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オォオ…という低く響き渡るどよめきに俺は目を覚ました。周りに何かがいる。
「ショーゴ」
ルネが震えている。ただ事でないのは間違いない。テントの外にはハクがいる。一人にはしておけない。俺はテントから這い出た。ルネが続く。周りにいたのは巨大な青鬼と赤鬼だった。どちらも白い長髪を垂らしている。そばには子鬼たちが控えていた。昨日倒したモンスターたちによく似ているな。でも雰囲気が全然違う。昨日のモンスターより知性があるような。ハクが俺に顔を擦り付けてきた。怖かったんだろう。
「お主がショーゴ殿か?」
頭の中に声が響いてくる。
「あぁ、そうだ。なんの用だ?」
「申し訳なかった」
え、なんで謝られてるんだ?俺がきょとん、としていると彼らが言う。
「昨日死んだ賊共は本来であれば我らが仕留めるはずだった。奴らは我らの宝も盗んだのでな。だが魔王軍のモンスターが先に賊を殺したのだ。お主も見ただろう?黒き煙を」
「あいつらが魔王軍のモンスター?」
「うむ。奴らは我らの姿を模倣できるようだ。その他の黒き煙からなるモンスターも同様、魔王の力で顕現している。だが、龍姫を連れてるお主には流石に奴らも近付かない様子。他の人間にはしつこいほどに執着するが…」
ルネが居たから今までモンスターに襲われなかったのか。龍姫っていうのはすごいんだな。
「我々はモンスターだが、知性がある。他の理解あるモンスターや人間たちと共に魔王軍に対するレジスタンスを立ち上げた」
レジスタンスだって?
「ショーゴ殿、お主は龍姫に認められた唯一の人間。我々はあなたにつき従おう」
なんか話が凄まじい方に進んでいる気がするんですが。俺は困って笑った。
「従うとかやめない?友達でいいじゃん」
「なんと寛大な…」
ここに来てから、やたら心が広いって言われるけどそんなことないと俺は思う。
「龍姫よ、怖がらせてすまなんだ」
「ううん、僕も怖がってごめんね」
ハクも気にするなというように嘶いた。
「お主たちに会えてよかった。では、さらば」
青鬼たちが瞬時にいなくなる。昨日のモンスターたちは魔王軍が変化した姿だったのか。戦った時はあっさり倒せたけど、やつらだってどんどん強くなるはずだ。気を抜くことはできない。俺たちは簡単な朝飯を食べて出発した。今日からは積極的に木の実なんかを採りながら進もう。まだまだ道程は長いからな。
✢✢✢
「あ、見て、ショーゴ!街があるよ!!」
「本当だ」
しばらく歩くとこんな場所に出た。崩れかけた石造りの街にはあちこちに緑が茂っている。せめて天気が良ければまだいいのに。今日も空はどんよりしている。街の奥に入っても誰かがいる気配はなかった。建物にもあちこちヒビが入っているから相当古いんだろう。この街も前までは賑やかだったんだろうな。
「あ!」
ルネが声を上げて何かを拾い上げる。
「見て!矢だよ!」
俺はルネから矢を受け取って眺めた。なんか不思議な矢だな。言葉じゃ上手く言えないけれど、独特な気みたいなものを感じる。
「ごめんね、それ返してもらえる?」
声のした方を見ると綺麗な人が立っていた。多分男性だ。長い紺色の髪の毛を後ろで束ねている。
「あ、ごめんなさい。僕が拾っちゃったから」
「すみませんでした」
ルネと謝りながらお兄さんに矢を返す。
「君、龍姫様と旅をしている子だね?」
「はい。翔吾といいます」
「レジスタンスが随分盛り上がっていたよ。みんな中央に向かってる。僕もその仲間なんだ」
そうそう、とお兄さんは笑った。
「僕の名前はソウエン。弓使いのソウエンさ」
彼が右手を差し出してきたので俺も彼の手を握り返した。
「よろしくお願いします」
「君も弓を使うの?」
「あ…まだ全然…」
戦い始めたのもまだ最近だしなぁ。
「それなら練習する?」
ソウエンさんはこの街に来ては弓の練習をしているらしい。彼に付いて行くと、石造りの橋の向こう側に的が置かれていた。その的には数えられないほど傷がある。ソウエンさんは本当に熱心に練習をしていることが分かる。
「あれを狙える?」
動かない的なら、弓道に通じる物がある。俺は弓の弦を引き絞った。ピュンと矢が弾けるように飛び出す。タッと矢が的に刺さった。当たった。
「うん、わかっていたけど、ショーゴは経験者みたいだね。これなら僕も教え甲斐がある」
どうやら密かに腕を試されていたらしい。ちょっと冷や汗をかいた。綺麗な顔をしているのに容赦がない。いや、綺麗な花ほど棘があると言うし。ソウエンさんは女性じゃないけど、華やかだ。それからしばらくソウエンさんと矢を撃つ練習をした。ソウエンさんは教えるのが上手で、動いている鳥にも矢を当てられるようになった。
「弓が使えると、狩りがぐんと楽になるから旅に便利だよ」
ニコニコしながらソウエンさんが言う。俺は彼に礼を言った。ソウエンさんがなんでもないよと首を横に振り、それよりも、と身を乗り出してきた。
「ねえ、ショーゴ。君は中央を目指しているんだよね?」
「はい」
「それなら道中にいる僕の師匠に会うといいよ。多分会えるから」
会えば分かるからとソウエンさんは手を振って行ってしまった。さて、俺たちも先を急がなきゃな。端末が鳴り響く。この音、設定できないのかな?相手はもちろん、ピンフィーネさんだ。
「ショーゴ、イシマチに着いたのか」
どうやらここの地名らしいな。
「これからもう少し先に進みます」
俺はピンフィーネさんにレジスタンスのことを話した。彼女も事情は知っていたようで頷いている。
「聞いた限りでは俄かに信じられなかったが本当にレジスタンスがいるとはな。我々も近いうちに出撃が決まった。勇者が召喚されたそうだよ」
「ええ?!」
ついに勇者が召喚?ってことは魔王を倒せるってことか?
「ただ…な」
ピンフィーネさんががなにか言いにくそうにしている。どうしたんだろう?
「とにかくそなたたちはこのまま進め。我々はそなたらに追いつけるよう尽力する」
「了解しました」
通信が切れた。ルネがハクと何か話している。
「ね、ショーゴ。今、ハクと話していたんだけど最古龍もレジスタンスの仲間になればいいのにねって。姉さんに聞いてみようかな?」
あの巨大な龍が仲間に?絵面としてはめちゃくちゃ迫力があるな。ルネはまたハクと話をしに行ってしまった。
「ルネシア…何を勝手な」
あれ?端末が急に喋りだしましたけど?
「あのー、もしかして、ルネのお姉さんですか?」
俺は恐る恐る声を掛けた。
「ショーゴ…さんですか。自己紹介が遅れました。私はルネシアの姉であり最古龍里長のルアナです。我々最古龍は年々数が減っています。種の存命を図るため、ルネシアには種を宿してもらう必要があるのです」
待って…とは言えなかった。
「ルネシアは最古龍最期の龍姫と言われています。あの子には優秀な種、つまりあなたの力が必要なのです」
「お…俺ですか?でも勇者が来たって」
ルアナさんはしばらく黙った。どうしたんだろう。
「ショーゴさん、あなたに最良の選択をしてもらえるように私たちは動きます」
「姉さん!ショーゴに余計なことを言わないでよ!」
ルアナさんはさっさと逃亡したようだ。素早いな。ルネは腕を組んでプンプン怒っている。ハクが気遣わしげに何度も俺を見つめて来た。
「ルネ、こっち見て」
「?」
ルネが口をポカンと開けてこちらを見たから俺は飴玉を投げ入れてやった。
「ふわ、甘い」
ギルドのカウンターにご自由にどうぞって書かれていたからそっと一粒もらってきたのだ。
「ショーゴ、ありがとう」
ぎゅーとルネに抱き着かれる。
さ、俺たちも先を急ごう。
「ショーゴ」
ルネが震えている。ただ事でないのは間違いない。テントの外にはハクがいる。一人にはしておけない。俺はテントから這い出た。ルネが続く。周りにいたのは巨大な青鬼と赤鬼だった。どちらも白い長髪を垂らしている。そばには子鬼たちが控えていた。昨日倒したモンスターたちによく似ているな。でも雰囲気が全然違う。昨日のモンスターより知性があるような。ハクが俺に顔を擦り付けてきた。怖かったんだろう。
「お主がショーゴ殿か?」
頭の中に声が響いてくる。
「あぁ、そうだ。なんの用だ?」
「申し訳なかった」
え、なんで謝られてるんだ?俺がきょとん、としていると彼らが言う。
「昨日死んだ賊共は本来であれば我らが仕留めるはずだった。奴らは我らの宝も盗んだのでな。だが魔王軍のモンスターが先に賊を殺したのだ。お主も見ただろう?黒き煙を」
「あいつらが魔王軍のモンスター?」
「うむ。奴らは我らの姿を模倣できるようだ。その他の黒き煙からなるモンスターも同様、魔王の力で顕現している。だが、龍姫を連れてるお主には流石に奴らも近付かない様子。他の人間にはしつこいほどに執着するが…」
ルネが居たから今までモンスターに襲われなかったのか。龍姫っていうのはすごいんだな。
「我々はモンスターだが、知性がある。他の理解あるモンスターや人間たちと共に魔王軍に対するレジスタンスを立ち上げた」
レジスタンスだって?
「ショーゴ殿、お主は龍姫に認められた唯一の人間。我々はあなたにつき従おう」
なんか話が凄まじい方に進んでいる気がするんですが。俺は困って笑った。
「従うとかやめない?友達でいいじゃん」
「なんと寛大な…」
ここに来てから、やたら心が広いって言われるけどそんなことないと俺は思う。
「龍姫よ、怖がらせてすまなんだ」
「ううん、僕も怖がってごめんね」
ハクも気にするなというように嘶いた。
「お主たちに会えてよかった。では、さらば」
青鬼たちが瞬時にいなくなる。昨日のモンスターたちは魔王軍が変化した姿だったのか。戦った時はあっさり倒せたけど、やつらだってどんどん強くなるはずだ。気を抜くことはできない。俺たちは簡単な朝飯を食べて出発した。今日からは積極的に木の実なんかを採りながら進もう。まだまだ道程は長いからな。
✢✢✢
「あ、見て、ショーゴ!街があるよ!!」
「本当だ」
しばらく歩くとこんな場所に出た。崩れかけた石造りの街にはあちこちに緑が茂っている。せめて天気が良ければまだいいのに。今日も空はどんよりしている。街の奥に入っても誰かがいる気配はなかった。建物にもあちこちヒビが入っているから相当古いんだろう。この街も前までは賑やかだったんだろうな。
「あ!」
ルネが声を上げて何かを拾い上げる。
「見て!矢だよ!」
俺はルネから矢を受け取って眺めた。なんか不思議な矢だな。言葉じゃ上手く言えないけれど、独特な気みたいなものを感じる。
「ごめんね、それ返してもらえる?」
声のした方を見ると綺麗な人が立っていた。多分男性だ。長い紺色の髪の毛を後ろで束ねている。
「あ、ごめんなさい。僕が拾っちゃったから」
「すみませんでした」
ルネと謝りながらお兄さんに矢を返す。
「君、龍姫様と旅をしている子だね?」
「はい。翔吾といいます」
「レジスタンスが随分盛り上がっていたよ。みんな中央に向かってる。僕もその仲間なんだ」
そうそう、とお兄さんは笑った。
「僕の名前はソウエン。弓使いのソウエンさ」
彼が右手を差し出してきたので俺も彼の手を握り返した。
「よろしくお願いします」
「君も弓を使うの?」
「あ…まだ全然…」
戦い始めたのもまだ最近だしなぁ。
「それなら練習する?」
ソウエンさんはこの街に来ては弓の練習をしているらしい。彼に付いて行くと、石造りの橋の向こう側に的が置かれていた。その的には数えられないほど傷がある。ソウエンさんは本当に熱心に練習をしていることが分かる。
「あれを狙える?」
動かない的なら、弓道に通じる物がある。俺は弓の弦を引き絞った。ピュンと矢が弾けるように飛び出す。タッと矢が的に刺さった。当たった。
「うん、わかっていたけど、ショーゴは経験者みたいだね。これなら僕も教え甲斐がある」
どうやら密かに腕を試されていたらしい。ちょっと冷や汗をかいた。綺麗な顔をしているのに容赦がない。いや、綺麗な花ほど棘があると言うし。ソウエンさんは女性じゃないけど、華やかだ。それからしばらくソウエンさんと矢を撃つ練習をした。ソウエンさんは教えるのが上手で、動いている鳥にも矢を当てられるようになった。
「弓が使えると、狩りがぐんと楽になるから旅に便利だよ」
ニコニコしながらソウエンさんが言う。俺は彼に礼を言った。ソウエンさんがなんでもないよと首を横に振り、それよりも、と身を乗り出してきた。
「ねえ、ショーゴ。君は中央を目指しているんだよね?」
「はい」
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会えば分かるからとソウエンさんは手を振って行ってしまった。さて、俺たちも先を急がなきゃな。端末が鳴り響く。この音、設定できないのかな?相手はもちろん、ピンフィーネさんだ。
「ショーゴ、イシマチに着いたのか」
どうやらここの地名らしいな。
「これからもう少し先に進みます」
俺はピンフィーネさんにレジスタンスのことを話した。彼女も事情は知っていたようで頷いている。
「聞いた限りでは俄かに信じられなかったが本当にレジスタンスがいるとはな。我々も近いうちに出撃が決まった。勇者が召喚されたそうだよ」
「ええ?!」
ついに勇者が召喚?ってことは魔王を倒せるってことか?
「ただ…な」
ピンフィーネさんががなにか言いにくそうにしている。どうしたんだろう?
「とにかくそなたたちはこのまま進め。我々はそなたらに追いつけるよう尽力する」
「了解しました」
通信が切れた。ルネがハクと何か話している。
「ね、ショーゴ。今、ハクと話していたんだけど最古龍もレジスタンスの仲間になればいいのにねって。姉さんに聞いてみようかな?」
あの巨大な龍が仲間に?絵面としてはめちゃくちゃ迫力があるな。ルネはまたハクと話をしに行ってしまった。
「ルネシア…何を勝手な」
あれ?端末が急に喋りだしましたけど?
「あのー、もしかして、ルネのお姉さんですか?」
俺は恐る恐る声を掛けた。
「ショーゴ…さんですか。自己紹介が遅れました。私はルネシアの姉であり最古龍里長のルアナです。我々最古龍は年々数が減っています。種の存命を図るため、ルネシアには種を宿してもらう必要があるのです」
待って…とは言えなかった。
「ルネシアは最古龍最期の龍姫と言われています。あの子には優秀な種、つまりあなたの力が必要なのです」
「お…俺ですか?でも勇者が来たって」
ルアナさんはしばらく黙った。どうしたんだろう。
「ショーゴさん、あなたに最良の選択をしてもらえるように私たちは動きます」
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ルアナさんはさっさと逃亡したようだ。素早いな。ルネは腕を組んでプンプン怒っている。ハクが気遣わしげに何度も俺を見つめて来た。
「ルネ、こっち見て」
「?」
ルネが口をポカンと開けてこちらを見たから俺は飴玉を投げ入れてやった。
「ふわ、甘い」
ギルドのカウンターにご自由にどうぞって書かれていたからそっと一粒もらってきたのだ。
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