俺のカワイイ先生2

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好きになった理由2

「ふぅ」

受話器を置くとついため息がこぼれた。
んー、どうしたもんかな。

「紗輝くん、電話か？」

センセがひょこっと現れる。
施術は終わったのかな？

「誰からだったんだ？」

「あぁ、俺の母さん」

「何かあったのか？」

センセの不安はある意味的中していた。

「ね、センセ。
市子姉さん覚えてるよね？」

センセは頷く。

「市子姉さん、妊娠してるみたいでさ」

「そうなのか！」

「でも産まないって言ってるんだって」

センセは少し考えて、腕を組む。
そしてこう言った。

「市子に会いに行くか？」

「本当に？」

「俺は市子と話したい」

「俺もだよ」

市子姉さんは都内に住んでいるはずだ。
電車に乗ればすぐに会える。

「紗輝くん、明日は院は休みだ。
市子に電話してみるぞ」

「うん、お願い」

一体、市子姉さんになにがあったんだろう？
俺たちになにかできるのかな。
不安だけど、センセがいるだけでかなり心強い。
とにかく明日、行ってみよう。

俺はセンセと明日、駅で落ち合うことにして帰宅した。