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パラディーゾ
太陽と尽くす賢人
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グノートス遺跡 第8階層 20:00 p.m.(推定) フランチェスコ
パラヘルメースの部屋には生存者6人が集まっていた。そこにリュディガーとラルフの姿はない。
リュディガーは14時を回った頃に亡くなったのだった。
雰囲気は重く、そして暗かった。レアンドロ、リュディガー、ベアトリーチェ。続けざまの3人の死に、残された者たちは意気消沈していた。
砂時計は彼らの気も知らず勢いよく流れ落ちる。調査4日目、午後8時。
最初に重い口を開いたのはエーレンフリートだった。
「ラルフも先ほど亡くなられた」
部屋に悲しみの声が漏れた。
フランチェスコはエーレンフリートを見る。彼は眉に力をこめ、涙をこらえていた。手の施しようがない二人を最後まで隣で見守っていたエーレンフリート。目の前で命が潰えるのは相当ショックだったのだろう。
「ラルフさんは、何かしゃべってくれましたか」
探るような声色でフランチェスコは訊く。エーレンフリートはかぶりを振った。
「時々目を覚ましたが、うわごとのように呟くだけで要領を得ず……何が起こったか結局聞けずじまいでした」
皆表情が暗くなった。
「パラヘルメース、ベアトリーチェ卿の遺体はどうでしたか」
エーレンフリートが訊くが、パラヘルメースは返事をしない。思索にふけっているのか聞こえていないようだ。
フランチェスコが軽く小突くとやっと気づいた様子で質問に答えた。
「遺体は下半身と内臓が失われた状態で、下り階段の水に沈められていた。死亡時刻はについては一切不明だ」
パラヘルメースは云い終わると無念そうに唇をかんだ。
また空気が暗くなってしまった。アイディンはおほんと咳払いすると場を仕切る。
「ほかに何か共有できていない情報はありませんか。何でもいいです。それが解決につながるかもしれませんから」
「あのう、それでは私から」
おそるおそるダミアンが手を挙げる。
「昨日フランチェスコに聞き込みをされた時、一つ不可思議な言伝を言われまして。それが関係あるかもしれません。フランチェスコも覚えているだろう」
ああ、あのことか。話を振られてすぐフランチェスコは答える。
「そうでしたね。その時はお互いよく分からずじまいでしたけど、あれはなんだったんでしょう」
「ちょっと待て。なんだ『不可思議な言伝』というのは」
パラヘルメースは訝しんで訊く。そうか、この話はまだパラヘルメースにはしていなかったな。
「現場検証の後、ベアトリーチェ卿に頼まれて僕は見張りのみなさんに聞き込みを行っていたんです。併せて見回りの際にどんなルートを通ったか、地図に線を引いてもらったりもしました。その際、ダミアンさんにだけ追加で訊いてくれと云われた質問がありました」
「何なの、その質問って」
ロミーは先を促す。
「はい、『見回りは寒くありませんでしたか』と」
「訊かれた私も意図が分からず、その時はとりあえず、はいと答えました。でも今思い返すと彼女は見透かしていたのかもしれません」
見透かしていた、とはどういうことだろう。ベアトリーチェは真相に近づいていて、確認のために質問させたのか。
皆が固唾をのんで耳を傾ける中、ダミアンはおもむろに口を開いた。
「私が見回りをした時、暖炉に火は焚かれていなかったんです」
「そんな、それが…………一体何だというんだ」
パラヘルメースは愕然と頭を抱えた。それは言伝を頼まれたフランチェスコ自身もよくわからなかった。だからこそ思考から排除していたのだ。今思えばフランチェスコが証言をしている時、ダミアンはひどく狼狽していた。あの時は寝相についてではなく暖炉に火がついていたことに驚いていたのだ。
「ベアトリーチェ卿は僕やパラヘルメースを通して情報交換を行い、誰よりも真相に近づいていた。だから殺されてしまったのかもしれません。だとすると彼女の推理の足跡をたどれば、真相を導き出すことができるかもしれません。確か聞き込みの時に描きこんでもらった地図が彼女の部屋にあったはずです。何かの参考になるかもしれないですし、僕取ってきますね」
そう云ってフランチェスコは部屋を後にした。
彼女の部屋はフランチェスコの隣。入口の前に立つと、ふと昨日の見回りを思い出した。
部屋の隅に寝転がるベアトリーチェ。あれはフランチェスコの見た最後の彼女の姿だった。あの時、何か行動を起こしていれば彼女は救われたのだろうか。後悔が心をむしばみ、どうしようもなく悲しみに浸った。
彼女の寝ていた場所。そこにはフランチェスコの上着と何枚か紙が重ねられている。フランチェスコが近づくとふと違和感に気付いた。
脱ぎ捨てられた上着がこんもりと膨らんでいるのだ、まるで何かを隠すように。彼は近づいて上着を拾い上げた。
そこには横に転がされた砂時計とぐずぐずに下まで燃え尽きたろうそくがあった。
蝋は完全に固まっていて、上着にはくっついていなかった。砂時計はリュディガーのものより一回り小さく、装飾も施されていて小綺麗な調度だった。素人のフランチェスコでも高値が付きそうなことが分かる品だ、よほどの名工によるものなのだろう。
なぜこんなものが部屋にあるのか。上着を着ると地図を手に取り、念のため砂時計も一緒に持っていくことにした。
パラヘルメースの部屋に戻ると4枚の地図を床に広げた。皆こぞって地図を見比べ、頭を悩ませた。
地図には4人の移動したルートが線で描きこまれている。自分の部屋から見張り場所まで、見張り場所から次の見張りの人の部屋まで、その部屋から下り階段まで、下り階段から自分の部屋まで、合計4本の線が引かれている。ロミーは最後で次の見張りがいないため線は3本だ。
ベアトリーチェはこの地図から何かを読み取ったに違いない。それが分かれば真相に近づけるはずだが。
「少し見づらいわ」
ロミーは顔をしかめて目を瞬いた。
「すみません。聞きながら描くとどうしても雑になってしまって」
耳が痛い。とはいえ、これでもフランチェスコは見やすくなるよう努力したのだ。例えばダミアンはフランチェスコを呼びに行った際、東通路を往復して一度見張り場所に戻っている。しかしこの地図では往復のルートを省略し、せめてもの見やすさを図っているのだ。
「興味深いのは第8階層の移動ルートだけが示されていることですよ。事件のあった第9階層は関係がない、と彼女は考えていたのではないでしょうか」
アイディンは顎髭をさすって云った。それに答えるようにパラヘルメースはきっぱりと、
「つまり、ベアトリーチェ卿は犯人が俺たちのなかにいると考えていたわけだな。しかも犯人は何かしらの方法で見張りの目を盗み、下の階に降りていた」
彼が断言したことで一同はより一層真剣に探偵していった。
「だめだ、全く分からん」
紙を見始めて早10分。ダミアンが一番最初に音を上げ、うーんと体を伸ばした。
「そもそも見回りって皆同じルートを行くんだから、違いなんてないも同然じゃん」
ロミーも次いで脱落していった。フランチェスコも見比べているうちに頭が痛くなってきて、地図を床に戻した。
本当にこの地図に何か意味があるのだろうか。描かれているものに描かれている以上の意味を見出すなんて、妄想の域に達しているではないか。
フランチェスコは自棄になりかけていたことに気付く。いかんいかんと目頭を押さえた。
気を取り直してフランチェスコが云った。
「ところで、ベアトリーチェ卿の部屋に燃え尽きたろうそくと砂時計があったのですが、これには何か意味があると思います?」
アイディンは砂時計をしげしげと眺めてから手に取る。
「傷一つない、まったくの新品ですよ。見たところ一度に1時間を計れる規格のものだ。さすが領主様となるとこうした道具も一級品なのですね」
高級そうな毛布を持っているあなたが云うか。アイディンはしばらくはしゃぐと一転して冷静に分析を始めた。
「これ、本当に彼女のものなのでしょうか。確かに領主となれば購入することは容易でしょう。ただ彼女のイメージに合わない。ベアトリーチェ卿が身に着けるものはもちろん高級品でしたが、それも落ち着いたデザインで趣味の良いものだったというのが私の所感です。こんな装飾過多なデザインを好むのは……そう、ラルフくんやレアンドロ博士くらいのものでしょう」
パラヘルメースは腕組みして云う。
「ラルフは経済力から論外として、その砂時計がレアンドロのものだったという可能性は高い。彼女はそこの戦奴と一緒に現場検証を行っているから、そこでくすねたのかもしれない」
ちらりと視線がこちらに向く。
「とはいえノーノさんが盗んだか盗んでないかはあまり問題ではない。注目すべきは、なぜろうそくと砂時計が一緒にあったかだろう。ろうそくは別段特別なものではなさそうだし」
その言葉にフランチェスコは、なんとなくだが事件の概要を掴みかけた、気がした。
「そう…ですね。遺跡の探索の時に配られた、4時間ほど持つろうそくに間違いないですし、どうしてこのふたつが並んでいたんでしょう」
パラヘルメースの部屋には生存者6人が集まっていた。そこにリュディガーとラルフの姿はない。
リュディガーは14時を回った頃に亡くなったのだった。
雰囲気は重く、そして暗かった。レアンドロ、リュディガー、ベアトリーチェ。続けざまの3人の死に、残された者たちは意気消沈していた。
砂時計は彼らの気も知らず勢いよく流れ落ちる。調査4日目、午後8時。
最初に重い口を開いたのはエーレンフリートだった。
「ラルフも先ほど亡くなられた」
部屋に悲しみの声が漏れた。
フランチェスコはエーレンフリートを見る。彼は眉に力をこめ、涙をこらえていた。手の施しようがない二人を最後まで隣で見守っていたエーレンフリート。目の前で命が潰えるのは相当ショックだったのだろう。
「ラルフさんは、何かしゃべってくれましたか」
探るような声色でフランチェスコは訊く。エーレンフリートはかぶりを振った。
「時々目を覚ましたが、うわごとのように呟くだけで要領を得ず……何が起こったか結局聞けずじまいでした」
皆表情が暗くなった。
「パラヘルメース、ベアトリーチェ卿の遺体はどうでしたか」
エーレンフリートが訊くが、パラヘルメースは返事をしない。思索にふけっているのか聞こえていないようだ。
フランチェスコが軽く小突くとやっと気づいた様子で質問に答えた。
「遺体は下半身と内臓が失われた状態で、下り階段の水に沈められていた。死亡時刻はについては一切不明だ」
パラヘルメースは云い終わると無念そうに唇をかんだ。
また空気が暗くなってしまった。アイディンはおほんと咳払いすると場を仕切る。
「ほかに何か共有できていない情報はありませんか。何でもいいです。それが解決につながるかもしれませんから」
「あのう、それでは私から」
おそるおそるダミアンが手を挙げる。
「昨日フランチェスコに聞き込みをされた時、一つ不可思議な言伝を言われまして。それが関係あるかもしれません。フランチェスコも覚えているだろう」
ああ、あのことか。話を振られてすぐフランチェスコは答える。
「そうでしたね。その時はお互いよく分からずじまいでしたけど、あれはなんだったんでしょう」
「ちょっと待て。なんだ『不可思議な言伝』というのは」
パラヘルメースは訝しんで訊く。そうか、この話はまだパラヘルメースにはしていなかったな。
「現場検証の後、ベアトリーチェ卿に頼まれて僕は見張りのみなさんに聞き込みを行っていたんです。併せて見回りの際にどんなルートを通ったか、地図に線を引いてもらったりもしました。その際、ダミアンさんにだけ追加で訊いてくれと云われた質問がありました」
「何なの、その質問って」
ロミーは先を促す。
「はい、『見回りは寒くありませんでしたか』と」
「訊かれた私も意図が分からず、その時はとりあえず、はいと答えました。でも今思い返すと彼女は見透かしていたのかもしれません」
見透かしていた、とはどういうことだろう。ベアトリーチェは真相に近づいていて、確認のために質問させたのか。
皆が固唾をのんで耳を傾ける中、ダミアンはおもむろに口を開いた。
「私が見回りをした時、暖炉に火は焚かれていなかったんです」
「そんな、それが…………一体何だというんだ」
パラヘルメースは愕然と頭を抱えた。それは言伝を頼まれたフランチェスコ自身もよくわからなかった。だからこそ思考から排除していたのだ。今思えばフランチェスコが証言をしている時、ダミアンはひどく狼狽していた。あの時は寝相についてではなく暖炉に火がついていたことに驚いていたのだ。
「ベアトリーチェ卿は僕やパラヘルメースを通して情報交換を行い、誰よりも真相に近づいていた。だから殺されてしまったのかもしれません。だとすると彼女の推理の足跡をたどれば、真相を導き出すことができるかもしれません。確か聞き込みの時に描きこんでもらった地図が彼女の部屋にあったはずです。何かの参考になるかもしれないですし、僕取ってきますね」
そう云ってフランチェスコは部屋を後にした。
彼女の部屋はフランチェスコの隣。入口の前に立つと、ふと昨日の見回りを思い出した。
部屋の隅に寝転がるベアトリーチェ。あれはフランチェスコの見た最後の彼女の姿だった。あの時、何か行動を起こしていれば彼女は救われたのだろうか。後悔が心をむしばみ、どうしようもなく悲しみに浸った。
