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44.アカニネ
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アカニネ。
そこがこれからアセナの立つ場所なのだと思い知らされた。
総予省よりもずっと何もない場所には、総予省よりもずっとずっとしなければならない事がたくさんあることに、アセナは気づいていた。
「お前の番号は、D137だ。」
たくさんの人が集められた場所で渡された白い札には、『D137』と書かれていた。
周りにいる人は全て大人の男の人ばかりなのに、まるでアセナだけが浮いているような気分だった。
そんなことを考えていると、官庁のような男は大声で番号と配属場所を言い始めて、あっという間に『D137』の配属場所を伝えられた。
「………D137は、東部にあるパセル。 D138は………」
広く乾いた地に集められているのは、ドラゴーネから、魔術師から、軍兵まで。
その理由はさまざま。
ただ、確かに力があるものばかり。
「解散!」
官庁の声にビクッと体を揺らすと、周りの人達はばらばらに動いていった。
しばらくその場でアセナが立ち尽くしていると、ドンと何かがぶつかった。
「あ、わりぃ!!平気か?」
アセナが顔を上げれば、真っ黒のマントを羽織った男の人がこっちを見下ろしていた。
その低い声には似合わない綺麗な顔が、ジッとこっちを見て笑った。
「お前がだな?」
「え?あ、はい。」
アセナがとっさに返事をすると、その男の人はアセナの頭に手を置いてにっこりと笑う。
「俺の名はルア、番号はG25。」
「私は」
ザワザワと話し声がする中でのいきなりの挨拶に答えようとすると、ルアはその言葉の後をアセナの変わりに付け足した。
「ドラゴーネ、アセナ。D137だろ?」
「はい!でも、どうして?」
アセナが見たこともないようなルアの顔をじっと眺めても、誰かも思い出せないのに、ルアはアセナの事を知っている。
そのことに驚いて首を傾げると、ルアはより一層笑いながら言った。
「これでも高等魔術師の端くれやってんだ。伝説の竜が空を飛んだって事くらい知ってるさ!」
「あ………キルア。」
「キルアってのか?本物はまだ見たことないんだがな、それはそれは綺麗だと有名だな。」
有名なのは、白竜であるキルア。
その姿は見るものを魅了する、身の毛もよだつ美しさと謳われている。
今ではその羽も、白い肌も、疲れきって休んでいる。
「お前さんも有名だなぁ。あの総予省で大活躍だったって。グレンを知ってるか?俺はあいつと幼なじみなんだ。」
「グレンさんと!?」
「やっぱり知り合いか。あいつが凄い凄いってうるさかった。」
グレンの幼なじみと会えるなんて、少し嬉しかったアセナだった。
どこか、世界は狭いなと思わせられる。
「で、アセナもパセルだろ?」
「もってことは、ルアさんも!?」
「ルアでいい。俺もだ。」
よろしくな、と笑う顔はまるでお兄さんという印象を与える。
少しずつ、人がこの場所を離れ始めると、ニ人、男の人と女の人がこっちに向かって歩いてきた。
「お?なんだ?」
「……………G25、D137か。」
「はい。」
「俺はK14」
「名前は?」
「…………………」
真っ黒な髪の毛に、真っ黒な目、それに真っ黒なマントの男の人はアセナ達を見ているだけで、名前を名乗る気はないようだった。
「あんたは?」
「私は、アスカよ。番号は、A157。よろしくね。」
「K14とA157っつーことは、同じパセルだな。」
「そうなんですか?」
「敬語もやめろって。」
「え、でも。………うん!」
「………」
ルアよりも背の高いその人は、なにも言わないままアセナ達を見てくる。
その目に、少しの恐怖を感じるとルアが横から明るい声を上げた。
「まぁ!よろしくっつーことで!!仲良くしてくれよ!!」
「同じ配属だからっ、お互い頑張ろう!」
その声に便乗しても、その人はピクリとも表情を変えない。
ただ、アスカはにこりと笑いながら、よろしく、と言った。
男のその声はとても綺麗で心を魅了した。
「思ったより、幼いな。」
「えっ!?」
それはアセナに向けられた言葉だった。
その後、彼の黒い瞳はルアを見て空を見た。
「い、行くか!!」
「は………うんっ!」
「………」
妙な空気から始まった、これから共に戦う仲間との出会い。
ルアの金色の明るい髪と真っ黒な髪をした男の人とアスカが目の前で立ってアセナを見ていた。
「どうかしたの?」
風の匂いが心地いい夏の香りを漂わせた。
真っ青な空から注がれる夏の太陽は、じりじりと身を焦がしている。
「白竜」
黒い男の人が呟く。
「キルア?」
「白竜呼ばねーのか?俺も多分この男も魔術師だから、箒に乗っていくけど。」
そういうとルアと黒い男の人はその手に古びた箒を出した。
東のパセルまでは、確か空を飛んでも丸1日はかかるくらいの距離だったことを思い出して、空を見上げた。
こんなかんかん照りの中を、またキルアに運んでもらうなんて、そんなこと出来るはずもない。
「先、行ってて!」
夜になれば少しは涼しくなるだろうと思うと、それまでは歩こうと思った。
夜になって、キルアの気分がよければお願いしてみようと思ったのだ。
あの白い羽が、もとの輝きを取り戻してから、空を飛べばいい。
「まさか、歩くつもりかっ!?」
「………」
2人が驚いた顔をしてこっちを見た。
ただ、アスカが驚く様子はない。
「アセナちゃんは、よっぽど白竜のことが大切なのね。私にも分かるわ。私も歩くつもりだったもの。」
その身長から、2人とも30cm近く差のあるアセナを見下ろしてくる。
「え?あ、うん。そう。」
「おいおい、無理だって!!」
「…………」
ルアが私の視線まで腰を下げて、覗き込むと聞いてきた。
「喧嘩でもしてんのか、お前ら。」
優しげで真剣そのもののルアのその目に、アセナは思わず笑ってしまった。
アスカもクスクス笑っている。
「あははっ。違うよ?ここに来るまでずっと空を飛んでたし、こんなに暑い中を飛ばせたくないの。」
「私もそう考えたわ。」
「は?お前ら、ドラゴーネだろ?」
「命令すればいい」
黒い目が見下ろしながら、言ったその言葉にアセナの体がピクリと揺れた。
アセナは“命令”をする気なんてないのだ。
アセナ達を縛るのは主従関係じゃない。
この世界のドラゴーネのほとんどは、主従関係を持っている。
アセナが欲しいのはそんなものじゃないのだ。
アセナがキルアに与えたいのは、そんなものではない。
アセナ達はそんな物に縛られるのではなく、絆で結ばれていたいのだから。
「………竜は、ドラゴーネの召使じゃない。」
それだけは知っていて欲しい。
たとえ魔術師で、ドラゴーネのこと何も知らなくても。
「竜は意思を持ってドラゴーネの傍にいるの!」
それだけは知っていて欲しい。
間違えないで欲しい。
アセナ達ドラゴーネは、竜を仕えさせる者だと言われてるけど、本当はそうじゃない。
竜と共にいる者、それが、ドラゴーネのあるべき姿だ。
「白竜が空を飛ぶときに、伝説のドラゴーネは現れるって伝説があるけど。」
大昔にそう言われてた。
その言い伝えと同じように、アセナの叔父さんは伝説のドラゴーネになった。
誰にも、知られることなく。
アセナは最近になって少しだけ思い始めた。
伝説よりもキルアのほうが大切だから、キルアを従わせなければならないくらいなら伝説の定義なんてアセナが変える、と。
「伝説のドラゴーネ。幼いわりに、強い目をしている。」
「そうね。なかなかだわ。さすがとしか言いようがない。」
認めたように呟かれたその言葉に、思わずアセナの口元が緩んでしまう。
アセナはそういわれるのは、嫌ではない。
アセナが目指すのは伝説のドラゴーネなのだから。
「よしっ、歩くか!!お前も歩くだろ?」
「ああ」
2人の眼も、芯を持ってて強い目をしていた。
その目を見ていると、アセナも頑張らなくちゃと思うくらいだ。
金色と黒色の髪がアセナよりもずっと空に近い場所で風に揺らされている。
背の高さはデコボコ、個性もばらばら、それなのにどこか心地いいのは、この夏の風のせいだけではない気がした。
そこがこれからアセナの立つ場所なのだと思い知らされた。
総予省よりもずっと何もない場所には、総予省よりもずっとずっとしなければならない事がたくさんあることに、アセナは気づいていた。
「お前の番号は、D137だ。」
たくさんの人が集められた場所で渡された白い札には、『D137』と書かれていた。
周りにいる人は全て大人の男の人ばかりなのに、まるでアセナだけが浮いているような気分だった。
そんなことを考えていると、官庁のような男は大声で番号と配属場所を言い始めて、あっという間に『D137』の配属場所を伝えられた。
「………D137は、東部にあるパセル。 D138は………」
広く乾いた地に集められているのは、ドラゴーネから、魔術師から、軍兵まで。
その理由はさまざま。
ただ、確かに力があるものばかり。
「解散!」
官庁の声にビクッと体を揺らすと、周りの人達はばらばらに動いていった。
しばらくその場でアセナが立ち尽くしていると、ドンと何かがぶつかった。
「あ、わりぃ!!平気か?」
アセナが顔を上げれば、真っ黒のマントを羽織った男の人がこっちを見下ろしていた。
その低い声には似合わない綺麗な顔が、ジッとこっちを見て笑った。
「お前がだな?」
「え?あ、はい。」
アセナがとっさに返事をすると、その男の人はアセナの頭に手を置いてにっこりと笑う。
「俺の名はルア、番号はG25。」
「私は」
ザワザワと話し声がする中でのいきなりの挨拶に答えようとすると、ルアはその言葉の後をアセナの変わりに付け足した。
「ドラゴーネ、アセナ。D137だろ?」
「はい!でも、どうして?」
アセナが見たこともないようなルアの顔をじっと眺めても、誰かも思い出せないのに、ルアはアセナの事を知っている。
そのことに驚いて首を傾げると、ルアはより一層笑いながら言った。
「これでも高等魔術師の端くれやってんだ。伝説の竜が空を飛んだって事くらい知ってるさ!」
「あ………キルア。」
「キルアってのか?本物はまだ見たことないんだがな、それはそれは綺麗だと有名だな。」
有名なのは、白竜であるキルア。
その姿は見るものを魅了する、身の毛もよだつ美しさと謳われている。
今ではその羽も、白い肌も、疲れきって休んでいる。
「お前さんも有名だなぁ。あの総予省で大活躍だったって。グレンを知ってるか?俺はあいつと幼なじみなんだ。」
「グレンさんと!?」
「やっぱり知り合いか。あいつが凄い凄いってうるさかった。」
グレンの幼なじみと会えるなんて、少し嬉しかったアセナだった。
どこか、世界は狭いなと思わせられる。
「で、アセナもパセルだろ?」
「もってことは、ルアさんも!?」
「ルアでいい。俺もだ。」
よろしくな、と笑う顔はまるでお兄さんという印象を与える。
少しずつ、人がこの場所を離れ始めると、ニ人、男の人と女の人がこっちに向かって歩いてきた。
「お?なんだ?」
「……………G25、D137か。」
「はい。」
「俺はK14」
「名前は?」
「…………………」
真っ黒な髪の毛に、真っ黒な目、それに真っ黒なマントの男の人はアセナ達を見ているだけで、名前を名乗る気はないようだった。
「あんたは?」
「私は、アスカよ。番号は、A157。よろしくね。」
「K14とA157っつーことは、同じパセルだな。」
「そうなんですか?」
「敬語もやめろって。」
「え、でも。………うん!」
「………」
ルアよりも背の高いその人は、なにも言わないままアセナ達を見てくる。
その目に、少しの恐怖を感じるとルアが横から明るい声を上げた。
「まぁ!よろしくっつーことで!!仲良くしてくれよ!!」
「同じ配属だからっ、お互い頑張ろう!」
その声に便乗しても、その人はピクリとも表情を変えない。
ただ、アスカはにこりと笑いながら、よろしく、と言った。
男のその声はとても綺麗で心を魅了した。
「思ったより、幼いな。」
「えっ!?」
それはアセナに向けられた言葉だった。
その後、彼の黒い瞳はルアを見て空を見た。
「い、行くか!!」
「は………うんっ!」
「………」
妙な空気から始まった、これから共に戦う仲間との出会い。
ルアの金色の明るい髪と真っ黒な髪をした男の人とアスカが目の前で立ってアセナを見ていた。
「どうかしたの?」
風の匂いが心地いい夏の香りを漂わせた。
真っ青な空から注がれる夏の太陽は、じりじりと身を焦がしている。
「白竜」
黒い男の人が呟く。
「キルア?」
「白竜呼ばねーのか?俺も多分この男も魔術師だから、箒に乗っていくけど。」
そういうとルアと黒い男の人はその手に古びた箒を出した。
東のパセルまでは、確か空を飛んでも丸1日はかかるくらいの距離だったことを思い出して、空を見上げた。
こんなかんかん照りの中を、またキルアに運んでもらうなんて、そんなこと出来るはずもない。
「先、行ってて!」
夜になれば少しは涼しくなるだろうと思うと、それまでは歩こうと思った。
夜になって、キルアの気分がよければお願いしてみようと思ったのだ。
あの白い羽が、もとの輝きを取り戻してから、空を飛べばいい。
「まさか、歩くつもりかっ!?」
「………」
2人が驚いた顔をしてこっちを見た。
ただ、アスカが驚く様子はない。
「アセナちゃんは、よっぽど白竜のことが大切なのね。私にも分かるわ。私も歩くつもりだったもの。」
その身長から、2人とも30cm近く差のあるアセナを見下ろしてくる。
「え?あ、うん。そう。」
「おいおい、無理だって!!」
「…………」
ルアが私の視線まで腰を下げて、覗き込むと聞いてきた。
「喧嘩でもしてんのか、お前ら。」
優しげで真剣そのもののルアのその目に、アセナは思わず笑ってしまった。
アスカもクスクス笑っている。
「あははっ。違うよ?ここに来るまでずっと空を飛んでたし、こんなに暑い中を飛ばせたくないの。」
「私もそう考えたわ。」
「は?お前ら、ドラゴーネだろ?」
「命令すればいい」
黒い目が見下ろしながら、言ったその言葉にアセナの体がピクリと揺れた。
アセナは“命令”をする気なんてないのだ。
アセナ達を縛るのは主従関係じゃない。
この世界のドラゴーネのほとんどは、主従関係を持っている。
アセナが欲しいのはそんなものじゃないのだ。
アセナがキルアに与えたいのは、そんなものではない。
アセナ達はそんな物に縛られるのではなく、絆で結ばれていたいのだから。
「………竜は、ドラゴーネの召使じゃない。」
それだけは知っていて欲しい。
たとえ魔術師で、ドラゴーネのこと何も知らなくても。
「竜は意思を持ってドラゴーネの傍にいるの!」
それだけは知っていて欲しい。
間違えないで欲しい。
アセナ達ドラゴーネは、竜を仕えさせる者だと言われてるけど、本当はそうじゃない。
竜と共にいる者、それが、ドラゴーネのあるべき姿だ。
「白竜が空を飛ぶときに、伝説のドラゴーネは現れるって伝説があるけど。」
大昔にそう言われてた。
その言い伝えと同じように、アセナの叔父さんは伝説のドラゴーネになった。
誰にも、知られることなく。
アセナは最近になって少しだけ思い始めた。
伝説よりもキルアのほうが大切だから、キルアを従わせなければならないくらいなら伝説の定義なんてアセナが変える、と。
「伝説のドラゴーネ。幼いわりに、強い目をしている。」
「そうね。なかなかだわ。さすがとしか言いようがない。」
認めたように呟かれたその言葉に、思わずアセナの口元が緩んでしまう。
アセナはそういわれるのは、嫌ではない。
アセナが目指すのは伝説のドラゴーネなのだから。
「よしっ、歩くか!!お前も歩くだろ?」
「ああ」
2人の眼も、芯を持ってて強い目をしていた。
その目を見ていると、アセナも頑張らなくちゃと思うくらいだ。
金色と黒色の髪がアセナよりもずっと空に近い場所で風に揺らされている。
背の高さはデコボコ、個性もばらばら、それなのにどこか心地いいのは、この夏の風のせいだけではない気がした。
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