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ソータは物陰にいたキメルに駆け寄った。いつの間にか幻獣の姿に戻っている。やはりこの姿でいるほうが楽らしい。
「キメルー!」
「ソータ!無事か?」
ソータは笑って頷いた。キメルに先程もらった名刺を見せる。
「技術の至らない魔剣があるって店主様が仰っていてね。それを造ったヒトの名前が分かったの」
「そこが情報の漏洩先ってことか。真龍族なら誰でも技術の端っこくらいは持ち出せるからなぁ。とりあえず行ってみるか。そのカイガラへ」
カードにはカイガラ横丁 タキナミとかかれている。中央都市を惑星の中心として考えると、そこは、東部に位置する。カイガラには豊かな水資源や高度な魔法技術があるが、最近では資源が底を尽きるかもしれないという指摘もある。世界中どこに行っても、何かしらの問題がある。ソータはそれに対して祈ることしか出来ない。それが聖女としての役割だ。祈り、神々に働きかけ、それで更に人とヒトとを繋ぐ。聖女だからといって、なんでもできるわけではない。前聖女は問題が起こったそんな時、必ず祈っていた。ソータはそれを幼い時から見てきた。今度は自分の番だとソータはいつも思っている。
「カイガラなら一日くらいで行けそうだね」
「いや、半日だな」
「そんなに早く?」
キメルの強気な返答にソータは驚いた。
「チビを迎えに行かなきゃいけないしな」
二週間という期限は長いようで短い。キメルがドラゴのことを意識してくれているのを知り、ソータは嬉しくなった。
「そうだ、このことドラゴに話そうっと。キメルがすごく心配してたよって」
ふふっとソータが意地悪く笑うと、キメルが困ったという顔をする。
「お、俺は心配なんて…」
「照れなくてもいいじゃない。ドラゴはキメルに憧れてるんだよ」
「へ…」
キメルの顔がほんのり赤らんでいることにソータは気が付いた。
「キメル、気が付かなかったの?ドラゴはね、強くて優しくて、かっこいいキメルみたいな大人になりたいんだよ、あとね…」
「そ、ソータ、待ってくれ。それ以上は恥ずかしくて死ぬから」
キメルの顔が真っ赤になっている。ソータはそこで勘弁しておくことにした。死んでもらっては困る。
「ね、キメル。ドラゴともっとお話してあげて?ドラゴ、キメルとどうやって話したら良いか分からないって悩んでいたから」
「あいつ、チビのくせに一丁前に悩みがあるのか…」
キメルがぎりぎりと歯ぎしりしている。
「迎えに行ったら頭に噛みついてやる」
ソータはそれに笑ってしまった。キメルは甘噛みが上手だ。
「キメル、カイガラ横丁に行ってみよう!」
「ああ。何か見つかると良いな」
ソータがキメルに跨ると、キメルはぐんぐんスピードを上げる。確かにこれなら半日で目的地に到達出来そうだ。
「向こうに着いたら張り込みだ。ソータ、体は大丈夫か?」
「聖女の体力舐めないでよね。騎士様と同じ訓練をするんだよ?」
キメルが鼻を鳴らす。
「確かにその通りだな」
キメルは東に向かって走った。ソータがぎゅ、とキメルにしがみつく。
「ねえ、キメル。もし、技術が漏洩していたとして、私たちはどうするべきなの?」
「そうだな。まずはルーゴに知らせて、そこからは真龍族の判断だ。今回の件に関して真龍族はあまり関わりたくないと思っているから、判断も早いと思う」
「…自分たちの大事な技術なのに?」
ソータが首を傾げると、キメルが笑った。
「誰がやったか分からないし、自分ももしかしたら片棒を担がされてる可能性もあるからな。後ろめたい気持ちは皆が持っている」
「そんな…」
「今、どれだけその大事な技術が蔑ろにされていたか、あいつらはよく思い知るだろうよ」
ソータは頷いた。
✢✢✢
波音が聞こえる。ソータたちはカイガラの砂浜にいた。横丁はここから少し歩いた場所にある。
「タキナミって名前…かな?」
「そうだな、屋号かもしれないし、ちょっと聞いてみるか」
「うん」
二人はカイガラ横丁にいる人に片っ端から聞いてみることにした。聞いたところ、どうやら、タキナミは名前らしい。変わった人だと皆、口を揃えて言った。
「タキナミ様、変わった人だって言うけれどそんなになのかな?」
「まぁ覚悟はしておいた方がいいかもしれないな」
教えてもらった建物を二人は目指す。無事に見つけて、ソータはホッと息をついた。水色の屋根が特徴的である。
コツコツとノッカーでドアを叩くと、中で物音がする。
「ふぁーい」
かちゃり、とドアが開く。中から出てきたのは丸い縁の眼鏡を掛けた女性だった。明るい茶髪は鳥の巣のようだ。
「ど、どちらさまですかー?」
「あの、タキナミ様ですか?魔剣を作られてるって聞いて来ました。見せていただいても構わないですか?」
「え…魔剣?あ、あれは、その…」
タキナミは明らかに動揺している。ソータはほぼ強引に中に押し入った。キメルも悠々と付いてくる。
「これ…」
ソータは魔剣を見つけた。手に取ると確かな重みがある。
「ふむ…」
キメルも唸った。
「あ、あああ!あの!!それはまだ試作品といいますか、えーと!!!」
「タキナミ様?」
ソータは彼女を見上げた。タキナミがごくりと喉を鳴らす。
「この技術、どうやって学んだのですか?」
「あ…最初は真龍族の方に教えていただきました。あとは自分なりにアレンジして」
「独学でこれか…」
彼女の魔剣は素晴らしかった。少なくともこの間中央都市で見た魔剣よりレベルが数段上がっているのは間違いない。
「キメル」
「あぁ、ちょっと張ってみるか」
「うん」
タキナミはぽかんとしていた。
「キメルー!」
「ソータ!無事か?」
ソータは笑って頷いた。キメルに先程もらった名刺を見せる。
「技術の至らない魔剣があるって店主様が仰っていてね。それを造ったヒトの名前が分かったの」
「そこが情報の漏洩先ってことか。真龍族なら誰でも技術の端っこくらいは持ち出せるからなぁ。とりあえず行ってみるか。そのカイガラへ」
カードにはカイガラ横丁 タキナミとかかれている。中央都市を惑星の中心として考えると、そこは、東部に位置する。カイガラには豊かな水資源や高度な魔法技術があるが、最近では資源が底を尽きるかもしれないという指摘もある。世界中どこに行っても、何かしらの問題がある。ソータはそれに対して祈ることしか出来ない。それが聖女としての役割だ。祈り、神々に働きかけ、それで更に人とヒトとを繋ぐ。聖女だからといって、なんでもできるわけではない。前聖女は問題が起こったそんな時、必ず祈っていた。ソータはそれを幼い時から見てきた。今度は自分の番だとソータはいつも思っている。
「カイガラなら一日くらいで行けそうだね」
「いや、半日だな」
「そんなに早く?」
キメルの強気な返答にソータは驚いた。
「チビを迎えに行かなきゃいけないしな」
二週間という期限は長いようで短い。キメルがドラゴのことを意識してくれているのを知り、ソータは嬉しくなった。
「そうだ、このことドラゴに話そうっと。キメルがすごく心配してたよって」
ふふっとソータが意地悪く笑うと、キメルが困ったという顔をする。
「お、俺は心配なんて…」
「照れなくてもいいじゃない。ドラゴはキメルに憧れてるんだよ」
「へ…」
キメルの顔がほんのり赤らんでいることにソータは気が付いた。
「キメル、気が付かなかったの?ドラゴはね、強くて優しくて、かっこいいキメルみたいな大人になりたいんだよ、あとね…」
「そ、ソータ、待ってくれ。それ以上は恥ずかしくて死ぬから」
キメルの顔が真っ赤になっている。ソータはそこで勘弁しておくことにした。死んでもらっては困る。
「ね、キメル。ドラゴともっとお話してあげて?ドラゴ、キメルとどうやって話したら良いか分からないって悩んでいたから」
「あいつ、チビのくせに一丁前に悩みがあるのか…」
キメルがぎりぎりと歯ぎしりしている。
「迎えに行ったら頭に噛みついてやる」
ソータはそれに笑ってしまった。キメルは甘噛みが上手だ。
「キメル、カイガラ横丁に行ってみよう!」
「ああ。何か見つかると良いな」
ソータがキメルに跨ると、キメルはぐんぐんスピードを上げる。確かにこれなら半日で目的地に到達出来そうだ。
「向こうに着いたら張り込みだ。ソータ、体は大丈夫か?」
「聖女の体力舐めないでよね。騎士様と同じ訓練をするんだよ?」
キメルが鼻を鳴らす。
「確かにその通りだな」
キメルは東に向かって走った。ソータがぎゅ、とキメルにしがみつく。
「ねえ、キメル。もし、技術が漏洩していたとして、私たちはどうするべきなの?」
「そうだな。まずはルーゴに知らせて、そこからは真龍族の判断だ。今回の件に関して真龍族はあまり関わりたくないと思っているから、判断も早いと思う」
「…自分たちの大事な技術なのに?」
ソータが首を傾げると、キメルが笑った。
「誰がやったか分からないし、自分ももしかしたら片棒を担がされてる可能性もあるからな。後ろめたい気持ちは皆が持っている」
「そんな…」
「今、どれだけその大事な技術が蔑ろにされていたか、あいつらはよく思い知るだろうよ」
ソータは頷いた。
✢✢✢
波音が聞こえる。ソータたちはカイガラの砂浜にいた。横丁はここから少し歩いた場所にある。
「タキナミって名前…かな?」
「そうだな、屋号かもしれないし、ちょっと聞いてみるか」
「うん」
二人はカイガラ横丁にいる人に片っ端から聞いてみることにした。聞いたところ、どうやら、タキナミは名前らしい。変わった人だと皆、口を揃えて言った。
「タキナミ様、変わった人だって言うけれどそんなになのかな?」
「まぁ覚悟はしておいた方がいいかもしれないな」
教えてもらった建物を二人は目指す。無事に見つけて、ソータはホッと息をついた。水色の屋根が特徴的である。
コツコツとノッカーでドアを叩くと、中で物音がする。
「ふぁーい」
かちゃり、とドアが開く。中から出てきたのは丸い縁の眼鏡を掛けた女性だった。明るい茶髪は鳥の巣のようだ。
「ど、どちらさまですかー?」
「あの、タキナミ様ですか?魔剣を作られてるって聞いて来ました。見せていただいても構わないですか?」
「え…魔剣?あ、あれは、その…」
タキナミは明らかに動揺している。ソータはほぼ強引に中に押し入った。キメルも悠々と付いてくる。
「これ…」
ソータは魔剣を見つけた。手に取ると確かな重みがある。
「ふむ…」
キメルも唸った。
「あ、あああ!あの!!それはまだ試作品といいますか、えーと!!!」
「タキナミ様?」
ソータは彼女を見上げた。タキナミがごくりと喉を鳴らす。
「この技術、どうやって学んだのですか?」
「あ…最初は真龍族の方に教えていただきました。あとは自分なりにアレンジして」
「独学でこれか…」
彼女の魔剣は素晴らしかった。少なくともこの間中央都市で見た魔剣よりレベルが数段上がっているのは間違いない。
「キメル」
「あぁ、ちょっと張ってみるか」
「うん」
タキナミはぽかんとしていた。
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