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その日の夜、俺とルネはお茶を飲みながらまったりしていた。ハクはすでに休んでいる。この世界に来てから、野宿にもすっかり慣れてしまったな。空を見上げると満天の星空だった。夜風が気持ちいいな。
「あ、また動いてる」
ルネがお腹を撫でている。
「元気なんだね、よかった」
俺がそう言うと、ルネは頷いた。ちょっと不安そうだ。
「小さい子が大丈夫かいつも心配になる。心音は聞こえてるから大丈夫だとは思うんだけど」
「ルネも小さかったんだよね?どんな子供だった?」
俺がそう尋ねると、ルネは照れ臭そうに笑った。
「僕、周りのヒトたちにすごく体が大きいねって言われて育ったの。さすが龍姫だって」
「え…それは…」
俺は驚いてしまった。ルネはどう見ても小さい。
「僕もすっかりそれを信じ込んでね、里を出てみたら僕ってすごく小さいじゃん!って気が付いた」
ショックだったとルネは笑った。こうして笑い話に出来るってことは、喉元すぎればってやつかもしれないな。
「あの時、ショーゴが助けてくれたから今の僕がいるんだよ。本当にありがとう」
「助けられてよかったよ」
「ショーゴは小さい時、どんな子だった?」
ルネに尋ねられて、俺は考えた。俺の子供時代を振り返ると、パッとした場面は少ない。どこにでもいる平凡な子供だったよな。
「うーん、多分大人しい子って思われてた。妹と口喧嘩するといつも負けるんだよなー」
「あはは、女の子は口喧嘩強いもんね」
それから、ルネに日本のことを色々聞かれた。ルネは心配してくれている。俺がもう元の世界に帰れないから。
「ルネ、ありがとうな」
「僕の方こそ」
✢✢✢
明け方、俺は光で目を覚ました。テントの入口を捲ると、ルネが太陽に向かって祈っている。ペンダントが輝いていて俺はその美しい光景に見惚れてしまった。
ルネが俺に気がついて笑った。
「見られちゃった」
「見ちゃいけなかった?」
もしかして龍姫の大事な儀式か何かをしていたのかと思ったらルネが首を横に振る。
「祈っている僕って、なんか柄じゃない気がしない?」
「綺麗だったよ」
はっきり本音を伝えたらルネが顔を赤くした。
「ちょ…ショーゴ?そんなはっきり」
俺はルネの唇に自分のを重ねていた。ルネが好きで好きでたまらない。
「好きだよ、ルネ」
「うん、僕も」
ルネが抱きついて来る。好きだな。このヒトが。
俺たちは昇ってくる太陽を見ながら、並んで座っていた。
「さっきの祈りは龍の加護に関係してるの?」
「うん、一応。でも母様からもらった時とは比べようがないくらい加護の力は落ちてる。それでも毎日祈ってあげないと戻らないから」
「祈るって大変だよね」
「うん。そうなるように信じるってことだからね」
俺は立ち上がって伸びをした。ルネは平和であることを毎日祈ってくれている。それなら俺もそうなるように行動しないとな。
「朝飯の支度するね。昨日と同じだけど」
「街に帰ったらもっと美味しいものいっぱい食べようね!」
ルネは意外と簡易食料のスープを気に入って飲んでくれるからよかった。昨日移動中にもいだ木の実もあるし、今日はこれで頑張ってみよう。ハクはもう草を食べ始めている。俺たちも飯だな。
✢✢✢
同日。
ここは簡易ギルドだ。騎士団の訓練を終えて、ピンフィーネは書類仕事をしている。フィーナもいつも通り赤ん坊たちの世話をしていた。
「あ、あ、あ」
シャナが無邪気に声を上げながら笑って、囲いに掴まりながら立ち上がる。それを見てマヨイも負けじと立ち上がった。体はマヨイのほうが少し大きい。
「まんま、んま」
二人共少しずつだが発語をするようになってきている。声を出すのが楽しいのだろう。フィーナは自分こそがこの子たちの母親だと思っている。それだけ大事な子供たちだ。
「フィーナ、そろそろ子供たちに新しい服が要るな」
ピンフィーネにそう声を掛けられて、フィーナは嬉しくなった。姉は育児にはとても向いていないが、ちゃんと自分たちのことを見ていてくれている。
「そうなんです。でもなかなか作っている間もなくて」
フィーナは育児をしながらギルドの仕事をするだけで手一杯である。ピンフィーネが笑う。
「ちょっと待っていろ」
フィーナは首を傾げたが、姉が端末を取り出したので、なるほどと思ってしまった。姉が好んで連絡を取る相手は限られている。
「ショーゴか?神殿から帰ってきたら子守を頼みたい。たまにはフィーナを休ませたいからな。あぁ、頼んだぞ」
「ショーゴ様にお願いしたんですか?」
フィーナの言葉に、ピンフィーネは楽しそうに笑った。
「子守はあいつの父親教育にうってつけだからな」
「あらあら」
翔吾はピンフィーネからの急な連絡に焦っていた。なにか緊急事態が起きたのかと思ったからだ。だがなんのことはない、フィーナの代わりに子守を頼まれただけである。
「ショーゴ、大丈夫?」
ルネに心配され、翔吾は大きく深呼吸をした。
「しっとの神殿」に入る前で本当によかったと思う。
「帰ったら子守を頼むってさ。フィーナさんもお仕事大変だし、たまに俺たちも手伝わないとな」
「うん、そうだよね。赤ちゃんたちのお祝いをみんなでするんでしょう?」
「そうそう。なにかプレゼントが要るよなぁ」
翔吾がうーんと首を傾げるとルネが笑った。
「僕、いいお店知ってるよ。帰ったら行こ!」
いつの間にと思った翔吾だったが、今は神殿を巡っている最中だ。二人は「しっとの神殿」に足を踏み入れたのだった。
「あ、また動いてる」
ルネがお腹を撫でている。
「元気なんだね、よかった」
俺がそう言うと、ルネは頷いた。ちょっと不安そうだ。
「小さい子が大丈夫かいつも心配になる。心音は聞こえてるから大丈夫だとは思うんだけど」
「ルネも小さかったんだよね?どんな子供だった?」
俺がそう尋ねると、ルネは照れ臭そうに笑った。
「僕、周りのヒトたちにすごく体が大きいねって言われて育ったの。さすが龍姫だって」
「え…それは…」
俺は驚いてしまった。ルネはどう見ても小さい。
「僕もすっかりそれを信じ込んでね、里を出てみたら僕ってすごく小さいじゃん!って気が付いた」
ショックだったとルネは笑った。こうして笑い話に出来るってことは、喉元すぎればってやつかもしれないな。
「あの時、ショーゴが助けてくれたから今の僕がいるんだよ。本当にありがとう」
「助けられてよかったよ」
「ショーゴは小さい時、どんな子だった?」
ルネに尋ねられて、俺は考えた。俺の子供時代を振り返ると、パッとした場面は少ない。どこにでもいる平凡な子供だったよな。
「うーん、多分大人しい子って思われてた。妹と口喧嘩するといつも負けるんだよなー」
「あはは、女の子は口喧嘩強いもんね」
それから、ルネに日本のことを色々聞かれた。ルネは心配してくれている。俺がもう元の世界に帰れないから。
「ルネ、ありがとうな」
「僕の方こそ」
✢✢✢
明け方、俺は光で目を覚ました。テントの入口を捲ると、ルネが太陽に向かって祈っている。ペンダントが輝いていて俺はその美しい光景に見惚れてしまった。
ルネが俺に気がついて笑った。
「見られちゃった」
「見ちゃいけなかった?」
もしかして龍姫の大事な儀式か何かをしていたのかと思ったらルネが首を横に振る。
「祈っている僕って、なんか柄じゃない気がしない?」
「綺麗だったよ」
はっきり本音を伝えたらルネが顔を赤くした。
「ちょ…ショーゴ?そんなはっきり」
俺はルネの唇に自分のを重ねていた。ルネが好きで好きでたまらない。
「好きだよ、ルネ」
「うん、僕も」
ルネが抱きついて来る。好きだな。このヒトが。
俺たちは昇ってくる太陽を見ながら、並んで座っていた。
「さっきの祈りは龍の加護に関係してるの?」
「うん、一応。でも母様からもらった時とは比べようがないくらい加護の力は落ちてる。それでも毎日祈ってあげないと戻らないから」
「祈るって大変だよね」
「うん。そうなるように信じるってことだからね」
俺は立ち上がって伸びをした。ルネは平和であることを毎日祈ってくれている。それなら俺もそうなるように行動しないとな。
「朝飯の支度するね。昨日と同じだけど」
「街に帰ったらもっと美味しいものいっぱい食べようね!」
ルネは意外と簡易食料のスープを気に入って飲んでくれるからよかった。昨日移動中にもいだ木の実もあるし、今日はこれで頑張ってみよう。ハクはもう草を食べ始めている。俺たちも飯だな。
✢✢✢
同日。
ここは簡易ギルドだ。騎士団の訓練を終えて、ピンフィーネは書類仕事をしている。フィーナもいつも通り赤ん坊たちの世話をしていた。
「あ、あ、あ」
シャナが無邪気に声を上げながら笑って、囲いに掴まりながら立ち上がる。それを見てマヨイも負けじと立ち上がった。体はマヨイのほうが少し大きい。
「まんま、んま」
二人共少しずつだが発語をするようになってきている。声を出すのが楽しいのだろう。フィーナは自分こそがこの子たちの母親だと思っている。それだけ大事な子供たちだ。
「フィーナ、そろそろ子供たちに新しい服が要るな」
ピンフィーネにそう声を掛けられて、フィーナは嬉しくなった。姉は育児にはとても向いていないが、ちゃんと自分たちのことを見ていてくれている。
「そうなんです。でもなかなか作っている間もなくて」
フィーナは育児をしながらギルドの仕事をするだけで手一杯である。ピンフィーネが笑う。
「ちょっと待っていろ」
フィーナは首を傾げたが、姉が端末を取り出したので、なるほどと思ってしまった。姉が好んで連絡を取る相手は限られている。
「ショーゴか?神殿から帰ってきたら子守を頼みたい。たまにはフィーナを休ませたいからな。あぁ、頼んだぞ」
「ショーゴ様にお願いしたんですか?」
フィーナの言葉に、ピンフィーネは楽しそうに笑った。
「子守はあいつの父親教育にうってつけだからな」
「あらあら」
翔吾はピンフィーネからの急な連絡に焦っていた。なにか緊急事態が起きたのかと思ったからだ。だがなんのことはない、フィーナの代わりに子守を頼まれただけである。
「ショーゴ、大丈夫?」
ルネに心配され、翔吾は大きく深呼吸をした。
「しっとの神殿」に入る前で本当によかったと思う。
「帰ったら子守を頼むってさ。フィーナさんもお仕事大変だし、たまに俺たちも手伝わないとな」
「うん、そうだよね。赤ちゃんたちのお祝いをみんなでするんでしょう?」
「そうそう。なにかプレゼントが要るよなぁ」
翔吾がうーんと首を傾げるとルネが笑った。
「僕、いいお店知ってるよ。帰ったら行こ!」
いつの間にと思った翔吾だったが、今は神殿を巡っている最中だ。二人は「しっとの神殿」に足を踏み入れたのだった。
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