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会見で、ツネキ製薬上層部はぼったくり行商グループとの繋がりを真っ向から否定した。関わりがあるとしたら下の者だとはっきり言ったのだ。会見の内容は号外で出回った。俺もその号外で情報を知った一人である。ルネがたまたま街へ出ている時に配っていたのだという。そう、俺は今、エンオウさんのお家で、ひたすら修行しているのだった。エンオウさんのお家はイシマチからそんなに離れていなかった。むしろ目と鼻の先だった。だからソウエンさんはあそこで弓の練習をしていたのだと分かった。イシマチにもいつの間にか人が住み着いて、店を出す人も多くなってきている。ルネはそれを見てきたと言っていた。ハクも全速力で走りたいだろうし、明日も行ってくると言っている。俺は毎日暗くなるまで、ひたすら受け身と剣の扱いを学んだ。弓はソウエンさんのお陰で少しはまし、というレベルらしい。
やっぱり戦い方は我流だったから、変な癖がついてしまっているようだ。脇が甘いと何度エンオウさんに竹刀で打たれたか知れない程である。
「イテテ…」
「ショーゴ、ボロボロ」
あちこち痣が出来ている。エンオウさんのお家には立派な温泉があった。熱くて気持ちいいけど、傷に沁みる。エンオウさんには今日も軽々と投げ飛ばされてしまった。悔しい。エンオウさんのすごい所は弓矢の扱いだけでなく、剣術や体術にも特化している所だ。ルネが温泉に浸かりながら、むうう、と膨れている。
「ルネ、心配かけてごめんな」
ルネがハッとなって慌てたように首を横に振る。
「ううん、ショーゴが悪いんじゃないよ」
「エンオウさんのこと怒らないで欲しいんだ」
「それは無理」
あ、やっぱり龍姫様は怒っていらっしゃった。
「エンオウが強いのは知ってるよ。でもショーゴだって…」
むうう、とルネがより頬をふくらませる。
「俺は大丈夫だから。安心して」
「じゃあチューして」
「えぇ…」
まさかここで?今の俺は敢えてルネから離れて座っている。湯気でルネの裸が見えないからだ。同性とはいえ、俺とルネは付き合っているわけで、やっぱりそういうことになりかねない。
キスなんてしたら止まらなくなるんじゃないかと俺は危惧していた。
「はっはっは、龍姫は可愛らしいな!」
豪快に笑いながら入ってきたのはエンオウさんだった。あちこちの筋肉が凄まじい。エンオウさんはざぶりと音を立てて湯船に浸かった。
「あぁ、生き返るわ」
「エンオウ、デリカシーって言葉知ってる?」
ルネの睨みにもエンオウさんは怯まず笑っている。さすが師匠。
「ショーゴ、明日はカイエンの所に行くか」
「え…?ついに?」
ペンダントを返してもらえる?
「まあ今のお前では無理だと思うが…」
いや、無理なんかい!エンオウさんが笑いながら言った。
「龍の加護とやらは薄まっているようだが、ショーゴ、お前と龍姫が一緒にいるといいようだな」
「え?そうなんですか?」
ルネが頷く。
「そうだよね、なんだかんだ魔王も倒したし。もしかしてペンダント要らない?」
「いや、倒してはいないからね?それにペンダントは龍姫の証なんでしょ?」
「そうだった。やっぱりないと駄目だよね。このままじゃ占いだって正式に出来ないしさ」
やれやれとルネ。
ルアナさんは今でも必死に祈って、龍の加護を復活させようとしてくれている。これに龍姫であるルネの祈りが加わったらそんな心強いことはない。最古龍の祈りが凄まじいことは、魔王が現れた経緯からもよく分かるからな。まずはカイエンさんからペンダントを取り返すことだけ考えよう。その日は沢山食べてよく眠った。
✢✢✢
カイエンさんの住むお屋敷は、世界のあちこちにあるらしい。さすがお金持ちは違う。どうやらまじないで屋敷を隠してあるとのことだ。エンオウさんが予め連絡しておいてくれたのか、イシマチ近くにあるお屋敷で彼は待っていてくれた。さすが親戚なだけはある。カイエンさんもまた逞しいヒトだった。エンオウさんと同じ紅い髪。そして彫りの深い顔をしている。
「貴様がショーゴか」
カイエンさんはそう言って俺をじっと見つめた。
「装備は良いものをつけているようだが、それに相応しいかはこれからすぐ分かる」
カイエンさんは今まで、身の回りの雑事をさせてヒトを試していた。今回はどうなんだ?思わず身構えてしまう。カイエンさんは口の端を歪めた。
「ショーゴ、これを見よ」
カイエンさんが持っていたのはどこにでもある金色の鈴だった。彼がそれを揺らしてチリチリと鳴らす。
「ワシからこれを取り上げてみせよ」
普通だったらそんな簡単なこと、と思うだろう。でも始める前から俺には分かっていた。そんなの絶対に無理だって。カイエンさんは最初から本気モードなのだ。
「お前がただの若者ではないことくらい、普段戦わないワシでも分かる。確か、異世界召喚者だったな?」
「はい」
嘘はつけない、ついたとしても意味がないだろう。俺は構えた。カイエンさんも構える。
「来い!!」
俺はカイエンさんに全力で向かっていった。レスリングのように低く構えて彼にぶつかる。でもカイエンさんは鈴を落とすどころか空中に投げている。くそ、上か。ぶつかったことで、カイエンさんの姿勢を崩した筈なのに、関係なさそうだ。チリンと鈴が鳴る。カイエンさんは軽やかに後ろへ跳んで手の中の鈴を俺に見せつけた。
「うむ…いい身のこなしだ」
カイエンさんの表情から、俺は遊ぶのに調度いいと思われたことが分かる。確かエンオウさんの時もそうだった。さすが親戚。言っておくけど俺はおもちゃじゃないぞ。
「な、ショーゴは面白いだろう」
はっはっはとエンオウさんは呑気に笑っている。ルネはむむむ、とエンオウさんを睨みつけていた。
「あぁ、こいつはなんとも興味深い男だな」
カイエンさんが俺に向かって鈴を投げてくる。受け取るとチリンとまた鳴った。
「ワシの娘が闘技場にいる」
はい?闘技場?
「あぁ、ショーゴは知らないのか」
エンオウさんも気が付いたようだ。カイエンさんが不思議そうな顔をする。
「なに?こんな娯楽を若者が知らない?エンオウ、貴様相当扱いたのだな」
カイエンさん、楽しそうだな。初めて笑ってくれた。
「いや、そんなに厳しくはしていない」
「エンオウの嘘つきー!ショーゴにめちゃくちゃ怪我させたでしょう!忘れたのー!」
あ、我等がルネ姫がエンオウさんの肩を拳でぽかぽか叩いている。全然効いてなさそうだけど。
「こら、龍姫よ。落ち着くのだ」
まだぽかぽかやってるな。
「ルネ、落ち着いて」
俺が声を掛けるとルネもやっと大人しくなる。
「ショーゴ!なんで止めるのさ!!」
「俺が修行を頼んだんだから文句を言うなら俺に言って」
ルネがぐ…と言葉に詰まった。
「ショーゴ、なんで自分を痛めつけるの?痛いの平気とか変態なの?ぐすっ」
やばい、ルネが泣き出しちゃった。俺はオロオロすることしか出来ない。とりあえずルネを抱き寄せて頭を撫でた。
「俺だって痛い思いをするのは嫌だよ?でもルネを守りたいから」
「僕のせいなの?」
涙目で真正面から見上げられる。
「違うよ、俺が弱いせいなんだよ。ルネを愛しているから弱い俺じゃ俺を許せないんだ」
「ショーゴは最強なのに」
「リミットは外さないんだ。この力は本当に困った時に使うんだよ。俺は皆と、ルネと、もっと仲良くなりたいからね」
しばらくルネは泣いていたけれど、だんだん落ち着いてきたようだ。俺はそれにホッとする。
「二人は番なのか?」
カイエンさんが驚いたように言う。俺たちは頷いた。なんで俺たちが番だって分かるんだろう?
「はい。そうです。分かるものなんですか?」
「左手を見ろ」
俺が左手を見ると薬指から半透明の糸が伸びている。それはルネの左手の薬指に繋がっていた。運命の赤い糸って訳か。
「番としての絆が深まると現れるようだな」
「最古龍に新しい子が出来ればまた世界も変わるだろう」
やっぱりルネは子供を産むことを期待されているんだ。俺はルネが好きだ。龍姫だからとかじゃない。ルネだから好きなんだ。
「とりあえず闘技場に行け。行って猛者たちとぶつかるんだ。最後は実戦あるのみだ」
「あの、ペンダントを返してください!」
慌てて言ったらカイエンさんは笑った。
「娘が持っている。鈴を渡せ」
どうやら俺たちは、闘技場に行くしかないみたいだな。
✢✢✢
その日の夜、カイエンさんの家で俺は端末の地図を見ていた。隣からルネも覗き込んでいる。だけど、下着姿なのが困る。白い肌が眩しい。
「ルネ、服着てよ」
「だってさ、イシマチ暑いんだもん」
確かにその通りなのだった。最近になって気温が上昇してきているらしい。今までが寒すぎたのかも。ルネがにやりと笑う。
「興奮するー?」
俺は顔を背けるので必死だった。
やっぱり戦い方は我流だったから、変な癖がついてしまっているようだ。脇が甘いと何度エンオウさんに竹刀で打たれたか知れない程である。
「イテテ…」
「ショーゴ、ボロボロ」
あちこち痣が出来ている。エンオウさんのお家には立派な温泉があった。熱くて気持ちいいけど、傷に沁みる。エンオウさんには今日も軽々と投げ飛ばされてしまった。悔しい。エンオウさんのすごい所は弓矢の扱いだけでなく、剣術や体術にも特化している所だ。ルネが温泉に浸かりながら、むうう、と膨れている。
「ルネ、心配かけてごめんな」
ルネがハッとなって慌てたように首を横に振る。
「ううん、ショーゴが悪いんじゃないよ」
「エンオウさんのこと怒らないで欲しいんだ」
「それは無理」
あ、やっぱり龍姫様は怒っていらっしゃった。
「エンオウが強いのは知ってるよ。でもショーゴだって…」
むうう、とルネがより頬をふくらませる。
「俺は大丈夫だから。安心して」
「じゃあチューして」
「えぇ…」
まさかここで?今の俺は敢えてルネから離れて座っている。湯気でルネの裸が見えないからだ。同性とはいえ、俺とルネは付き合っているわけで、やっぱりそういうことになりかねない。
キスなんてしたら止まらなくなるんじゃないかと俺は危惧していた。
「はっはっは、龍姫は可愛らしいな!」
豪快に笑いながら入ってきたのはエンオウさんだった。あちこちの筋肉が凄まじい。エンオウさんはざぶりと音を立てて湯船に浸かった。
「あぁ、生き返るわ」
「エンオウ、デリカシーって言葉知ってる?」
ルネの睨みにもエンオウさんは怯まず笑っている。さすが師匠。
「ショーゴ、明日はカイエンの所に行くか」
「え…?ついに?」
ペンダントを返してもらえる?
「まあ今のお前では無理だと思うが…」
いや、無理なんかい!エンオウさんが笑いながら言った。
「龍の加護とやらは薄まっているようだが、ショーゴ、お前と龍姫が一緒にいるといいようだな」
「え?そうなんですか?」
ルネが頷く。
「そうだよね、なんだかんだ魔王も倒したし。もしかしてペンダント要らない?」
「いや、倒してはいないからね?それにペンダントは龍姫の証なんでしょ?」
「そうだった。やっぱりないと駄目だよね。このままじゃ占いだって正式に出来ないしさ」
やれやれとルネ。
ルアナさんは今でも必死に祈って、龍の加護を復活させようとしてくれている。これに龍姫であるルネの祈りが加わったらそんな心強いことはない。最古龍の祈りが凄まじいことは、魔王が現れた経緯からもよく分かるからな。まずはカイエンさんからペンダントを取り返すことだけ考えよう。その日は沢山食べてよく眠った。
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カイエンさんの住むお屋敷は、世界のあちこちにあるらしい。さすがお金持ちは違う。どうやらまじないで屋敷を隠してあるとのことだ。エンオウさんが予め連絡しておいてくれたのか、イシマチ近くにあるお屋敷で彼は待っていてくれた。さすが親戚なだけはある。カイエンさんもまた逞しいヒトだった。エンオウさんと同じ紅い髪。そして彫りの深い顔をしている。
「貴様がショーゴか」
カイエンさんはそう言って俺をじっと見つめた。
「装備は良いものをつけているようだが、それに相応しいかはこれからすぐ分かる」
カイエンさんは今まで、身の回りの雑事をさせてヒトを試していた。今回はどうなんだ?思わず身構えてしまう。カイエンさんは口の端を歪めた。
「ショーゴ、これを見よ」
カイエンさんが持っていたのはどこにでもある金色の鈴だった。彼がそれを揺らしてチリチリと鳴らす。
「ワシからこれを取り上げてみせよ」
普通だったらそんな簡単なこと、と思うだろう。でも始める前から俺には分かっていた。そんなの絶対に無理だって。カイエンさんは最初から本気モードなのだ。
「お前がただの若者ではないことくらい、普段戦わないワシでも分かる。確か、異世界召喚者だったな?」
「はい」
嘘はつけない、ついたとしても意味がないだろう。俺は構えた。カイエンさんも構える。
「来い!!」
俺はカイエンさんに全力で向かっていった。レスリングのように低く構えて彼にぶつかる。でもカイエンさんは鈴を落とすどころか空中に投げている。くそ、上か。ぶつかったことで、カイエンさんの姿勢を崩した筈なのに、関係なさそうだ。チリンと鈴が鳴る。カイエンさんは軽やかに後ろへ跳んで手の中の鈴を俺に見せつけた。
「うむ…いい身のこなしだ」
カイエンさんの表情から、俺は遊ぶのに調度いいと思われたことが分かる。確かエンオウさんの時もそうだった。さすが親戚。言っておくけど俺はおもちゃじゃないぞ。
「な、ショーゴは面白いだろう」
はっはっはとエンオウさんは呑気に笑っている。ルネはむむむ、とエンオウさんを睨みつけていた。
「あぁ、こいつはなんとも興味深い男だな」
カイエンさんが俺に向かって鈴を投げてくる。受け取るとチリンとまた鳴った。
「ワシの娘が闘技場にいる」
はい?闘技場?
「あぁ、ショーゴは知らないのか」
エンオウさんも気が付いたようだ。カイエンさんが不思議そうな顔をする。
「なに?こんな娯楽を若者が知らない?エンオウ、貴様相当扱いたのだな」
カイエンさん、楽しそうだな。初めて笑ってくれた。
「いや、そんなに厳しくはしていない」
「エンオウの嘘つきー!ショーゴにめちゃくちゃ怪我させたでしょう!忘れたのー!」
あ、我等がルネ姫がエンオウさんの肩を拳でぽかぽか叩いている。全然効いてなさそうだけど。
「こら、龍姫よ。落ち着くのだ」
まだぽかぽかやってるな。
「ルネ、落ち着いて」
俺が声を掛けるとルネもやっと大人しくなる。
「ショーゴ!なんで止めるのさ!!」
「俺が修行を頼んだんだから文句を言うなら俺に言って」
ルネがぐ…と言葉に詰まった。
「ショーゴ、なんで自分を痛めつけるの?痛いの平気とか変態なの?ぐすっ」
やばい、ルネが泣き出しちゃった。俺はオロオロすることしか出来ない。とりあえずルネを抱き寄せて頭を撫でた。
「俺だって痛い思いをするのは嫌だよ?でもルネを守りたいから」
「僕のせいなの?」
涙目で真正面から見上げられる。
「違うよ、俺が弱いせいなんだよ。ルネを愛しているから弱い俺じゃ俺を許せないんだ」
「ショーゴは最強なのに」
「リミットは外さないんだ。この力は本当に困った時に使うんだよ。俺は皆と、ルネと、もっと仲良くなりたいからね」
しばらくルネは泣いていたけれど、だんだん落ち着いてきたようだ。俺はそれにホッとする。
「二人は番なのか?」
カイエンさんが驚いたように言う。俺たちは頷いた。なんで俺たちが番だって分かるんだろう?
「はい。そうです。分かるものなんですか?」
「左手を見ろ」
俺が左手を見ると薬指から半透明の糸が伸びている。それはルネの左手の薬指に繋がっていた。運命の赤い糸って訳か。
「番としての絆が深まると現れるようだな」
「最古龍に新しい子が出来ればまた世界も変わるだろう」
やっぱりルネは子供を産むことを期待されているんだ。俺はルネが好きだ。龍姫だからとかじゃない。ルネだから好きなんだ。
「とりあえず闘技場に行け。行って猛者たちとぶつかるんだ。最後は実戦あるのみだ」
「あの、ペンダントを返してください!」
慌てて言ったらカイエンさんは笑った。
「娘が持っている。鈴を渡せ」
どうやら俺たちは、闘技場に行くしかないみたいだな。
✢✢✢
その日の夜、カイエンさんの家で俺は端末の地図を見ていた。隣からルネも覗き込んでいる。だけど、下着姿なのが困る。白い肌が眩しい。
「ルネ、服着てよ」
「だってさ、イシマチ暑いんだもん」
確かにその通りなのだった。最近になって気温が上昇してきているらしい。今までが寒すぎたのかも。ルネがにやりと笑う。
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