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5.動き出す者たち
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アセナがキルアと契約した頃、とある屋敷に7人と7匹の伝説が集まっていた。
言わずと知れた、ドラグーン7勇者たちである。
屋敷の住人たる赤銅色の髪を持つ二十代くらいの娘と紺色の髪をしたの青年が、緋色の髪の妖艶な女性や魔女のような格好をした金髪の女性、黒髪の巫女風な赤銅色の髪の娘と同じ年代の娘、茶髪ショートヘアの娘と黒髪の青年を屋敷の中へと招き入れた。
それぞれ順番に、深紅、黒緋、白、金、黒、青、翡翠の鱗を持つ、小さき竜種を連れている。
彼女たちの騎竜種であった。
体が小さいのは、そのような魔法を使っているためである。
「アスカ、久しぶり。」巫女風の娘は、嬉しそうに顔を綻ばせ、言う。
「久しぶり、ヒナ。」アスカと呼ばれた赤銅髪の娘は巫女風の娘にそう返す。
「アスカ、結婚生活は順調?貴族の生活には慣れた?」緋色の髪の女性は妖艶に微笑みながら聞く。
それに答えたのは、アスカの隣にいる紺色の髪の青年であった。
「アスカがボロを出さないか、ヒヤヒヤしてる。」
「ケイ、さすがに酷くない?」アスカは、紺色の髪の青年に文句を言った。
「微笑ましいなあ。」そう野次馬根性丸出しに言ったのは、茶髪ショートヘアの娘だ。
「リオは相変わらずじゃの。」そう茶髪ショートヘアの娘に言ったのは、魔女のような金髪の女性だった。
「サクヤさんには言われたくないと思いますけど。」そう魔女のような金髪の女性に言ったのは、黒髪の青年。
「ヒビキも全然変わってないね。」アスカは、嬉しそうに笑った。
『ねぇ、アスカ。入っていーい?アイリーンもそう思うでしょ?』アスカに声を掛け、緋色の髪の女性に声を掛けたのは、白竜である。
白竜は、ふわふわの、鱗が羽毛になった翼をパタパタとさせた。
「うん、いーよ。みんな、入って。」アスカは、そう屋敷へと案内する。
「アスカ、誰が見てるか分からないんだ。家の中なら兎も角、外では気を付けろ。」ケイは、ため息と共に言った。
「……分かりましたわ、旦那様。皆様、どうぞお入り下さいませ。」ケイの指摘通りに、アスカは貴族らしく振る舞い、ほかのドラグーンへと言う。
「……失礼します。」
若干、戸惑いつつも、他のドラグーン達は、屋敷へと入った。
カチャリ。
ドアが閉まる。
「貴族って面倒。」はぁ、とアスカはため息を吐いて言う。
「アスカって、苦手そうだもんね。」ヒナはクスクスと笑って言った。
『及第点なんじゃねぇか?お前ら、新興貴族なんだろ?』そう言ったのは、ヒナの肩に乗っている黒竜だった。
「そうね。経験から言うと新興貴族であれば、出来てる方だと思うわ。今がどうかは知らないけれど。」とは、アイリーンの弁だ。
「ドラグーンだとバレてないじゃろうな?」サクヤはそうアスカへ聞く。
「大丈夫。高等ドラゴーネだと思ってる。」コクリ、とアスカは頷き、言う。
女子トークで盛り上がっている女性陣に、男性陣はため息を吐く。
「集まったのは、再会を喜ぶためじゃないだろう?」ケイは、女性陣に言う。
「それぐらい、分かっておりますわ。」アスカはケイにお嬢様口調で言って、プイッ、と顔を背けた。
「ア、アスカ?」ケイは、困惑したようにアスカの名前を呼んだ。
「旦那様、声に感情が出ております。お気を付け下さいませ。」アスカは、明後日の方向を向きながらケイに言う。
ケイは何が何だかんだ分からないようであった。
「ふふ、拗ねてしまったわね。」アイリーンはクスクスと笑ってケイに言う。
「アスカにも可愛い所があるじゃないか。」リオは声を上げて笑いながら言った。
「一日中、この調子かもしれんぞ。」どうするんじゃ、とケイを見てサクヤは聞く。
「二人の関係は、後で二人に解決して貰うとして、ここに呼んだ理由はなんだ?」ヒビキは、呼んだ人に聞く。
「それは、ロギアスに聞いて。」ヒナは言うと、腕の中の黒竜に注目させた。
『……ウィツネルの封印が解け掛けてる。封印の中で目覚めた筈だ。彼奴の殺気を感じた。』ロギアスのその言葉にロギアス以外のドラグーンは、驚きに見舞われた。
「う、嘘でしょう?もう少し封印は持つ筈よ?」ヒナは、ロギアスに言う。
その言葉には、多少の怯えも含まれていた。
