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第二章 アナイスの魔法
アナイスの魔法①
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ポーションを両手に抱いたオーギュストは、足取りも軽く廊下を進む。
だが、それもほんの数分。徐々に足を緩め、真顔になって立ち止まる。廊下が、何やら騒がしい。見回すと、要所要所に槍を構えて立つ兵士の一人一人に伝令が何事か伝えていた。
「どうした?」
オーギュストは、足早に伝令に近づき、尋ねた。
「はっ!殿下が乗られた馬車が裏門に着いたようです」
伝令は、オーギュストに敬礼をし、言葉少なに伝える。
「そうか……いよいよか」
オーギュストは、廊下の窓越しに外の様子を窺った。黒っぽい頭巾をすっぽりと頭からかぶった人影が裏門付近に見える。近衛兵に囲まれている。ロレンツィオ王子だろう。
婚約破棄宣言以来、ロレンツィオ王子は別宅にこもり、国王の再三の呼び出しを断り続けていた。そこで、ついに堪忍袋の緒が切れた国王が、勅命を出した。王子を捕らえて連れてくるようにと。このあと、「聴聞会」という名の国王直々の厳しい追及が始まる。王妃も立ち会うだろう。
(絶対、荒れる)
確信めいた予感があった。だから、不測の事態に備え、回復ポーションをもらいに行ったのだ。激高した国王、あるいは、いきり立った王妃が倒れるかもしれない。王子がぶち切れて暴れることも考えられる。だが実際には……、あまりの地獄絵図に身震いし、自己崩壊した側近たちがポーションを奪い合って我先に飲むのではなかろうか。いや、真っ先に自分が飲んでいるかもしれない……。
オーギュストが、そう思うのもおかしくないほど、王の周囲の者たちは今回の招集に怯え、おののいていた。
その当事者であるロレンツィオ王子は、近衛兵に囲まれて、屈辱のあまりガクガクと身を震わせながら王宮の砂利道を歩いていた。ひっそりとした裏門から続くこの道は、余り好ましくない建物へと続く。そこは、何らかの嫌疑がかけられた者が連れて行かれる建物で、陰鬱な空気に満ちている。そこで、何が行われるのか、王子は知らない。誰も教えないからだ。ただ、建物の入り口で、それまでの洗練された物腰の近衛兵から粗野で屈強そうな兵士に身柄が引き渡され、中に入るように促されたとき、自分がそれまで閉ざされていた扉を開け、輝かしい未来に続いていると思って婚約者の手を離してまで進んだ道の先には、暗く不穏な世界が続いていたことを知った。
(これから何が始まるのか)
王子は、不安におののきながら、震える足を一歩、また一歩と建物の中へと差し入れた。
建物に入ってすぐの部屋は、干からびたでこぼこの地面がむき出しの土間で、その奥には、地下に続く階段があった。
(地下牢でもあるのか?)
不安と共に、興味が頭をもたげる。
松明を持った兵士に先導され、背後には三人の兵士を従えながら、膝がガクガクして思い通りにならない足を、一歩、また一歩引きずるようにして階段を降りていく。降りた先には、どこもかしこもゴツゴツした石が積み重なった空間が広がっていた。ちらちらと揺れる松明の橙色の炎に照らされて、両側に続く縦格子の影が地面に映る。予想どおりの地下牢。光が届かない隅の暗がりで、生き物の気配がする。
(今日からここで暮らすのか)
諦めにも似た感情が、腹の底から湧いてくる。と、首筋に何か冷たいものが、ぽつんと落ちた。
「ぎゃ――――っ」
叫んで飛び上がった拍子に、腰に、ずきんと痛みが走る。
「くぅぅぅー」
悶絶しているところへ、また首筋に、ぽつん。
「ひゃぁああああ」
のけぞったところ、今度は膝に衝撃が。
「いぃぃぃぃー」
王子が歯を食いしばって痛みをこらえたり叫んだりするその様子を、松明を持った兵士が、振り返り、面白そうに見ている。王子の首筋に落ちてきたのは、天井からしたたる水滴で、害など一切ないのだが……。
兵士は考える。このまま放置して、王子のパフォーマンスを楽しみたいところだが、指定場所に行くのに時間が掛かりすぎている。これでは、到着するやいなや「何をしていた!」と怒鳴られるのがオチだ。ここは、やはり先に進まねば……。
そう判断したその兵士は、軽く顎をしゃくって王子の背後に控える兵士に合図を送る。王子の両手を拘束している縄の端を持った兵士に。すると、その兵士は、無言のまま、手にした縄をしならせて「早く動け」と促した。 まるで、リードにつながれた犬に言うことを聞かせるかのように。
