鏡面世界の孤立者

松プリン

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一章〜逆上の天鎖編

3話 入学式の驚愕

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「これより、七詠学園。第一回入学式を取り行います」

 アナウンスが流れると先程まで喋っていた新入生も一斉に静かになる。それも当たり前の話で人を超えた力を持つ孤立者には力をしっかりと制御するためにある程度の教養が義務付けられる。

 まあ、孤立者が犯罪者になんてなったら一般の警備兵とかじゃどうにもならないからこれは必要な事。だけど時々いるんだ。力に溺れて孤立者の能力を犯罪に使う人達が。そう言う人は直ぐにブラックリストに掲載されてS級犯罪者になる。本当に時々だから余り気にする事もないんだけど。

「では初めに学園長からご挨拶をいただきます」

 アナウンスが流れ、壇上に黒装束の人物が現れた。途端に空気が張り詰めるがそれも当たり前の事だ。その人が発している殺気のせいでほとんどの生徒が呼吸すらできてないんだから。

 でも、この殺気なんだか覚えがある。よく知っている様な、殺気なのに安心できる不思議な感覚。これって……

「皆さんこんにちは。この度七詠学園、学園長に就任しました。逆場 帰鏡です。今の殺気に耐えられたのは全体の4割と少しですね。優秀な方が多くて嬉しく思います」

 壇上の人物が黒装束を脱ぎ捨てる。するとそこには茶髪の髪を肩上で揃えた赤目の美人。俺がよく知ってる人が立っていた。

「帰鏡さん……」

 成る程、孤立者開発の第一人者である帰鏡さんが学園長なら国の重鎮も学園の設立には口を出せない。そして帰鏡さんは帰鏡さんでこの学園にいれば研究データを効率よく取れる。要するにここは帰鏡さんの都合の良い箱庭な訳だ。

「続いて………」

 その後は国の偉い人や、その他もろもろの人達からありがたい言葉を貰い生まれて初めての入学式は幕を閉じた。

「なあ、この後どうする?」

 隣のヤンキー忘れてた……



















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