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第二話「サチの結婚式」
サチの結婚式
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サチとルリの結婚式は盛大に行われた。
レイラ達、サチの親類はもちろん、ルリの両親らや親類も来て、とても賑やかな式だった。
「結婚式、すごかったね!」
イヴが何度もそう言うのが可愛らしくて、レイラは笑ってしまう。
「サチお姉ちゃんの着ていたやつ可愛かった!」
「あれはウエディングドレスっていうんだよ」
「可愛いドレスだったね!」
やはりイヴも女の子だ。
そうゆうものが気になるらしい。
「イヴも大きくなったら誰かと結婚するんだろうな」
「あたしが?」
イヴが首を傾げている。
「あぁ、イヴも大人になっていく。
俺達も年を取るんだよ」
イヴはしばらく何も言わなかった。
彼女なりにいろいろ考えているようだ。
「あたしも大人になれるのかな。ずっとこのままだったらどうしよう」
「イヴは気が付かないか?」
「なあに?」
「この前新しい靴を買っただろう?なんでだかわかるか?」
イヴはしばらく考えて言う。
「あれはお庭をいっぱい走って穴が開いちゃったんだもん」
確かにその通りだった。レイラはその時のことを思い出していた。
イヴは庭を全速力で走り回るのが大好きで、靴がすぐだめになる。
(あの時は本当に困ったよな)
その靴はイヴにとって、特にお気に入りのものだった。
レイラがいくら言い聞かせても、捨てたくないとイヴが駄々をこねたのだ。
結局ラウが、街で同じデザインの靴を探してきてくれてこの事件は終わった。
「なぁ、イヴ。お前が今履いている靴は、前の靴よりサイズが大きいんだ」
「え?」
「イヴは大きくなってる。ちゃんと大人になるために成長してるんだよ」
「本当?」
「あぁ」
レイラは彼女を抱き上げた。
こうしてみればイヴは前より、随分重たくなった。
「イヴは、どんな人と結婚するんだろうな」
「そんなのわかんないよ」
レイラは笑った。その通りだ。イヴには幸せになって欲しい。
もちろんトウマにも。
「レイラさん、お疲れ様でした」
夜、レイラが寝る支度を整えていると、ラウがやってきた。
マグカップを2つ持っている。
「お茶を淹れてみました」
「!。ありがとうございます…」
レイラがマグカップを受け取ると甘い香りがする。
このお茶はレイラがよく実家で飲んでいたものだ。
「サチさんが、茶葉を沢山持ってきてくださったんです。レイラさんがこのお茶が大好きだからと」
「わぁ、嬉しいです」
そんな、二人の気持ちが嬉しい。
レイラはマグカップを両手で包み込むように持った。温かい。
今日はなかなか暑い日だったのに、日が暮れると、途端に涼しい。
秋がすぐそこに近づいているのだろうか。季節の移り変わりは早い。
レイラは息を吹きかけてお茶を冷ました。一口飲むと、甘い香りがふわっと広がる。
「わぁ、懐かしい味だ」
レイラが呟くとラウが笑う。
「美味しいですか?淹れ方もサチさんに教えて頂いたんです」
「美味しいですよ。完璧です」
「それならよかった」
二人はしばらく、お茶を飲むのに専念した。熱々なので、なかなか飲めない。
「レイラさん、イヴさんは大丈夫でしたか?なんだかイヴさんが戸惑っているように見えたので…」
ラウが心配そうに尋ねてくる。
「そうですね。確かに戸惑っていました。でもイヴなりに答えを見つけるのかなって」
「なるほど。さすがイヴさんですね」
ラウの言葉が嬉しくて、レイラは頷いた。
ラウと一緒にいると、いつも心が温かくなる。
レイラはもう一口お茶を飲む。
甘い香りがまた口いっぱいにふわっと広がった。
なんだかレイラは、だんだん落ち着かない気持ちになってきていた。
(どうしたんだ、俺。ラウ様に抱きしめてもらいたくなってる)
素直にそう言うのも憚られて、レイラはそわそわしていた。
「レイラさん、どうしましたか?」
ラウはそんなレイラに気が付いたらしい。
優しく問い掛けてくれる。
レイラはラウのそばに座った。
彼を下から見つめる。
「あの…俺を抱いてください」
はしたないと思いつつレイラは言ってしまっていた。ぶわあと顔が熱くなる。
恥ずかしくて下を向いているとラウに抱き寄せられる。
「レイラさんは本当に可愛らしい方ですね」
レイラはようやくラウを見つめることが出来た。
彼に額にキスされる。
いつもの甘い香りがレイラをクラクラさせた。
「ん…っ…ラウ様っ!あ…」
ラウに後ろから抱えられて性器を擦られる。レイラは何度目かわからない吐精をした。
(気持ちいい)
いつもより体が敏感になっている気がする。レイラはラウの腕をぎゅ、と握った。
ラウの手はまたレイラを追い詰めてくる。
「や…もうだめ」
「レイラさん、本当にだめ、なんですか?」
ラウは手を止めない。
「ん、もっと」
どうやってもラウには敵わない。
気が付くと組み敷かれてしまっている。
「あ…」
レイラはぶるり、と恐怖を感じて震える。
「大丈夫です、私がいますよ」
ラウのものが入ってきてレイラは呻いた。
挿入はいつも苦しい。
「んんっ」
レイラが苦しそうに喘ぐと、ラウはいつも動かないでいてくれる。レイラはラウの背中にしがみついた。
「ラウ様、動いて」
「痛く、ないですか?」
ラウも苦しそうだ。
「もう、大丈夫だから」
ラウがゆっくり抉るように奥に入ってきて、レイラは散々喘いだ。
「旅行もいいものですね」
事後、ラウが腕枕をしてくれていた。
彼の体温を感じてレイラはホッとする。
「旅行、いいですね…!」
「子ども達にいろいろ見せたいんです。
勉強になりますから」
イヴとトウマが独り立ちをする前にみんなで沢山思い出を作りたい。それはレイラとラウがよく話している事柄だった。
ラウは今、とても忙しい。だからこそ、時間を作って出かけたいのだろう。
そんな彼の姿をレイラは素敵だと思っている。
「ラウ様は大変じゃないですか?」
レイラがふと尋ねると、彼は笑った。
「レイラさんやイヴさんが来てくれて、気持ちが明るくなりました。
今までの私には周りを見るゆとりもなかった」
彼は一人でトウマを守りながらがむしゃらに働いていた。
「ラウ様はすごいです。俺にできないことをしてくれるし」
「それはレイラさんもですよ」
にっこり笑いながらラウが言う。
そんな彼の温かい笑顔に、レイラもつられて笑った。
3話に続く
レイラ達、サチの親類はもちろん、ルリの両親らや親類も来て、とても賑やかな式だった。
「結婚式、すごかったね!」
イヴが何度もそう言うのが可愛らしくて、レイラは笑ってしまう。
「サチお姉ちゃんの着ていたやつ可愛かった!」
「あれはウエディングドレスっていうんだよ」
「可愛いドレスだったね!」
やはりイヴも女の子だ。
そうゆうものが気になるらしい。
「イヴも大きくなったら誰かと結婚するんだろうな」
「あたしが?」
イヴが首を傾げている。
「あぁ、イヴも大人になっていく。
俺達も年を取るんだよ」
イヴはしばらく何も言わなかった。
彼女なりにいろいろ考えているようだ。
「あたしも大人になれるのかな。ずっとこのままだったらどうしよう」
「イヴは気が付かないか?」
「なあに?」
「この前新しい靴を買っただろう?なんでだかわかるか?」
イヴはしばらく考えて言う。
「あれはお庭をいっぱい走って穴が開いちゃったんだもん」
確かにその通りだった。レイラはその時のことを思い出していた。
イヴは庭を全速力で走り回るのが大好きで、靴がすぐだめになる。
(あの時は本当に困ったよな)
その靴はイヴにとって、特にお気に入りのものだった。
レイラがいくら言い聞かせても、捨てたくないとイヴが駄々をこねたのだ。
結局ラウが、街で同じデザインの靴を探してきてくれてこの事件は終わった。
「なぁ、イヴ。お前が今履いている靴は、前の靴よりサイズが大きいんだ」
「え?」
「イヴは大きくなってる。ちゃんと大人になるために成長してるんだよ」
「本当?」
「あぁ」
レイラは彼女を抱き上げた。
こうしてみればイヴは前より、随分重たくなった。
「イヴは、どんな人と結婚するんだろうな」
「そんなのわかんないよ」
レイラは笑った。その通りだ。イヴには幸せになって欲しい。
もちろんトウマにも。
「レイラさん、お疲れ様でした」
夜、レイラが寝る支度を整えていると、ラウがやってきた。
マグカップを2つ持っている。
「お茶を淹れてみました」
「!。ありがとうございます…」
レイラがマグカップを受け取ると甘い香りがする。
このお茶はレイラがよく実家で飲んでいたものだ。
「サチさんが、茶葉を沢山持ってきてくださったんです。レイラさんがこのお茶が大好きだからと」
「わぁ、嬉しいです」
そんな、二人の気持ちが嬉しい。
レイラはマグカップを両手で包み込むように持った。温かい。
今日はなかなか暑い日だったのに、日が暮れると、途端に涼しい。
秋がすぐそこに近づいているのだろうか。季節の移り変わりは早い。
レイラは息を吹きかけてお茶を冷ました。一口飲むと、甘い香りがふわっと広がる。
「わぁ、懐かしい味だ」
レイラが呟くとラウが笑う。
「美味しいですか?淹れ方もサチさんに教えて頂いたんです」
「美味しいですよ。完璧です」
「それならよかった」
二人はしばらく、お茶を飲むのに専念した。熱々なので、なかなか飲めない。
「レイラさん、イヴさんは大丈夫でしたか?なんだかイヴさんが戸惑っているように見えたので…」
ラウが心配そうに尋ねてくる。
「そうですね。確かに戸惑っていました。でもイヴなりに答えを見つけるのかなって」
「なるほど。さすがイヴさんですね」
ラウの言葉が嬉しくて、レイラは頷いた。
ラウと一緒にいると、いつも心が温かくなる。
レイラはもう一口お茶を飲む。
甘い香りがまた口いっぱいにふわっと広がった。
なんだかレイラは、だんだん落ち着かない気持ちになってきていた。
(どうしたんだ、俺。ラウ様に抱きしめてもらいたくなってる)
素直にそう言うのも憚られて、レイラはそわそわしていた。
「レイラさん、どうしましたか?」
ラウはそんなレイラに気が付いたらしい。
優しく問い掛けてくれる。
レイラはラウのそばに座った。
彼を下から見つめる。
「あの…俺を抱いてください」
はしたないと思いつつレイラは言ってしまっていた。ぶわあと顔が熱くなる。
恥ずかしくて下を向いているとラウに抱き寄せられる。
「レイラさんは本当に可愛らしい方ですね」
レイラはようやくラウを見つめることが出来た。
彼に額にキスされる。
いつもの甘い香りがレイラをクラクラさせた。
「ん…っ…ラウ様っ!あ…」
ラウに後ろから抱えられて性器を擦られる。レイラは何度目かわからない吐精をした。
(気持ちいい)
いつもより体が敏感になっている気がする。レイラはラウの腕をぎゅ、と握った。
ラウの手はまたレイラを追い詰めてくる。
「や…もうだめ」
「レイラさん、本当にだめ、なんですか?」
ラウは手を止めない。
「ん、もっと」
どうやってもラウには敵わない。
気が付くと組み敷かれてしまっている。
「あ…」
レイラはぶるり、と恐怖を感じて震える。
「大丈夫です、私がいますよ」
ラウのものが入ってきてレイラは呻いた。
挿入はいつも苦しい。
「んんっ」
レイラが苦しそうに喘ぐと、ラウはいつも動かないでいてくれる。レイラはラウの背中にしがみついた。
「ラウ様、動いて」
「痛く、ないですか?」
ラウも苦しそうだ。
「もう、大丈夫だから」
ラウがゆっくり抉るように奥に入ってきて、レイラは散々喘いだ。
「旅行もいいものですね」
事後、ラウが腕枕をしてくれていた。
彼の体温を感じてレイラはホッとする。
「旅行、いいですね…!」
「子ども達にいろいろ見せたいんです。
勉強になりますから」
イヴとトウマが独り立ちをする前にみんなで沢山思い出を作りたい。それはレイラとラウがよく話している事柄だった。
ラウは今、とても忙しい。だからこそ、時間を作って出かけたいのだろう。
そんな彼の姿をレイラは素敵だと思っている。
「ラウ様は大変じゃないですか?」
レイラがふと尋ねると、彼は笑った。
「レイラさんやイヴさんが来てくれて、気持ちが明るくなりました。
今までの私には周りを見るゆとりもなかった」
彼は一人でトウマを守りながらがむしゃらに働いていた。
「ラウ様はすごいです。俺にできないことをしてくれるし」
「それはレイラさんもですよ」
にっこり笑いながらラウが言う。
そんな彼の温かい笑顔に、レイラもつられて笑った。
3話に続く
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