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飛空艇は可能な限り陸に近付いた。俺を地上に降ろすためだ。山の中だから出来るだけ低い木がある場所に連れて行ってもらわないと。高所恐怖症なめんなよ。なんとか一本の木に掴まることが出来たけどここは高いな!足が震える。
「ショーゴ!大丈夫?」
ルネが上の出入り口から心配して声を掛けてくれた。
飛空艇の出入り口はここだけだ。銃でも割れない窓を割って逃げるのは常人には不可能だろう。だからこそ安心出来る。
「何とか下りてみるよ!ルネたちも気を付けて!」
「うん、後でね!」
飛空艇が上昇していく。
俺は中継局でデータをもらったら、それをブロリアの端末に送信する。帰りはルネに迎えに来てもらうことになった。これで上手く事件が解決すればいいんだけどなぁ。震える足で木の枝に足をかける。ミシ、と枝が軋んだ。細いなぁ、枝。それからこわごわ地上に降り立った。あぁ、寿命が縮んだ。
「中継局はと」
「キィ」
端末で地図を確認しているとノイズが走った。キータが肩の上で跳ねている。
「ね、ショーゴ。木から下りられた?」
俺の奥さんは優しいな。
「うん、なんとか」
「良かった。僕たちはこれから荷物検査をするみたい。ショーゴのカバン開けていい?」
「うん。いいよ」
「また報告するね!」
端末のノイズがぷつり、と途切れた。
キータが俺の前を走り出す。道案内してくれるようだ。
「頼んだぞ、キータ!」
「キ!」
✢✢✢
rune side
ショーゴを見送ったルネはブロリアとルイを観察した。二人共犯人ではないとルネの勘が告げている。だが、それは殺人である場合だ。毒で死亡している以上、事故や自殺の可能性も捨てきれない。
「龍姫様とバディを組みたいくらいだよ。警察官ってガチッとした芋しかいなくてさ」
あーあーとルイがため息を吐いている。
「悪かったな、ガチッとした芋で」
ブロリアがムスッとしながら答えるので、ルネは思わず噴き出してしまった。自分の笑いの沸点の低さに気が付いたのは、翔吾と旅をするようになってからだ。翔吾はなにかしら自分を笑わせてこようとするので、ついその度におかしくて笑ってしまう。今度こそ笑わないんだとルネは毎回決意するが、それは不可能に近かった。
「ブロリアのコンプレックスをつつくつもりじゃ」
ルイは慌てているが、墓穴を掘っているようなものである。ブロリアはしばらくルイを睨んで、ため息を吐いた。
「もういい。とりあえず荷物検査するぞ」
その数、15人分。翔吾たちを除く客だけでだ。乗務員の数も含めれば、その倍を遥かに凌ぐ数字になる。だが、乗務員は持ち物検査をしてからこの船に乗るので、毒物を持ち込むのはほぼ不可能である。客との共犯という線なら芋づる式に引きずり出せるとブロリアは考えているようだった。
3人は客室を巡り、荷物検査をした。
その中から薬品を所持していたのは3人いた。毒物を運ぶには気密性の高い容器がどうしても要る。
この3人はそれを所持していた。事件発生直後に声を荒げた老人と、金髪をオールバックにした青年。そしてもう一人、サングラスを掛けた婦人だった。
だが、まだ殺人と決まったわけではない。ブロリアは丁寧にカバンから荷物を取り出してそれぞれの持ち物の目録を作った。礼を言って部屋を出る。
そしてとうとう最後に翔吾のカバンに辿り着いた。
「こいつのカバン、ちょっと興味あった」
ブロリアが楽しそうに言う。ルネも全てを見せてもらったことがない。ブロリアはカバンのファスナーを下げた。中から出てきたのは、主に衣類だ。それも下着だった。ルネは顔が熱くなる。
「僕のぱんつ…」
「へー、龍姫様ってこういうパンツ好きなんだ?」
真っ白なパンツを両手に持って顔の目の前で広げられるとますます恥ずかしい。ルネはぴょんぴょん跳ねてルイからパンツを取り返した。
「今のセクハラだからね!」
「その通りだぞ、ルイ」
「すみませーん」
他にも簡易食料や小さな鍋、マッチなども入っている。
「あいつ、一応騎士なのに、冒険ばっかりしてるもんな」
ブロリアの呆れ口調にルネは再び噴き出してしまった。ピロン、とブロリアの端末が鳴る。おそらく翔吾からだろう。
「よし、映像を確認してみよう」
ブロリアは翔吾の荷物の目録を手早く作り、荷物を元に戻した。3人は端末を覗き込む。
✢✢✢
俺はキータを必死に追いかけている。
中継局を目指しているのだ。こんな時に動物や凶暴なモンスターに襲われては敵わないので、オーラを周りに張り巡らせて威圧する。お陰でエンカウントはしなさそうだな。しばらく走ると中継局の建物があった。けどボロボロだ。壁から蔦が茂っている。ヒビも入っているようだ。直さないのかな?雨漏りとかしないんだろうか?
「こんにちは!誰かいますか?」
「キィ?」
扉を開けて中に入る。でも誰の気配もない。仕方がないので奥に進んだ。モニタが沢山並んでいる。そこに頭のないロボットがいた。そばにそのロボットの物と思しき頭が転がり落ちている。何があったんだ?
「…ケテ…タス…」
俺は警戒しながらもロボットの頭を体に載せた。
「ギャクデス」
「あ、ごめん」
正直、前後ろがよく分からない。言われた通り頭の向きを直すと、ロボットが腕を振り上げた。
「ナオッタ!コレデマオウヲナキモノニ!!」
この子、いつからこの状態だったんだろう?一応真実を伝えておくか。
「えーと、魔王はもういない…かな?」
「エ…」
ロボットが固まっている。そんな悲しげな顔で見つめられてもな。
「デハ、イマハ…」
「うん、割と平和なんだけど今は緊急事態で」
「キンキュウジタイ!!」
ロボットが首をぐるぐる回す。首の向き、自分で直せるじゃないか。俺が呆れていると、ロボットが先程とは違う嬉々とした目で俺を見つめてきた。
「ワタシガカイケツシマスヨ!」
どうやら誰かの役に立ちたいらしい。
「飛空艇の映像を見せて欲しいんだ」
「ムリデス。プライバシーノシンガイニアタリマス」
あ、ちゃんと理由を言わなきゃ駄目なんだな。
「飛空艇でヒトが亡くなったんだ。理由を知りたい」
「エ…」
ロボットはモニタを見ながらキーボード操作をした。
あ、飛空艇の映像が出たぞ。
「これ、今の映像?」
「ハイ」
ブロリアたちはみんなの部屋で荷物検査をしているみたいだな。
「数時間前の廊下の映像も見られる?」
「ハイ、モチロン」
ロボットが操作をしている。すると亡くなった男性が急に苦しみだした。
「この人を過去から追いかけられない?」
「デキマスヨ」
彼は自分の部屋でワインを飲んでいたようだ。まだ何も起こらない。そこに誰かが尋ねてくる。まさか。
俺は慌てて端末を操作した。ブロリアにメッセージを送る。
✢✢✢
「犯人、逃げる!!早く!!!」
翔吾が送ってきたメッセージにルネたちは慌てて飛空艇の出入り口に向かった。そこにいたのは、緊急ボタンを操作して、出入り口を開けようとしているサングラスの女の姿があった。
「く…」
彼女がナイフを取り出す。そして喚いた。
「邪魔しないでよ!!!」
「落ち着いて!」
ルネが声を掛けるが、彼女に更に火をつけてしまったようだ。
「彼が悪いのよ!私を捨てるなんて!あんたはいいわよね!気楽に生きていられるんだから!!」
うああ!と唸りながら、女がルネに向かって突っ込んでくる。ルネは恐怖のあまり目を閉じた。
「はいはい、女の子は大人しくしてようね」
ルイの声が響く。ルネが目を開けると、女は気を失っているようだった。
「おいおい、女性を敵に回すような言い方するなよ」
ブロリアが困ったように言う。
「二人共!僕ね、ショーゴたちを迎えに行くね!」
ルイとブロリアは笑って頷いた。
「ショーゴ!大丈夫?」
ルネが上の出入り口から心配して声を掛けてくれた。
飛空艇の出入り口はここだけだ。銃でも割れない窓を割って逃げるのは常人には不可能だろう。だからこそ安心出来る。
「何とか下りてみるよ!ルネたちも気を付けて!」
「うん、後でね!」
飛空艇が上昇していく。
俺は中継局でデータをもらったら、それをブロリアの端末に送信する。帰りはルネに迎えに来てもらうことになった。これで上手く事件が解決すればいいんだけどなぁ。震える足で木の枝に足をかける。ミシ、と枝が軋んだ。細いなぁ、枝。それからこわごわ地上に降り立った。あぁ、寿命が縮んだ。
「中継局はと」
「キィ」
端末で地図を確認しているとノイズが走った。キータが肩の上で跳ねている。
「ね、ショーゴ。木から下りられた?」
俺の奥さんは優しいな。
「うん、なんとか」
「良かった。僕たちはこれから荷物検査をするみたい。ショーゴのカバン開けていい?」
「うん。いいよ」
「また報告するね!」
端末のノイズがぷつり、と途切れた。
キータが俺の前を走り出す。道案内してくれるようだ。
「頼んだぞ、キータ!」
「キ!」
✢✢✢
rune side
ショーゴを見送ったルネはブロリアとルイを観察した。二人共犯人ではないとルネの勘が告げている。だが、それは殺人である場合だ。毒で死亡している以上、事故や自殺の可能性も捨てきれない。
「龍姫様とバディを組みたいくらいだよ。警察官ってガチッとした芋しかいなくてさ」
あーあーとルイがため息を吐いている。
「悪かったな、ガチッとした芋で」
ブロリアがムスッとしながら答えるので、ルネは思わず噴き出してしまった。自分の笑いの沸点の低さに気が付いたのは、翔吾と旅をするようになってからだ。翔吾はなにかしら自分を笑わせてこようとするので、ついその度におかしくて笑ってしまう。今度こそ笑わないんだとルネは毎回決意するが、それは不可能に近かった。
「ブロリアのコンプレックスをつつくつもりじゃ」
ルイは慌てているが、墓穴を掘っているようなものである。ブロリアはしばらくルイを睨んで、ため息を吐いた。
「もういい。とりあえず荷物検査するぞ」
その数、15人分。翔吾たちを除く客だけでだ。乗務員の数も含めれば、その倍を遥かに凌ぐ数字になる。だが、乗務員は持ち物検査をしてからこの船に乗るので、毒物を持ち込むのはほぼ不可能である。客との共犯という線なら芋づる式に引きずり出せるとブロリアは考えているようだった。
3人は客室を巡り、荷物検査をした。
その中から薬品を所持していたのは3人いた。毒物を運ぶには気密性の高い容器がどうしても要る。
この3人はそれを所持していた。事件発生直後に声を荒げた老人と、金髪をオールバックにした青年。そしてもう一人、サングラスを掛けた婦人だった。
だが、まだ殺人と決まったわけではない。ブロリアは丁寧にカバンから荷物を取り出してそれぞれの持ち物の目録を作った。礼を言って部屋を出る。
そしてとうとう最後に翔吾のカバンに辿り着いた。
「こいつのカバン、ちょっと興味あった」
ブロリアが楽しそうに言う。ルネも全てを見せてもらったことがない。ブロリアはカバンのファスナーを下げた。中から出てきたのは、主に衣類だ。それも下着だった。ルネは顔が熱くなる。
「僕のぱんつ…」
「へー、龍姫様ってこういうパンツ好きなんだ?」
真っ白なパンツを両手に持って顔の目の前で広げられるとますます恥ずかしい。ルネはぴょんぴょん跳ねてルイからパンツを取り返した。
「今のセクハラだからね!」
「その通りだぞ、ルイ」
「すみませーん」
他にも簡易食料や小さな鍋、マッチなども入っている。
「あいつ、一応騎士なのに、冒険ばっかりしてるもんな」
ブロリアの呆れ口調にルネは再び噴き出してしまった。ピロン、とブロリアの端末が鳴る。おそらく翔吾からだろう。
「よし、映像を確認してみよう」
ブロリアは翔吾の荷物の目録を手早く作り、荷物を元に戻した。3人は端末を覗き込む。
✢✢✢
俺はキータを必死に追いかけている。
中継局を目指しているのだ。こんな時に動物や凶暴なモンスターに襲われては敵わないので、オーラを周りに張り巡らせて威圧する。お陰でエンカウントはしなさそうだな。しばらく走ると中継局の建物があった。けどボロボロだ。壁から蔦が茂っている。ヒビも入っているようだ。直さないのかな?雨漏りとかしないんだろうか?
「こんにちは!誰かいますか?」
「キィ?」
扉を開けて中に入る。でも誰の気配もない。仕方がないので奥に進んだ。モニタが沢山並んでいる。そこに頭のないロボットがいた。そばにそのロボットの物と思しき頭が転がり落ちている。何があったんだ?
「…ケテ…タス…」
俺は警戒しながらもロボットの頭を体に載せた。
「ギャクデス」
「あ、ごめん」
正直、前後ろがよく分からない。言われた通り頭の向きを直すと、ロボットが腕を振り上げた。
「ナオッタ!コレデマオウヲナキモノニ!!」
この子、いつからこの状態だったんだろう?一応真実を伝えておくか。
「えーと、魔王はもういない…かな?」
「エ…」
ロボットが固まっている。そんな悲しげな顔で見つめられてもな。
「デハ、イマハ…」
「うん、割と平和なんだけど今は緊急事態で」
「キンキュウジタイ!!」
ロボットが首をぐるぐる回す。首の向き、自分で直せるじゃないか。俺が呆れていると、ロボットが先程とは違う嬉々とした目で俺を見つめてきた。
「ワタシガカイケツシマスヨ!」
どうやら誰かの役に立ちたいらしい。
「飛空艇の映像を見せて欲しいんだ」
「ムリデス。プライバシーノシンガイニアタリマス」
あ、ちゃんと理由を言わなきゃ駄目なんだな。
「飛空艇でヒトが亡くなったんだ。理由を知りたい」
「エ…」
ロボットはモニタを見ながらキーボード操作をした。
あ、飛空艇の映像が出たぞ。
「これ、今の映像?」
「ハイ」
ブロリアたちはみんなの部屋で荷物検査をしているみたいだな。
「数時間前の廊下の映像も見られる?」
「ハイ、モチロン」
ロボットが操作をしている。すると亡くなった男性が急に苦しみだした。
「この人を過去から追いかけられない?」
「デキマスヨ」
彼は自分の部屋でワインを飲んでいたようだ。まだ何も起こらない。そこに誰かが尋ねてくる。まさか。
俺は慌てて端末を操作した。ブロリアにメッセージを送る。
✢✢✢
「犯人、逃げる!!早く!!!」
翔吾が送ってきたメッセージにルネたちは慌てて飛空艇の出入り口に向かった。そこにいたのは、緊急ボタンを操作して、出入り口を開けようとしているサングラスの女の姿があった。
「く…」
彼女がナイフを取り出す。そして喚いた。
「邪魔しないでよ!!!」
「落ち着いて!」
ルネが声を掛けるが、彼女に更に火をつけてしまったようだ。
「彼が悪いのよ!私を捨てるなんて!あんたはいいわよね!気楽に生きていられるんだから!!」
うああ!と唸りながら、女がルネに向かって突っ込んでくる。ルネは恐怖のあまり目を閉じた。
「はいはい、女の子は大人しくしてようね」
ルイの声が響く。ルネが目を開けると、女は気を失っているようだった。
「おいおい、女性を敵に回すような言い方するなよ」
ブロリアが困ったように言う。
「二人共!僕ね、ショーゴたちを迎えに行くね!」
ルイとブロリアは笑って頷いた。
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