その行為は、王子の尊厳を深く傷つけた。彼は、ぴたりと足を止めた。ささやかな抵抗だった。第一王子の威光など、もう既に消し飛んでいる。彼の体調や心境を気にする者は誰もいない。それが何よりも辛かった。
ここにいるのは、ナルスタス王国の第一王子ではない、一人の愚かな若者だ。辛い、苦しい、もう嫌だ―――。負の感情しか湧いてこない。どうして、こんな目に遭わなければいけないのか……。
王子は、膝から崩れ落ち、その場で力なく泣き始めた。
「王子が地下牢で泣き崩れ、動かなくなった」との知らせは、すぐに、とある場所にある小部屋で待つ国王に伝えられた。手の込んだ装飾が施された椅子に深く腰掛けた国王は、深い溜息と共に、傍らの椅子に座る王妃を見やる。王妃は、「小さな子供でもあるまいに」と口の中でつぶやくと、たたんだ扇で、王の側に控える魔術師に合図を送った。
「あの子を連れてきてちょうだい」
「はっ」
「もちろん、身なりを整えてからね」
「御意」
片手を胸に当て、深々と頭を下げる魔術師の足下に魔法陣が浮かび上がる。そして、その中に光が満ち、魔術師の姿が影のようになってゆらめいたかと思うや否や、すっと消えた。
「いつ見ても、不思議なものだな」
国王は、片手を伸ばし、傍らの王妃を引き寄せ、労うように髪をなでる。
「本当に」
王妃は、ぽつりとつぶやくと、身を任せる。つかの間の静寂が流れた。と、二人から一段下がったカーペット敷きの床の上に魔法陣が出現し、ついで、両膝をついたままのロレンツィオ王子の姿がその中央に現れた。両頬に涙の跡が見られるものの、身だしなみは整えられている。
国王は、深いため息でもって出迎えた。王子は、暗赤色のカーペットの上に座り込んだまま、顔を上げようとしない。
「その方、顔を上げよ」
国王が威厳に満ちた声で告げる。王子の耳には、届かない。
「早く顔を上げなさい。無礼ですよ」
王妃の叱責が飛ぶ。酷く冷たい声で。
王子は、のろのろと顔を上げた。今、二人と王子の関係は、親子ではなく、国王夫妻と一国民。それも、断罪する側と、される側。その証に、窓に掛かる分厚いカーテンが下ろされた薄暗い部屋で己を見下ろす二人の表情は、普段見たことのないほど険しいものだった。
だが、それもほんの数分。徐々に足を緩め、真顔になって立ち止まる。廊下が、何やら騒がしい。見回すと、要所要所に槍を構えて立つ兵士の一人一人に伝令が何事か伝えていた。
「どうした?」
オーギュストは、足早に伝令に近づき、尋ねた。
「はっ!殿下が乗られた馬車が裏門に着いたようです」
伝令は、オーギュストに敬礼をし、言葉少なに伝える。
「そうか……いよいよか」
オーギュストは、廊下の窓越しに外の様子を窺った。黒っぽい頭巾をすっぽりと頭からかぶった人影が裏門付近に見える。近衛兵に囲まれている。ロレンツィオ王子だろう。
婚約破棄宣言以来、ロレンツィオ王子は別宅にこもり、国王の再三の呼び出しを断り続けていた。そこで、ついに堪忍袋の緒が切れた国王が、勅命を出した。王子を捕らえて連れてくるようにと。このあと、「聴聞会」という名の国王直々の厳しい追及が始まる。王妃も立ち会うだろう。
(絶対、荒れる)
確信めいた予感があった。だから、不測の事態に備え、回復ポーションをもらいに行ったのだ。激高した国王、あるいは、いきり立った王妃が倒れるかもしれない。王子がぶち切れて暴れることも考えられる。だが実際には……、あまりの地獄絵図に身震いし、自己崩壊した側近たちがポーションを奪い合って我先に飲むのではなかろうか。いや、真っ先に自分が飲んでいるかもしれない……。
オーギュストが、そう思うのもおかしくないほど、王の周囲の者たちは今回の招集に怯え、おののいていた。
その当事者であるロレンツィオ王子は、近衛兵に囲まれて、屈辱のあまりガクガクと身を震わせながら王宮の砂利道を歩いていた。ひっそりとした裏門から続くこの道は、余り好ましくない建物へと続く。そこは、何らかの嫌疑がかけられた者が連れて行かれる建物で、陰鬱な空気に満ちている。そこで、何が行われるのか、王子は知らない。誰も教えないからだ。ただ、建物の入り口で、それまでの洗練された物腰の近衛兵から粗野で屈強そうな兵士に身柄が引き渡され、中に入るように促されたとき、自分がそれまで閉ざされていた扉を開け、輝かしい未来に続いていると思って婚約者の手を離してまで進んだ道の先には、暗く不穏な世界が続いていたことを知った。
(これから何が始まるのか)
王子は、不安におののきながら、震える足を一歩、また一歩と建物の中へと差し入れた。
建物に入ってすぐの部屋は、干からびたでこぼこの地面がむき出しの土間で、その奥には、地下に続く階段があった。
(地下牢でもあるのか?)
不安と共に、興味が頭をもたげる。
松明を持った兵士に先導され、背後には三人の兵士を従えながら、膝がガクガクして思い通りにならない足を、一歩、また一歩引きずるようにして階段を降りていく。降りた先には、どこもかしこもゴツゴツした石が積み重なった空間が広がっていた。ちらちらと揺れる松明の橙色の炎に照らされて、両側に続く縦格子の影が地面に映る。予想どおりの地下牢。光が届かない隅の暗がりで、生き物の気配がする。
(今日からここで暮らすのか)
諦めにも似た感情が、腹の底から湧いてくる。と、首筋に何か冷たいものが、ぽつんと落ちた。
「ぎゃ――――っ」
叫んで飛び上がった拍子に、腰に、ずきんと痛みが走る。
「くぅぅぅー」
悶絶しているところへ、また首筋に、ぽつん。
「ひゃぁああああ」
のけぞったところ、今度は膝に衝撃が。
「いぃぃぃぃー」
王子が歯を食いしばって痛みをこらえたり叫んだりするその様子を、松明を持った兵士が、振り返り、面白そうに見ている。王子の首筋に落ちてきたのは、天井からしたたる水滴で、害など一切ないのだが……。
兵士は考える。このまま放置して、王子のパフォーマンスを楽しみたいところだが、指定場所に行くのに時間が掛かりすぎている。これでは、到着するやいなや「何をしていた!」と怒鳴られるのがオチだ。ここは、やはり先に進まねば……。
そう判断したその兵士は、軽く顎をしゃくって王子の背後に控える兵士に合図を送る。王子の両手を拘束している縄の端を持った兵士に。すると、その兵士は、無言のまま、手にした縄をしならせて「早く動け」と促した。 まるで、リードにつながれた犬に言うことを聞かせるかのように。
その行為は、王子の尊厳を深く傷つけた。彼は、ぴたりと足を止めた。ささやかな抵抗だった。第一王子の威光など、もう既に消し飛んでいる。彼の体調や心境を気にする者は誰もいない。それが何よりも辛かった。
ここにいるのは、ナルスタス王国の第一王子ではない、一人の愚かな若者だ。辛い、苦しい、もう嫌だ―――。負の感情しか湧いてこない。どうして、こんな目に遭わなければいけないのか……。
王子は、膝から崩れ落ち、その場で力なく泣き始めた。
「王子が地下牢で泣き崩れ、動かなくなった」との知らせは、すぐに、とある場所にある小部屋で待つ国王に伝えられた。手の込んだ装飾が施された椅子に深く腰掛けた国王は、深い溜息と共に、傍らの椅子に座る王妃を見やる。王妃は、「小さな子供でもあるまいに」と口の中でつぶやくと、たたんだ扇で、王の側に控える魔術師に合図を送った。
「あの子を連れてきてちょうだい」
「はっ」
「もちろん、身なりを整えてからね」
「御意」
片手を胸に当て、深々と頭を下げる魔術師の足下に魔法陣が浮かび上がる。そして、その中に光が満ち、魔術師の姿が影のようになってゆらめいたかと思うや否や、すっと消えた。
「いつ見ても、不思議なものだな」
国王は、片手を伸ばし、傍らの王妃を引き寄せ、労うように髪をなでる。
「本当に」
王妃は、ぽつりとつぶやくと、身を任せる。つかの間の静寂が流れた。と、二人から一段下がったカーペット敷きの床の上に魔法陣が出現し、ついで、両膝をついたままのロレンツィオ王子の姿がその中央に現れた。両頬に涙の跡が見られるものの、身だしなみは整えられている。
国王は、深いため息でもって出迎えた。王子は、暗赤色のカーペットの上に座り込んだまま、顔を上げようとしない。
「その方、顔を上げよ」
国王が威厳に満ちた声で告げる。王子の耳には、届かない。
「早く顔を上げなさい。無礼ですよ」
王妃の叱責が飛ぶ。酷く冷たい声で。
王子は、のろのろと顔を上げた。今、二人と王子の関係は、親子ではなく、国王夫妻と一国民。それも、断罪する側と、される側。その証に、窓に掛かる分厚いカーテンが下ろされた薄暗い部屋で己を見下ろす二人の表情は、普段見たことのないほど険しいものだった。
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