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「その兵器を俺たちに寄越せ!!」
ホッとしたのも束の間、ソータたちは男たち数人に取り囲まれた。彼らは上腕部にタイタンというロゴが入ったカーキ色のジャンパーを着ている。手には銃を持ち、ソータたちにその銃口を向けていた。わざわざここまで追いかけて来たらしい。
「早く寄越せ!」
「ナーニイッテンダベカ。コドモハサッサトカエレ」
56号がシッシッと長方形の手で払う。それにタイタンの男たちは頭に血が上ったらしい。一斉に銃を撃ってきた。だが56号がそれを全て受け止めて口に放る。
「マッズイタマダベ」
「弾がもうない!」
タイタンの団員たちは明らかに慌てている。
「スイレイ様がいなくともタイタンがやっていけることを証明しなければ!!」
「あのー、それ意味ないと思います」
ロニがはっきり言うと、なに?と男に胸倉を掴まれた。だが、ロニは動じない。
「スイレイ、ただの悪者ですよ?だから警察にいるんだし」
「う…!」
ロニの冷静な言葉は団員たちに突き刺さったようである。
「なら俺たちはなんのために戦ったんだ!」
「世界を兵器で一新して魔力を持たないものの凄さを思い知らせてやりたかった」
チクショウと彼らは泣き出した。
「えーと、魔力がなくても便利な生活ができることは皆さん知ってますよ?すごいと思います!」
ソータが言うと、彼らが固まる。
「お嬢さん、それは本当かい?」
「はい。魔力を使わない家電メーカーも今は色々ありますし、皆さん、そちらに就職されたりとかは?」
男たちはハッとなった。
「そうだ!国に帰ってみんなで起業しよう!とにかく就職だ!」
ダダダと男たちが駆けていく。
「ナンダッタベナ?マアインセキモコワセタシ、イガッタ、イガッタ」
「56号ありがとう。お陰でこの星が助かったよ」
「ナンダァ?ヒャグショウミナオシタカ?」
「うん、見直した!」
「あんたには魔導コアが付いてるんだな」
「オラハ、ツクッテモラッタノヨ。200ネンマエニナ」
「俺のじいさんか」
「オラハモウデンチギレダ。モノオキニイレテクレ」
ソータたちは言われたとおりにした。物置の鍵も星時計にしまい、解除したからくりを元に戻す。
「はい、ソータ。これは君が持っていなくっちゃ」
「ロニ、ありがとう!」
その日の夜は聖域で休むことにした。もう帰る気力も残っていない。
「え、ここで寝るの?」
「小僧、文句あるのか?」
キメルが横たわり、ソータは彼のお腹に頭を乗せていた。ロニは驚いたようだ。
「キメルはあったかいよ、柔らかいし」
「じゃ、じゃあ俺も」
ロニも恐る恐るといった様子でキメルのお腹に頭を乗せ寝そべる。
「わ、意外と寝心地いい!」
ふとソータを見ると、もう寝息を立てていた。
「ソータ、疲れたよね」
そっと彼女に触ろうとしたがキメルが鼻を鳴らすので怖くて触れなかった。
「キメルのドケチ」
「うるさい、とっとと寝ろ」
「はーい」
ロニは目を閉じた。
✢✢✢
「ねえ、キメル。そろそろロニ起きるかな?」
「叩き起こすか?」
「キメル!!乱暴は駄目!!」
遠くで声がするのに気が付いて、ロニは目を開けた。目の前にキメルの力強い蹄が見えて流石に驚いた。
「わわ!」
「小僧、遅いぞ」
キメルが鼻を鳴らしながらも、足を下げる。
「おはよう、ロニ」
「おはよう、ソータ。今日もかわい…」
キメルが唸ったのでロニは黙った。キメルはまるでソータ専用の警備員である。
「ロニ、朝ご飯なんだけど木の実でいい?聖域にはそれくらいしかなくて」
「うん、いいよ。ソータはここに住んでいたんだね」
「うん、何もなさすぎてびっくりするでしょう。私も今びっくりしてる」
「ソータがびっくりするならよほどだね」
「うん、ね、食べてみて?」
「いただきます」
ロニは木の実に齧り付いた。すっきりした甘みにしゃくしゃくとした歯応えがある。
「うん、美味い!」
「よかった」
ソータも木の実を手に取り齧り付く。キメルも食べ始めた。
「聖域って言うからもっと怖い所かと思ったよ」
「またお前の偏見か」
キメルは相変わらず容赦がない。ソータが笑っている。
「大丈夫だよ、ロニ。ここの皆はすごく優しいから」
朝食を摂り終えて、ソータたちは礼拝堂に向かった。中は枯れ葉や土が溜まってしまっている。
「大変。お掃除しないと」
ソータは竹箒を持ち、礼拝堂の中を掃き始めた。
幸いにも竹箒はもう一本あったので、ロニも手伝う。
「ロニ、ありがとう」
「う、ううん。全然」
二人はしばらく礼拝堂の中を掃いた。木の葉や土を一箇所にまとめる。
「キメル、お願い」
「任せろ」
キメルのタテガミがふわっと揺れる。ざわりと 礼拝堂内を熱が走った。集めた木の葉たちが消えていく。
「え、すごい!何したの?」
「ちょっと熱魔法をかけただけだ」
「キメルの火加減が丁度いいみたいなの」
ソータが祭壇の前に跪く。ロニが近寄ろうとして、キメルに口で服を掴まれた。
「見てろ」
ソータが何かを唱え始める。ロニも手を組んでそれを聞いていた。いつの間にか厳かな空気が立ち込めている。ソータの祈りは本物だとロニは実感していた。ソータの詠唱が終わる。ロニは目を開けるとソータが駆け寄ってきた。
「ロニ、森を案内するね。お昼も調達しなくちゃ!」
「うん!」
「キメル、行こう!」
「あぁ」
3人は森へ向かう。
ホッとしたのも束の間、ソータたちは男たち数人に取り囲まれた。彼らは上腕部にタイタンというロゴが入ったカーキ色のジャンパーを着ている。手には銃を持ち、ソータたちにその銃口を向けていた。わざわざここまで追いかけて来たらしい。
「早く寄越せ!」
「ナーニイッテンダベカ。コドモハサッサトカエレ」
56号がシッシッと長方形の手で払う。それにタイタンの男たちは頭に血が上ったらしい。一斉に銃を撃ってきた。だが56号がそれを全て受け止めて口に放る。
「マッズイタマダベ」
「弾がもうない!」
タイタンの団員たちは明らかに慌てている。
「スイレイ様がいなくともタイタンがやっていけることを証明しなければ!!」
「あのー、それ意味ないと思います」
ロニがはっきり言うと、なに?と男に胸倉を掴まれた。だが、ロニは動じない。
「スイレイ、ただの悪者ですよ?だから警察にいるんだし」
「う…!」
ロニの冷静な言葉は団員たちに突き刺さったようである。
「なら俺たちはなんのために戦ったんだ!」
「世界を兵器で一新して魔力を持たないものの凄さを思い知らせてやりたかった」
チクショウと彼らは泣き出した。
「えーと、魔力がなくても便利な生活ができることは皆さん知ってますよ?すごいと思います!」
ソータが言うと、彼らが固まる。
「お嬢さん、それは本当かい?」
「はい。魔力を使わない家電メーカーも今は色々ありますし、皆さん、そちらに就職されたりとかは?」
男たちはハッとなった。
「そうだ!国に帰ってみんなで起業しよう!とにかく就職だ!」
ダダダと男たちが駆けていく。
「ナンダッタベナ?マアインセキモコワセタシ、イガッタ、イガッタ」
「56号ありがとう。お陰でこの星が助かったよ」
「ナンダァ?ヒャグショウミナオシタカ?」
「うん、見直した!」
「あんたには魔導コアが付いてるんだな」
「オラハ、ツクッテモラッタノヨ。200ネンマエニナ」
「俺のじいさんか」
「オラハモウデンチギレダ。モノオキニイレテクレ」
ソータたちは言われたとおりにした。物置の鍵も星時計にしまい、解除したからくりを元に戻す。
「はい、ソータ。これは君が持っていなくっちゃ」
「ロニ、ありがとう!」
その日の夜は聖域で休むことにした。もう帰る気力も残っていない。
「え、ここで寝るの?」
「小僧、文句あるのか?」
キメルが横たわり、ソータは彼のお腹に頭を乗せていた。ロニは驚いたようだ。
「キメルはあったかいよ、柔らかいし」
「じゃ、じゃあ俺も」
ロニも恐る恐るといった様子でキメルのお腹に頭を乗せ寝そべる。
「わ、意外と寝心地いい!」
ふとソータを見ると、もう寝息を立てていた。
「ソータ、疲れたよね」
そっと彼女に触ろうとしたがキメルが鼻を鳴らすので怖くて触れなかった。
「キメルのドケチ」
「うるさい、とっとと寝ろ」
「はーい」
ロニは目を閉じた。
✢✢✢
「ねえ、キメル。そろそろロニ起きるかな?」
「叩き起こすか?」
「キメル!!乱暴は駄目!!」
遠くで声がするのに気が付いて、ロニは目を開けた。目の前にキメルの力強い蹄が見えて流石に驚いた。
「わわ!」
「小僧、遅いぞ」
キメルが鼻を鳴らしながらも、足を下げる。
「おはよう、ロニ」
「おはよう、ソータ。今日もかわい…」
キメルが唸ったのでロニは黙った。キメルはまるでソータ専用の警備員である。
「ロニ、朝ご飯なんだけど木の実でいい?聖域にはそれくらいしかなくて」
「うん、いいよ。ソータはここに住んでいたんだね」
「うん、何もなさすぎてびっくりするでしょう。私も今びっくりしてる」
「ソータがびっくりするならよほどだね」
「うん、ね、食べてみて?」
「いただきます」
ロニは木の実に齧り付いた。すっきりした甘みにしゃくしゃくとした歯応えがある。
「うん、美味い!」
「よかった」
ソータも木の実を手に取り齧り付く。キメルも食べ始めた。
「聖域って言うからもっと怖い所かと思ったよ」
「またお前の偏見か」
キメルは相変わらず容赦がない。ソータが笑っている。
「大丈夫だよ、ロニ。ここの皆はすごく優しいから」
朝食を摂り終えて、ソータたちは礼拝堂に向かった。中は枯れ葉や土が溜まってしまっている。
「大変。お掃除しないと」
ソータは竹箒を持ち、礼拝堂の中を掃き始めた。
幸いにも竹箒はもう一本あったので、ロニも手伝う。
「ロニ、ありがとう」
「う、ううん。全然」
二人はしばらく礼拝堂の中を掃いた。木の葉や土を一箇所にまとめる。
「キメル、お願い」
「任せろ」
キメルのタテガミがふわっと揺れる。ざわりと 礼拝堂内を熱が走った。集めた木の葉たちが消えていく。
「え、すごい!何したの?」
「ちょっと熱魔法をかけただけだ」
「キメルの火加減が丁度いいみたいなの」
ソータが祭壇の前に跪く。ロニが近寄ろうとして、キメルに口で服を掴まれた。
「見てろ」
ソータが何かを唱え始める。ロニも手を組んでそれを聞いていた。いつの間にか厳かな空気が立ち込めている。ソータの祈りは本物だとロニは実感していた。ソータの詠唱が終わる。ロニは目を開けるとソータが駆け寄ってきた。
「ロニ、森を案内するね。お昼も調達しなくちゃ!」
「うん!」
「キメル、行こう!」
「あぁ」
3人は森へ向かう。
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