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気になるあのこは宇宙人!?SS
カナタ、スナックにいく3
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「えーと、他にやることは?」
「そうねー」
薫に頼まれた仕事、それはカウンターの切れた蛍光灯を換えることだった。
一応カナタにもそれくらいならできる。
薫は怖くて脚立の上に乗れないのだそうだ。
カナタは脚立を畳んでしまった。
「男の子いると助かっちゃうわー」
薫も男性のはずだが、カナタはそこには触れない。
「僕、お手伝いで来てるんで、なんでも言ってください」
「ホントー?」
薫は目をキラキラさせる。
カナタは頷いた。
それにしてもこの店には客が来ない。
ちゃんと営業していけるのか、不安になるほどだ。
カナタの不安を感じ取ったのか、薫は笑う。
「実はね、もともとここはスナックだったの。喫茶店はあたしの趣味なのよ」
「そうなんですか」
「カナタちゃん、夕飯食べていきなさいよ。
お手伝いしてくれたお礼!」
「あ、はい」
お手伝いというには何かをした感じではないが、カナタは甘えることにした。
お腹も空いてきている。
「薫ちゃーん!店開いてるー?」
男性の声がしてドアが開く。
カランとドアベルが鳴り響く。
入ってきたのはサラリーマン風の男性だ。
その後に続いてぞろぞろと数人入ってくる。
そのうちの一人にカナタは驚いた。
(え、千尋?!)
千尋もカナタに気が付いたらしい。お互い目配せをしあって頷いた。
(知らないふりをしよう)
そう二人は決めたのだ。
「あれ?今日のバイトの子可愛いね!新人さん?」
「あ、えっと」
「この子はあたしの親友の息子さん。カナタくんよ。あまりからかわないで頂戴」
薫に見つめられて微笑まれる。カナタはホッとしてこう言った。
「あの、僕、今日は薫さんのお手伝いに来てるんです」
「へー、若いのに偉いねえ。素直そうだし、うちの倉沢なんか全然可愛くないよ」
「可愛くなくて結構です」
千尋の言葉にどっと笑いが起きる。
「そうゆうとこだぞ、倉沢」
「倉沢が入ってきた時大変だったよなー」
そうそう、と誰かが頷く。
カナタは気になって思わず口を開いていた。
「えと、どう大変だったんですか?」
「カナちゃん気になるでしょ!
こいつ、すげえ美人じゃん?だから社内が大騒ぎしてさ」
「みんっな、倉沢を見に来てたよなー」
「へー」
カナタがじっと千尋を見つめると千尋は目をそらした。
少し顔が赤い。
「でも倉沢にはお相手がいるみたいだし、どんな子か見てみたいよ」
まさかそれが自分だとは言えず、カナタは口を噤んだ。
「ほらほら、店の真ん中じゃなくて、席に行って!
今日は何人なの?
テーブルくっつけるわ」
「悪いねー!」
カナタはそこで千尋のメッセージを思い出していた。
接待をすると千尋は言っていた。
(ここでやるんだー、偶然怖い)
カナタが震えていると、薫に呼ばれる。
「カナタちゃん、お冷持っていってくれる?」
「はい」
カナタはコップに水を人数分注いでテーブルに運んだ。
「カナちゃん、ありがとー」
「いえ」
千尋をちらっと見ると心配そうにこちらを見ている。
どうやらお互い考えていることは一緒のようだ。
(千尋も僕が心配なんだな)
カナタは失礼します、と声をかけてテーブルを離れた。
「カナタちゃん、休憩してきて。今日お店混むと思うの。あとこれ、エプロン。使って頂戴、あとでお小遣いあげる!」
「ホントですか?!ありがとうございます」
カナタはエプロンを受け取って店の裏側に引っ込んだ。
(お小遣い楽しみ!)
「そうねー」
薫に頼まれた仕事、それはカウンターの切れた蛍光灯を換えることだった。
一応カナタにもそれくらいならできる。
薫は怖くて脚立の上に乗れないのだそうだ。
カナタは脚立を畳んでしまった。
「男の子いると助かっちゃうわー」
薫も男性のはずだが、カナタはそこには触れない。
「僕、お手伝いで来てるんで、なんでも言ってください」
「ホントー?」
薫は目をキラキラさせる。
カナタは頷いた。
それにしてもこの店には客が来ない。
ちゃんと営業していけるのか、不安になるほどだ。
カナタの不安を感じ取ったのか、薫は笑う。
「実はね、もともとここはスナックだったの。喫茶店はあたしの趣味なのよ」
「そうなんですか」
「カナタちゃん、夕飯食べていきなさいよ。
お手伝いしてくれたお礼!」
「あ、はい」
お手伝いというには何かをした感じではないが、カナタは甘えることにした。
お腹も空いてきている。
「薫ちゃーん!店開いてるー?」
男性の声がしてドアが開く。
カランとドアベルが鳴り響く。
入ってきたのはサラリーマン風の男性だ。
その後に続いてぞろぞろと数人入ってくる。
そのうちの一人にカナタは驚いた。
(え、千尋?!)
千尋もカナタに気が付いたらしい。お互い目配せをしあって頷いた。
(知らないふりをしよう)
そう二人は決めたのだ。
「あれ?今日のバイトの子可愛いね!新人さん?」
「あ、えっと」
「この子はあたしの親友の息子さん。カナタくんよ。あまりからかわないで頂戴」
薫に見つめられて微笑まれる。カナタはホッとしてこう言った。
「あの、僕、今日は薫さんのお手伝いに来てるんです」
「へー、若いのに偉いねえ。素直そうだし、うちの倉沢なんか全然可愛くないよ」
「可愛くなくて結構です」
千尋の言葉にどっと笑いが起きる。
「そうゆうとこだぞ、倉沢」
「倉沢が入ってきた時大変だったよなー」
そうそう、と誰かが頷く。
カナタは気になって思わず口を開いていた。
「えと、どう大変だったんですか?」
「カナちゃん気になるでしょ!
こいつ、すげえ美人じゃん?だから社内が大騒ぎしてさ」
「みんっな、倉沢を見に来てたよなー」
「へー」
カナタがじっと千尋を見つめると千尋は目をそらした。
少し顔が赤い。
「でも倉沢にはお相手がいるみたいだし、どんな子か見てみたいよ」
まさかそれが自分だとは言えず、カナタは口を噤んだ。
「ほらほら、店の真ん中じゃなくて、席に行って!
今日は何人なの?
テーブルくっつけるわ」
「悪いねー!」
カナタはそこで千尋のメッセージを思い出していた。
接待をすると千尋は言っていた。
(ここでやるんだー、偶然怖い)
カナタが震えていると、薫に呼ばれる。
「カナタちゃん、お冷持っていってくれる?」
「はい」
カナタはコップに水を人数分注いでテーブルに運んだ。
「カナちゃん、ありがとー」
「いえ」
千尋をちらっと見ると心配そうにこちらを見ている。
どうやらお互い考えていることは一緒のようだ。
(千尋も僕が心配なんだな)
カナタは失礼します、と声をかけてテーブルを離れた。
「カナタちゃん、休憩してきて。今日お店混むと思うの。あとこれ、エプロン。使って頂戴、あとでお小遣いあげる!」
「ホントですか?!ありがとうございます」
カナタはエプロンを受け取って店の裏側に引っ込んだ。
(お小遣い楽しみ!)
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