好きだから、君とは友達で。

春、君は来た

episode3

相変わらずの心配性に苦笑いしながら真尋の隣に並ぶと

今年も同じクラスだといいねぇ、と真尋が言った。


「大丈夫だよ、1年も同じだったんだから2年も同じだって。」

「そこはむしろ離れそうで心配になるところでしょー。」


雪乃のそのよく分からない自信ってどっからくるの、と真尋には言われたけど

私は真尋と離れるなんて逆に想像出来なかった。


「それに、離れたってどうせ一緒にいるでしょ。」

「いやー、雪乃と離れるとか私無理ー。」

「そりゃあ私だって嫌だけど。」


小学１年生のとき、初めて話したあの春から

真尋はこうやってずっと私の隣にいてくれる。