26 / 26
2
4・宝の地図
しおりを挟む
俺は秘密基地でたっぷり遊んで疲れてしまっている。お陰で帰ってきたあと、ベッドからなかなか起き上がれなかった。
「翔也、大丈夫?」
「うん、ただ遊び疲れただけ。明日学校だしもう寝るね」
「おやすみ」
「おやすみなさい」
お母さんにまた心配かけちゃった。マオ君やレオ君にもだ。目を閉じたらすとん、と眠りに入っていた。遠くから音がする。あぁ、アラームの音だ。俺はムクっと起き上がった。俺のお腹の上でくろととらが眠っている。温かいなぁ。
俺は二人を抱き上げてどかした。ベッドから降りる。よし、今日から新学期が始まるんだ。頑張るぞ!
「おはよう」
「お、おはよう。翔也」
兄さんはしばらく出張に行っていたらしい。お土産にチョコレートをもらった。美味しそうだ。
「今日は学校行く」
お母さんたちにそう告げたら、お母さんが嬉しそうにお弁当作るねと言ってくれた。いけない、課題をカバンにしまうの忘れてた。俺は慌てて学校に行く準備をした。昨日は疲れていて、夜は何も出来なかったんだった。カバンを持って居間に戻ると、ご飯とおかずが並んで湯気を立てていた。兄さんが美味しそうに納豆ご飯を食べている。俺も隣りに座っていただきますをした。
「翔也、昨日は友達と遊んでたのか?ボスの散歩にも行ってくれたみたいだし」
ありがとうと言われて俺は照れ笑いをした。
「うん、遊んだ。ボスとももっと仲良くなりたいし」
「ボス、すごくご機嫌だぞ」
「ばふ!」
いつの間にかボスが足元にちょこんと座っていた。
「おはよう、ボス」
ボスの頭を撫でたら、もっとと擦り付けられた。
可愛い。
「おっと、早く食わないとな」
兄さんが食べるスピードを早めた。俺も急がないとな。
「じゃあ行って来ます」
「行ってらっしゃい。本当に、買い物頼んでいいの?」
「うん、任せて」
俺が笑うとお母さんも笑う。
「ありがとう、翔也」
俺は手を振って、駅に急いだ。
「しょうやー!」
「マオ君、レオ君!おはよう!」
「あぁ、おはよう」
二人が笑ってくれて俺はすごくすごく嬉しかったんだ。
つづく?
「翔也、大丈夫?」
「うん、ただ遊び疲れただけ。明日学校だしもう寝るね」
「おやすみ」
「おやすみなさい」
お母さんにまた心配かけちゃった。マオ君やレオ君にもだ。目を閉じたらすとん、と眠りに入っていた。遠くから音がする。あぁ、アラームの音だ。俺はムクっと起き上がった。俺のお腹の上でくろととらが眠っている。温かいなぁ。
俺は二人を抱き上げてどかした。ベッドから降りる。よし、今日から新学期が始まるんだ。頑張るぞ!
「おはよう」
「お、おはよう。翔也」
兄さんはしばらく出張に行っていたらしい。お土産にチョコレートをもらった。美味しそうだ。
「今日は学校行く」
お母さんたちにそう告げたら、お母さんが嬉しそうにお弁当作るねと言ってくれた。いけない、課題をカバンにしまうの忘れてた。俺は慌てて学校に行く準備をした。昨日は疲れていて、夜は何も出来なかったんだった。カバンを持って居間に戻ると、ご飯とおかずが並んで湯気を立てていた。兄さんが美味しそうに納豆ご飯を食べている。俺も隣りに座っていただきますをした。
「翔也、昨日は友達と遊んでたのか?ボスの散歩にも行ってくれたみたいだし」
ありがとうと言われて俺は照れ笑いをした。
「うん、遊んだ。ボスとももっと仲良くなりたいし」
「ボス、すごくご機嫌だぞ」
「ばふ!」
いつの間にかボスが足元にちょこんと座っていた。
「おはよう、ボス」
ボスの頭を撫でたら、もっとと擦り付けられた。
可愛い。
「おっと、早く食わないとな」
兄さんが食べるスピードを早めた。俺も急がないとな。
「じゃあ行って来ます」
「行ってらっしゃい。本当に、買い物頼んでいいの?」
「うん、任せて」
俺が笑うとお母さんも笑う。
「ありがとう、翔也」
俺は手を振って、駅に急いだ。
「しょうやー!」
「マオ君、レオ君!おはよう!」
「あぁ、おはよう」
二人が笑ってくれて俺はすごくすごく嬉しかったんだ。
つづく?
0
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
死に戻り勇者は二度目の人生を穏やかに暮らしたい ~殺されたら過去に戻ったので、今度こそ失敗しない勇者の冒険~
白い彗星
ファンタジー
世界を救った勇者、彼はその力を危険視され、仲間に殺されてしまう。無念のうちに命を散らした男ロア、彼が目を覚ますと、なんと過去に戻っていた!
もうあんなヘマはしない、そう誓ったロアは、二度目の人生を穏やかに過ごすことを決意する!
とはいえ世界を救う使命からは逃れられないので、世界を救った後にひっそりと暮らすことにします。勇者としてとんでもない力を手に入れた男が、死の原因を回避するために苦心する!
ロアが死に戻りしたのは、いったいなぜなのか……一度目の人生との分岐点、その先でロアは果たして、穏やかに過ごすことが出来るのだろうか?
過去へ戻った勇者の、ひっそり冒険談
小説家になろうでも連載しています!
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
エンジニア転生 ~転生先もブラックだったので現代知識を駆使して最強賢者に上り詰めて奴隷制度をぶっ潰します~
えいちだ
ファンタジー
ブラック企業でエンジニアをしていた主人公の青木錬は、ある日突然異世界で目覚めた。
転生した先は魔力至上主義がはびこる魔法の世界。
だが錬は魔力を持たず、力もなく、地位や財産どころか人権すらもない少年奴隷だった。
前世にも増して超絶ブラックな労働環境を現代知識で瞬く間に改善し、最強の賢者として異世界を無双する――!
※他の小説投稿サイトでも公開しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
僕の従魔は恐ろしく強いようです。
緋沙下
ファンタジー
僕は生まれつき体が弱かった。物心ついた頃から僕の世界は病院の中の一室だった。
僕は治ることなく亡くなってしまった。
心配だったのは、いつも明るく無理をして笑うお母さん達の事だった。
そんな僕に、弟と妹を授ける代わりに別の世界に行って見ないか?という提案がもたらされた。
そこで勇者になるわけでもなく、強いステータスも持たない僕が出会った従魔の女の子
処女作なのでご迷惑かける場面が多数存在するかもしれません。気になる点はご報告いただければ幸いです。
---------------------------------------------------------------------------------------
プロローグと小説の内容を一部変更いたしました。
乙女ゲーのラスボスに転生して早々、敵が可愛すぎて死にそうです
楢山幕府
ファンタジー
――困った。「僕は、死ななければならない」
前世の記憶を理解したルーファスは、自分がかつてプレイした乙女ゲームのラスボスだと気付く。
世界を救うには、死ぬしかない運命だと。
しかし闇の化身として倒されるつもりが、事態は予期せぬ方向へと向かって……?
「オレだけだぞ。他の奴には、こういうことするなよ!」
無表情で無自覚な主人公は、今日も妹と攻略対象を溺愛する。
――待っていろ。
今にわたしが、真の恐怖というものを教え込んでやるからな。
けれど不穏な影があった。人の心に、ルーファスは翻弄されていく。
萌え死と戦いながら、ルーファスは闇を乗り越えられるのか!?
ヒロインは登場しません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる