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終章 賢者との邂逅
賢者との邂逅③
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「どいつもこいつも腑抜けじゃの。レオニー呼べばいいじゃないか。兄ちゃんたちは、お嬢ちゃん、庇って怪我したのだから、絶対、来るさ。お姫様抱っこで、連れ帰ってもらえ」
「誰だ?お前!」
気色ばむ兵士たちが取り囲み、藪の中から引きずり出したのは、脂っ気のない白髪に薄青の瞳が印象的な、小柄な老人である。
何故、こんなところに老人が?疑問に思ったイザベラは、すぐさま、その正体に思い当たった。
「ま、マルクス・ダグラス???何故、ここにいるの?」
未開の森の西方に居を構えていることから「西の賢者」と呼ばれているマルクスは、ナルスタス王国軍で魔法騎士を長く勤め、魔物討伐に尽力して勲章も授けられた人物だ。バイオリンが得意で、ゆらぐ音がマッドキャタピリアを鎮めると気づいたのも、彼だ。引退して自由きままに暮らしているが、一時期、アルベルト芸術学院の特別講師をしていたこともあり、今回、ロレンツィオ王子のバイオリンの最終審査をすることになっていた。
「ああ、あなたが伝説の魔法騎士マルクス・ダグラス……。私は、今回、あなたの前で演奏し、腕前を見極めてもらう予定でしたが、ほら、この通り、バイオリンを壊してしまいました」
ロレンツィオ王子が、賢者の前に跪き、バキバキに壊れたバイオリンを掲げて見せる。
「私は、ここで、リタイアすることに致しました。もう審査の必要はありません。ご迷惑とご心配をおかけしました」
頭を垂れるロレンツィオ王子に、マルクス・ダグラスは照れ笑いを浮かべ、鼻の頭を指で掻いた。
「んー、時折、バイオリンの演奏が聞こえてきたが、あれは、お前さんか?」
「はい」
「ふむ、では、審査結果を言おう。落第じゃ。プロになるレベルにはないし、今後、伸びるとも思えない。ただ、プロポーズには使えるだろう。ここぞという時のために、腕を磨いておくのじゃのな」
ロレンツィオ王子の脳裏に、いつか見た、壁一面を覆うほどの大きな絵が浮かんだ。柔らかい光に満ちた草花が丹念に描かれた、ユリアナ・バートンのサインが入ったもの。その絵の中に人は描かれていなかったが、今の王子の心の目には、その中にバイオリンを手にした自分の姿が映っていた。
「それより早くレオニーを呼んだらどうだ?怪我した奴らに本格的な治療をしてやらんと、再起不能になるぞ」
「もう、来てるんですけど……」
「レオニー!」
聞き覚えのある柔らかい声に、アナイスが歓声を上げる。アナイスの前に姿を現したのは、きれいなレオニー。夜空に浮かぶオーロラのような、フクシアピンクや群青、ピーッコックグリーンのメッシュが入った赤紫がかったダークブラウンの髪に、夜空の月のように外縁が輝く二つの聡明さをたたえた瞳。滅多にお目にかかれない、神秘的で見るものを圧倒する魔力に満ちた姿。アナイスは、レオニーの普段のまったりした優しい姿も好きだが、このきれいなレオニーには拝みたくなるような神々しさがあり、嬉しくて嬉しくて、ぴょんぴょん飛び跳ねてしまう。
そのレオニーは、不満たらたらでマルクスに詰め寄る。
「面倒なこと、してくれましたね。家で待ってたら、良かったのに」
「え?あ、それで『待て』?」
イザベラが、突っ込む。
「違いますけど……マルクスって聞いたときに、あの人待てない人だったなって思いはしましたが」
「知り合いだったの?」
「現役時代に何度か。引退されてからは、会っていませんが」
レオニーが同意を求めるようにマルクスを見る。マルクスは、うんうんと何度も頷き、答えた。
「お前さんが、宮廷魔術師をしているからのう。貴重な存在だから、おいそれと外に出してもらえない……気の毒にのう……しかし、まあ、こんなに立派になって。娘も出来たようで……」
「作った訳では、ありませんが」
「いやいやいや、それはそれ。で、お前さんの娘が討伐隊に参加しているって聞いて、早く見たくって……」
「それで、家から出て、アナイスにおかしな魔法をかけたんですね」
「おかしな魔法をかけたのは、お前さんじゃ。わしの魔法が、上手くかからんかった。お前さんの魔法に弾かれて……わしは、その娘が不安じゃろうから、ゆっくり眠れるように魔法をかけたつもりが、何度やっても発光して転移するものだから、途方にくれたわ」
「ああ?あんたが?何てことしてくれたのよ!こっちは、アナイスが振り出しに戻る度に迎えに行って、消耗したわ」
憤まんやるかたない様子で、突っかかるイザベラに、マルクスが、しれっ、と言い返す。
「そっちのお兄さんには役得だったろ?娘をかばって怪我をしてしまったが……あんたがあのまま付いていたら、この娘は大きな怪我をしていた」
「勝手に決めつけないでよ!」
「図星じゃろ?うら若き娘に、自分と年の近い娘の護衛が務まるはずがない。我が身可愛さに、怯んでしまう」
「そんなことない!」
イザベラとマルクスの間に、目に見えない火花が飛び散った。レオニーが、のんびりした口調で止めに入る。
「言いますねえ。もう、戻りましょうか。それはそうと、アナイスの杖にかけた魔法、解除してください」
「わかった」
マルクスが、口の中で何やらつぶやく。と、アナイスが手にした杖が、ぽんっと消えた。レオニーが設定した機能が戻り、空間収納スペースに格納されたのだ。
「本当にもう、余計なことばっかりして……あなたが杖に強化魔法かけるから、本来の機能が働かなくなったじゃないですか」
「この娘には使いこなせないと思ったから、そうしたのだ。結果的に役に立ったからいいではないか」
「まあ、そうですけど……」
まだまだ不満そうなレオニーは、賢者に近づき身をかがめる。そして、声を潜めて「でも、アナイスと騎士様をくっつけようとしてくれたことには感謝します」と付け加えた。
「そうじゃろ?」
賢者も声を潜めると、そう言って、にやりと笑った。
ロレンツィオ王子が弟のベルナンド王子を守るために、バイオリンを手に戦ったことは、王宮の国王夫妻に、すぐに伝えられた。ロレンツィオ王子がリタイアし、プロのバイオリニストへの道を断念したことも。
国王夫妻には、それで十分だった。特に王妃は……嬉しさのあまり、目尻に涙をにじませ何度も頷いた。
ロレンツィオ王子の婚約については、ベルナンド王子がロレンツィオ王子から聞き出した話をもとに再考され、ユリアナ・バートン公爵令嬢との婚約は一旦破棄し、ロザリンド・フェデラー伯爵令嬢が国外留学から戻ってきたら、また改めて婚約者選びを行うことになった。どちらが選ばれるのか、はたまた別の令嬢に白羽の矢が立つのか定かではないが、その日のために、ロレンツィオ王子は、バイオリンを買い直し練習に励むつもりでいる。また、為政者への道を歩むため、学院卒業後は国の機関で見習いをすることになった。そこに、もう迷いはない。
アナイスの討伐隊参加後、更に過保護になったレオニーは、アナイスを部屋から出さなくなった。だが、時折ベルナンド王子が誘いに来て、社会見学と称してどこかに連れて行く。オーギュストも月に一度は、食事に誘いに来る。アナイスは、まだまだ粗相が多いが、社会に溶け込もうと努力するようになった。その姿を見るにつれ、そのうち学校にも行かせてやろう、そこでアナイスが自分で結婚相手を見つけてくれたらいいとレオニーは考えるようになっていた。
穏やかな日の光が差し込む部屋の中で、紙に熱心に魔法陣を描くアナイスを見守りながら、レオニーは、今日も彼女の行く末に思いを馳せる。
