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プルガトリオ
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グノートス遺跡 第8階層 02:01 a.m.(推定) フランチェスコ
「おい起きろ」
肩をゆすられて目を覚ます。フランチェスコを起こしたのはダミアンだった。寝ぼけ眼をこすり、頭の中を整理していく。
そうだ。ベアトリーチェと別れた後、自分の部屋に戻っていつの間にか眠ってしまっていたのだ。
丸まった身体をよじって水時計から出る。ふわぁとあくびをひとつかいてフランチェスコは身体を伸ばした。
「なぜそんな場所で寝ていたんだ」ダミアンの奇異の目がフランチェスコに向いていた。
「ちょうどハマれたから。僕、膝を抱いてないと眠れないんですよ」
ダミアンと共に部屋を出る。
階段下の見張りの定位置に着くと、ダミアンが愛用しているポールアックスを手渡された。フランチェスコに槍の心得はないが、もしクロウル・ドラゴンが侵入してきたときにファルシオンでは太刀打ちが出来ないためだ。
「では、私は見回りに行ってくる」
「お気をつけて」
ダミアンはろうそくを片手に東通路の暗闇の中に消えていった。
階段には砂時計が置かれていた。ひっくり返されたばかりでさらさらと音を立てて砂を落としている。その横にはろうそくが灯っていて、まだ半分以上残っていた。床に並べられた予備を使う必要はなさそうだ。
フランチェスコはポールアックスを壁にたてかけ、階段に座り込んだ。肘をついて薄暗闇を眺める。
しばらくすると北通路の突き当たりに左からダミアンが現れた。1周してきたようだ。
「レアンドロさんの部屋だけ引っ越しでもしたのか」ダミアンが訊く。彼もレアンドロが荷物を移動したことを知らないらしい。
「お気に入りの場所が見つかったそうですから」フランチェスコは冗談めかして云った。
「そうだったか。私は下も見てくる。ここは頼んだ」
「了解です」
ダミアンは階下へ消えていった。
ダミアンが帰ってきたのはそれから5分もしないうちだった。困り眉で肩をすくめていた。
「何かあったんですか」
フランチェスコは足を伸ばして訊いた。
「レアンドロさんが部屋にいなかったものだから下も調べに行ったのだけれどね、なんとまだ石室で調べ物があると云うんだ。寝た方がいいと私は云ったのだが激昂して追い出されてしまった」
災難だなと思いフランチェスコは愛想笑いを作った。ダミアンは疲れた顔で自室に戻る。そうしてしばらくするといびき交じりの寝息を立て始めた。
空間を静寂が支配する。無心で時間が過ぎるのを待っていると段々とまぶたが重たくなってきた。いかんいかん、まだ見張りを始めて5分も経ってないのに。かぶりを振って頭を覚ます。
ひたっひたっ。
音が等間隔に近づいてくる。
これは足音か。石の上を歩く素足の音が東通路から聞こえてくる。フランチェスコは暗闇の先をじっと見つめた。
影から現れたのはベアトリーチェだった。真夜中に起きてきたことに違和感を感じたが、寝れない夜もあるだろうと思った。
「0時以降は見張り意外は寝るって話でしたよね」
「だって、今ならあなたが見張りをしているもの」
フランチェスコはその言葉の真意を聞かなかった。あえて鈍感で気づかない男のふりをした。
ベアトリーチェはフランチェスコの横に座り、膝を抱えた。何か話題を作るべきだと逡巡したが思いつかず、武器や予備のろうそくを手にとっては置いてを繰り返した。
「見張りって暇な仕事なのね」
彼女の方へ目をやる。膝を抱えたまま顔だけこちらに向けていた。上目遣いに思わずドキリとする。
「そ、そうですね。暇を潰せるものでも何かあればよかったのに」
「暇を潰せるもの……ふふ、心当たりがあるわ」
有無を言わせず彼女は立ち上がると東通路の部屋に入っていった。
―――――――――
「なぜ彼も一緒なんですかノーノさん」
「それはこっちのセリフですよ」
パラヘルメースはベアトリーチェを振り返った。努めてフランチェスコを視界に入れないようにしているようだ。
