あれってさあ・・本当に散歩だったの?」
「さ、散歩だよ」前のことを蒸し返す奴だな。
「本当はさあ・・鈴木は、純子の・・」
そう加藤に突っ込まれそうになった時、
「あの人・・」
そう水沢さんは言った。
水沢さんは遠くの方・・海岸の方を見ている。
「あれ、あそこに立っている子・・速水さんじゃない?」
僕と加藤も水沢さんの視線の先・・海岸に目を走らせると、
確かに、そこには
女子高校生らしい、ひとりの少女がいた。
それはこの距離でも速水沙織だと認識できた。
だが、
速水沙織は・・
その姿はこの場所に似つかわしくないものだった。
彼女は高校の制服姿のままだった。
速水沙織は、朝、町に出るのに電車に乗るところだった、と言っていた。
そう言えば、水族館で速水さんは・・
・・寂しい少女は、日曜日になっても、どこにも行くところがないのよ。
・・特に日曜日はすることもないのよ。
「そういや、同じクラスの速水さんの家、この辺なんだよね」加藤はそう言った。そして、
「佐藤くんに教えてもらったよ・・速水さん、遠くから通ってるって・・」言いにくそうに加藤は言った。
佐藤・・おまえ、なんという話を、片思いをしてる加藤に話してるんだよ。
「どうする、純子、声をかける?」女の子同士の打ち合わせが始まった・
「そうね」水沢さんはそう答えた。
「速水さんって、ちょっと近寄りがたい雰囲気を持っているよね」加藤がそう言った。「この前さ、私、文芸部室に行った時も、なんか、撥ねつけるような感じだったしさ」
水沢さんが僕を見て、
「鈴木くんは・・速水さんと同じ部なんでしょ?」と訊いたので、「速水さん、結構、面白いよ」と答えた。
それより、僕は水沢さんが文芸サークルに入っているのを知っていることが驚きだった。僕がいつ知ったのを聞こうとすると「ゆかりに聞いたのよ」と言った。
僕と水沢さんの会話が終わるや否や、
「速水さ~んっ!」加藤が大きな声で、声をかけた。
速水沙織は僕たちの方を向いた。
速水さんはいつものくい上げ眼鏡をかけていなかった。初めて見る速水沙織の素顔だった。
彼女の長い髪がふわりと潮風になびいた。
そんな髪を手でかき分けて速水さんは、
「みなさん・・お揃いなのね・・あら、鈴木くんまで」といつもの調子で言った。
白々しいな。さっき館内であっただろ。
「速水さん、こんな所で、何してんの?」と気軽に訊く加藤。
「おそらく、みなさんと同じよ・・」と淡々と答える速水沙織。
「速水さんも、散歩?」と水沢さんが訊ねる。
「ええ・・海を見ていたの」
「だったら、私たちと一緒に散歩につき合わない?・・この後、お茶の予定なんだけど」と加藤が誘う。
そうなんだ。あとで喫茶店に行く予定があったのか・・僕も?
「いえ、お邪魔そうだから、遠慮しておくわ」
加藤の誘いに速水沙織は即答した。
「私たちも、4人の予定が一人欠けちゃったのよ」と水沢さん。
確かにそうだ。佐藤が欠けた。
「そうなの? 私はまた、鈴木くんのハーレム作りと思ったわ・・いえ、両手に花かしら?」
そんないつものように独特の冗談を言う速水沙織。
水沢さんは速水沙織の冗談に吹きだすような笑い、加藤が「それ、面白い!」と受けた。
だが、僕は・・
速水さん、君はどうしてそんなに寂しそうな顔をしてるんだ。
僕には速水沙織の顔がそんな風に見えた。
僕ら3人の雰囲気にそぐわない・・いや、この健康的な公園・・
違う・・この6月の青空にも似つかわしくない・・そんなものを感じた。
速水さんは「冗談はさておいて・・私、本屋さんに行きたいから」と誘いを丁重に断り、僕たちが来た方向に戻るように歩いて行った。
速水さんが去っていくと、加藤が誰ともなく「速水さん、やっぱり、ちょっと、変わってるよね」と言った。
水沢さんは、「でも、面白いわ」と言って「なんか・・悔しいかも・・」と独り言のように言った。
何が悔しいのか・・僕にはわからない。ひょっとすると、女性にしかわからない特有の感覚なのだろうか?
公園を一巡したあと、3人で喫茶店に入った。国道沿いの大きな店だった。以前、加藤と行ったのは珈琲専門店だったのに対し、ここはファミリー向けのようだ。場所が場所なだけにその方がニーズがあるのだろう。
四人掛けの席。僕の前に二人が座った。
加藤が「私、まだお昼を食べていないの」と言ってパスタを注文し、水沢さんはパフェとアイスコーヒーのセット、僕はホット珈琲を頼んだ。
話題は水族館の魚の話から、水沢さんとしたような進学の話へと飛び、僕の所属する文芸サークルについて二人に色々訊かれたりした。
いずれにしろ、加藤どころか、水沢さんとの距離が縮まったような気がした。
数日前からしたら考えられない出来事だ。
あとで何かしっぺ返しにようなものが待っていかもしれない。
地元の駅に戻り、三人揃って改札口を出ると、
下りの電車に乗ってきたのか、妹のナミとその連れの男子と鉢合わせした。
「あれえっ、兄貴じゃん!」
ナミは「何だよ、その格好」と言いたくなるような、普段のだらしないナミからは想像つかないキッチリした服に身を固めていた。いや、そうでもない、下は結構短いミニスカートだ。ちょっとでもしゃがめば、パンツが見えるんじゃないか?
僕を見てお辞儀をした連れの男は、おそらく前に言っていた格好いい彼氏だろう。だが、あんまり格好よくないぞ。スポーツはできそうに見えるが。
ナミは水沢さんと加藤を舐めるように見た。大きな瞳を好奇心たっぷりに動かしながら、
「兄貴、もしかして・・彼女さん?」と訊いた。
「違うよ」と僕は答えて「ナミ、彼女たちに失礼だろ!」と戒めた。
「鈴木の妹さん?」と加藤。
僕が「そう」と答えると、水沢さんは「随分と・・雰囲気が違うご兄妹ね」と言った。
「ええっとぉ・・どちらの方が、兄貴の・・か・・」
僕はナミの言葉を遮って「だから違うって言ってるだろ」と否定した。
「え~っ・・でも、私のお姉さんになるかもしんない人だよ」
その言葉を聞くなり僕はナミの頭をポカリと叩いた。ナミは「いてっ」と小さな声を上げた。
「わっ、鈴木の妹さん、面白いっ!」と加藤ゆかり。
そして、くすくす笑う水沢さん。
放っておくと何を言い出すか、分からない。
「こんな兄貴ですが、これからもよろしくお願いします」と言ってナミは二人にぺこりと頭を下げた。
どういう意味だよ。
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