彼女の寝ていた場所。そこにはフランチェスコの上着と何枚か紙が重ねられている。フランチェスコが近づくとふと違和感に気付いた。
脱ぎ捨てられた上着がこんもりと膨らんでいるのだ、まるで何かを隠すように。彼は近づいて上着を拾い上げた。
そこには横に転がされた砂時計とぐずぐずに下まで燃え尽きたろうそくがあった。
蝋は完全に固まっていて、上着にはくっついていなかった。砂時計はリュディガーのものより一回り小さく、装飾も施されていて小綺麗な調度だった。素人のフランチェスコでも高値が付きそうなことが分かる品だ、よほどの名工によるものなのだろう。
なぜこんなものが部屋にあるのか。上着を着ると地図を手に取り、念のため砂時計も一緒に持っていくことにした。
パラヘルメースの部屋に戻ると4枚の地図を床に広げた。皆こぞって地図を見比べ、頭を悩ませた。
地図には4人の移動したルートが線で描きこまれている。自分の部屋から見張り場所まで、見張り場所から次の見張りの人の部屋まで、その部屋から下り階段まで、下り階段から自分の部屋まで、合計4本の線が引かれている。ロミーは最後で次の見張りがいないため線は3本だ。
ベアトリーチェはこの地図から何かを読み取ったに違いない。それが分かれば真相に近づけるはずだが。
「少し見づらいわ」
ロミーは顔をしかめて目を瞬いた。
「すみません。聞きながら描くとどうしても雑になってしまって」
耳が痛い。とはいえ、これでもフランチェスコは見やすくなるよう努力したのだ。例えばダミアンはフランチェスコを呼びに行った際、東通路を往復して一度見張り場所に戻っている。しかしこの地図では往復のルートを省略し、せめてもの見やすさを図っているのだ。
「興味深いのは第8階層の移動ルートだけが示されていることですよ。事件のあった第9階層は関係がない、と彼女は考えていたのではないでしょうか」
アイディンは顎髭をさすって云った。それに答えるようにパラヘルメースはきっぱりと、
「つまり、ベアトリーチェ卿は犯人が俺たちのなかにいると考えていたわけだな。しかも犯人は何かしらの方法で見張りの目を盗み、下の階に降りていた」
彼が断言したことで一同はより一層真剣に探偵していった。
「だめだ、全く分からん」
紙を見始めて早10分。ダミアンが一番最初に音を上げ、うーんと体を伸ばした。
「そもそも見回りって皆同じルートを行くんだから、違いなんてないも同然じゃん」
ロミーも次いで脱落していった。フランチェスコも見比べているうちに頭が痛くなってきて、地図を床に戻した。
本当にこの地図に何か意味があるのだろうか。描かれているものに描かれている以上の意味を見出すなんて、妄想の域に達しているではないか。
フランチェスコは自棄になりかけていたことに気付く。いかんいかんと目頭を押さえた。
気を取り直してフランチェスコが云った。
「ところで、ベアトリーチェ卿の部屋に燃え尽きたろうそくと砂時計があったのですが、これには何か意味があると思います?」
アイディンは砂時計をしげしげと眺めてから手に取る。
「傷一つない、まったくの新品ですよ。見たところ一度に1時間を計れる規格のものだ。さすが領主様となるとこうした道具も一級品なのですね」
高級そうな毛布を持っているあなたが云うか。アイディンはしばらくはしゃぐと一転して冷静に分析を始めた。
「これ、本当に彼女のものなのでしょうか。確かに領主となれば購入することは容易でしょう。ただ彼女のイメージに合わない。ベアトリーチェ卿が身に着けるものはもちろん高級品でしたが、それも落ち着いたデザインで趣味の良いものだったというのが私の所感です。こんな装飾過多なデザインを好むのは……そう、ラルフくんやレアンドロ博士くらいのものでしょう」
パラヘルメースは腕組みして云う。
「ラルフは経済力から論外として、その砂時計がレアンドロのものだったという可能性は高い。彼女はそこの戦奴と一緒に現場検証を行っているから、そこでくすねたのかもしれない」
ちらりと視線がこちらに向く。
「とはいえノーノさんが盗んだか盗んでないかはあまり問題ではない。注目すべきは、なぜろうそくと砂時計が一緒にあったかだろう。ろうそくは別段特別なものではなさそうだし」
その言葉にフランチェスコは、なんとなくだが事件の概要を掴みかけた、気がした。
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