この先、二人の関係がどう変わるかは分からない。だが、「この娘を引き取って本当に良かった」、それが現時点でのレオニーの偽らざる気持ちであることに違いはなかった。
「誰だ?お前!」
気色ばむ兵士たちが取り囲み、藪の中から引きずり出したのは、脂っ気のない白髪に薄青の瞳が印象的な、小柄な老人である。
何故、こんなところに老人が?疑問に思ったイザベラは、すぐさま、その正体に思い当たった。
「ま、マルクス・ダグラス???何故、ここにいるの?」
未開の森の西方に居を構えていることから「西の賢者」と呼ばれているマルクスは、ナルスタス王国軍で魔法騎士を長く勤め、魔物討伐に尽力して勲章も授けられた人物だ。バイオリンが得意で、ゆらぐ音がマッドキャタピリアを鎮めると気づいたのも、彼だ。引退して自由きままに暮らしているが、一時期、アルベルト芸術学院の特別講師をしていたこともあり、今回、ロレンツィオ王子のバイオリンの最終審査をすることになっていた。
「ああ、あなたが伝説の魔法騎士マルクス・ダグラス……。私は、今回、あなたの前で演奏し、腕前を見極めてもらう予定でしたが、ほら、この通り、バイオリンを壊してしまいました」
ロレンツィオ王子が、賢者の前に跪き、バキバキに壊れたバイオリンを掲げて見せる。
「私は、ここで、リタイアすることに致しました。もう審査の必要はありません。ご迷惑とご心配をおかけしました」
頭を垂れるロレンツィオ王子に、マルクス・ダグラスは照れ笑いを浮かべ、鼻の頭を指で掻いた。
「んー、時折、バイオリンの演奏が聞こえてきたが、あれは、お前さんか?」
「はい」
「ふむ、では、審査結果を言おう。落第じゃ。プロになるレベルにはないし、今後、伸びるとも思えない。ただ、プロポーズには使えるだろう。ここぞという時のために、腕を磨いておくのじゃのな」
ロレンツィオ王子の脳裏に、いつか見た、壁一面を覆うほどの大きな絵が浮かんだ。柔らかい光に満ちた草花が丹念に描かれた、ユリアナ・バートンのサインが入ったもの。その絵の中に人は描かれていなかったが、今の王子の心の目には、その中にバイオリンを手にした自分の姿が映っていた。
「それより早くレオニーを呼んだらどうだ?怪我した奴らに本格的な治療をしてやらんと、再起不能になるぞ」
「もう、来てるんですけど……」
「レオニー!」
聞き覚えのある柔らかい声に、アナイスが歓声を上げる。アナイスの前に姿を現したのは、きれいなレオニー。夜空に浮かぶオーロラのような、フクシアピンクや群青、ピーッコックグリーンのメッシュが入った赤紫がかったダークブラウンの髪に、夜空の月のように外縁が輝く二つの聡明さをたたえた瞳。滅多にお目にかかれない、神秘的で見るものを圧倒する魔力に満ちた姿。アナイスは、レオニーの普段のまったりした優しい姿も好きだが、このきれいなレオニーには拝みたくなるような神々しさがあり、嬉しくて嬉しくて、ぴょんぴょん飛び跳ねてしまう。
そのレオニーは、不満たらたらでマルクスに詰め寄る。
「面倒なこと、してくれましたね。家で待ってたら、良かったのに」
「え?あ、それで『待て』?」
イザベラが、突っ込む。
「違いますけど……マルクスって聞いたときに、あの人待てない人だったなって思いはしましたが」
「知り合いだったの?」
「現役時代に何度か。引退されてからは、会っていませんが」
レオニーが同意を求めるようにマルクスを見る。マルクスは、うんうんと何度も頷き、答えた。
「お前さんが、宮廷魔術師をしているからのう。貴重な存在だから、おいそれと外に出してもらえない……気の毒にのう……しかし、まあ、こんなに立派になって。娘も出来たようで……」
「作った訳では、ありませんが」
「いやいやいや、それはそれ。で、お前さんの娘が討伐隊に参加しているって聞いて、早く見たくって……」
