54 / 92
54
しおりを挟む
キメルたちはラシータが封印されたという大神殿に向かっている。だが皆、気が乗らないという表情をしていた。大神殿は渓谷を抜けた先にある。キメル以外は借りたラクダに乗っていた。ラクダの歩はゆっくりだ。しっかり一歩ずつ踏みしめるような確かな強い歩みである。このあたりは気温が50℃をゆうに超えるらしい。まだカラッとした気候なので暑くてもなんとか耐えられるが、日差しが強いので体の露出は避けなければならない。
そのため、キメル以外はしっかり着込んでいる。
「暑いし、やっぱりソータがいないとつまらないなぁ」
「それは僕も同じだよ!」
鬼の言葉にハ・デスも全力で同意した。
「それは俺の台詞だ」
キメルも同調する。フレンも唸った。彼も同じ気持ちだったのだろう。ソータの存在は彼らにとってとても大きい。彼女の可愛らしさは癒しだ。
「まぁリヒの組分けは的確だった…んじゃないか?」
フレンが場を切り替えるように言おうとして失敗した。リヒという名前がその原因であるのは間違いない。今頃リヒは…と思わずキメルたちは思い浮かべてしまう。
「…あの大馬鹿野郎の頭に、絶対噛み付いてやる!砕いてやる!」
もはやライオンかという程のキメルの唸りに、周りは苦笑を隠し切れない。キメルなら本当にやりかねないと思ったのだろう。
「もうすぐ大神殿だな、ラシータ様が無事だと良いが…」
今は昼過ぎだ。ソータたちもパーティーへ行く支度を始めている頃合いだろう。キメルたちは明け方に中央都市を車で出発し、この地、サテナに来ている。サテナ渓谷といえば観光スポットとしておすすめされる場所である。この渓谷を歩くだけで神々のご利益が得られるというパワースポットのような扱いをされているのだ。それが本当かどうか聞くのは野暮だろう。
「暑い…」
何度目か分からないこの単語を呟くと、誰かがため息を吐いた。ふと顔を上げると、大神殿の建物が見えてくる。
「あれだ」
フレンが呟き、皆がそれを見つめる。ようやく着いたのだ。ラクダを綱で繋ぎ、一行は中に入った。大神殿の中は外とは違い、ひんやりとしている。フレンが台座の前で、跪き祈った。ラシータが現れるが、彼女は眠ったように反応がない。太い頑丈そうな鎖が体に巻き付いている。
やはり封印されてしまっているようだ。
キメルはあの鎖に見覚えがあった。自分が捕らえられた時に使われたものと同じだ。
「我願う、神、ラシータを封印の鎖より解き放て。彼の力を取り戻せ」
フレンが詠唱を続ける。その間に、バキバキと鎖が割れてくる。そして封印が解けた。ラシータを纏ったのは黒い光だった。
「く、やっぱりここも闇神か」
フレンがぎり、と歯を食いしばる。
「ラシータの意識を取り戻す!力ずくでも!」
「承知したよ」
キメルの言葉に鬼が首肯した。ハ・デスも力を貯め始める。戦闘が始まった。ラシータが手のひらから光の弾をいくつも放って来る。それを避けながら、なんとか応戦する。この弾に当たるだけで恐ろしい程の破壊力があることを皆承知している。フレンがラシータに取り憑いた穢れを浄化するため詠唱している。なかなか難しそうだ。高位の神に取り憑く闇神だ。この間相手をした闇神とは格が違う。
「く、ラシータ!頼む!!意識を取り戻せ!!」
「闇神なんかに負けるなよな!」
じりじりとだが、こちらが押されつつある。ラシータはそれだけ強い神だ。それでもキメルたちはなんとか持ち堪えている。即席で組んだパーティだったが、それが上手く機能していた。
「ラシータ、めちゃくちゃ強いじゃないか」
「ヤシャ!感心してる場合か!」
「私は…なにを…」
ラシータが目を開ける。彼女の意識が戻りつつあるらしい。だが、闇神は攻撃の手を緩めるどころか更に激しく攻撃してくる。
「ラシータ!頼む!!元に戻ってくれ!」
「うう…」
ラシータは苦しんでいる。彼女なりに必死に闇神に抵抗しているようだ。
「頑張れ!ラシータ!!」
「私は光の守護者ラシータ。少しでも力がある限り、闇に負けるわけにはいきません」
ラシータから光が湧く。キメルたちはその光に目を開けていられなかった。キラキラと辺りが輝いている。
キメルたちがようやく眩しさに慣れ目を開けると、柔和な微笑みを浮かべたラシータがいた。
「ありがとう、ようやく封印が解けました」
「ラシータ、ここの穢れは?」
キメルの言葉にラシータが頷く。
「ここは私の力で浄化しておきます。他の神々も無事です。それと、聖女様は…ソータナレア様はここにはおられないのですか?」
ラシータがキメルを見つめながら困惑気味に尋ねてきた。きょろきょろしている。彼女もまたソータが大好きな神々の一人である。フレンを一瞥してああ、違ったと首を横に振った。
「ラシータ様、そんなに俺を毛嫌いしなくても」
「フレン、私はあなたには頻繁に会っているのです。ああ、小さくて可愛らしいソータナレア様に会いたい…」
フレンがその言葉に固まる。ぽん、と鬼が彼の肩を叩いた。
「ラシータ、期待に添えなくて済まないがソータは今ここにいないんだ。だがソータもあんたを思っているのは知っているだろう?」
ラシータがキメルの言葉に微笑む。
「ソータナレア様の思いは私にも届いていますよ。どうか遊びに出かけてくださいとお伝え下さいね。約束ですよ?」
「あぁ、伝えておこう」
「皆、ソータ好きすぎないか?俺も好きだけどさあ」
しょんぼりしながらフレンが呟く。
「とりあえず中央都市に戻るか。俺は先に行く、じゃあな」
キメルは空を駆け上がる。全速力だ。
「あいつは本当に集団行動の出来ないやつだな」
ハ・デスがプンスカしながら言う。
「まあまあ。僕たちも帰ろうか」
フレンたちも中央都市へ引き返す。
そのため、キメル以外はしっかり着込んでいる。
「暑いし、やっぱりソータがいないとつまらないなぁ」
「それは僕も同じだよ!」
鬼の言葉にハ・デスも全力で同意した。
「それは俺の台詞だ」
キメルも同調する。フレンも唸った。彼も同じ気持ちだったのだろう。ソータの存在は彼らにとってとても大きい。彼女の可愛らしさは癒しだ。
「まぁリヒの組分けは的確だった…んじゃないか?」
フレンが場を切り替えるように言おうとして失敗した。リヒという名前がその原因であるのは間違いない。今頃リヒは…と思わずキメルたちは思い浮かべてしまう。
「…あの大馬鹿野郎の頭に、絶対噛み付いてやる!砕いてやる!」
もはやライオンかという程のキメルの唸りに、周りは苦笑を隠し切れない。キメルなら本当にやりかねないと思ったのだろう。
「もうすぐ大神殿だな、ラシータ様が無事だと良いが…」
今は昼過ぎだ。ソータたちもパーティーへ行く支度を始めている頃合いだろう。キメルたちは明け方に中央都市を車で出発し、この地、サテナに来ている。サテナ渓谷といえば観光スポットとしておすすめされる場所である。この渓谷を歩くだけで神々のご利益が得られるというパワースポットのような扱いをされているのだ。それが本当かどうか聞くのは野暮だろう。
「暑い…」
何度目か分からないこの単語を呟くと、誰かがため息を吐いた。ふと顔を上げると、大神殿の建物が見えてくる。
「あれだ」
フレンが呟き、皆がそれを見つめる。ようやく着いたのだ。ラクダを綱で繋ぎ、一行は中に入った。大神殿の中は外とは違い、ひんやりとしている。フレンが台座の前で、跪き祈った。ラシータが現れるが、彼女は眠ったように反応がない。太い頑丈そうな鎖が体に巻き付いている。
やはり封印されてしまっているようだ。
キメルはあの鎖に見覚えがあった。自分が捕らえられた時に使われたものと同じだ。
「我願う、神、ラシータを封印の鎖より解き放て。彼の力を取り戻せ」
フレンが詠唱を続ける。その間に、バキバキと鎖が割れてくる。そして封印が解けた。ラシータを纏ったのは黒い光だった。
