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好きになった理由3
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次の日の早朝、俺は鳴り響く着信音におこされた。
スマホを手探りでなんとか探しあてる。
画面を見るとセンセからだった。
「センセ?どしたの?」
「迎えに来たぞ!」
カーテンを開けるとセンセが下から手を振っている。
確か待ち合わせは9時だったはずだし、院の前で落ち合う予定だ。
今は6時半。
なにかあったのか、と俺は不安になった。
「なにかあった?」
「いや?
それより紗輝くん、朝飯を食べに行こう。
お腹ぺこぺこだ」
「ちょい待って」
俺は通話を切ってパジャマにしているジャージを脱ぎ捨てた。
寒いなかセンセを待たせるわけにはいかないでしょ。
着替えを終えて、アパートの階段を降りていくとセンセが手をあげた。
「すまないな、紗輝くん。
急かしてしまって」
「いいよ、別に。
なに食べよっか?」
センセがぱぁぁと笑う。
かっわいいな、オイ。
「喫茶ノワールはどうだ??」
「あぁ、いいですよ」
喫茶ノワールは通いなれた店だ。
モーニングが美味しいし店内も雰囲気がいい。
センセはコーヒーが好きなので、仕事が早く終わるとよく来ている。
「マスター、いつものを頼む」
「あ、俺も」
「かしこまりました」
とりあえず、と俺はセンセを見つめた。
「なにかあったの?」
センセはうつむいている。
「センセ、言ってくんなきゃわかんないでしょ」
「それがだな」
センセの言うには、市子姉さんは病院にいるらしかった。
「きっと色々積み重なって大変だったんだろう。
自殺未遂をしたらしいんだ」
センセの言葉がはじめは理解できなくて、俺はセンセをただ見つめていた。
「いつ?」
思ったより冷静に尋ねられた自分に驚きながら、センセの言葉を待つ。
「先週だそうだ」
「そう、なんだ」
「紗輝くん、大丈夫か?」
「なにが?」
センセはまたうつむいて、そして言った。
「市子を責めないでやれるか?」
「努力する」
そこで会話は途切れた。
頼んだものが来たからだ。
俺は食べながら考えていた。
(市子姉さんは、どうして死のうとなんて)
結局答えなんて見つかるわけもなく、俺たちは市子姉さんの入院している病院へ向かうことにした。
続く。
スマホを手探りでなんとか探しあてる。
画面を見るとセンセからだった。
「センセ?どしたの?」
「迎えに来たぞ!」
カーテンを開けるとセンセが下から手を振っている。
確か待ち合わせは9時だったはずだし、院の前で落ち合う予定だ。
今は6時半。
なにかあったのか、と俺は不安になった。
「なにかあった?」
「いや?
それより紗輝くん、朝飯を食べに行こう。
お腹ぺこぺこだ」
「ちょい待って」
俺は通話を切ってパジャマにしているジャージを脱ぎ捨てた。
寒いなかセンセを待たせるわけにはいかないでしょ。
着替えを終えて、アパートの階段を降りていくとセンセが手をあげた。
「すまないな、紗輝くん。
急かしてしまって」
「いいよ、別に。
なに食べよっか?」
センセがぱぁぁと笑う。
かっわいいな、オイ。
「喫茶ノワールはどうだ??」
「あぁ、いいですよ」
喫茶ノワールは通いなれた店だ。
モーニングが美味しいし店内も雰囲気がいい。
センセはコーヒーが好きなので、仕事が早く終わるとよく来ている。
「マスター、いつものを頼む」
「あ、俺も」
「かしこまりました」
とりあえず、と俺はセンセを見つめた。
「なにかあったの?」
センセはうつむいている。
「センセ、言ってくんなきゃわかんないでしょ」
「それがだな」
センセの言うには、市子姉さんは病院にいるらしかった。
「きっと色々積み重なって大変だったんだろう。
自殺未遂をしたらしいんだ」
センセの言葉がはじめは理解できなくて、俺はセンセをただ見つめていた。
「いつ?」
思ったより冷静に尋ねられた自分に驚きながら、センセの言葉を待つ。
「先週だそうだ」
「そう、なんだ」
「紗輝くん、大丈夫か?」
「なにが?」
センセはまたうつむいて、そして言った。
「市子を責めないでやれるか?」
「努力する」
そこで会話は途切れた。
頼んだものが来たからだ。
俺は食べながら考えていた。
(市子姉さんは、どうして死のうとなんて)
結局答えなんて見つかるわけもなく、俺たちは市子姉さんの入院している病院へ向かうことにした。
続く。
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