「それで、家から出て、アナイスにおかしな魔法をかけたんですね」
「おかしな魔法をかけたのは、お前さんじゃ。わしの魔法が、上手くかからんかった。お前さんの魔法に弾かれて……わしは、その娘が不安じゃろうから、ゆっくり眠れるように魔法をかけたつもりが、何度やっても発光して転移するものだから、途方にくれたわ」
「ああ?あんたが?何てことしてくれたのよ!こっちは、アナイスが振り出しに戻る度に迎えに行って、消耗したわ」
憤まんやるかたない様子で、突っかかるイザベラに、マルクスが、しれっ、と言い返す。
「そっちのお兄さんには役得だったろ?娘をかばって怪我をしてしまったが……あんたがあのまま付いていたら、この娘は大きな怪我をしていた」
「勝手に決めつけないでよ!」
「図星じゃろ?うら若き娘に、自分と年の近い娘の護衛が務まるはずがない。我が身可愛さに、怯んでしまう」
「そんなことない!」
イザベラとマルクスの間に、目に見えない火花が飛び散った。レオニーが、のんびりした口調で止めに入る。
「言いますねえ。もう、戻りましょうか。それはそうと、アナイスの杖にかけた魔法、解除してください」
「わかった」
マルクスが、口の中で何やらつぶやく。と、アナイスが手にした杖が、ぽんっと消えた。レオニーが設定した機能が戻り、空間収納スペースに格納されたのだ。
「本当にもう、余計なことばっかりして……あなたが杖に強化魔法かけるから、本来の機能が働かなくなったじゃないですか」
「この娘には使いこなせないと思ったから、そうしたのだ。結果的に役に立ったからいいではないか」
「まあ、そうですけど……」
まだまだ不満そうなレオニーは、賢者に近づき身をかがめる。そして、声を潜めて「でも、アナイスと騎士様をくっつけようとしてくれたことには感謝します」と付け加えた。
「そうじゃろ?」
賢者も声を潜めると、そう言って、にやりと笑った。
ロレンツィオ王子が弟のベルナンド王子を守るために、バイオリンを手に戦ったことは、王宮の国王夫妻に、すぐに伝えられた。ロレンツィオ王子がリタイアし、プロのバイオリニストへの道を断念したことも。
国王夫妻には、それで十分だった。特に王妃は……嬉しさのあまり、目尻に涙をにじませ何度も頷いた。
ロレンツィオ王子の婚約については、ベルナンド王子がロレンツィオ王子から聞き出した話をもとに再考され、ユリアナ・バートン公爵令嬢との婚約は一旦破棄し、ロザリンド・フェデラー伯爵令嬢が国外留学から戻ってきたら、また改めて婚約者選びを行うことになった。どちらが選ばれるのか、はたまた別の令嬢に白羽の矢が立つのか定かではないが、その日のために、ロレンツィオ王子は、バイオリンを買い直し練習に励むつもりでいる。また、為政者への道を歩むため、学院卒業後は国の機関で見習いをすることになった。そこに、もう迷いはない。
アナイスの討伐隊参加後、更に過保護になったレオニーは、アナイスを部屋から出さなくなった。だが、時折ベルナンド王子が誘いに来て、社会見学と称してどこかに連れて行く。オーギュストも月に一度は、食事に誘いに来る。アナイスは、まだまだ粗相が多いが、社会に溶け込もうと努力するようになった。その姿を見るにつれ、そのうち学校にも行かせてやろう、そこでアナイスが自分で結婚相手を見つけてくれたらいいとレオニーは考えるようになっていた。
穏やかな日の光が差し込む部屋の中で、紙に熱心に魔法陣を描くアナイスを見守りながら、レオニーは、今日も彼女の行く末に思いを馳せる。
この先、二人の関係がどう変わるかは分からない。だが、「この娘を引き取って本当に良かった」、それが現時点でのレオニーの偽らざる気持ちであることに違いはなかった。
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