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おいおい…って俺は思っていた。
「すっごーい!高いね、ショーゴ!」
ルネが隣ではしゃいでいる。俺は固まって動けない。ほら、高所恐怖症だからね。俺たちはコトリタクシーなるものに乗っている。黒い翼を持つ巨大な鳥たちがゴンドラを運んで目的地まで送ってくれるのだ。便利だけど、めちゃくちゃ怖い。空が一番安全説あるけど、そんなの絶対に信用できない。
「兄ちゃん、高所恐怖症かい?」
鳥たちに指示を出しているおじさんが固まっている俺に声を掛けてくれた。
「はい、昔小さい頃ジャングルジムから落ちちゃって」
「そりゃ怖いなぁ」
どうやらこの世界にもジャングルジムという遊具はあるらしいな。
「でもこのコトリタクシーは安全が何よりも第一だからね!安心してくれ!」
「はぁ…」
今はおじさんの言う事を信用するしかない。
「ショーゴ、大丈夫?」
ルネが俺の手を掴んで優しく握ってくれた。ルネは前より随分大人びた。いや、成人はしていたみたいだけど、なんていうかすごく綺麗に、更に美人さんになった。前までは幼い可愛らしい感じだったから、その変化に驚く。ドキドキしていたらルネが抱き着いてくる。
「もうすぐ着くよ」
ルネが笑いながら言った。
✢✢✢
ここははじまりの神殿。誰もいないはずの空間から聞こえる話し声。
「ね、ルネ姫が妊娠したんだって」
「おぉー、めでたい」
「相手は人間の召喚者なんだって」
「え?人間とかないわー」
「でももう姫は妊娠してるんでしょ?」
「あたしらが姫守んなくてどうすんの?」
「だよねだよね!その人間の力試しもしたいし」
クスクスとその声たちが笑い出す。
「やってやろーぜ」
「楽しみになってきたぁ」
✢✢✢
「へっくしょい」
なんか寒気がして俺は盛大にくしゃみをした。なんだ?風邪引いたのかな?ルネに感染さないようにしないと。だって赤ちゃんがいるんだしね。ルネが言うには、赤ちゃんが生まれるまで120日ほどらしい。人間に比べると生まれるのは早いけれど、成熟までに時間がかかるそうだ。
「ショーゴ、寒い?」
「ううん、大丈夫」
コトリタクシーから降りた俺たちは神殿に向かって歩き出した。幼かった頃、ルネは龍姫として各地の神殿巡りをしたことがあるらしい。
「ここ坂道なんだよねー」
ルネのお腹はさすがにまだ膨らんでいないけど、無理はさせられないよな。
「ルネ、君は俺が守るから!」
「ショーゴ」
ルネの顔が赤くなる。俺も顔が熱くなった。ルネを抱きしめようとしたら、バスケットボール大の何かが飛んでくる。なんだ?
「こらー!神殿のそばで姫様に触ろうとするな!」
「アイアン…君、なにしてんの?」
アイアンと呼ばれたそのヒト?はルネに深々と頭を下げた。このヒト、もしかして精霊かな?
「ルネ姫、ご懐妊おめでとうございます。ささやかですが、お祝いです」
アイアンさんが取り出したのは紙袋に入ったベビーグッズだった。買ったのかな?どうやって?人間の姿になれるのかな?それは有り得る。
「おい人間!」
アイアンさんにじろりと凄まれたけど、あまり怖くない。アイアンさんは今は小さいし優しそうなヒトに見えるから。
「あ、俺は翔吾です」
「そんなことはとっくに知っている。よくも姫様に手を出したな。どうせ無理やり迫ったんだろう!」
「アイアン、僕からショーゴに頼んだんだよ?」
「な…いいや、姫様はこやつにそう思い込まされているだけです!こんなたかが人間風情に!」
アイアンさんは俺が信じられないみたいだ。まあ無理もないよなぁ。ルネは大事な姫様なんだから。
「俺なりに一生懸命ルネを守ります。約束します」
俺がアイアンさんにそう言って頭を下げたら、アイアンさんが言葉に詰まっていた。
「アイアン、ショーゴに謝って」
「…ぐ…しかし…姫様…!」
「アイアン」
ルネの言葉にアイアンさんは逆らえないらしい。
「…申し訳ない」
彼はそう小声で呟いたのだった。
「ね、アイアン。ペンダント見てくれる?」
ここは神殿内部だ。薄暗いけどぼうっと周りが見えるのが毎回不思議なんだよな。
「なんと!ペンダントを見つけられたのですか?」
「ショーゴが取り返してくれた」
「くっ…」
アイアンさんはどこまでも俺が憎たらしいらしい。もう仕方ないな。俺は黙っているか。
「ペンダントははじまりの神殿にあったの。闘技場に僕たちがたまたまいたから良かったんだよ?ダリアに君たちがアドバイスしたんでしょう?」
アイアンさんが頭を振る。
「姫が闘技場などと…」
あ、そっちか。アイアンさんはぐぐぐとヒトの形になる。そうすると俺より年下であることがはっきり分かった。喋り方からしてかなり年配のヒトを想像していたから意外だった。体は俺よりでかい。
「フン、人間。チビだな」
「アイアン…」
ルネが呆れてジト目になっている。アイアンさんはそれを華麗にスルーした。
「確かにダリア嬢にアドバイスしたのは我々です。神殿の周りにはモンスターもあまり沸かないですからね。施設を作るなら神殿の周りに!常識です!ダリア嬢はカイエン様から大切なものを預かったと驚いてましたから」
「なんで直接僕に返してくれないのさ?」
確かに。ルネがむううと膨れているのをみて、アイアンさんは不敵に笑った。
「それは全てこの人間のせいなのです!」
ビシィッと指を差される。え?そうなの?
「理由を分かりやすく説明して?」
「この人間は召喚される直前に不思議な力を持っていると判定されました。だからこそ召喚することになったのですが…」
「それで?」
「この世界に来る際、その能力のほとんどを離散させてしまった!つまり、失敗だったということなのです!」
確かに俺はここに来た時、失敗って言われたな。
「ふーん」
「どうですか!姫様!こんな男はやめて、私のおすすめする方と番になられるというのは?」
「僕、子供はちょっと…」
ルネが冷たい!!!アイアンさんが汗だくになっている。
「姫様!何故この男がそんなに良いのですか?なにか弱みを握られてるのでは?」
ルネはにっこり笑った。
「僕、ショーゴが大好きなんだよね!」
がくっとアイアンさんが地面に崩れ落ちた。気持ちいいくらいの展開だったな。
「ルネ、ありがとう」
「ふふ」
神殿は地下に向かって広がっている。ルネが言うにはアイアンさんが管理しているとのことだ。今まで魔王がいておちおち外出も出来なかったと彼はぼやいていた。なにより瘴気がすごかったらしい。あの重苦しい空気は瘴気だったのか。神殿の最深部には祭壇があった。水槽のようなものが置いてある。
「あれがアイアンの本体。御神体だよ」
ルネが教えてくれた。
「どうだ人間!かしずいてみせろ!」
アイアンさんはチョロそうだなと思ったことは言わないことにする。
「調子に乗らないのー!」
ルネに怒られてアイアンさんはまたしょんぼりしていた。ちょっと面白い。
ペンダントをルネが翳すと、御神体も光り出した。
「龍の加護を得るためにはそれぞれの土地の神々との連携が必要ですから」
だから各地に神殿があるのか。この神殿は誰が作ったんだろう?遥か昔のことなのだろうか。本当に不思議だなぁ。
「アイアン、僕たち行くね。お祝いありがとう」
「姫、何卒お気を付けて!人間、姫を守れよ」
「分かった」
ルネがアイアンさんに手を振る。そして俺の手を握り締めてきた。
「ショーゴ、ごめんね。アイアン、頑固な子なの」
「全然気にしてないよ。それだけルネを好きなんだから」
「ショーゴは僕のことどう思う?」
俺はルネを抱きしめた。さっきは出来なかったからな。
「大好きに決まってるだろう!」
「うん!」
さあ次の神殿を目指そう!
「すっごーい!高いね、ショーゴ!」
ルネが隣ではしゃいでいる。俺は固まって動けない。ほら、高所恐怖症だからね。俺たちはコトリタクシーなるものに乗っている。黒い翼を持つ巨大な鳥たちがゴンドラを運んで目的地まで送ってくれるのだ。便利だけど、めちゃくちゃ怖い。空が一番安全説あるけど、そんなの絶対に信用できない。
「兄ちゃん、高所恐怖症かい?」
鳥たちに指示を出しているおじさんが固まっている俺に声を掛けてくれた。
「はい、昔小さい頃ジャングルジムから落ちちゃって」
「そりゃ怖いなぁ」
どうやらこの世界にもジャングルジムという遊具はあるらしいな。
「でもこのコトリタクシーは安全が何よりも第一だからね!安心してくれ!」
「はぁ…」
今はおじさんの言う事を信用するしかない。
「ショーゴ、大丈夫?」
ルネが俺の手を掴んで優しく握ってくれた。ルネは前より随分大人びた。いや、成人はしていたみたいだけど、なんていうかすごく綺麗に、更に美人さんになった。前までは幼い可愛らしい感じだったから、その変化に驚く。ドキドキしていたらルネが抱き着いてくる。
「もうすぐ着くよ」
ルネが笑いながら言った。
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ここははじまりの神殿。誰もいないはずの空間から聞こえる話し声。
「ね、ルネ姫が妊娠したんだって」
「おぉー、めでたい」
「相手は人間の召喚者なんだって」
「え?人間とかないわー」
「でももう姫は妊娠してるんでしょ?」
「あたしらが姫守んなくてどうすんの?」
「だよねだよね!その人間の力試しもしたいし」
クスクスとその声たちが笑い出す。
「やってやろーぜ」
「楽しみになってきたぁ」
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「へっくしょい」
なんか寒気がして俺は盛大にくしゃみをした。なんだ?風邪引いたのかな?ルネに感染さないようにしないと。だって赤ちゃんがいるんだしね。ルネが言うには、赤ちゃんが生まれるまで120日ほどらしい。人間に比べると生まれるのは早いけれど、成熟までに時間がかかるそうだ。
「ショーゴ、寒い?」
「ううん、大丈夫」
コトリタクシーから降りた俺たちは神殿に向かって歩き出した。幼かった頃、ルネは龍姫として各地の神殿巡りをしたことがあるらしい。
「ここ坂道なんだよねー」
ルネのお腹はさすがにまだ膨らんでいないけど、無理はさせられないよな。
「ルネ、君は俺が守るから!」
「ショーゴ」
ルネの顔が赤くなる。俺も顔が熱くなった。ルネを抱きしめようとしたら、バスケットボール大の何かが飛んでくる。なんだ?
「こらー!神殿のそばで姫様に触ろうとするな!」
「アイアン…君、なにしてんの?」
アイアンと呼ばれたそのヒト?はルネに深々と頭を下げた。このヒト、もしかして精霊かな?
「ルネ姫、ご懐妊おめでとうございます。ささやかですが、お祝いです」
アイアンさんが取り出したのは紙袋に入ったベビーグッズだった。買ったのかな?どうやって?人間の姿になれるのかな?それは有り得る。
「おい人間!」
アイアンさんにじろりと凄まれたけど、あまり怖くない。アイアンさんは今は小さいし優しそうなヒトに見えるから。
「あ、俺は翔吾です」
「そんなことはとっくに知っている。よくも姫様に手を出したな。どうせ無理やり迫ったんだろう!」
「アイアン、僕からショーゴに頼んだんだよ?」
「な…いいや、姫様はこやつにそう思い込まされているだけです!こんなたかが人間風情に!」
アイアンさんは俺が信じられないみたいだ。まあ無理もないよなぁ。ルネは大事な姫様なんだから。
「俺なりに一生懸命ルネを守ります。約束します」
俺がアイアンさんにそう言って頭を下げたら、アイアンさんが言葉に詰まっていた。
「アイアン、ショーゴに謝って」
「…ぐ…しかし…姫様…!」
「アイアン」
ルネの言葉にアイアンさんは逆らえないらしい。
「…申し訳ない」
彼はそう小声で呟いたのだった。
「ね、アイアン。ペンダント見てくれる?」
ここは神殿内部だ。薄暗いけどぼうっと周りが見えるのが毎回不思議なんだよな。
「なんと!ペンダントを見つけられたのですか?」
「ショーゴが取り返してくれた」
「くっ…」
アイアンさんはどこまでも俺が憎たらしいらしい。もう仕方ないな。俺は黙っているか。
「ペンダントははじまりの神殿にあったの。闘技場に僕たちがたまたまいたから良かったんだよ?ダリアに君たちがアドバイスしたんでしょう?」
アイアンさんが頭を振る。
「姫が闘技場などと…」
あ、そっちか。アイアンさんはぐぐぐとヒトの形になる。そうすると俺より年下であることがはっきり分かった。喋り方からしてかなり年配のヒトを想像していたから意外だった。体は俺よりでかい。
「フン、人間。チビだな」
「アイアン…」
ルネが呆れてジト目になっている。アイアンさんはそれを華麗にスルーした。
「確かにダリア嬢にアドバイスしたのは我々です。神殿の周りにはモンスターもあまり沸かないですからね。施設を作るなら神殿の周りに!常識です!ダリア嬢はカイエン様から大切なものを預かったと驚いてましたから」
「なんで直接僕に返してくれないのさ?」
確かに。ルネがむううと膨れているのをみて、アイアンさんは不敵に笑った。
「それは全てこの人間のせいなのです!」
ビシィッと指を差される。え?そうなの?
「理由を分かりやすく説明して?」
「この人間は召喚される直前に不思議な力を持っていると判定されました。だからこそ召喚することになったのですが…」
「それで?」
「この世界に来る際、その能力のほとんどを離散させてしまった!つまり、失敗だったということなのです!」
確かに俺はここに来た時、失敗って言われたな。
「ふーん」
「どうですか!姫様!こんな男はやめて、私のおすすめする方と番になられるというのは?」
「僕、子供はちょっと…」
ルネが冷たい!!!アイアンさんが汗だくになっている。
「姫様!何故この男がそんなに良いのですか?なにか弱みを握られてるのでは?」
ルネはにっこり笑った。
「僕、ショーゴが大好きなんだよね!」
がくっとアイアンさんが地面に崩れ落ちた。気持ちいいくらいの展開だったな。
「ルネ、ありがとう」
「ふふ」
神殿は地下に向かって広がっている。ルネが言うにはアイアンさんが管理しているとのことだ。今まで魔王がいておちおち外出も出来なかったと彼はぼやいていた。なにより瘴気がすごかったらしい。あの重苦しい空気は瘴気だったのか。神殿の最深部には祭壇があった。水槽のようなものが置いてある。
「あれがアイアンの本体。御神体だよ」
ルネが教えてくれた。
「どうだ人間!かしずいてみせろ!」
アイアンさんはチョロそうだなと思ったことは言わないことにする。
「調子に乗らないのー!」
ルネに怒られてアイアンさんはまたしょんぼりしていた。ちょっと面白い。
ペンダントをルネが翳すと、御神体も光り出した。
「龍の加護を得るためにはそれぞれの土地の神々との連携が必要ですから」
だから各地に神殿があるのか。この神殿は誰が作ったんだろう?遥か昔のことなのだろうか。本当に不思議だなぁ。
「アイアン、僕たち行くね。お祝いありがとう」
「姫、何卒お気を付けて!人間、姫を守れよ」
「分かった」
ルネがアイアンさんに手を振る。そして俺の手を握り締めてきた。
「ショーゴ、ごめんね。アイアン、頑固な子なの」
「全然気にしてないよ。それだけルネを好きなんだから」
「ショーゴは僕のことどう思う?」
俺はルネを抱きしめた。さっきは出来なかったからな。
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