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二章

4・営み

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こうゆう時って、どうしたらいいんだろう。―

ランスは固まっていた。自分から抱いてほしいと頼んだのに、どうしたらいいか分からない。

「タウ様…」

ランスは声を震えさせながら、隣に座ったタウを見上げた。タウがそっと大きな手でランスの頬を撫でてくる。彼の青い瞳にランスは見惚れた。

綺麗な目…。―

「ランスさん…キスしてもいいだろうか?」

「はい…」

ランスはきゅ、と目を閉じた。タウが近付いてくる気配にランスは緊張するが、柔らかい感触に一気に力が抜ける。

「ふ…ん…っう」

柔らかい舌がランスの舌を絡め取りじゅ、と吸われた。気持ちいい、とランスがクラクラしていると、ベッドに押し倒された。

「ん…」

「ランスさん…好きだ」

「俺もです、タウ様」

彼がランスの首筋にキスするだけでランスは震えた。怖いわけではない。柔らかい感触がたまらなかった。服に手をかけられ、するするボタンを外される。肌を露出させられ、ランスは顔が熱くなった。下もあっさり脱がされてしまう。

「ぁ…」

「大丈夫だろうか」

ランスはこくこく頷いた。する、と脇腹を探るように触られる。タウは自分に興奮してくれてるだろうか、とランスはそっと彼の様子を窺った。

「貴方は本当に綺麗な人だ」

「タウ様、そんなじっと見ちゃ嫌です」

「何故だ?美しいものは目に焼き付けなくては」

美しい、と言われてランスは更に顔が熱くなった。自分にそんな自覚はない。だがタウは本気でそう言っているようだ。

「た、タウ様だけですよ!そんな、美しいとかって言ってくれる人」

「それは不思議な話だ」

タウが本気で首を傾げている。

「ランスさんは美しい。私の愛する人だ」

「あ…」

ランスは思わず悲鳴を上げていた。タウが胸の突起を優しく撫でたからだ。ぐ、と体に力を入れると、優しく体を撫でられる。

「大丈夫、ランスさん。どうか、私に身を任せてほしい。はじめは怖いかもしれないが、怖くなくなるまでしよう」

「…」

ランスはそっと彼の顔を撫でた。

「怖くなくなってもしてください」

「あぁ、もちろんだ」

二人は再び口付けをし合った。ちゅ、くちゃ、という淫らな音が部屋中に響いている。

「ん、ンン」

「っ…好きだ…」

タウの手がランスの足の間に向かう。ランスのものは既に立ち上がり、刺激を欲していた。タウがそっと握る。

「っひ…」

ランスはびくりと震えた。今までのタウの熱心な愛撫のお陰でで、ランスの体は特に敏感になっている。

「や…ら、やだ…」

そんな言葉とは裏腹に、ランスのものは蜜を零し始めている。タウはそれに刺激を弱めた。

「嫌なのか?ランスさん」

「あ…う…嫌じゃないで…す」

「そうか、痛くないのなら良かった」

タウがきゅ、と優しくだがさきほどより強くランスのを握り込む。

「っふ…う…」

タウは丁寧に性器を愛撫してくれた。くちくち、と先端の蜜がやらしく音を立てている。

「あ…だめ…もう」

「一度イケば楽になる」

タウの手淫の激しさにランスは悲鳴を上げた。

「あぁあ…」

潮を吹いたような勢いでランスは射精した。

「はっ…はー、はー」

肩で息をしていると、タウの膝の上に抱き上げられていた。

「ランスさん…貴方とは何度かこうゆうことをしているが、まだしてもいいだろうか?」

これから先?。―
ランスには何をするのか全く想像がつかない。

「はい、タウ様とならなんでもします」

「ランスさん、今まで性経験は?」

「な、ないです」

もう成人しているのに恥ずかしいとランスは気まずくなったが、タウはむしろホッとしているようだった。

「ランスさんの初めてを私がもらっていいだろうか」

「っ…!はい」

ランスがタウの胸にもたれかかってタウの顔を見上げると、そのまま口付けられる。

「好きだ、ランスさん」

「俺もです」

タウに足を広げさせられた。そして尻の穴をとんと叩かれる。

「ここを解す」

ランスはびっくりしてしまった。タウの大きさを思い出したからだ。

「は…入りますかね?」

「なるべく頑張る」

タウも困っているのか唸っている。ランスの体液を指で掬い、指を中に挿入する。

「んんん…」

苦しくてランスは呻いた。

「辛いだろう。大丈夫だ、少しずつする」

ランスはタウの優しさに感謝した。しばらく中を指で探られた。

「っ…うん…中ヘン」

「ここまでにしておこう」

タウがあっさり指を引き抜く。

「っあ!」

「よかっただろうか?」

タウに確認されて、ランスは頷いた。今度は四つん這いになるように言われ従った。

足を少し広げるように言われる。何をするのだろうとランスは不思議に思いながら従った。

「っあ…!!」
 
足の間に熱が滑り込んできた。すでにぬるぬるしている。

「あ…これ、タウ様の?」

「ランスさん…今は可愛らしい反応はやめて欲しい」

どうやらタウはギリギリのようだ。

「これなら一緒に気持ちよくなれる」

タウが腰を動かし始める。ランスはされるがまま喘いだ。

「あっ…っあ…、タウさま…」

ランスはくたっと倒れ込んでいた。
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