「あら、あなたのほうから誘ってくれたじゃない。『切り札遊びでもしないか』って」
「それは俺とふたりきりでって意味で…まあいいでしょう」
怒ったり口説いてきたり、はたまた人を振り回したり、本当に掴みどころのない女性だ。けれど今はそんな彼女が眩しく思える。フランチェスコは自分が光に群がる虫であるように感じた。
「あたし、ルールを知らないのだけれど大丈夫かしら」
ろうそくを床に移動し、それを囲むように3人で座った。
「大丈夫ですよ、俺が手取り足取り教えます。あんたはいらないよな」
「お気遣いなく、やり方なら知っていますから」
フランチェスコは手の甲を振って見せた。
切り札は2対2の合計4人で遊ぶものであるが、今回は3人のうえベアトリーチェが初心者であるためパラヘルメースが1人2役でゲームを進めた。パラヘルメースはわざと彼女を勝たせるように立ち回り、結局フランチェスコは1度も勝利することが出来なかった。
「あら、またわたしたちの勝ちじゃない」
「さすがノーノさん、俺の勝利の女神」
フランチェスコはへそを曲げて広げられたカードを眺めていた。ベアトリーチェがそれを見て云う。
「フランチェスコがつまらなそうだわ。勝敗をつける以外にほかの遊びはないの」
「それなら占いでもやりましょうか」
「占い?」
そう訊いたのはフランチェスコだ。占いというものは話に聞いたことがあるだけで実際に見たことがなかった。
「錬金術師様になるとそんなことまで出来るのですね」
「当然だ、なにせ占いも錬金術も自然の摂理に基づいているからな」
自然の摂理と聞いても皆目見当がつかない。フランチェスコはその先を促した。
「いいか、この世界は4つのもので構成されている。空気、水、土、火、これらの関係はどんな環境でも揺るぎない。例えばこの遺跡でいうと、地下の空気、下の階に溜まった水、壁の向こうの土、ろうそくの火。こんな風にすべては4つのもので説明がつくわけだ」
フランチェスコとベアトリーチェは話半分に聞く。それが読み取ったのか、パラヘルメースは声色を変えて話す。
「今からやる占いでは、これら四大元素をカードのスートに当てはめる。空気ならソード、水はカップ、土はペンタクル、火はロッドとね。まずはひとつスートを選ばなくてはいけないのですが、どれがいいですか」
パラヘルメースは講釈をたれながら床に広げられたカードをまとめた。
「ならカップをお願いするわ。あたし、剣って柄じゃないもの」
「カップで占えるのは興味や愛、つまり人の感情です。」
手際よくカップのスートカードだけを選び出すと裏側にして広げ、ぐるぐるとシャッフルした後ひとかたまりにまとめた。
「さて、カードには1から10の数札と騎士、女王、王、小姓の絵札、これら14枚から3枚を引いて未来を視ます」
パラヘルメースはカードの山から3枚を裏向きで横に並べた。そして彼から見て左のカードを翻した。
カードに描かれていたのは、逆さまにひっくり返った聖杯だった。
「逆位置の聖杯の1。意味は、満たされない感情、誠実さの喪失、後悔の連続。何か過去に失敗したと思うような出来事がありましたね。その原因は恋愛か、それとも家族愛か」
その言葉はベアトリーチェに向けられているものだったが、フランチェスコも自分の過去を振り返っていた。
「じゃあ2枚目を見ましょう。これは現在を表します」
2枚目のカードは馬に乗った騎士が聖杯を掲げているものだった。
「正位置の聖杯の騎士。意味は積極的な行動、物事の好転、一生続く人間関係の構築。今はとても充実しているようですね。」
パラヘルメースは楽しげな表情を浮かべ、最後のカードをめくった。
聖杯が縦に3つ、2列を作っている。
「正位置の聖杯の6。意味は現状への不満、あるべき場所へ戻る、過去からのヒントを得る。これら3つを総合すると、過去に後ろめたい出来事を抱えているけれど、新たな出会いを転機に立ち返ることになる、といったところでしょうか。どうです、信じてもらえましたか」
訊かれた質問に対し、フランチェスコもベアトリーチェもすぐには答えなかった。2人とも考え込むようにカードへ目を落としていた。しばらくして砂時計が時間の経過を告げ、3人の遊戯会は解散になった。
「おい起きろ」
肩をゆすられて目を覚ます。フランチェスコを起こしたのはダミアンだった。寝ぼけ眼をこすり、頭の中を整理していく。
そうだ。ベアトリーチェと別れた後、自分の部屋に戻っていつの間にか眠ってしまっていたのだ。
丸まった身体をよじって水時計から出る。ふわぁとあくびをひとつかいてフランチェスコは身体を伸ばした。
「なぜそんな場所で寝ていたんだ」ダミアンの奇異の目がフランチェスコに向いていた。
「ちょうどハマれたから。僕、膝を抱いてないと眠れないんですよ」
ダミアンと共に部屋を出る。
階段下の見張りの定位置に着くと、ダミアンが愛用しているポールアックスを手渡された。フランチェスコに槍の心得はないが、もしクロウル・ドラゴンが侵入してきたときにファルシオンでは太刀打ちが出来ないためだ。
「では、私は見回りに行ってくる」
「お気をつけて」
ダミアンはろうそくを片手に東通路の暗闇の中に消えていった。
階段には砂時計が置かれていた。ひっくり返されたばかりでさらさらと音を立てて砂を落としている。その横にはろうそくが灯っていて、まだ半分以上残っていた。床に並べられた予備を使う必要はなさそうだ。
フランチェスコはポールアックスを壁にたてかけ、階段に座り込んだ。肘をついて薄暗闇を眺める。
しばらくすると北通路の突き当たりに左からダミアンが現れた。1周してきたようだ。
「レアンドロさんの部屋だけ引っ越しでもしたのか」ダミアンが訊く。彼もレアンドロが荷物を移動したことを知らないらしい。
「お気に入りの場所が見つかったそうですから」フランチェスコは冗談めかして云った。
「そうだったか。私は下も見てくる。ここは頼んだ」
「了解です」
ダミアンは階下へ消えていった。
ダミアンが帰ってきたのはそれから5分もしないうちだった。困り眉で肩をすくめていた。
「何かあったんですか」
フランチェスコは足を伸ばして訊いた。
「レアンドロさんが部屋にいなかったものだから下も調べに行ったのだけれどね、なんとまだ石室で調べ物があると云うんだ。寝た方がいいと私は云ったのだが激昂して追い出されてしまった」
災難だなと思いフランチェスコは愛想笑いを作った。ダミアンは疲れた顔で自室に戻る。そうしてしばらくするといびき交じりの寝息を立て始めた。
空間を静寂が支配する。無心で時間が過ぎるのを待っていると段々とまぶたが重たくなってきた。いかんいかん、まだ見張りを始めて5分も経ってないのに。かぶりを振って頭を覚ます。
ひたっひたっ。
音が等間隔に近づいてくる。
これは足音か。石の上を歩く素足の音が東通路から聞こえてくる。フランチェスコは暗闇の先をじっと見つめた。
影から現れたのはベアトリーチェだった。真夜中に起きてきたことに違和感を感じたが、寝れない夜もあるだろうと思った。
「0時以降は見張り意外は寝るって話でしたよね」
「だって、今ならあなたが見張りをしているもの」
フランチェスコはその言葉の真意を聞かなかった。あえて鈍感で気づかない男のふりをした。
ベアトリーチェはフランチェスコの横に座り、膝を抱えた。何か話題を作るべきだと逡巡したが思いつかず、武器や予備のろうそくを手にとっては置いてを繰り返した。
「見張りって暇な仕事なのね」
彼女の方へ目をやる。膝を抱えたまま顔だけこちらに向けていた。上目遣いに思わずドキリとする。
「そ、そうですね。暇を潰せるものでも何かあればよかったのに」
「暇を潰せるもの……ふふ、心当たりがあるわ」
有無を言わせず彼女は立ち上がると東通路の部屋に入っていった。
―――――――――
「なぜ彼も一緒なんですかノーノさん」
「それはこっちのセリフですよ」
パラヘルメースはベアトリーチェを振り返った。努めてフランチェスコを視界に入れないようにしているようだ。
「あら、あなたのほうから誘ってくれたじゃない。『切り札遊びでもしないか』って」
「それは俺とふたりきりでって意味で…まあいいでしょう」
怒ったり口説いてきたり、はたまた人を振り回したり、本当に掴みどころのない女性だ。けれど今はそんな彼女が眩しく思える。フランチェスコは自分が光に群がる虫であるように感じた。
「あたし、ルールを知らないのだけれど大丈夫かしら」
ろうそくを床に移動し、それを囲むように3人で座った。
「大丈夫ですよ、俺が手取り足取り教えます。あんたはいらないよな」
「お気遣いなく、やり方なら知っていますから」
フランチェスコは手の甲を振って見せた。
切り札は2対2の合計4人で遊ぶものであるが、今回は3人のうえベアトリーチェが初心者であるためパラヘルメースが1人2役でゲームを進めた。パラヘルメースはわざと彼女を勝たせるように立ち回り、結局フランチェスコは1度も勝利することが出来なかった。
「あら、またわたしたちの勝ちじゃない」
「さすがノーノさん、俺の勝利の女神」
フランチェスコはへそを曲げて広げられたカードを眺めていた。ベアトリーチェがそれを見て云う。
「フランチェスコがつまらなそうだわ。勝敗をつける以外にほかの遊びはないの」
「それなら占いでもやりましょうか」
「占い?」
そう訊いたのはフランチェスコだ。占いというものは話に聞いたことがあるだけで実際に見たことがなかった。
「錬金術師様になるとそんなことまで出来るのですね」
「当然だ、なにせ占いも錬金術も自然の摂理に基づいているからな」
自然の摂理と聞いても皆目見当がつかない。フランチェスコはその先を促した。
「いいか、この世界は4つのもので構成されている。空気、水、土、火、これらの関係はどんな環境でも揺るぎない。例えばこの遺跡でいうと、地下の空気、下の階に溜まった水、壁の向こうの土、ろうそくの火。こんな風にすべては4つのもので説明がつくわけだ」
フランチェスコとベアトリーチェは話半分に聞く。それが読み取ったのか、パラヘルメースは声色を変えて話す。
「今からやる占いでは、これら四大元素をカードのスートに当てはめる。空気ならソード、水はカップ、土はペンタクル、火はロッドとね。まずはひとつスートを選ばなくてはいけないのですが、どれがいいですか」
パラヘルメースは講釈をたれながら床に広げられたカードをまとめた。
「ならカップをお願いするわ。あたし、剣って柄じゃないもの」
「カップで占えるのは興味や愛、つまり人の感情です。」
手際よくカップのスートカードだけを選び出すと裏側にして広げ、ぐるぐるとシャッフルした後ひとかたまりにまとめた。
「さて、カードには1から10の数札と騎士、女王、王、小姓の絵札、これら14枚から3枚を引いて未来を視ます」
パラヘルメースはカードの山から3枚を裏向きで横に並べた。そして彼から見て左のカードを翻した。
カードに描かれていたのは、逆さまにひっくり返った聖杯だった。
「逆位置の聖杯の1。意味は、満たされない感情、誠実さの喪失、後悔の連続。何か過去に失敗したと思うような出来事がありましたね。その原因は恋愛か、それとも家族愛か」
その言葉はベアトリーチェに向けられているものだったが、フランチェスコも自分の過去を振り返っていた。
「じゃあ2枚目を見ましょう。これは現在を表します」
2枚目のカードは馬に乗った騎士が聖杯を掲げているものだった。
「正位置の聖杯の騎士。意味は積極的な行動、物事の好転、一生続く人間関係の構築。今はとても充実しているようですね。」
パラヘルメースは楽しげな表情を浮かべ、最後のカードをめくった。
聖杯が縦に3つ、2列を作っている。
「正位置の聖杯の6。意味は現状への不満、あるべき場所へ戻る、過去からのヒントを得る。これら3つを総合すると、過去に後ろめたい出来事を抱えているけれど、新たな出会いを転機に立ち返ることになる、といったところでしょうか。どうです、信じてもらえましたか」
訊かれた質問に対し、フランチェスコもベアトリーチェもすぐには答えなかった。2人とも考え込むようにカードへ目を落としていた。しばらくして砂時計が時間の経過を告げ、3人の遊戯会は解散になった。
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