4 / 5
一章〜逆上の天鎖編
3話 入学式の驚愕
しおりを挟む
「これより、七詠学園。第一回入学式を取り行います」
アナウンスが流れると先程まで喋っていた新入生も一斉に静かになる。それも当たり前の話で人を超えた力を持つ孤立者には力をしっかりと制御するためにある程度の教養が義務付けられる。
まあ、孤立者が犯罪者になんてなったら一般の警備兵とかじゃどうにもならないからこれは必要な事。だけど時々いるんだ。力に溺れて孤立者の能力を犯罪に使う人達が。そう言う人は直ぐにブラックリストに掲載されてS級犯罪者になる。本当に時々だから余り気にする事もないんだけど。
「では初めに学園長からご挨拶をいただきます」
アナウンスが流れ、壇上に黒装束の人物が現れた。途端に空気が張り詰めるがそれも当たり前の事だ。その人が発している殺気のせいでほとんどの生徒が呼吸すらできてないんだから。
でも、この殺気なんだか覚えがある。よく知っている様な、殺気なのに安心できる不思議な感覚。これって……
「皆さんこんにちは。この度七詠学園、学園長に就任しました。逆場 帰鏡です。今の殺気に耐えられたのは全体の4割と少しですね。優秀な方が多くて嬉しく思います」
壇上の人物が黒装束を脱ぎ捨てる。するとそこには茶髪の髪を肩上で揃えた赤目の美人。俺がよく知ってる人が立っていた。
「帰鏡さん……」
成る程、孤立者開発の第一人者である帰鏡さんが学園長なら国の重鎮も学園の設立には口を出せない。そして帰鏡さんは帰鏡さんでこの学園にいれば研究データを効率よく取れる。要するにここは帰鏡さんの都合の良い箱庭な訳だ。
「続いて………」
その後は国の偉い人や、その他もろもろの人達からありがたい言葉を貰い生まれて初めての入学式は幕を閉じた。
「なあ、この後どうする?」
隣のヤンキー忘れてた……
アナウンスが流れると先程まで喋っていた新入生も一斉に静かになる。それも当たり前の話で人を超えた力を持つ孤立者には力をしっかりと制御するためにある程度の教養が義務付けられる。
まあ、孤立者が犯罪者になんてなったら一般の警備兵とかじゃどうにもならないからこれは必要な事。だけど時々いるんだ。力に溺れて孤立者の能力を犯罪に使う人達が。そう言う人は直ぐにブラックリストに掲載されてS級犯罪者になる。本当に時々だから余り気にする事もないんだけど。
「では初めに学園長からご挨拶をいただきます」
アナウンスが流れ、壇上に黒装束の人物が現れた。途端に空気が張り詰めるがそれも当たり前の事だ。その人が発している殺気のせいでほとんどの生徒が呼吸すらできてないんだから。
でも、この殺気なんだか覚えがある。よく知っている様な、殺気なのに安心できる不思議な感覚。これって……
「皆さんこんにちは。この度七詠学園、学園長に就任しました。逆場 帰鏡です。今の殺気に耐えられたのは全体の4割と少しですね。優秀な方が多くて嬉しく思います」
壇上の人物が黒装束を脱ぎ捨てる。するとそこには茶髪の髪を肩上で揃えた赤目の美人。俺がよく知ってる人が立っていた。
「帰鏡さん……」
成る程、孤立者開発の第一人者である帰鏡さんが学園長なら国の重鎮も学園の設立には口を出せない。そして帰鏡さんは帰鏡さんでこの学園にいれば研究データを効率よく取れる。要するにここは帰鏡さんの都合の良い箱庭な訳だ。
「続いて………」
その後は国の偉い人や、その他もろもろの人達からありがたい言葉を貰い生まれて初めての入学式は幕を閉じた。
「なあ、この後どうする?」
隣のヤンキー忘れてた……
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
サイファ ~少年と舞い降りた天使~
冴條玲
ファンタジー
今、勇者でも転生者でもない町人Sが邪神と相対する――!
**――*――**
みんなは、イセカイテンセイって知ってる?
僕が住むこの世界は、二柱の神様のゲームの舞台だったんだって。
世界の命運を懸けて、光と闇のテンセイシャが試練を与えられて、僕はそのど真ん中で巻き込まれていたらしいんだけど。
僕がそれを知ることは、死ぬまで、なかったんだ。
知らないうちに、僕が二つの世界を救ってたなんてことも。
だけど、僕にとって大切なことは、僕のただ一人の女の子が、死が二人をわかつまで、ずっと、幸せそうな笑顔で僕の傍にいてくれたということ。
愛しい人達を、僕もまた助けてもらいながら、きちんと守れたということ。
僕は、みんな、大好きだったから。
たとえ、僕が町人Sっていう、モブキャラにすぎなかったとしても。
僕はこの世界に生まれて、みんなに出会えて、幸せだったし、楽しかったよ。
もしかしたら、あなたも、知らないうちに神様のゲームに巻き込まれて、知らないうちに世界を救っているかもしれないね。
貞操逆転世界の温泉で、三助やることに成りました
峯松めだか(旧かぐつち)
ファンタジー
貞操逆転で1/100な異世界に迷い込みました
不意に迷い込んだ貞操逆転世界、男女比は1/100、色々違うけど、それなりに楽しくやらせていただきます。
カクヨムで11万文字ほど書けたので、こちらにも置かせていただきます。
ストック切れるまでは毎日投稿予定です
ジャンルは割と謎、現実では無いから異世界だけど、剣と魔法では無いし、現代と言うにも若干微妙、恋愛と言うには雑音多め? デストピア文学ぽくも見えるしと言う感じに、ラブコメっぽいという事で良いですか?
夫を愛することはやめました。
杉本凪咲
恋愛
私はただ夫に好かれたかった。毎日多くの時間をかけて丹念に化粧を施し、豊富な教養も身につけた。しかし夫は私を愛することはなく、別の女性へと愛を向けた。夫と彼女の不倫現場を目撃した時、私は強いショックを受けて、自分が隣国の王女であった時の記憶が蘇る。それを知った夫は手のひらを返したように愛を囁くが、もう既に彼への愛は尽きていた。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる