12 / 12
2/18
しおりを挟む
「大丈夫か?」
加那太はベッドから動けなかった。腰から下が重たくてなんだかだるくて痛い。性行為をするといつもこういうことになる。
「加那、体拭いてやる。そこで待ってろ」
千尋が濡れたタオルでいろいろな体液を拭いてくれた。下着を着せてくれ、挙句の果てにはパジャマまで着せてもらった。
「完全に介護じゃん」
加那太が自分の体たらくに困って言うと千尋が笑った。
「将来は二人共元気でいような」
「うん、絶対その方がいいよね」
眠ろうと千尋が腕枕をしてくれた。
「千尋、腕痛くないの?」
「うん、大丈夫だ。加那は軽いからなあ」
「そうかなあ?」
千尋の顔を見つめると千尋の鼻先で鼻にキスされた。某人気キャラクターが良くやっている例のあれだ。
「やっぱり加那は可愛いな」
「千尋はかっこいいよ?」
「知ってる」
こう言っても全然嫌味じゃないのが千尋のすごい所だ。
「加那、愛してる」
「僕も愛してるよ」
「お前には伝わってないから言うけど、すごくすごーく好きだからな」
そこまで自分を愛してくれる千尋を加那太は信じてみようと決めたのだった。
おわり
加那太はベッドから動けなかった。腰から下が重たくてなんだかだるくて痛い。性行為をするといつもこういうことになる。
「加那、体拭いてやる。そこで待ってろ」
千尋が濡れたタオルでいろいろな体液を拭いてくれた。下着を着せてくれ、挙句の果てにはパジャマまで着せてもらった。
「完全に介護じゃん」
加那太が自分の体たらくに困って言うと千尋が笑った。
「将来は二人共元気でいような」
「うん、絶対その方がいいよね」
眠ろうと千尋が腕枕をしてくれた。
「千尋、腕痛くないの?」
「うん、大丈夫だ。加那は軽いからなあ」
「そうかなあ?」
千尋の顔を見つめると千尋の鼻先で鼻にキスされた。某人気キャラクターが良くやっている例のあれだ。
「やっぱり加那は可愛いな」
「千尋はかっこいいよ?」
「知ってる」
こう言っても全然嫌味じゃないのが千尋のすごい所だ。
「加那、愛してる」
「僕も愛してるよ」
「お前には伝わってないから言うけど、すごくすごーく好きだからな」
そこまで自分を愛してくれる千尋を加那太は信じてみようと決めたのだった。
おわり
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。

告白ゲームの攻略対象にされたので面倒くさい奴になって嫌われることにした
雨宮里玖
BL
《あらすじ》
昼休みに乃木は、イケメン三人の話に聞き耳を立てていた。そこで「それぞれが最初にぶつかった奴を口説いて告白する。それで一番早く告白オッケーもらえた奴が勝ち」という告白ゲームをする話を聞いた。
その直後、乃木は三人のうちで一番のモテ男・早坂とぶつかってしまった。
その日の放課後から早坂は乃木にぐいぐい近づいてきて——。
早坂(18)モッテモテのイケメン帰国子女。勉強運動なんでもできる。物静か。
乃木(18)普通の高校三年生。
波田野(17)早坂の友人。
蓑島(17)早坂の友人。
石井(18)乃木の友人。

初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる