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4・プレゼント
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「ご馳走様でした」
「よし、食ったな。包みを開けてみろ」
茜は改めて部屋のそこかしこに置かれた包みを見渡した。いろいろな色やな大きさがあり、迷ってしまうが大きな青い包みを開けてみることにする。
「お、センスいいな。茜」
「一体何が入っているの?」
「それは開けてからのお楽しみだ」
茜が恐る恐る包みを開けると中から麦わら帽子が出て来た。大きなピンク色のリボンが付いている。
「茜、被ってみろ」
言われるがまま被ったら、可愛いと褒められ茜は困った。人生21年と約数か月が経過しているが、そんなことを言われたのは小学生以来である。
「茜は本当に美人だな」
いつの間にかイブが背後にいる。ぎゅっと抱きしめられ、茜はただ固まるので精一杯だった。
「茜、これ着けてみろ」
それはスケスケの下着である。下着を着ける意味がないレベルで透けている。
「そんなの嫌!」
「そんなに拒否しなくても。じゃあこっちはどうだ?」
イブが取り出したのは黒いセットアップだった。胸元が黒いレース状になっている。下は細身の黒いスラックスだった。
「ちょっと着てみてくれ。サイズを確認したいからな」
後ろを向いているからとイブに言われ、茜は渋々だが着てみることにした。着てみると恐ろしいほどぴったりなサイズだ。少しでも太れば着られなくなるだろう。
「イブ、着られた」
「お、可愛いな。へえ、茜は黒が似合うな。ほら靴とかもあるから開けてみろよ」
「イブは俺が花嫁に選ばれて嫌って思わなかったの?」
「なんでだ?茜はすごくいい子だし、むしろ茜でよかったぞ?」
イブが首を傾げている。
「それに茜は俺にとって一番相性のいいオメガだしな」
「そのオメガってさっきも言ってたよね?」
「ああ、オメガは男女関係なくアルファの子供を産めるんだ」
「はあ?」
初めて聞く概念に、茜は考えた。
「じゃあ、俺は本当に妊娠するんだ」
「そうなるな。あと発情期があるから気を付けないとな」
「は、発情期?」
「これ」
イブに渡されたのは透明の小瓶だった。中に入っていたのは白い錠剤である。
「薬?」
「ああ、やべえやつじゃねえぞ。発情期に飲むとオメガの欲情フェロモンを抑えられるんだ」
「へえ」
「とりあえずここから逃げ出すなんて不可能だからな。大人しく俺の妻になれ」
「イブが優しくしてくれたらそうする」
「ああ、約束する」
イブにぎゅううと抱きしめられる。イブは思いの外素直な男らしい。
「じゃあ、茜。俺はこれから仕事だから。よく休めよ」
「いってらっしゃい」
茜はイブに手を振って彼を見送った。
「とりあえずパジャマに着替えてみよう。こんなにいい服初めて着たな」
茜は包みから寝間着を取り出してそれに着替えた。ベッドに横になると眠気がやって来る。茜は目を閉じていた。
「よし、食ったな。包みを開けてみろ」
茜は改めて部屋のそこかしこに置かれた包みを見渡した。いろいろな色やな大きさがあり、迷ってしまうが大きな青い包みを開けてみることにする。
「お、センスいいな。茜」
「一体何が入っているの?」
「それは開けてからのお楽しみだ」
茜が恐る恐る包みを開けると中から麦わら帽子が出て来た。大きなピンク色のリボンが付いている。
「茜、被ってみろ」
言われるがまま被ったら、可愛いと褒められ茜は困った。人生21年と約数か月が経過しているが、そんなことを言われたのは小学生以来である。
「茜は本当に美人だな」
いつの間にかイブが背後にいる。ぎゅっと抱きしめられ、茜はただ固まるので精一杯だった。
「茜、これ着けてみろ」
それはスケスケの下着である。下着を着ける意味がないレベルで透けている。
「そんなの嫌!」
「そんなに拒否しなくても。じゃあこっちはどうだ?」
イブが取り出したのは黒いセットアップだった。胸元が黒いレース状になっている。下は細身の黒いスラックスだった。
「ちょっと着てみてくれ。サイズを確認したいからな」
後ろを向いているからとイブに言われ、茜は渋々だが着てみることにした。着てみると恐ろしいほどぴったりなサイズだ。少しでも太れば着られなくなるだろう。
「イブ、着られた」
「お、可愛いな。へえ、茜は黒が似合うな。ほら靴とかもあるから開けてみろよ」
「イブは俺が花嫁に選ばれて嫌って思わなかったの?」
「なんでだ?茜はすごくいい子だし、むしろ茜でよかったぞ?」
イブが首を傾げている。
「それに茜は俺にとって一番相性のいいオメガだしな」
「そのオメガってさっきも言ってたよね?」
「ああ、オメガは男女関係なくアルファの子供を産めるんだ」
「はあ?」
初めて聞く概念に、茜は考えた。
「じゃあ、俺は本当に妊娠するんだ」
「そうなるな。あと発情期があるから気を付けないとな」
「は、発情期?」
「これ」
イブに渡されたのは透明の小瓶だった。中に入っていたのは白い錠剤である。
「薬?」
「ああ、やべえやつじゃねえぞ。発情期に飲むとオメガの欲情フェロモンを抑えられるんだ」
「へえ」
「とりあえずここから逃げ出すなんて不可能だからな。大人しく俺の妻になれ」
「イブが優しくしてくれたらそうする」
「ああ、約束する」
イブにぎゅううと抱きしめられる。イブは思いの外素直な男らしい。
「じゃあ、茜。俺はこれから仕事だから。よく休めよ」
「いってらっしゃい」
茜はイブに手を振って彼を見送った。
「とりあえずパジャマに着替えてみよう。こんなにいい服初めて着たな」
茜は包みから寝間着を取り出してそれに着替えた。ベッドに横になると眠気がやって来る。茜は目を閉じていた。
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