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10・発情
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(なん…か、体が熱い)
茜はフラフラしながらベッドから起き上がった。頭がぼうっとして、つい横によろめいてしまう。
「茜!!」
ベッドから落ちそうになった茜を抱き留めてくれたのは他でもないイブだった。イブの出張は長かったが茜はなんとか耐えきった。
「茜、薬だ。オメガの発情期が来たんだよ」
「はつじょう…き?これが?」
「俺はアルファだからな。フェロモンが影響するから早く飲もう。な?お前に酷いことをする前に」
「酷いこと…」
茜は言われるがまま薬を飲み干した。苦しかったのが少し収まった気がする。だが、体は熱いままだ。
「茜、辛そうだな」
茜は自分の体の変化に驚いていた。こんなに強い欲を覚えたのは初めてだったからだ。性器は熱を持ち、少しだが立ち上がっている。茜は無意識にそれに触れた。
「っ…!!」
自慰など滅多にしないので茜はその刺激に腰を震わせた。
「茜、抜いてやろうか?」
「あ…イブ…助けて」
恐怖のせいか、涙がぼろぼろ溢れてきて止まらない。イブによしよしと頭を撫でられる。
「泣かなくても大丈夫だ、茜。薬も飲んだしすぐ治まるからな」
イブが茜を膝の上に抱き上げる。
「熱があるな…」
額に手を当てられて茜はぶるりと震えた。
「俺、このまま死んじゃうの?」
「大丈夫。オメガの発情期はアルファと番になればなくなるからな」
「つ…つがい?ってなに?」
「まぁ簡単に言うと夫婦だな」
「俺、イブのお嫁さんだよ?」
「番になるには条件があるんだ」
「何それ」
「茜の首を俺が噛むことで番になれる。ただししてる最中にだけどな」
茜はぼんやりした頭で考えた。
(してる最中って…まさかだよね?)
イブとそういうことをする、と考えるだけで茜はドキドキしてしまう。前のような嫌悪感こそないものの、そういう経験すらないので、どうしたものか分からない。そんなことを考えていると、いつの間にかパジャマのズボンを下ろされていた。
「や…イブ…!」
急に恥ずかしくなり悲鳴をあげたが、イブが茜を離してくれるはずもなく、そのまま性器を擦り上げてきた。
「ひゃあっ…やら、やら!」
快感でどうにかなってしまいそうなのが怖い。
イブの手の動きに、茜は翻弄され、あっさりと達してしまった。
「はぁ…は…あ」
「茜、大丈夫か?」
「うん。イブは嫌じゃなかった?」
茜はくるりと向きを変えてイブの方を向いた。見上げるとその熱っぽい眼差しにどきん、とときめいてしまう。イブの金色の瞳は今日も綺麗だ。
「嫌なわけないだろ。茜が可愛くてもう抑えきれそうにねえ」
「あ…」
茜は今更、イブのものを見た。それに、顔がかーっと熱くなる。
「ごめんね、イブ。俺がなんとかしてあげるね」
「なんとかって…」
茜はイブのズボンの前を解いた。そしてその漲るものを口に含む。
「どう、ひもひいい?」
「茜!どこでそんなの覚えてきた!!」
イブの顔は真っ赤だったが、茜は気にせず続けたのだった。
茜はフラフラしながらベッドから起き上がった。頭がぼうっとして、つい横によろめいてしまう。
「茜!!」
ベッドから落ちそうになった茜を抱き留めてくれたのは他でもないイブだった。イブの出張は長かったが茜はなんとか耐えきった。
「茜、薬だ。オメガの発情期が来たんだよ」
「はつじょう…き?これが?」
「俺はアルファだからな。フェロモンが影響するから早く飲もう。な?お前に酷いことをする前に」
「酷いこと…」
茜は言われるがまま薬を飲み干した。苦しかったのが少し収まった気がする。だが、体は熱いままだ。
「茜、辛そうだな」
茜は自分の体の変化に驚いていた。こんなに強い欲を覚えたのは初めてだったからだ。性器は熱を持ち、少しだが立ち上がっている。茜は無意識にそれに触れた。
「っ…!!」
自慰など滅多にしないので茜はその刺激に腰を震わせた。
「茜、抜いてやろうか?」
「あ…イブ…助けて」
恐怖のせいか、涙がぼろぼろ溢れてきて止まらない。イブによしよしと頭を撫でられる。
「泣かなくても大丈夫だ、茜。薬も飲んだしすぐ治まるからな」
イブが茜を膝の上に抱き上げる。
「熱があるな…」
額に手を当てられて茜はぶるりと震えた。
「俺、このまま死んじゃうの?」
「大丈夫。オメガの発情期はアルファと番になればなくなるからな」
「つ…つがい?ってなに?」
「まぁ簡単に言うと夫婦だな」
「俺、イブのお嫁さんだよ?」
「番になるには条件があるんだ」
「何それ」
「茜の首を俺が噛むことで番になれる。ただししてる最中にだけどな」
茜はぼんやりした頭で考えた。
(してる最中って…まさかだよね?)
イブとそういうことをする、と考えるだけで茜はドキドキしてしまう。前のような嫌悪感こそないものの、そういう経験すらないので、どうしたものか分からない。そんなことを考えていると、いつの間にかパジャマのズボンを下ろされていた。
「や…イブ…!」
急に恥ずかしくなり悲鳴をあげたが、イブが茜を離してくれるはずもなく、そのまま性器を擦り上げてきた。
「ひゃあっ…やら、やら!」
快感でどうにかなってしまいそうなのが怖い。
イブの手の動きに、茜は翻弄され、あっさりと達してしまった。
「はぁ…は…あ」
「茜、大丈夫か?」
「うん。イブは嫌じゃなかった?」
茜はくるりと向きを変えてイブの方を向いた。見上げるとその熱っぽい眼差しにどきん、とときめいてしまう。イブの金色の瞳は今日も綺麗だ。
「嫌なわけないだろ。茜が可愛くてもう抑えきれそうにねえ」
「あ…」
茜は今更、イブのものを見た。それに、顔がかーっと熱くなる。
「ごめんね、イブ。俺がなんとかしてあげるね」
「なんとかって…」
茜はイブのズボンの前を解いた。そしてその漲るものを口に含む。
「どう、ひもひいい?」
「茜!どこでそんなの覚えてきた!!」
イブの顔は真っ赤だったが、茜は気にせず続けたのだった。
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