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126・邂逅
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「茜、よく寝てるな」
イブは茜の掛け布団を直してやる。もう時刻は深夜を回っていた。すーすーと茜は気持ち良さそうに眠っている。
「イブ、なんで茜に言わないの?」
ナオの質問は最もだ。イブはナオを見た。
「お前、理由分かって聞いてるだろ?」
「茜に心配を掛けたくないんだよね?」
「その通りだ。茜は人より優しいから、戦いになるかもなんて言えないだろ」
「イブは戦うつもりなの?」
「向こうが攻撃してきたらな」
ふーん、とナオが頭の後ろで手を組む。
「どうしようか?僕たちでお迎えに行く?」
ナオの言葉にイブは顔を手で覆った。
「皆が皆、お前みたいな機動力を持つわけじゃ…」
「はーい、僕がお迎えに行く!」
ぴょんっと部屋に入ってきたのはチェイカだ。今日も真っ白なタキシード姿である。両太もものベルトには当然短剣が差さっている。ナオはチェイカを指差した。
「このちっさいの誰?」
「ちっさいって言うな!何を隠そう、僕はアーレ国の第一王子、チェイカ様だぞ!」
「あー、ごめん。知らない」
「そんにゃ…」
チェイカが大きな瞳を潤ませる。イブはため息を吐いた。
「とりあえずこの部屋から出るぞ。茜が起きる」
「茜にちゅーする!」
チェイカがぴょんと飛び跳ねた。
「絶対に駄目だ」
「ちぇー、イブのケチンボ」
3人は部屋を出て、イブの部屋に向かう。イブの部屋は前とは姿を変え、巨大なモニタが3つ設置されていた。
「何これ、SFに出て来る基地みたい」
チェイカがモニタを見回した。そこにはライアの街が映し出されている。
「基地みたいじゃなくて、基地なんだ。茜が無事に子どもを産むまではな」
「産んでからは?」
「俺が守る」
イブの言葉にナオもチェイカも目を瞠った。
「でもさぁ、イブ?イブってめちゃくちゃ忙しいんでしょ?」
「大手企業の社長だもんね」
「まぁな」
「社長!ダヌキ、馳せ参じました!」
「僕に用事ってなにかな?」
ダヌキとレイが姿を現す。
「いいか、ガキども、人脈は有効に使え」
ナオが腕を組む。
「ダヌキは強いの知ってるけど、そっちの人は?」
一方でチェイカは口元を手で覆っている。
「えー!レイだー!」
「王子様、大きくなったね。君に会ったのは随分前かな」
「僕を知ってるのー?」
レイは優しく微笑んだ。
「王子様、君の実力は風の便りで聞いているよ。頼りにしていいかい?」
チェイカが嬉しそうに頷く。
「僕、そこのお兄ちゃんとお迎えに行ってくるよ!」
「僕はナオ。チェイカ、油断しないで」
「分かった!」
チェイカが目をキラキラさせている。
「おい、イブ」
イブは笑った。
イブは茜の掛け布団を直してやる。もう時刻は深夜を回っていた。すーすーと茜は気持ち良さそうに眠っている。
「イブ、なんで茜に言わないの?」
ナオの質問は最もだ。イブはナオを見た。
「お前、理由分かって聞いてるだろ?」
「茜に心配を掛けたくないんだよね?」
「その通りだ。茜は人より優しいから、戦いになるかもなんて言えないだろ」
「イブは戦うつもりなの?」
「向こうが攻撃してきたらな」
ふーん、とナオが頭の後ろで手を組む。
「どうしようか?僕たちでお迎えに行く?」
ナオの言葉にイブは顔を手で覆った。
「皆が皆、お前みたいな機動力を持つわけじゃ…」
「はーい、僕がお迎えに行く!」
ぴょんっと部屋に入ってきたのはチェイカだ。今日も真っ白なタキシード姿である。両太もものベルトには当然短剣が差さっている。ナオはチェイカを指差した。
「このちっさいの誰?」
「ちっさいって言うな!何を隠そう、僕はアーレ国の第一王子、チェイカ様だぞ!」
「あー、ごめん。知らない」
「そんにゃ…」
チェイカが大きな瞳を潤ませる。イブはため息を吐いた。
「とりあえずこの部屋から出るぞ。茜が起きる」
「茜にちゅーする!」
チェイカがぴょんと飛び跳ねた。
「絶対に駄目だ」
「ちぇー、イブのケチンボ」
3人は部屋を出て、イブの部屋に向かう。イブの部屋は前とは姿を変え、巨大なモニタが3つ設置されていた。
「何これ、SFに出て来る基地みたい」
チェイカがモニタを見回した。そこにはライアの街が映し出されている。
「基地みたいじゃなくて、基地なんだ。茜が無事に子どもを産むまではな」
「産んでからは?」
「俺が守る」
イブの言葉にナオもチェイカも目を瞠った。
「でもさぁ、イブ?イブってめちゃくちゃ忙しいんでしょ?」
「大手企業の社長だもんね」
「まぁな」
「社長!ダヌキ、馳せ参じました!」
「僕に用事ってなにかな?」
ダヌキとレイが姿を現す。
「いいか、ガキども、人脈は有効に使え」
ナオが腕を組む。
「ダヌキは強いの知ってるけど、そっちの人は?」
一方でチェイカは口元を手で覆っている。
「えー!レイだー!」
「王子様、大きくなったね。君に会ったのは随分前かな」
「僕を知ってるのー?」
レイは優しく微笑んだ。
「王子様、君の実力は風の便りで聞いているよ。頼りにしていいかい?」
チェイカが嬉しそうに頷く。
「僕、そこのお兄ちゃんとお迎えに行ってくるよ!」
「僕はナオ。チェイカ、油断しないで」
「分かった!」
チェイカが目をキラキラさせている。
「おい、イブ」
イブは笑った。
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