『…私たちが本気を出したのは、二千年以上前のことです。あのときの力を出せるかというと不安が残ります。』そうロギアスに意見したのは、アスカの肩に乗っている深紅竜だ。
「ウェリアの言う通りだよ。私たちだって、全盛期の頃に比べて余りにも、力を使ってない。平和過ぎたから。……平和が悪いことではないんだけど。」アスカは言う。
「確かに。世界は余りにも腑抜けてしまったわ。……今、ウィツネルに襲われたら、私たちも勝てない。……次世代も育っていないこの状態で、どのように戦えばいいの?」アイリーンは、悲痛げに言った。
ドラグーン達の間に重い沈黙が訪れた。
二千年以上前にも無かった重い沈黙が。
『大丈夫。まだ時間はあるよ。それまでにすることは沢山あるけど、僕たちなら、大丈夫。今までそうやって、色んな危機を乗り越えてきたんだから。』アイリーンの腕の中にいる白竜は、ドラグーン達を励ますように言った。
ドラグーン達の瞳に光が宿る。
"絶望しか持たぬ者に、奇跡は訪れぬ"
二千年以上前、戦乱の世の中にあっても、希望を捨てなかったドラグーン7勇者を見て、人々が言った言葉だ。
二千年以上前の戦乱に比べて、今はドラグーン達が圧倒的に不利であるのはわかっている。
だが。
それがなんだ。
ドラグーン7勇者は、戦乱のない平和な世から戦乱の中へと放り出され、それでも戦乱を生き抜き、平和を世界にもたらした謂わば猛者たちだ。
少ししか時間はないが、時間がなかったあの戦乱に比べて、沢山の準備ができる。
たとえ、ドラグーン7勇者の自分たちが死んだとしても、そのころにはきっと次世代に託せるだろう。
アイリーンは微笑んだ。
「ありがとう、ファルス。やるべきことが分かったわ。」
『どーいたしまして!』ファルスは元気よく答えた。
「潮時だな。」ヒビキは言う。
「いったん表舞台から姿を消す。裏で戦いの準備だ。」ケイは静かに言った。
「そして、派手に姿を現してあげましょう。」ヒナは獰猛に笑う。
その姿も美しい。
「その間、子供達には会えないよね。それはどうするの?」リオは聞いた。
「姿を消す前に会いに行けばいいじゃろ。異議はないかのう?」サクヤは聞く。
異議はないようであった。
「…………あの、さ……息子が家出したんだけど、どうすればいいかなぁ?」アスカは、気まずそうに他の人へ聞く。
「「「「「はあああああああっ!?」」」」」
婚姻を結んでいるケイとアスカ以外の声が、部屋いっぱいに広がったのだった。
言わずと知れた、ドラグーン7勇者たちである。
屋敷の住人たる赤銅色の髪を持つ二十代くらいの娘と紺色の髪をしたの青年が、緋色の髪の妖艶な女性や魔女のような格好をした金髪の女性、黒髪の巫女風な赤銅色の髪の娘と同じ年代の娘、茶髪ショートヘアの娘と黒髪の青年を屋敷の中へと招き入れた。
それぞれ順番に、深紅、黒緋、白、金、黒、青、翡翠の鱗を持つ、小さき竜種を連れている。
彼女たちの騎竜種であった。
体が小さいのは、そのような魔法を使っているためである。
「アスカ、久しぶり。」巫女風の娘は、嬉しそうに顔を綻ばせ、言う。
「久しぶり、ヒナ。」アスカと呼ばれた赤銅髪の娘は巫女風の娘にそう返す。
「アスカ、結婚生活は順調?貴族の生活には慣れた?」緋色の髪の女性は妖艶に微笑みながら聞く。
それに答えたのは、アスカの隣にいる紺色の髪の青年であった。
「アスカがボロを出さないか、ヒヤヒヤしてる。」
「ケイ、さすがに酷くない?」アスカは、紺色の髪の青年に文句を言った。
「微笑ましいなあ。」そう野次馬根性丸出しに言ったのは、茶髪ショートヘアの娘だ。
「リオは相変わらずじゃの。」そう茶髪ショートヘアの娘に言ったのは、魔女のような金髪の女性だった。
「サクヤさんには言われたくないと思いますけど。」そう魔女のような金髪の女性に言ったのは、黒髪の青年。
「ヒビキも全然変わってないね。」アスカは、嬉しそうに笑った。
『ねぇ、アスカ。入っていーい?アイリーンもそう思うでしょ?』アスカに声を掛け、緋色の髪の女性に声を掛けたのは、白竜である。
白竜は、ふわふわの、鱗が羽毛になった翼をパタパタとさせた。
「うん、いーよ。みんな、入って。」アスカは、そう屋敷へと案内する。
「アスカ、誰が見てるか分からないんだ。家の中なら兎も角、外では気を付けろ。」ケイは、ため息と共に言った。
「……分かりましたわ、旦那様。皆様、どうぞお入り下さいませ。」ケイの指摘通りに、アスカは貴族らしく振る舞い、ほかのドラグーンへと言う。
「……失礼します。」
若干、戸惑いつつも、他のドラグーン達は、屋敷へと入った。
カチャリ。
ドアが閉まる。
「貴族って面倒。」はぁ、とアスカはため息を吐いて言う。
「アスカって、苦手そうだもんね。」ヒナはクスクスと笑って言った。
『及第点なんじゃねぇか?お前ら、新興貴族なんだろ?』そう言ったのは、ヒナの肩に乗っている黒竜だった。
「そうね。経験から言うと新興貴族であれば、出来てる方だと思うわ。今がどうかは知らないけれど。」とは、アイリーンの弁だ。
「ドラグーンだとバレてないじゃろうな?」サクヤはそうアスカへ聞く。
「大丈夫。高等ドラゴーネだと思ってる。」コクリ、とアスカは頷き、言う。
女子トークで盛り上がっている女性陣に、男性陣はため息を吐く。
「集まったのは、再会を喜ぶためじゃないだろう?」ケイは、女性陣に言う。
「それぐらい、分かっておりますわ。」アスカはケイにお嬢様口調で言って、プイッ、と顔を背けた。
「ア、アスカ?」ケイは、困惑したようにアスカの名前を呼んだ。
「旦那様、声に感情が出ております。お気を付け下さいませ。」アスカは、明後日の方向を向きながらケイに言う。
ケイは何が何だかんだ分からないようであった。
「ふふ、拗ねてしまったわね。」アイリーンはクスクスと笑ってケイに言う。
「アスカにも可愛い所があるじゃないか。」リオは声を上げて笑いながら言った。
「一日中、この調子かもしれんぞ。」どうするんじゃ、とケイを見てサクヤは聞く。
「二人の関係は、後で二人に解決して貰うとして、ここに呼んだ理由はなんだ?」ヒビキは、呼んだ人に聞く。
「それは、ロギアスに聞いて。」ヒナは言うと、腕の中の黒竜に注目させた。
『……ウィツネルの封印が解け掛けてる。封印の中で目覚めた筈だ。彼奴の殺気を感じた。』ロギアスのその言葉にロギアス以外のドラグーンは、驚きに見舞われた。
「う、嘘でしょう?もう少し封印は持つ筈よ?」ヒナは、ロギアスに言う。
その言葉には、多少の怯えも含まれていた。
『…私たちが本気を出したのは、二千年以上前のことです。あのときの力を出せるかというと不安が残ります。』そうロギアスに意見したのは、アスカの肩に乗っている深紅竜だ。
「ウェリアの言う通りだよ。私たちだって、全盛期の頃に比べて余りにも、力を使ってない。平和過ぎたから。……平和が悪いことではないんだけど。」アスカは言う。
「確かに。世界は余りにも腑抜けてしまったわ。……今、ウィツネルに襲われたら、私たちも勝てない。……次世代も育っていないこの状態で、どのように戦えばいいの?」アイリーンは、悲痛げに言った。
ドラグーン達の間に重い沈黙が訪れた。
二千年以上前にも無かった重い沈黙が。
『大丈夫。まだ時間はあるよ。それまでにすることは沢山あるけど、僕たちなら、大丈夫。今までそうやって、色んな危機を乗り越えてきたんだから。』アイリーンの腕の中にいる白竜は、ドラグーン達を励ますように言った。
ドラグーン達の瞳に光が宿る。
"絶望しか持たぬ者に、奇跡は訪れぬ"
二千年以上前、戦乱の世の中にあっても、希望を捨てなかったドラグーン7勇者を見て、人々が言った言葉だ。
二千年以上前の戦乱に比べて、今はドラグーン達が圧倒的に不利であるのはわかっている。
だが。
それがなんだ。
ドラグーン7勇者は、戦乱のない平和な世から戦乱の中へと放り出され、それでも戦乱を生き抜き、平和を世界にもたらした謂わば猛者たちだ。
少ししか時間はないが、時間がなかったあの戦乱に比べて、沢山の準備ができる。
たとえ、ドラグーン7勇者の自分たちが死んだとしても、そのころにはきっと次世代に託せるだろう。
アイリーンは微笑んだ。
「ありがとう、ファルス。やるべきことが分かったわ。」
『どーいたしまして!』ファルスは元気よく答えた。
「潮時だな。」ヒビキは言う。
「いったん表舞台から姿を消す。裏で戦いの準備だ。」ケイは静かに言った。
「そして、派手に姿を現してあげましょう。」ヒナは獰猛に笑う。
その姿も美しい。
「その間、子供達には会えないよね。それはどうするの?」リオは聞いた。
「姿を消す前に会いに行けばいいじゃろ。異議はないかのう?」サクヤは聞く。
異議はないようであった。
「…………あの、さ……息子が家出したんだけど、どうすればいいかなぁ?」アスカは、気まずそうに他の人へ聞く。
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