「く、やっぱりここも闇神か」
フレンがぎり、と歯を食いしばる。
「ラシータの意識を取り戻す!力ずくでも!」
「承知したよ」
キメルの言葉に鬼が首肯した。ハ・デスも力を貯め始める。戦闘が始まった。ラシータが手のひらから光の弾をいくつも放って来る。それを避けながら、なんとか応戦する。この弾に当たるだけで恐ろしい程の破壊力があることを皆承知している。フレンがラシータに取り憑いた穢れを浄化するため詠唱している。なかなか難しそうだ。高位の神に取り憑く闇神だ。この間相手をした闇神とは格が違う。
「く、ラシータ!頼む!!意識を取り戻せ!!」
「闇神なんかに負けるなよな!」
じりじりとだが、こちらが押されつつある。ラシータはそれだけ強い神だ。それでもキメルたちはなんとか持ち堪えている。即席で組んだパーティだったが、それが上手く機能していた。
「ラシータ、めちゃくちゃ強いじゃないか」
「ヤシャ!感心してる場合か!」
「私は…なにを…」
ラシータが目を開ける。彼女の意識が戻りつつあるらしい。だが、闇神は攻撃の手を緩めるどころか更に激しく攻撃してくる。
「ラシータ!頼む!!元に戻ってくれ!」
「うう…」
ラシータは苦しんでいる。彼女なりに必死に闇神に抵抗しているようだ。
「頑張れ!ラシータ!!」
「私は光の守護者ラシータ。少しでも力がある限り、闇に負けるわけにはいきません」
ラシータから光が湧く。キメルたちはその光に目を開けていられなかった。キラキラと辺りが輝いている。
キメルたちがようやく眩しさに慣れ目を開けると、柔和な微笑みを浮かべたラシータがいた。
「ありがとう、ようやく封印が解けました」
「ラシータ、ここの穢れは?」
キメルの言葉にラシータが頷く。
「ここは私の力で浄化しておきます。他の神々も無事です。それと、聖女様は…ソータナレア様はここにはおられないのですか?」
ラシータがキメルを見つめながら困惑気味に尋ねてきた。きょろきょろしている。彼女もまたソータが大好きな神々の一人である。フレンを一瞥してああ、違ったと首を横に振った。
「ラシータ様、そんなに俺を毛嫌いしなくても」
「フレン、私はあなたには頻繁に会っているのです。ああ、小さくて可愛らしいソータナレア様に会いたい…」
フレンがその言葉に固まる。ぽん、と鬼が彼の肩を叩いた。
「ラシータ、期待に添えなくて済まないがソータは今ここにいないんだ。だがソータもあんたを思っているのは知っているだろう?」
ラシータがキメルの言葉に微笑む。
「ソータナレア様の思いは私にも届いていますよ。どうか遊びに出かけてくださいとお伝え下さいね。約束ですよ?」
「あぁ、伝えておこう」
「皆、ソータ好きすぎないか?俺も好きだけどさあ」
しょんぼりしながらフレンが呟く。
「とりあえず中央都市に戻るか。俺は先に行く、じゃあな」
キメルは空を駆け上がる。全速力だ。
「あいつは本当に集団行動の出来ないやつだな」
ハ・デスがプンスカしながら言う。
「まあまあ。僕たちも帰ろうか」
フレンたちも中央都市へ引き返す。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
悪役令嬢は二度も断罪されたくない!~あのー、私に平穏な暮らしをさせてくれませんか?~
イトカワジンカイ
恋愛
(あれって…もしや断罪イベントだった?)
グランディアス王国の貴族令嬢で王子の婚約者だったアドリアーヌは、国外追放になり敵国に送られる馬車の中で不意に前世の記憶を思い出した。
「あー、小説とかでよく似たパターンがあったような」
そう、これは前世でプレイした乙女ゲームの世界。だが、元社畜だった社畜パワーを活かしアドリアーヌは逆にこの世界を満喫することを決意する。
(これで憧れのスローライフが楽しめる。ターシャ・デューダのような自給自足ののんびり生活をするぞ!)
と公爵令嬢という貴族社会から離れた”平穏な暮らし”を夢見ながら敵国での生活をはじめるのだが、そこはアドリアーヌが断罪されたゲームの続編の世界だった。
続編の世界でも断罪されることを思い出したアドリアーヌだったが、悲しいかな攻略対象たちと必然のように関わることになってしまう。
さぁ…アドリアーヌは2度目の断罪イベントを受けることなく、平穏な暮らしを取り戻すことができるのか!?
「あのー、私に平穏な暮らしをさせてくれませんか?」
※ファンタジーなので細かいご都合設定は多めに見てください(´・ω・`)
※小説家になろう、ノベルバにも掲載
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
【完結】甘やかな聖獣たちは、聖女様がとろけるようにキスをする
楠結衣
恋愛
女子大生の花恋は、いつものように大学に向かう途中、季節外れの鯉のぼりと共に異世界に聖女として召喚される。
ところが花恋を召喚した王様や黒ローブの集団に偽聖女と言われて知らない森に放り出されてしまう。
涙がこぼれてしまうと鯉のぼりがなぜか執事の格好をした三人組みの聖獣に変わり、元の世界に戻るために、一日三回のキスが必要だと言いだして……。
女子大生の花恋と甘やかな聖獣たちが、いちゃいちゃほのぼの逆ハーレムをしながら元の世界に戻るためにちょこっと冒険するおはなし。
◇表紙イラスト/知さま
◇鯉のぼりについては諸説あります。
◇小説家になろうさまでも連載しています。
【本編完結】五人のイケメン薔薇騎士団団長に溺愛されて200年の眠りから覚めた聖女王女は困惑するばかりです!
七海美桜
恋愛
フーゲンベルク大陸で、長く大陸の大半を治めていたバッハシュタイン王国で、最後の古龍への生贄となった第三王女のヴェンデルガルト。しかしそれ以降古龍が亡くなり王国は滅びバルシュミーデ皇国の治世になり二百年後。封印されていたヴェンデルガルトが目覚めると、魔法は滅びた世で「治癒魔法」を使えるのは彼女だけ。亡き王国の王女という事で城に客人として滞在する事になるのだが、治癒魔法を使える上「金髪」である事から「黄金の魔女」と恐れられてしまう。しかしそんな中。五人の美青年騎士団長たちに溺愛されて、愛され過ぎて困惑する毎日。彼女を生涯の伴侶として愛する古龍・コンスタンティンは生まれ変わり彼女と出逢う事が出来るのか。龍と薔薇に愛されたヴェンデルガルトは、誰と結ばれるのか。
この作品は、小説家になろうにも掲載しています。
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
女嫌いな辺境伯と歴史狂いの子爵令嬢の、どうしようもなくマイペースな婚姻
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
恋愛
「友好と借金の形に、辺境伯家に嫁いでくれ」
行き遅れの私・マリーリーフに、突然婚約話が持ち上がった。
相手は女嫌いに社交嫌いな若き辺境伯。子爵令嬢の私にはまたとない好条件ではあるけど、相手の人柄が心配……と普通は思うでしょう。
でも私はそんな事より、嫁げば他に時間を取られて大好きな歴史研究に没頭できない事の方が問題!
それでも互いの領地の友好と借金の形として仕方がなく嫁いだ先で、「家の事には何も手出し・口出しするな」と言われて……。
え、「何もしなくていい」?!
じゃあ私、今まで通り、歴史研究してていいの?!
こうして始まる結婚(ただの同居)生活が、普通なわけはなく……?
どうやらプライベートな時間はずっと剣を振っていたい旦那様と、ずっと歴史に浸っていたい私。
二人が歩み寄る日は、来るのか。
得意分野が文と武でかけ離れている二人だけど、マイペース過ぎるところは、どこか似ている?
意外とお似合いなのかもしれません。笑
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる