5 / 68
5
しおりを挟む
騎士の宿舎は二人で一部屋を使うシステムらしい。ルネと俺で一部屋を使っていいと部隊長のハッサに言われた。有り難いな。二段ベッドの上がいいとルネが言ったので譲った。正直に言って、俺は高所恐怖症である。ベッドに横になると、疲れているなと分かった。まだ筋肉痛も治っていない。目を閉じると俺はすとん、と眠りにおちたらしかった。
「ショーゴ、ショーゴ」
「ん?」
ルネに体を揺すられて俺は目を覚ました。
「ルネ、おはよう」
「おはよう。点呼の時間だって」
そ、そうか。騎士の宿舎にいるんだから当然起床時間だって決まってるよな。ルネが起こしてくれてよかった。点呼を済ませて顔を洗っていると、誰かが来た。騎士なのは間違いないな。
「おはようございます」
一応挨拶くらいはと思って声を掛けたら、その人はドサッと荷物を落とした。え?この人大丈夫?
「兄上!!」
「え?えーと?」
俺には妹がいるけど、この人は男だ。つまり弟はいない。俺が彼の荷物を拾って渡すと、めちゃくちゃ感激された。騎士にも色んな人がいるみたいだな。
「俺は翔吾。君は?」
「私はヴァンといいます。ショーゴ殿は私の兄によく似ています。きっとなにかのご縁でしょう。配下にさせてください」
いやいやいや、配下ってなに?
「な、仲間じゃ駄目かな?」
「私を対等に見てくださるのですか?なんとお心の広い…」
「当たり前だよ。ヴァン、これからよろしくね」
そう言って手を差し出したらはわわ、と彼が呟いて手を握られた。そうそう、仲良しが一番だからな。ルネを連れているとその可愛らしさで目立つらしい。さすが龍姫様だ。ルネはそれが嫌みたいだけど。
「ショーゴ、今日も調べるの?」
「うん、装備が整うまで、この世界について出来るだけ知っておきたいし」
ルネもこくん、と頷いてくれた。ピンフィーネさんの許可を得て資料室にある資料を読む。
数十年前、モアグリアはかなりの大都市だったようだ。他にも国があちらこちらに沢山あった。つまり平和だった。だけどそれは龍の加護によって得られていたものらしい。ここに出てくる龍の加護というのが、ルネの言う最古龍のものだ。
「ルネ、なんで龍の加護はなくなっちゃったの?」
「多分、僕が母様からもらったペンダントを失くしちゃったから。あれには毎日祈りを込めなきゃいけないから、だんだん世界への加護が弱まっていったんだと思う」
ルネは世界の様子を見て慌てたらしい。探せる場所は全て探したと言っていた。そうした直後に魔王が現れた。ルネは自分を責めた。気持ちはよく分かる。
「僕が村から飛び出した理由の一つ」
「そうだったんだ。ペンダントね」
俺は考えた。ルネたち龍にとって宝石の価値は関係ないだろう。ペンダントを手に入れて一番喜ぶのは多分、人間だ。だけど、誰の手に渡ったかまではさすがに分からないよな。
「ペンダントは新しく出来ないの?」
「姉さんが毎日祈って加護を復活させようとはしているみたいだけどまだ無理みたい」
ルネが大きなため息を吐いている。ルネはすごい子だなって俺は改めて思っていた。
「ルネは強い子だな」
そう言って頭を撫でたら、きょとんとされた。
「ショーゴ?なんで?」
「だって知り合いもいない広い世界に一人で飛び出すなんてなかなか出来ないよ」
「そう?」
ルネは不安そうに目を泳がせている。
「でもショーゴに助けてもらえなかったら、僕モンスターに食べられてたよ?ペンダントだって全然見つけられないし」
僕は駄目なんだとルネはすっかりしょげかえってしまっている。
「そんなことない。本当に駄目ならとっくに諦めているよ。ルネはまだ諦めてないんだろ?」
「うん、諦めるわけないよ。僕、本当はいけないけど勝手に占ってみたの」
前に言っていた龍姫の仕事か。ルネが照れ臭そうに笑う。
「占いって言っても僕の解釈じゃまだまだだってオババ様たちには怒られるんだけどね。でもやらないよりはマシかと思ったんだ」
ルネが視たもの、それは光だったらしい。
「僕は希望の光だって信じてる。実際にショーゴにこうして会えているし、きっと何かが起こるんだ」
「ルネ、俺もペンダント探し、協力する。最古龍の加護はこの世界には絶対に必要だと思う。二人で頑張ろう」
「ショーゴ!大好き」
ルネの大好きはなかなか効くな。色々な文献をひっくり返していたらいつの間にか昼になっている。午後は騎士団の体力育成の訓練に出ることになっているんだった。
俺は片付けて資料室を後にした。食堂に向かうと、なんだか冷ややかなムードが漂っていた。ヴァンとライクその他それぞれ取り巻きたちが睨み合っているのだ。どうしたんだろう?他の人も困ったように立ち尽くしている。
「貴様ら雑魚が私たちと同じ場に立てると思うとは、命知らずめ!」
「貴族様はいいよな、実力がなくても金でなんとかするんだろ?」
あ、これヤバい奴だ。もしかして、ライクの言っていた派閥ってこれか?まさかヴァンが相手だとは。
「喧嘩?」
ルネが心配そうに呟いている。これは見逃せないよな、さすがに。
「ストーップ!!!」
俺は二人の言い合いに割り込んだ。
「ショーゴ?!」
「ショーゴ殿?」
「二人共、なんで同じ仲間同士で喧嘩してるんだ?」
二人がお互いを見合って顔を背ける。
「ショーゴ殿、何故こいつの味方を?」
「俺はどっちの味方でもないよ。ただ二人の仲間なのは間違いないな」
「そもそもこの雑草が、貴族を馬鹿にするのです」
「お、俺だって貴族に馬鹿にされて…あれ?」
「なんだ、お互い様じゃないか」
俺は笑ってしまった。喧嘩の原因なんてそんなもんなんだよな。ちょっとしたすれ違いがどんどん大きなひび割れになってしまう。それをいかに素早く修復できるかが大事なんだろう。
「ショーゴ、お前すげえな」
「いやいや、新参者が生意気言ってすみません」
ライクに頭を下げると、肩を叩かれた。気にするなということらしい。
「ヴァン、変な言いがかり付けちまったな。すまん」
ライクはさすが大人だ。すぐに謝った。ヴァンも顔を赤らめている。
「こちらこそ、申し訳なかった」
「ショーゴ、僕、お腹空いた」
ぐきゅるるとルネが腹の音を鳴らす。さすが、ルネ。いい意味で場の雰囲気を壊してくれた。みんな一斉に笑って、食事を摂り始めたのだ。
「龍姫様、こちらにお座りください。ショーゴ殿も」
「ヴァン、ありがとう。ちょっと話を聞いてもいいかな?」
「私で良ければ!」
食事をしながら俺はヴァンにペンダントについて聞いてみたのだ。ルネもペンダントの詳細を彼に話している。
「それだけ巨大な宝石がついているとあれば、かなりの価値を有しているかと」
あ、やっぱりこの世界でも宝石は価値があるんだな。
「しかし、そのペンダントは何故失くしてしまわれたのですか?」
ヴァンの指摘は最もだ。聞いていない俺も迂闊だったな。ルネが声を潜める。
「僕ね誘拐されそうになったの」
誘拐?!物騒なワードに俺はお茶を吹き出しそうになった。ヴァンも同様だ。ゴホゴホしてる。
とりあえず落ち着いたので、詳しく聞いてみる。
「どんな奴らだった?そいつらは警察に捕まったの?」
「ううん、もう三十年も前だよ?僕も自分で飛べるようになったばかりで、はしゃいでいたし。でもペンダントはその日に失くなった…と思う」
良く覚えていないとルネは謝った。
「龍姫様は悪くないですよ。悪いのは誘拐犯です!」
ヴァンは一見冷酷そうに見えるけど真っ直ぐな良いやつみたいだ。俺もそう思うと頷いた。ルネは何も悪くない。
「龍姫様、ペンダントのデザインを教えてください。私なりに探してみます」
「本当?」
ヴァンに頼って正解だったみたいだ。ルネとヴァンはペンダントの絵を描き終えた。こうして見るとめちゃくちゃ高そうなペンダントだ。こんなに大きな宝石、多分世界を探してもなかなかないだろう。
「ショーゴ殿、このことはまた報告致します」
「あぁ、頼むよ」
さ、訓練か。俺ものんびりしてられないぞ。
「ルネはどうする?」
ルネは頰を膨らませてる。あ、聞くまでもなかったか。
「僕も一緒に訓練する!!」
午後はピンフィーネさんの指導の下、厳しい訓練が行われたのだった。
「ショーゴ、ショーゴ」
「ん?」
ルネに体を揺すられて俺は目を覚ました。
「ルネ、おはよう」
「おはよう。点呼の時間だって」
そ、そうか。騎士の宿舎にいるんだから当然起床時間だって決まってるよな。ルネが起こしてくれてよかった。点呼を済ませて顔を洗っていると、誰かが来た。騎士なのは間違いないな。
「おはようございます」
一応挨拶くらいはと思って声を掛けたら、その人はドサッと荷物を落とした。え?この人大丈夫?
「兄上!!」
「え?えーと?」
俺には妹がいるけど、この人は男だ。つまり弟はいない。俺が彼の荷物を拾って渡すと、めちゃくちゃ感激された。騎士にも色んな人がいるみたいだな。
「俺は翔吾。君は?」
「私はヴァンといいます。ショーゴ殿は私の兄によく似ています。きっとなにかのご縁でしょう。配下にさせてください」
いやいやいや、配下ってなに?
「な、仲間じゃ駄目かな?」
「私を対等に見てくださるのですか?なんとお心の広い…」
「当たり前だよ。ヴァン、これからよろしくね」
そう言って手を差し出したらはわわ、と彼が呟いて手を握られた。そうそう、仲良しが一番だからな。ルネを連れているとその可愛らしさで目立つらしい。さすが龍姫様だ。ルネはそれが嫌みたいだけど。
「ショーゴ、今日も調べるの?」
「うん、装備が整うまで、この世界について出来るだけ知っておきたいし」
ルネもこくん、と頷いてくれた。ピンフィーネさんの許可を得て資料室にある資料を読む。
数十年前、モアグリアはかなりの大都市だったようだ。他にも国があちらこちらに沢山あった。つまり平和だった。だけどそれは龍の加護によって得られていたものらしい。ここに出てくる龍の加護というのが、ルネの言う最古龍のものだ。
「ルネ、なんで龍の加護はなくなっちゃったの?」
「多分、僕が母様からもらったペンダントを失くしちゃったから。あれには毎日祈りを込めなきゃいけないから、だんだん世界への加護が弱まっていったんだと思う」
ルネは世界の様子を見て慌てたらしい。探せる場所は全て探したと言っていた。そうした直後に魔王が現れた。ルネは自分を責めた。気持ちはよく分かる。
「僕が村から飛び出した理由の一つ」
「そうだったんだ。ペンダントね」
俺は考えた。ルネたち龍にとって宝石の価値は関係ないだろう。ペンダントを手に入れて一番喜ぶのは多分、人間だ。だけど、誰の手に渡ったかまではさすがに分からないよな。
「ペンダントは新しく出来ないの?」
「姉さんが毎日祈って加護を復活させようとはしているみたいだけどまだ無理みたい」
ルネが大きなため息を吐いている。ルネはすごい子だなって俺は改めて思っていた。
「ルネは強い子だな」
そう言って頭を撫でたら、きょとんとされた。
「ショーゴ?なんで?」
「だって知り合いもいない広い世界に一人で飛び出すなんてなかなか出来ないよ」
「そう?」
ルネは不安そうに目を泳がせている。
「でもショーゴに助けてもらえなかったら、僕モンスターに食べられてたよ?ペンダントだって全然見つけられないし」
僕は駄目なんだとルネはすっかりしょげかえってしまっている。
「そんなことない。本当に駄目ならとっくに諦めているよ。ルネはまだ諦めてないんだろ?」
「うん、諦めるわけないよ。僕、本当はいけないけど勝手に占ってみたの」
前に言っていた龍姫の仕事か。ルネが照れ臭そうに笑う。
「占いって言っても僕の解釈じゃまだまだだってオババ様たちには怒られるんだけどね。でもやらないよりはマシかと思ったんだ」
ルネが視たもの、それは光だったらしい。
「僕は希望の光だって信じてる。実際にショーゴにこうして会えているし、きっと何かが起こるんだ」
「ルネ、俺もペンダント探し、協力する。最古龍の加護はこの世界には絶対に必要だと思う。二人で頑張ろう」
「ショーゴ!大好き」
ルネの大好きはなかなか効くな。色々な文献をひっくり返していたらいつの間にか昼になっている。午後は騎士団の体力育成の訓練に出ることになっているんだった。
俺は片付けて資料室を後にした。食堂に向かうと、なんだか冷ややかなムードが漂っていた。ヴァンとライクその他それぞれ取り巻きたちが睨み合っているのだ。どうしたんだろう?他の人も困ったように立ち尽くしている。
「貴様ら雑魚が私たちと同じ場に立てると思うとは、命知らずめ!」
「貴族様はいいよな、実力がなくても金でなんとかするんだろ?」
あ、これヤバい奴だ。もしかして、ライクの言っていた派閥ってこれか?まさかヴァンが相手だとは。
「喧嘩?」
ルネが心配そうに呟いている。これは見逃せないよな、さすがに。
「ストーップ!!!」
俺は二人の言い合いに割り込んだ。
「ショーゴ?!」
「ショーゴ殿?」
「二人共、なんで同じ仲間同士で喧嘩してるんだ?」
二人がお互いを見合って顔を背ける。
「ショーゴ殿、何故こいつの味方を?」
「俺はどっちの味方でもないよ。ただ二人の仲間なのは間違いないな」
「そもそもこの雑草が、貴族を馬鹿にするのです」
「お、俺だって貴族に馬鹿にされて…あれ?」
「なんだ、お互い様じゃないか」
俺は笑ってしまった。喧嘩の原因なんてそんなもんなんだよな。ちょっとしたすれ違いがどんどん大きなひび割れになってしまう。それをいかに素早く修復できるかが大事なんだろう。
「ショーゴ、お前すげえな」
「いやいや、新参者が生意気言ってすみません」
ライクに頭を下げると、肩を叩かれた。気にするなということらしい。
「ヴァン、変な言いがかり付けちまったな。すまん」
ライクはさすが大人だ。すぐに謝った。ヴァンも顔を赤らめている。
「こちらこそ、申し訳なかった」
「ショーゴ、僕、お腹空いた」
ぐきゅるるとルネが腹の音を鳴らす。さすが、ルネ。いい意味で場の雰囲気を壊してくれた。みんな一斉に笑って、食事を摂り始めたのだ。
「龍姫様、こちらにお座りください。ショーゴ殿も」
「ヴァン、ありがとう。ちょっと話を聞いてもいいかな?」
「私で良ければ!」
食事をしながら俺はヴァンにペンダントについて聞いてみたのだ。ルネもペンダントの詳細を彼に話している。
「それだけ巨大な宝石がついているとあれば、かなりの価値を有しているかと」
あ、やっぱりこの世界でも宝石は価値があるんだな。
「しかし、そのペンダントは何故失くしてしまわれたのですか?」
ヴァンの指摘は最もだ。聞いていない俺も迂闊だったな。ルネが声を潜める。
「僕ね誘拐されそうになったの」
誘拐?!物騒なワードに俺はお茶を吹き出しそうになった。ヴァンも同様だ。ゴホゴホしてる。
とりあえず落ち着いたので、詳しく聞いてみる。
「どんな奴らだった?そいつらは警察に捕まったの?」
「ううん、もう三十年も前だよ?僕も自分で飛べるようになったばかりで、はしゃいでいたし。でもペンダントはその日に失くなった…と思う」
良く覚えていないとルネは謝った。
「龍姫様は悪くないですよ。悪いのは誘拐犯です!」
ヴァンは一見冷酷そうに見えるけど真っ直ぐな良いやつみたいだ。俺もそう思うと頷いた。ルネは何も悪くない。
「龍姫様、ペンダントのデザインを教えてください。私なりに探してみます」
「本当?」
ヴァンに頼って正解だったみたいだ。ルネとヴァンはペンダントの絵を描き終えた。こうして見るとめちゃくちゃ高そうなペンダントだ。こんなに大きな宝石、多分世界を探してもなかなかないだろう。
「ショーゴ殿、このことはまた報告致します」
「あぁ、頼むよ」
さ、訓練か。俺ものんびりしてられないぞ。
「ルネはどうする?」
ルネは頰を膨らませてる。あ、聞くまでもなかったか。
「僕も一緒に訓練する!!」
午後はピンフィーネさんの指導の下、厳しい訓練が行われたのだった。
1
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
チート魔王はつまらない。
碧月 晶
BL
お人好し真面目勇者×やる気皆無のチート魔王
───────────
~あらすじ~
優秀過ぎて毎日をつまらなく生きてきた雨(アメ)は卒業を目前に控えた高校三年の冬、突然異世界に召喚された。
その世界は勇者、魔王、魔法、魔族に魔物やモンスターが普通に存在する異世界ファンタジーRPGっぽい要素が盛り沢山な世界だった。
そんな世界にやって来たアメは、実は自分は数十年前勇者に敗れた先代魔王の息子だと聞かされる。
しかし取りあえず魔王になってみたものの、アメのつまらない日常は変わらなかった。
そんな日々を送っていたある日、やって来た勇者がアメに言った言葉とは──?
───────────
何だかんだで様々な事件(クエスト)をチートな魔王の力で(ちょいちょい腹黒もはさみながら)勇者と攻略していくお話(*´▽`*)
最終的にいちゃいちゃゴールデンコンビ?いやカップルにしたいなと思ってます( ´艸`)
※BLove様でも掲載中の作品です。
※感想、質問大歓迎です!!
過食症の僕なんかが異世界に行ったって……
おがこは
BL
過食症の受け「春」は自身の醜さに苦しんでいた。そこに強い光が差し込み異世界に…?!
ではなく、神様の私欲の巻き添えをくらい、雑に異世界に飛ばされてしまった。まあそこでなんやかんやあって攻め「ギル」に出会う。ギルは街1番の鍛冶屋、真面目で筋肉ムキムキ。
凸凹な2人がお互いを意識し、尊敬し、愛し合う物語。
【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
おだししょうゆ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています
天涯孤独になった少年は、元兵士の優しいオジサンと幸せに生きる
ir(いる)
BL
ファンタジー。最愛の父を亡くした後、恋人(不倫相手)と再婚したい母に騙されて捨てられた12歳の少年。30歳の元兵士の男性との出会いで傷付いた心を癒してもらい、恋(主人公からの片思い)をする物語。
※序盤は主人公が悲しむシーンが多いです。
※主人公と相手が出会うまで、少しかかります(28話)
※BL的展開になるまでに、結構かかる予定です。主人公が恋心を自覚するようでしないのは51話くらい?
※女性は普通に登場しますが、他に明確な相手がいたり、恋愛目線で主人公たちを見ていない人ばかりです。
※同性愛者もいますが、異性愛が主流の世界です。なので主人公は、男なのに男を好きになる自分はおかしいのでは?と悩みます。
※主人公のお相手は、保護者として主人公を温かく見守り、支えたいと思っています。
帝国皇子のお婿さんになりました
クリム
BL
帝国の皇太子エリファス・ロータスとの婚姻を神殿で誓った瞬間、ハルシオン・アスターは自分の前世を思い出す。普通の日本人主婦だったことを。
そして『白い結婚』だったはずの婚姻後、皇太子の寝室に呼ばれることになり、ハルシオンはひた隠しにして来た事実に直面する。王族の姫が19歳まで独身を貫いたこと、その真実が暴かれると、出自の小王国は滅ぼされかねない。
「それなら皇太子殿下に一服盛りますかね、主様」
「そうだね、クーちゃん。ついでに血袋で寝台を汚してなんちゃって既成事実を」
「では、盛って服を乱して、血を……主様、これ……いや、まさかやる気ですか?」
「うん、クーちゃん」
「クーちゃんではありません、クー・チャンです。あ、主様、やめてください!」
これは隣国の帝国皇太子に嫁いだ小王国の『姫君』のお話。
嫁ぎ先は青髭鬼元帥といわれた大公って、なぜに?
猫桜
BL
はた迷惑な先の帝のせいで性別の差なく子が残せるそんな国で成人を前に王家から来栖 淡雪(くるす あわゆき)に縁談が届く。なんと嫁ぎ先は世間から鬼元帥とも青髭公とも言われてる西蓮寺家当主。既に3人の花嫁が行方不明となっており、次は自分が犠牲?誰が犠牲になるもんか!実家から共に西蓮寺家へとやってきた侍従と侍女と力を合わせ、速攻、円満離縁で絶対に生きて帰ってやるっ!!
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
猫が崇拝される人間の世界で猫獣人の俺って…
えの
BL
森の中に住む猫獣人ミルル。朝起きると知らない森の中に変わっていた。はて?でも気にしない!!のほほんと過ごしていると1人の少年に出会い…。中途半端かもしれませんが一応完結です。妊娠という言葉が出てきますが、妊娠はしません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる