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先生のお家
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「ん…」
「たっくん、起きた?」
気が付くと目の前には瑠馬先生の綺麗な顔が見えた。
目覚めとしては最高だ。
「先生、俺、今酔っぱらってます」
俺はそう言って瑠馬先生にしがみついていた。なんだか頭がフワフワして、舌が回っていない。
「そうだね。じゃあどうしようか?」
瑠馬先生が俺を抱き締めてくれる。
俺は瑠馬先生の唇に自分からキスをしていた。
ずっとこうしたかった。
「瑠馬先生、好き」
「たっくんは可愛いね。お酒を飲むと大胆になってくれるのかな?」
ふふ、と瑠馬先生が笑う。
気が付くと俺は下着しか付けていなかった。
きっと瑠馬先生が、服に皺がつかないようにと避難させてくれたんだろう。
あれは大事な一張羅だから有り難い。
「瑠馬先生、俺で興奮してくれる?」
「あぁ、するよ。当たり前じゃないか」
キスをすると瑠馬先生の舌が俺の口内に入ってくる。
それが気持ちよくて、体がビリビリした。
「ン、んう…っ」
自分から変な声が出て恥ずかしい。 でも相手が先生だから見せられる。
「たっくん、気持ちいい?」
「ん、気持ちいいです。もっと…」
「たっくんはいけない子だね」
しばらく俺達はそうしてお互いを求め合った。
ぎゅう、と瑠馬先生に抱き着くと、瑠馬先生も同じくらいきつく抱き締めてくれる。
「せんせ…んっ」
だんだん下半身に熱がたまってきているのを感じる。
こんなことをしているのだから当たり前だけど。
「たっくん、君は可愛いね。本当に」
下着をするり、と下ろされて俺はどきっとした。
勃ち上がった俺の性器が丸見えになる。
きゅ、と先生にそれを握られた。
「下着を汚さないようにしようね」
先生が笑う。
「あ…はっ…」
先生の手でゆるゆるしごかれるのは気持ちよくて、でも自分の手じゃないからもどかしくて苦しかった。
「っあ…せんせ…せんせぇ…」
頭の芯が熱くてなにも考えられない。先生の手でそのまま絶頂まで導かれる。
「っ…あ…ぁああ!!」
「気持ちよかった?」
「ん…気持ち…よかったです、でも先生は?」
荒く呼吸しながら聞いたら先生に抱き寄せられた。
「さて、たっくん。そろそろお家に帰らないとね」
「でも…」
「大人の言うことは聞くものだよ」
「はぁーい」
もっと瑠馬先生の側に居たかったけど仕方ないよな。
俺は改めて服を着て(ネクタイは外したままにした)家まで先生の車で送ってもらった。
「先生、またシてくれる?」
車から降りる時、寂しくて思わずそう聞いたら、瑠馬先生が困ったように笑う。
「するなら、たっくんが酔っぱらってない時にね」
「ん、分かった」
瑠馬先生は優しい。
「ありがとう、先生」
「たっくん、よく眠るんだよ?」
「はぁーい」
瑠馬先生の車はあっという間に見えなくなった。
(先生とキスした!嬉しい!)
この日、俺は夢見心地で眠ったのだった。
✣✣✣
(最っ悪だ…)
次の日、学校へ続く山道を登りながら俺は途方に暮れていた。
やっぱり、昨日の俺はおかしかったよな。
いくら酒を飲んで酔っ払っていたとはいえやりすぎだ。
(いきなり瑠馬先生にキスするとか、本当なにやってるんだ)
恥ずかしいの一言に尽きる。
瑠馬先生、俺に引いたかな?
だとしたら悲しい。ようやく校舎が見えてくる。
(今日は瑠馬先生に謝ろう)
そう決めたら、気持ちが落ち着いた。
校舎内に入ると、いつもの騒がしさに救われる。
俺はまっすぐ瑠馬先生の研究室を目指した。この時間ならもういるはずだ。
研究室の扉を開けると、瑠馬先生の姿はなかった。
「先生…?」
「おはよう、たっくん」
「わっ!!」
ぬ、と先生が資料の山から姿を現わすから驚いた。完全に盲点だった。
「散らかっていてすまないね!
今新しいネタを探していて」
俺は昨日のことを謝ろうと先生を真っ直ぐ見上げた。先生が俺を見て首を傾げる。
「あの、先生。昨日はすみませんでした」
「君はなにも悪くない。
我慢できなかったのは僕の方だよ。謝るなら僕の方だ」
「俺、すごく嬉しかった…」
素直にそう言ったら、先生が笑った。
「僕も嬉しかったよ。
君の可愛いところが見られたからね」
俺のことを可愛いって先生はいつも言ってくれる。それも嬉しい。
「さて、そろそろ講義の準備をせねばね!たっくん、手伝ってくれるかな?」
そうだ、今日は一時限から先生の授業が入っていたな。
「もちろんです」
先生と気まずくならなくて本当によかった。
「たっくん、起きた?」
気が付くと目の前には瑠馬先生の綺麗な顔が見えた。
目覚めとしては最高だ。
「先生、俺、今酔っぱらってます」
俺はそう言って瑠馬先生にしがみついていた。なんだか頭がフワフワして、舌が回っていない。
「そうだね。じゃあどうしようか?」
瑠馬先生が俺を抱き締めてくれる。
俺は瑠馬先生の唇に自分からキスをしていた。
ずっとこうしたかった。
「瑠馬先生、好き」
「たっくんは可愛いね。お酒を飲むと大胆になってくれるのかな?」
ふふ、と瑠馬先生が笑う。
気が付くと俺は下着しか付けていなかった。
きっと瑠馬先生が、服に皺がつかないようにと避難させてくれたんだろう。
あれは大事な一張羅だから有り難い。
「瑠馬先生、俺で興奮してくれる?」
「あぁ、するよ。当たり前じゃないか」
キスをすると瑠馬先生の舌が俺の口内に入ってくる。
それが気持ちよくて、体がビリビリした。
「ン、んう…っ」
自分から変な声が出て恥ずかしい。 でも相手が先生だから見せられる。
「たっくん、気持ちいい?」
「ん、気持ちいいです。もっと…」
「たっくんはいけない子だね」
しばらく俺達はそうしてお互いを求め合った。
ぎゅう、と瑠馬先生に抱き着くと、瑠馬先生も同じくらいきつく抱き締めてくれる。
「せんせ…んっ」
だんだん下半身に熱がたまってきているのを感じる。
こんなことをしているのだから当たり前だけど。
「たっくん、君は可愛いね。本当に」
下着をするり、と下ろされて俺はどきっとした。
勃ち上がった俺の性器が丸見えになる。
きゅ、と先生にそれを握られた。
「下着を汚さないようにしようね」
先生が笑う。
「あ…はっ…」
先生の手でゆるゆるしごかれるのは気持ちよくて、でも自分の手じゃないからもどかしくて苦しかった。
「っあ…せんせ…せんせぇ…」
頭の芯が熱くてなにも考えられない。先生の手でそのまま絶頂まで導かれる。
「っ…あ…ぁああ!!」
「気持ちよかった?」
「ん…気持ち…よかったです、でも先生は?」
荒く呼吸しながら聞いたら先生に抱き寄せられた。
「さて、たっくん。そろそろお家に帰らないとね」
「でも…」
「大人の言うことは聞くものだよ」
「はぁーい」
もっと瑠馬先生の側に居たかったけど仕方ないよな。
俺は改めて服を着て(ネクタイは外したままにした)家まで先生の車で送ってもらった。
「先生、またシてくれる?」
車から降りる時、寂しくて思わずそう聞いたら、瑠馬先生が困ったように笑う。
「するなら、たっくんが酔っぱらってない時にね」
「ん、分かった」
瑠馬先生は優しい。
「ありがとう、先生」
「たっくん、よく眠るんだよ?」
「はぁーい」
瑠馬先生の車はあっという間に見えなくなった。
(先生とキスした!嬉しい!)
この日、俺は夢見心地で眠ったのだった。
✣✣✣
(最っ悪だ…)
次の日、学校へ続く山道を登りながら俺は途方に暮れていた。
やっぱり、昨日の俺はおかしかったよな。
いくら酒を飲んで酔っ払っていたとはいえやりすぎだ。
(いきなり瑠馬先生にキスするとか、本当なにやってるんだ)
恥ずかしいの一言に尽きる。
瑠馬先生、俺に引いたかな?
だとしたら悲しい。ようやく校舎が見えてくる。
(今日は瑠馬先生に謝ろう)
そう決めたら、気持ちが落ち着いた。
校舎内に入ると、いつもの騒がしさに救われる。
俺はまっすぐ瑠馬先生の研究室を目指した。この時間ならもういるはずだ。
研究室の扉を開けると、瑠馬先生の姿はなかった。
「先生…?」
「おはよう、たっくん」
「わっ!!」
ぬ、と先生が資料の山から姿を現わすから驚いた。完全に盲点だった。
「散らかっていてすまないね!
今新しいネタを探していて」
俺は昨日のことを謝ろうと先生を真っ直ぐ見上げた。先生が俺を見て首を傾げる。
「あの、先生。昨日はすみませんでした」
「君はなにも悪くない。
我慢できなかったのは僕の方だよ。謝るなら僕の方だ」
「俺、すごく嬉しかった…」
素直にそう言ったら、先生が笑った。
「僕も嬉しかったよ。
君の可愛いところが見られたからね」
俺のことを可愛いって先生はいつも言ってくれる。それも嬉しい。
「さて、そろそろ講義の準備をせねばね!たっくん、手伝ってくれるかな?」
そうだ、今日は一時限から先生の授業が入っていたな。
「もちろんです」
先生と気まずくならなくて本当によかった。
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