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一次審査結果発表
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「かっちゃん、談話室に集まってって。
オーディションの一次審査の結果が出たみたいだよ」
放課後、樹が部屋に入ると、克樹はベッドに寝そべったまま動かない。
「具合でも悪いの?」
樹は心配になり、克樹のそばに駆け寄った。
克樹は膨れている。
「いっくん、一人で出かけちゃやだー!」
どうやらこの間のライブ準備係のことを言っているのだと樹は察した。
もしかしたら寂しかったのかもしれない。
「ごめんね。かっちゃんは補習だったし、裏方の仕事も知りたかったから」
そう言うと克樹はようやく起き上がってくれた。
「いっくんは俺をプロデュースしてくれる?」
「かっちゃん…」
自分も克樹のそばにいたい。
克樹は間違いなく輝けるアイドルになる。
「俺、かっちゃんと一緒にいたい。頑張るから」
克樹に抱きつくと、克樹も抱きしめ返してくれた。
「いっくん、俺、もっと頑張る。
勉強も歌もダンスも」
「かっちゃん…うん!!」
二人が談話室に入ると、皆緊張したような面立ちでいた。
「すみません、遅くなりました」
克樹と共に後ろの方の席を陣取る。
「よし、じゃ結果を言う」
健悟が取り出したのは封筒だった。
中に結果が入っているのは明らかだ。
「俺達「seasnos」の一次審査は………合格だ」
わっと歓声があがる。
「やったぁ!いっくん!!」
「嬉しいね!」
皆が静まるのを待って、健悟が話し始める。
「次の審査はステージパフォーマンスだ。
これが合格なら俺達は曲をリリースできる」
「あの、ステージって?」
風が手を上げて聞く。それに健悟は頷いた。
「あぁ、深夜帯の番組にオーディションの特別番組がある。あれに出る形だな。時期は年末になる」
まだ大分先の話のような気がするが、実質三ヶ月もない。
「それって俺達がテレビに出れるってこと?」
「そうだ」
克樹の言葉に健悟が頷く。
「わぁ、俺がテレビに出たらすごいよ!ねぇ、いっくん!」
「うん、本当だね」
「テレビに出るってことは無様な姿は見せられねえ。今までより課題が厳しくなる」
健悟の言う通りだ。
樹も気になって手を上げた。
「曲は新曲を作るんですよね?」
「あぁ。この間作った曲と二曲パフォーマンスできる。樹、任せていいか?」
「はい」
どんな曲にしようか、と樹は考えた。
「seasons」の面々に相応しい曲を作りたいと思う。時間はあまりない、なるべく早く曲を作る必要がある。
「まぁ、今日の連絡はこんなとこだな。
俺達は今日からしばらくトレーニングすんぞ」
各々が返事する。
「いっくん、俺達にどんな曲を書いてくれるの?」
「それは僕も気になる」
克樹と風に言われて樹は考えてみる、とだけ答えた。
「seasons」は名前の通り、季節と同じで、色々な一面を持ったユニットだ。前に作った曲とはがらっと変えて、しっとりした大人っぽいラブソングもいいかもしれない。
「いっくん、思いついたって顔してる」
「すごいなぁ、樹は。僕も衣装を改良してみるね!」
風もまた忙しくなるだろう。
「克樹!トレーニングに行くぞ」
疾風に克樹が呼ばれている。
「いっくん、行って来るね!」
「頑張って!」
二人はハイタッチした。
オーディションの一次審査の結果が出たみたいだよ」
放課後、樹が部屋に入ると、克樹はベッドに寝そべったまま動かない。
「具合でも悪いの?」
樹は心配になり、克樹のそばに駆け寄った。
克樹は膨れている。
「いっくん、一人で出かけちゃやだー!」
どうやらこの間のライブ準備係のことを言っているのだと樹は察した。
もしかしたら寂しかったのかもしれない。
「ごめんね。かっちゃんは補習だったし、裏方の仕事も知りたかったから」
そう言うと克樹はようやく起き上がってくれた。
「いっくんは俺をプロデュースしてくれる?」
「かっちゃん…」
自分も克樹のそばにいたい。
克樹は間違いなく輝けるアイドルになる。
「俺、かっちゃんと一緒にいたい。頑張るから」
克樹に抱きつくと、克樹も抱きしめ返してくれた。
「いっくん、俺、もっと頑張る。
勉強も歌もダンスも」
「かっちゃん…うん!!」
二人が談話室に入ると、皆緊張したような面立ちでいた。
「すみません、遅くなりました」
克樹と共に後ろの方の席を陣取る。
「よし、じゃ結果を言う」
健悟が取り出したのは封筒だった。
中に結果が入っているのは明らかだ。
「俺達「seasnos」の一次審査は………合格だ」
わっと歓声があがる。
「やったぁ!いっくん!!」
「嬉しいね!」
皆が静まるのを待って、健悟が話し始める。
「次の審査はステージパフォーマンスだ。
これが合格なら俺達は曲をリリースできる」
「あの、ステージって?」
風が手を上げて聞く。それに健悟は頷いた。
「あぁ、深夜帯の番組にオーディションの特別番組がある。あれに出る形だな。時期は年末になる」
まだ大分先の話のような気がするが、実質三ヶ月もない。
「それって俺達がテレビに出れるってこと?」
「そうだ」
克樹の言葉に健悟が頷く。
「わぁ、俺がテレビに出たらすごいよ!ねぇ、いっくん!」
「うん、本当だね」
「テレビに出るってことは無様な姿は見せられねえ。今までより課題が厳しくなる」
健悟の言う通りだ。
樹も気になって手を上げた。
「曲は新曲を作るんですよね?」
「あぁ。この間作った曲と二曲パフォーマンスできる。樹、任せていいか?」
「はい」
どんな曲にしようか、と樹は考えた。
「seasons」の面々に相応しい曲を作りたいと思う。時間はあまりない、なるべく早く曲を作る必要がある。
「まぁ、今日の連絡はこんなとこだな。
俺達は今日からしばらくトレーニングすんぞ」
各々が返事する。
「いっくん、俺達にどんな曲を書いてくれるの?」
「それは僕も気になる」
克樹と風に言われて樹は考えてみる、とだけ答えた。
「seasons」は名前の通り、季節と同じで、色々な一面を持ったユニットだ。前に作った曲とはがらっと変えて、しっとりした大人っぽいラブソングもいいかもしれない。
「いっくん、思いついたって顔してる」
「すごいなぁ、樹は。僕も衣装を改良してみるね!」
風もまた忙しくなるだろう。
「克樹!トレーニングに行くぞ」
疾風に克樹が呼ばれている。
「いっくん、行って来るね!」
「頑張って!」
二人はハイタッチした。
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