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花嫁さんは美少年?
イヴとお誕生日④
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トウマの誕生日当日。
レイラはせっせと部屋を飾り付けていた。
今日の夜はパーティである。
これからご馳走を作るのだ。なかなか忙しい。
イヴやトウマも、一緒に部屋の飾り付けを手伝ってくれている。
あの日、イヴがラウと一緒に出掛けた理由。
それはトウマにバースデープレゼントを買いに行くためだった。
ラウから聞いた話だが、イヴは彼女なりに頑張って、レイラからもらったお小遣いを貯めていたらしい。
レイラはそれに全く気が付いていなかった。
それでもプレゼントの代金のほとんどはラウが出してくれたようである。
そんな二人の優しい気持ちにレイラは一人ほっこりしていた。
レイラもトウマに、ささやかだがプレゼントを用意している。
ラウも今日は仕事を早めに切り上げると言ってくれた。
(トウマ、喜んでくれるかな)
ふと子供たちを見るとトウマがイヴの頭に星の飾りを付けてやっていた。レイラはそっと彼らを見守る。
「トウマ。あたし、お姫さまに見える?」
「うん、見える」
「やったー!」
イヴが嬉しそうにトウマに抱きつく。
二人が笑っている。レイラは幸せな気持ちになった。
ラクサスは寒い。
だが人の繋がりは温かい。
ここに来て改めて人の温かさを実感する。
「れいらー!れいらも星付けて!」
「こうか?」
持っていた星の飾りを頭に付けてみる。
「れいらは可愛くていいなー」
ぶうう、とイヴが膨れているのが可愛くてレイラは笑ってしまった。
「イヴの方が可愛いよ」
そう言って頭を撫でてやる。
「れいらのお手伝いもっとしたい!」
「あぁ、今日はいっぱい手伝って欲しいんだ」
それからレイラはケーキを焼いたり、夕飯の支度を始めた。
もちろんトウマも一緒に手伝ってくれている。
イヴがトウマからチョコを受け取らなかったのは、トウマがもうすぐ誕生日だったからだ。
普段から優しく接してくれるトウマに感謝を伝えたかったのだろう、とレイラは推測してトウマに伝えた。(イヴは照れてちゃんとした理由は教えてくれなかった)
トウマはそれを聞いて顔を真っ赤にしていた。
嬉しかったのだろう。
この屋敷の周りには人が住んでいない。
トウマにとって、レイラやイヴと接することは他人と接触する初めての出来事だったのだ。
そう思うと仲良くなれてよかった、とレイラは
嬉しくなる。
「レイラ様、次は?」
トウマが次の指示を仰いできた。
「ケーキの飾り付けを頼む。トウマの好きなようにするんだぞ」
「わかりました」
「あたしもやるー!」
そして全ての準備が完了したのは午後だった。
「二人共、お茶にしよう。
疲れただろう?」
レイラが特製のクッキーを皿に出すと二人が嬉しそうに笑う。
昨日トウマに手伝ってもらって焼いたものだ。
「今、お茶を淹れるからな」
今夜のパーティは絶対に楽しいものにしたい。
レイラはそう心に決めていた。
トウマが今回の誕生日も嬉しかったと言ってくれるように。
レイラはせっせと部屋を飾り付けていた。
今日の夜はパーティである。
これからご馳走を作るのだ。なかなか忙しい。
イヴやトウマも、一緒に部屋の飾り付けを手伝ってくれている。
あの日、イヴがラウと一緒に出掛けた理由。
それはトウマにバースデープレゼントを買いに行くためだった。
ラウから聞いた話だが、イヴは彼女なりに頑張って、レイラからもらったお小遣いを貯めていたらしい。
レイラはそれに全く気が付いていなかった。
それでもプレゼントの代金のほとんどはラウが出してくれたようである。
そんな二人の優しい気持ちにレイラは一人ほっこりしていた。
レイラもトウマに、ささやかだがプレゼントを用意している。
ラウも今日は仕事を早めに切り上げると言ってくれた。
(トウマ、喜んでくれるかな)
ふと子供たちを見るとトウマがイヴの頭に星の飾りを付けてやっていた。レイラはそっと彼らを見守る。
「トウマ。あたし、お姫さまに見える?」
「うん、見える」
「やったー!」
イヴが嬉しそうにトウマに抱きつく。
二人が笑っている。レイラは幸せな気持ちになった。
ラクサスは寒い。
だが人の繋がりは温かい。
ここに来て改めて人の温かさを実感する。
「れいらー!れいらも星付けて!」
「こうか?」
持っていた星の飾りを頭に付けてみる。
「れいらは可愛くていいなー」
ぶうう、とイヴが膨れているのが可愛くてレイラは笑ってしまった。
「イヴの方が可愛いよ」
そう言って頭を撫でてやる。
「れいらのお手伝いもっとしたい!」
「あぁ、今日はいっぱい手伝って欲しいんだ」
それからレイラはケーキを焼いたり、夕飯の支度を始めた。
もちろんトウマも一緒に手伝ってくれている。
イヴがトウマからチョコを受け取らなかったのは、トウマがもうすぐ誕生日だったからだ。
普段から優しく接してくれるトウマに感謝を伝えたかったのだろう、とレイラは推測してトウマに伝えた。(イヴは照れてちゃんとした理由は教えてくれなかった)
トウマはそれを聞いて顔を真っ赤にしていた。
嬉しかったのだろう。
この屋敷の周りには人が住んでいない。
トウマにとって、レイラやイヴと接することは他人と接触する初めての出来事だったのだ。
そう思うと仲良くなれてよかった、とレイラは
嬉しくなる。
「レイラ様、次は?」
トウマが次の指示を仰いできた。
「ケーキの飾り付けを頼む。トウマの好きなようにするんだぞ」
「わかりました」
「あたしもやるー!」
そして全ての準備が完了したのは午後だった。
「二人共、お茶にしよう。
疲れただろう?」
レイラが特製のクッキーを皿に出すと二人が嬉しそうに笑う。
昨日トウマに手伝ってもらって焼いたものだ。
「今、お茶を淹れるからな」
今夜のパーティは絶対に楽しいものにしたい。
レイラはそう心に決めていた。
トウマが今回の誕生日も嬉しかったと言ってくれるように。
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