11 / 68
11
しおりを挟む
それから俺たちは魔王城に向かって進んだ。ルネがいるお陰か、モンスターは近付いてこない。そんなこんなですでに一週間が経過している。魔王城到着までいよいよ数日に迫っていた。
「あれはなんだ?」
「村がある…!」
レジスタンスのヒトたちもどんどん俺たちの仲間に加わる。みんな同じことを思っている。【魔王を倒す】と。そんな時、小さな村を見つけた。当然、地図上にはない。それでも俺たちはかなり消耗している。それに喜ばないはずがない。村で必要な物を揃えようという者もいた。
「ショーゴ、どう思う?」
ピンフィーネさんに低く聞かれる。俺は考えた。
そして、これしかないと結論をくだす。
「俺だけで村の偵察に行ってきます」
「僕も行くよ!」
俺は、ルネの頭を撫でた。
「大丈夫だよ、ルネ。必ず戻ってくるから」
ハクが頭を擦り付けてきたので二人を抱き締めた。俺の大好きな仲間たちだ。
「ショーゴ、これを」
ピンフィーネさんが渡してくれたのは特上の回復薬だった。
「何かあった時のためだ、持っていきなさい」
「ありがとうございます」
俺は村に近付いた。すごく静かだ。人なんているのか?村を見回しながら歩く。あ、と思った瞬間、棒切れで殴りかかられていた。慌てて盾で防ぐ。
「ウウウ」
いつの間にか手に武器を持った人たちに囲まれていた。ここでやられるわけにはいかない。俺はオーラを解放していた。村人たちが一瞬で黒い煙に変わっていく。この人たち魔王が作り出した人たちだったのか!
襲い掛かってきた村人が次々に黒い煙に変わっていく。最後の一人が消えた。
「うむ…やるようだな」
「?!」
建物の陰からひげを蓄えたおじさんが出てくる。この独特な気。もしかして!
「あの、ソウエンさんのお師匠様ですか?」
「あぁ、いかにも。まさか作られた村人を一瞬で滅するとはこれまた愉快」
はっはっは、とお師匠様は大きな声で笑った。
「その様子だと、ソウエンに弓の初歩くらいは学んだようだな」
「はい!教えて頂きました!」
「お前、名は?吾輩はエンオウ。弓の使い手の一人である」
「俺は翔吾です。あのエンオウ様は何故ここに?」
「エンオウでよいわ。吾輩はここから魔王の様子を窺っていた。魔王の作り出した村人はオーラで相手を見定める。吾輩はそれを消していたからな。見付からずに済んだ」
そうだったのか…。俺は何も考えずに村に入ってしまったからな。そういうことも考えて動かなきゃいけない。俺は内心しょんぼりしていた。
エンオウさんがそんな様子の俺を見て笑う。
「どうした、ショーゴ。お前は魔王の手下を滅したのだぞ。なかなか出来ることではないわ」
「俺は自分の力で強くなりたいんです」
エンオウさんがふむ、と頷く。それは面白いものを見つけたという興味深そうな表情だった。
「ならば魔王を倒した暁には修行をつけてやろう。いつなにが起きるか分からないからな」
「本当ですか?」
「男に二言はない。だがまずは…」
エンオウさんが遠目に見える魔王城を見つめた。そうだ、まだ倒さなきゃいけない相手がいる。
「ショーゴよ、この村は何故ここにあると思う?」
「え?」
俺は考えた。
「えーと、村に入ってきたヒトを殺すため…でしょうか?」
エンオウさんが頷く。
「もちろんだ。だがもう一つ狙いがある。魔王はこの世界を自分の力で一新しようとしている」
俺は驚いてしまった。世界を一新だって?征服より質が悪いじゃないか。
「魔王はまるで、無邪気な子供のようだ。だから自分のために人間やモンスターを作り、遊びと称してこの世界の者を虐殺している。まあこれは推測だがな」
エンオウさんの言葉に俺は怒りを隠せなかった。そんなこと許せない。魔王は絶対に倒さなければ。
「エンオウさん、俺と来てくれませんか?みんなが村のそばで待っているんです」
「あぁ、もちろんだ。だがその前に」
俺たちがみんなの元に戻ると、ルネに抱き着かれた。
「ショーゴ!よかった!!」
「ショーゴ、龍姫様を止めるのはなかなかに骨が折れたぞ」
「すみません、団長」
ハクも鼻を鳴らしている。彼女も一生懸命ルネを止めてくれたらしいな。
「ピンフィーネ!僕はそんなワガママ言ってないよ!!」
「何を言うのですか、散々ショーゴが迷子になっているかもと辺りをフラフラされて」
「ルネ、団長に謝って」
「はぁい、ごめんなさーい」
「はっはっは、全く愉快だな、この一団は。して、ソウエンは居るのか?」
「ここに」
ソウエンさんが音もなく現れたのには驚いた。
エンオウさんも当然のように頷く。
「あなたがエンオウ様?」
ピンフィーネさんが進み出て自己紹介をした。
「私は騎士団の長、ピンフィーネと申します。あなたの武勇、風の便りで聞いておりました」
「団長よ、よくこれだけの騎士をその細腕で纏め上げたな」
「は」
二人共、桁外れに強いもんな。お互いの力量を認めあったんだろう。がっちり握手をしている。対魔王軍団は今ここに集結したんだ。騎士さんやレジスタンスのモンスターのみんなが歓声を上げている。
「吾輩とショーゴからは僅かながら手土産がある」
そう言ってエンオウさんがどこからか食料を取り出した。そう、あの村にはかなりの量の食料があったのだ。エンオウさんが言うには、魔王によって作られた村人は狩りこそすれど、食事を摂る気配がなかったそうだ。もったいない。
ということで、RPGよろしく根こそぎもらってきたのである。
魔王城を陥落させるためには、力が要る。力を付けるにはやはり食事だ。俺たちはそこから更に進んだ先にある川のほとりにテントを張った。随分近くに魔王城が見えるようになったな。向こうには見張りすら立っていない。俺たちは、今日の深夜に城に攻め入ることになったのである。
✢✢✢
「ペンダント…か」
食事の最中、エンオウさんにヴァンから聞いた話をした。最古龍の大事なペンダントなのだ。情報があれば欲しい。
「うーむ…」
エンオウさんが唸っているな。苦笑を噛み殺しているような表情だ。
「あの、情報が一つでも欲しくて…」
「うーむ…」
エンオウさんが唸り声しかあげなくなってしまったぞ。
「心当たりはあるがな。だが俄かに信じられん。奴はコロニーに移ったと聞いたがな」
「あのその方の名前は?」
「カイエン。吾輩の従兄弟である」
エンオウさんの親戚?
「カイエンは強い。生死を問わない戦いならお前に分があるが、それは本意じゃあるまい?」
「もちろんです」
人の命を奪うなんて出来ない。
「龍姫はすぐペンダントを返して欲しいと?」
俺は隣でウトウトしているルネの頭を撫でた。それはどうなんだろう。あまり慌てている素振りは見せないから分からない。ルネはどうしたいのかな。黙ってしまった俺にエンオウさんは笑った。
「まあいい。今夜より皆で戦うのだからな」
「はい。絶対に勝ちましょう」
エンオウさんが頷く。戦いまでもうすぐだ。
「あれはなんだ?」
「村がある…!」
レジスタンスのヒトたちもどんどん俺たちの仲間に加わる。みんな同じことを思っている。【魔王を倒す】と。そんな時、小さな村を見つけた。当然、地図上にはない。それでも俺たちはかなり消耗している。それに喜ばないはずがない。村で必要な物を揃えようという者もいた。
「ショーゴ、どう思う?」
ピンフィーネさんに低く聞かれる。俺は考えた。
そして、これしかないと結論をくだす。
「俺だけで村の偵察に行ってきます」
「僕も行くよ!」
俺は、ルネの頭を撫でた。
「大丈夫だよ、ルネ。必ず戻ってくるから」
ハクが頭を擦り付けてきたので二人を抱き締めた。俺の大好きな仲間たちだ。
「ショーゴ、これを」
ピンフィーネさんが渡してくれたのは特上の回復薬だった。
「何かあった時のためだ、持っていきなさい」
「ありがとうございます」
俺は村に近付いた。すごく静かだ。人なんているのか?村を見回しながら歩く。あ、と思った瞬間、棒切れで殴りかかられていた。慌てて盾で防ぐ。
「ウウウ」
いつの間にか手に武器を持った人たちに囲まれていた。ここでやられるわけにはいかない。俺はオーラを解放していた。村人たちが一瞬で黒い煙に変わっていく。この人たち魔王が作り出した人たちだったのか!
襲い掛かってきた村人が次々に黒い煙に変わっていく。最後の一人が消えた。
「うむ…やるようだな」
「?!」
建物の陰からひげを蓄えたおじさんが出てくる。この独特な気。もしかして!
「あの、ソウエンさんのお師匠様ですか?」
「あぁ、いかにも。まさか作られた村人を一瞬で滅するとはこれまた愉快」
はっはっは、とお師匠様は大きな声で笑った。
「その様子だと、ソウエンに弓の初歩くらいは学んだようだな」
「はい!教えて頂きました!」
「お前、名は?吾輩はエンオウ。弓の使い手の一人である」
「俺は翔吾です。あのエンオウ様は何故ここに?」
「エンオウでよいわ。吾輩はここから魔王の様子を窺っていた。魔王の作り出した村人はオーラで相手を見定める。吾輩はそれを消していたからな。見付からずに済んだ」
そうだったのか…。俺は何も考えずに村に入ってしまったからな。そういうことも考えて動かなきゃいけない。俺は内心しょんぼりしていた。
エンオウさんがそんな様子の俺を見て笑う。
「どうした、ショーゴ。お前は魔王の手下を滅したのだぞ。なかなか出来ることではないわ」
「俺は自分の力で強くなりたいんです」
エンオウさんがふむ、と頷く。それは面白いものを見つけたという興味深そうな表情だった。
「ならば魔王を倒した暁には修行をつけてやろう。いつなにが起きるか分からないからな」
「本当ですか?」
「男に二言はない。だがまずは…」
エンオウさんが遠目に見える魔王城を見つめた。そうだ、まだ倒さなきゃいけない相手がいる。
「ショーゴよ、この村は何故ここにあると思う?」
「え?」
俺は考えた。
「えーと、村に入ってきたヒトを殺すため…でしょうか?」
エンオウさんが頷く。
「もちろんだ。だがもう一つ狙いがある。魔王はこの世界を自分の力で一新しようとしている」
俺は驚いてしまった。世界を一新だって?征服より質が悪いじゃないか。
「魔王はまるで、無邪気な子供のようだ。だから自分のために人間やモンスターを作り、遊びと称してこの世界の者を虐殺している。まあこれは推測だがな」
エンオウさんの言葉に俺は怒りを隠せなかった。そんなこと許せない。魔王は絶対に倒さなければ。
「エンオウさん、俺と来てくれませんか?みんなが村のそばで待っているんです」
「あぁ、もちろんだ。だがその前に」
俺たちがみんなの元に戻ると、ルネに抱き着かれた。
「ショーゴ!よかった!!」
「ショーゴ、龍姫様を止めるのはなかなかに骨が折れたぞ」
「すみません、団長」
ハクも鼻を鳴らしている。彼女も一生懸命ルネを止めてくれたらしいな。
「ピンフィーネ!僕はそんなワガママ言ってないよ!!」
「何を言うのですか、散々ショーゴが迷子になっているかもと辺りをフラフラされて」
「ルネ、団長に謝って」
「はぁい、ごめんなさーい」
「はっはっは、全く愉快だな、この一団は。して、ソウエンは居るのか?」
「ここに」
ソウエンさんが音もなく現れたのには驚いた。
エンオウさんも当然のように頷く。
「あなたがエンオウ様?」
ピンフィーネさんが進み出て自己紹介をした。
「私は騎士団の長、ピンフィーネと申します。あなたの武勇、風の便りで聞いておりました」
「団長よ、よくこれだけの騎士をその細腕で纏め上げたな」
「は」
二人共、桁外れに強いもんな。お互いの力量を認めあったんだろう。がっちり握手をしている。対魔王軍団は今ここに集結したんだ。騎士さんやレジスタンスのモンスターのみんなが歓声を上げている。
「吾輩とショーゴからは僅かながら手土産がある」
そう言ってエンオウさんがどこからか食料を取り出した。そう、あの村にはかなりの量の食料があったのだ。エンオウさんが言うには、魔王によって作られた村人は狩りこそすれど、食事を摂る気配がなかったそうだ。もったいない。
ということで、RPGよろしく根こそぎもらってきたのである。
魔王城を陥落させるためには、力が要る。力を付けるにはやはり食事だ。俺たちはそこから更に進んだ先にある川のほとりにテントを張った。随分近くに魔王城が見えるようになったな。向こうには見張りすら立っていない。俺たちは、今日の深夜に城に攻め入ることになったのである。
✢✢✢
「ペンダント…か」
食事の最中、エンオウさんにヴァンから聞いた話をした。最古龍の大事なペンダントなのだ。情報があれば欲しい。
「うーむ…」
エンオウさんが唸っているな。苦笑を噛み殺しているような表情だ。
「あの、情報が一つでも欲しくて…」
「うーむ…」
エンオウさんが唸り声しかあげなくなってしまったぞ。
「心当たりはあるがな。だが俄かに信じられん。奴はコロニーに移ったと聞いたがな」
「あのその方の名前は?」
「カイエン。吾輩の従兄弟である」
エンオウさんの親戚?
「カイエンは強い。生死を問わない戦いならお前に分があるが、それは本意じゃあるまい?」
「もちろんです」
人の命を奪うなんて出来ない。
「龍姫はすぐペンダントを返して欲しいと?」
俺は隣でウトウトしているルネの頭を撫でた。それはどうなんだろう。あまり慌てている素振りは見せないから分からない。ルネはどうしたいのかな。黙ってしまった俺にエンオウさんは笑った。
「まあいい。今夜より皆で戦うのだからな」
「はい。絶対に勝ちましょう」
エンオウさんが頷く。戦いまでもうすぐだ。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
ポメラニアンになった僕は初めて愛を知る【完結】
君影 ルナ
BL
動物大好き包容力カンスト攻め
×
愛を知らない薄幸系ポメ受け
が、お互いに癒され幸せになっていくほのぼのストーリー
────────
※物語の構成上、受けの過去が苦しいものになっております。
※この話をざっくり言うなら、攻めによる受けよしよし話。
※攻めは親バカ炸裂するレベルで動物(後の受け)好き。
※受けは「癒しとは何だ?」と首を傾げるレベルで愛や幸せに疎い。
冤罪で投獄された異世界で、脱獄からスローライフを手に入れろ!
風早 るう
BL
ある日突然異世界へ転移した25歳の青年学人(マナト)は、無実の罪で投獄されてしまう。
物騒な囚人達に囲まれた監獄生活は、平和な日本でサラリーマンをしていたマナトにとって当然過酷だった。
異世界転移したとはいえ、何の魔力もなく、標準的な日本人男性の体格しかないマナトは、囚人達から揶揄われ、性的な嫌がらせまで受ける始末。
失意のどん底に落ちた時、新しい囚人がやって来る。
その飛び抜けて綺麗な顔をした青年、グレイを見た他の囚人達は色めき立ち、彼をモノにしようとちょっかいをかけにいくが、彼はとんでもなく強かった。
とある罪で投獄されたが、仲間思いで弱い者を守ろうとするグレイに助けられ、マナトは急速に彼に惹かれていく。
しかし監獄の外では魔王が復活してしまい、マナトに隠された神秘の力が必要に…。
脱獄から魔王討伐し、異世界でスローライフを目指すお話です。
*異世界もの初挑戦で、かなりのご都合展開です。
*性描写はライトです。
【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
おだししょうゆ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています
婚約破棄されたショックで前世の記憶&猫集めの能力をゲットしたモブ顔の僕!
ミクリ21 (新)
BL
婚約者シルベスター・モンローに婚約破棄されたら、そのショックで前世の記憶を思い出したモブ顔の主人公エレン・ニャンゴローの話。
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
彼の至宝
まめ
BL
十五歳の誕生日を迎えた主人公が、突如として思い出した前世の記憶を、本当にこれって前世なの、どうなのとあれこれ悩みながら、自分の中で色々と折り合いをつけ、それぞれの幸せを見つける話。
チート魔王はつまらない。
碧月 晶
BL
お人好し真面目勇者×やる気皆無のチート魔王
───────────
~あらすじ~
優秀過ぎて毎日をつまらなく生きてきた雨(アメ)は卒業を目前に控えた高校三年の冬、突然異世界に召喚された。
その世界は勇者、魔王、魔法、魔族に魔物やモンスターが普通に存在する異世界ファンタジーRPGっぽい要素が盛り沢山な世界だった。
そんな世界にやって来たアメは、実は自分は数十年前勇者に敗れた先代魔王の息子だと聞かされる。
しかし取りあえず魔王になってみたものの、アメのつまらない日常は変わらなかった。
そんな日々を送っていたある日、やって来た勇者がアメに言った言葉とは──?
───────────
何だかんだで様々な事件(クエスト)をチートな魔王の力で(ちょいちょい腹黒もはさみながら)勇者と攻略していくお話(*´▽`*)
最終的にいちゃいちゃゴールデンコンビ?いやカップルにしたいなと思ってます( ´艸`)
※BLove様でも掲載中の作品です。
※感想、質問大歓迎です!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる