13 / 92
13
しおりを挟む
ソータが自室に戻るとフクロウがいた。この間、サラに送る手紙を持たせた個体である。ソータの魔力を持たせているので部屋が閉まっていても中に入れたのだろう。
「お帰り」
「ホー」
フクロウがソータの腕にちょん、と留まる。彼の足には手紙が括り付けられていた。ソータはそれを慎重に外す。これを運ぶためにここまで飛んできてくれたらしい。紙を広げると整った文字が書かれていた。サラの筆跡だと分かる。
『さようならじゃない、また会おうだろ!旅、気を付けろよ。サラ』
サラの言葉がソータは嬉しかった。ぎゅっと手紙を抱きしめる。
「サラ先輩、ありがとうなのです。僕には僕の出来ることをするのです」
ソータはレイモンドのことを探ってみることにした。本来であれば人のプライバシーを侵害することにあたるが、今回の場合、彼は命の危機に陥っている。それが何故なのか、ソータは知りたかった。そして、シオウの怒りについても。
こつ、と杖で床を優しく突くとソータの周りに魔法陣が現れる。
「我は願わん。彼の過去を見せ給え」
ソータは空を飛んでいた。過去の世界に無事にダイヴ出来たらしい。この力はかなりの魔力を要するので、滅多に使わない。ソータはレイモンドを見つけて耳を澄ませた。シオウも共にいる。暴れるレイモンドをシオウが押さえ付けている。レイモンドは、酒を飲み暴れていたようだ。あちこちに酒瓶が転がっている。レイモンドは酒癖が悪いようだとソータは悟った。
「なんだ!あの女は!!私が目をかけてやったからあいつは議員になれたのに!」
「先生!落ち着いてください!!不倫をしたことを認めて、奥様と市民に謝ってください!」
「私は悪くない!そうだ!全てお前が悪い!!そういうことにしよう!」
レイモンドはニィィといやらしく笑う。それにシオウは呆れたような表情をした。
「何だ!その顔は!!お前まで私を馬鹿にするのか!!どいつもこいつも、恩を仇で返しおって!」
「ひどい…」
正直に言って、ソータはもう見ていられなかった。ここまで人間は落ちぶれられるものなのかと。
「ホー」
「お前も来てくれたんだ」
肩にフクロウが乗ってきたので柔らかな頭を撫でた。ビジョンはまた違うものを見せてくる。
「不倫報道だと?そんなものいくらでも金でもみ消せ!あ?シオウのスキャンダルのことで詳しく話を聞きたい?私には関係ない!下らない話を私の前でするな!」
「このヒト、さすがに酷すぎる。シオウ様が怒るのも分かるなぁ」
ソータは現実世界に戻ってきていた。正直に言って、見ているだけで胸糞悪い。
「とりあえず、もうすぐ夜だしエンジ様たちに差し入れを持っていくのです!」
「ホー」
フクロウはソータに付き合ってくれるつもりらしい。ソータはレストランでテイクアウトのサンドイッチを4つお願いした。
「レイモンド様はお腹が空いているからイライラしているのかも」
ソータはあくまでも前向きだ。もし先程のような恫喝紛いのようなことをされてもソータは気にしないし怖がらない。そういうヒト程、弱く不安定な人間だと理解しているからである。
テイクアウトしたサンドイッチの入った箱は紙袋に入れてもらった。ソータは早足でレイモンドのいる部屋を目指す。
「エンジ様!」
「ソータ?」
「異常は?」
「いや、ないな。それ、どうしたんだ?」
「お夕飯です。エンジ様とレント様の分とレイモンド様の分」
「うわあ、助かる。ちょうど腹減ってたんだ。レントにも直接渡してやってくれよ。レイモンド氏は食べるか分からないけど…」
「中に入っても大丈夫なのですか?」
「あぁ」
エンジがドアをノックすると、レントが顔を覗かせる。
「なにー?」
「ソータが中に入りたいって」
「ソーちゃん!来てくれたんだ!」
ソータは促されるまま中に入った。タバコの匂いがする。おそらく、レイモンドが吸うのだろう。甘い香りがした。
「これ、レント様のサンドイッチです」
「マジ?夕ご飯をソーちゃんから提供してもらえるなんて!」
レイモンドを見ると座ったままいびきをかいている。
「ずっと寝てんの。年取るとああなるのかね」
ソータはレイモンドに近寄り、トントンと肩を叩いた。レイモンドがしばらくして気が付く。
「な、なんだ?!」
「レイモンド様、お夕飯をお持ちしたのです」
にっこり笑いながらソータが言うと、レイモンドはモゴモゴ言いながら受け取った。レイモンドだって好意を受ければ嬉しいのだと分かり、ソータはホッとする。お辞儀をしてサッと部屋を出た。どうもタバコの匂いは慣れない。
「あと一つは?」
そうエンジに尋ねられる。
サンドイッチには分厚いローストビーフが挟まっているので、ソータは食べられない。
「ふふ、シオウ様の分です」
「あいつ、疲れたような顔してたもんな。ちゃんと食べた方がいいと思うし、きっと喜ぶよ」
「行ってくるのです!」
「ソータも何か食べるんだぞ?」
「承知致しました!」
ソータはシオウの気配を辿った。彼の部屋も特等階にあるらしい。部屋を見つけて、ソータは深呼吸した。
コンコン、とノックすると、ドアが開く。
「君は、ソータさんだったかな?」
シオウはベッドで休んでいたのか髪の毛が乱れていた。ソータは心配になる。
「シオウ様、どこか、具合が悪いのですか?」
「あ、いや、違うよ。論文の締切が迫っていてね。最近徹夜続きだったから」
「私、シオウ様にお夕飯を持ってきたのです。お腹が空いていればでいいので無理せず」
では、と部屋を出ようとしたら腕を掴まれた。
「シオウ様?」
「君は、聖女なんだろう?」
「はい、そうなのです」
「懺悔がしたい」
ソータは驚いたが、すぐ頷いた。神との対話はヒトを安心にさせる。ソータは呪文を唱えて、部屋に帳を下ろした。
「シオウ様、準備が整いました」
ソータは部屋の隅で跪いた。両手を組んで祈る。シオウもまた膝を折る。そしてぽつりぽつりと話し始めた。
「私は愚かです。先生とちゃんと向き合ってこなかった。ずっと先生の為と思って動いていたつもりだった。でもそれが先生を追い詰めたんだ」
ソータは目を開けなかった。シオウの声は掠れて震えている。きっと泣いている。
「私は先生とちゃんと話します。先生や私の罪がそれで消えるわけじゃない。でも区切りを付けなくちゃ始まらないんだ」
シオウが祈っていることはソータにも分かった。彼に必要だったのは心の平穏だったのかもしれない。彼はしばらく祈っていたようだ。彼が立ち上がる気配がある。
「ソータさん、ありがとう」
ソータが目を開けると、シオウがすっきりしたような顔をしていた。
「私で良ければ、いつでも頼ってくださいね」
「ソータさんは不思議な子だね」
「?」
ソータが首を傾げるとシオウが笑う。
「君になら弱い部分を見せてもいいって思えるんだ。男としては最低なのかもしれないけど」
ソータはぶんぶん首を横に振った。
「感情に性別は関係ないのです。人間は支え合いながら生きています」
「ソータさん、君をセキヒにある私の家に誘っていい?もちろんエンジさんとレントさんもね」
「シオウ様、いいのですか?」
「ソータさんはとびきり可愛いから楽しみだな」
ソータはシオウの表情に顔が熱くなった。真剣な瞳にどぎまぎしてしまう。彼に腕を掴まれて抱き寄せられていた。ソータは彼の胸を小さな手で優しく押し返した。
「い、いけません。こんな」
「君は聖女だものね。そんな君が戒律を破るはずがない。気を付けたほうがいい、君はとても魅力的だから」
「私が?」
ソータが目を白黒させていると、シオウが笑う。
「僕は君を好ましく思っているよ」
「し、失礼するのです!」
ソータは逃げ出した。
「お帰り」
「ホー」
フクロウがソータの腕にちょん、と留まる。彼の足には手紙が括り付けられていた。ソータはそれを慎重に外す。これを運ぶためにここまで飛んできてくれたらしい。紙を広げると整った文字が書かれていた。サラの筆跡だと分かる。
『さようならじゃない、また会おうだろ!旅、気を付けろよ。サラ』
サラの言葉がソータは嬉しかった。ぎゅっと手紙を抱きしめる。
「サラ先輩、ありがとうなのです。僕には僕の出来ることをするのです」
ソータはレイモンドのことを探ってみることにした。本来であれば人のプライバシーを侵害することにあたるが、今回の場合、彼は命の危機に陥っている。それが何故なのか、ソータは知りたかった。そして、シオウの怒りについても。
こつ、と杖で床を優しく突くとソータの周りに魔法陣が現れる。
「我は願わん。彼の過去を見せ給え」
ソータは空を飛んでいた。過去の世界に無事にダイヴ出来たらしい。この力はかなりの魔力を要するので、滅多に使わない。ソータはレイモンドを見つけて耳を澄ませた。シオウも共にいる。暴れるレイモンドをシオウが押さえ付けている。レイモンドは、酒を飲み暴れていたようだ。あちこちに酒瓶が転がっている。レイモンドは酒癖が悪いようだとソータは悟った。
「なんだ!あの女は!!私が目をかけてやったからあいつは議員になれたのに!」
「先生!落ち着いてください!!不倫をしたことを認めて、奥様と市民に謝ってください!」
「私は悪くない!そうだ!全てお前が悪い!!そういうことにしよう!」
レイモンドはニィィといやらしく笑う。それにシオウは呆れたような表情をした。
「何だ!その顔は!!お前まで私を馬鹿にするのか!!どいつもこいつも、恩を仇で返しおって!」
「ひどい…」
正直に言って、ソータはもう見ていられなかった。ここまで人間は落ちぶれられるものなのかと。
「ホー」
「お前も来てくれたんだ」
肩にフクロウが乗ってきたので柔らかな頭を撫でた。ビジョンはまた違うものを見せてくる。
「不倫報道だと?そんなものいくらでも金でもみ消せ!あ?シオウのスキャンダルのことで詳しく話を聞きたい?私には関係ない!下らない話を私の前でするな!」
「このヒト、さすがに酷すぎる。シオウ様が怒るのも分かるなぁ」
ソータは現実世界に戻ってきていた。正直に言って、見ているだけで胸糞悪い。
「とりあえず、もうすぐ夜だしエンジ様たちに差し入れを持っていくのです!」
「ホー」
フクロウはソータに付き合ってくれるつもりらしい。ソータはレストランでテイクアウトのサンドイッチを4つお願いした。
「レイモンド様はお腹が空いているからイライラしているのかも」
ソータはあくまでも前向きだ。もし先程のような恫喝紛いのようなことをされてもソータは気にしないし怖がらない。そういうヒト程、弱く不安定な人間だと理解しているからである。
テイクアウトしたサンドイッチの入った箱は紙袋に入れてもらった。ソータは早足でレイモンドのいる部屋を目指す。
「エンジ様!」
「ソータ?」
「異常は?」
「いや、ないな。それ、どうしたんだ?」
「お夕飯です。エンジ様とレント様の分とレイモンド様の分」
「うわあ、助かる。ちょうど腹減ってたんだ。レントにも直接渡してやってくれよ。レイモンド氏は食べるか分からないけど…」
「中に入っても大丈夫なのですか?」
「あぁ」
エンジがドアをノックすると、レントが顔を覗かせる。
「なにー?」
「ソータが中に入りたいって」
「ソーちゃん!来てくれたんだ!」
ソータは促されるまま中に入った。タバコの匂いがする。おそらく、レイモンドが吸うのだろう。甘い香りがした。
「これ、レント様のサンドイッチです」
「マジ?夕ご飯をソーちゃんから提供してもらえるなんて!」
レイモンドを見ると座ったままいびきをかいている。
「ずっと寝てんの。年取るとああなるのかね」
ソータはレイモンドに近寄り、トントンと肩を叩いた。レイモンドがしばらくして気が付く。
「な、なんだ?!」
「レイモンド様、お夕飯をお持ちしたのです」
にっこり笑いながらソータが言うと、レイモンドはモゴモゴ言いながら受け取った。レイモンドだって好意を受ければ嬉しいのだと分かり、ソータはホッとする。お辞儀をしてサッと部屋を出た。どうもタバコの匂いは慣れない。
「あと一つは?」
そうエンジに尋ねられる。
サンドイッチには分厚いローストビーフが挟まっているので、ソータは食べられない。
「ふふ、シオウ様の分です」
「あいつ、疲れたような顔してたもんな。ちゃんと食べた方がいいと思うし、きっと喜ぶよ」
「行ってくるのです!」
「ソータも何か食べるんだぞ?」
「承知致しました!」
ソータはシオウの気配を辿った。彼の部屋も特等階にあるらしい。部屋を見つけて、ソータは深呼吸した。
コンコン、とノックすると、ドアが開く。
「君は、ソータさんだったかな?」
シオウはベッドで休んでいたのか髪の毛が乱れていた。ソータは心配になる。
「シオウ様、どこか、具合が悪いのですか?」
「あ、いや、違うよ。論文の締切が迫っていてね。最近徹夜続きだったから」
「私、シオウ様にお夕飯を持ってきたのです。お腹が空いていればでいいので無理せず」
では、と部屋を出ようとしたら腕を掴まれた。
「シオウ様?」
「君は、聖女なんだろう?」
「はい、そうなのです」
「懺悔がしたい」
ソータは驚いたが、すぐ頷いた。神との対話はヒトを安心にさせる。ソータは呪文を唱えて、部屋に帳を下ろした。
「シオウ様、準備が整いました」
ソータは部屋の隅で跪いた。両手を組んで祈る。シオウもまた膝を折る。そしてぽつりぽつりと話し始めた。
「私は愚かです。先生とちゃんと向き合ってこなかった。ずっと先生の為と思って動いていたつもりだった。でもそれが先生を追い詰めたんだ」
ソータは目を開けなかった。シオウの声は掠れて震えている。きっと泣いている。
「私は先生とちゃんと話します。先生や私の罪がそれで消えるわけじゃない。でも区切りを付けなくちゃ始まらないんだ」
シオウが祈っていることはソータにも分かった。彼に必要だったのは心の平穏だったのかもしれない。彼はしばらく祈っていたようだ。彼が立ち上がる気配がある。
「ソータさん、ありがとう」
ソータが目を開けると、シオウがすっきりしたような顔をしていた。
「私で良ければ、いつでも頼ってくださいね」
「ソータさんは不思議な子だね」
「?」
ソータが首を傾げるとシオウが笑う。
「君になら弱い部分を見せてもいいって思えるんだ。男としては最低なのかもしれないけど」
ソータはぶんぶん首を横に振った。
「感情に性別は関係ないのです。人間は支え合いながら生きています」
「ソータさん、君をセキヒにある私の家に誘っていい?もちろんエンジさんとレントさんもね」
「シオウ様、いいのですか?」
「ソータさんはとびきり可愛いから楽しみだな」
ソータはシオウの表情に顔が熱くなった。真剣な瞳にどぎまぎしてしまう。彼に腕を掴まれて抱き寄せられていた。ソータは彼の胸を小さな手で優しく押し返した。
「い、いけません。こんな」
「君は聖女だものね。そんな君が戒律を破るはずがない。気を付けたほうがいい、君はとても魅力的だから」
「私が?」
ソータが目を白黒させていると、シオウが笑う。
「僕は君を好ましく思っているよ」
「し、失礼するのです!」
ソータは逃げ出した。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
【完結】甘やかな聖獣たちは、聖女様がとろけるようにキスをする
楠結衣
恋愛
女子大生の花恋は、いつものように大学に向かう途中、季節外れの鯉のぼりと共に異世界に聖女として召喚される。
ところが花恋を召喚した王様や黒ローブの集団に偽聖女と言われて知らない森に放り出されてしまう。
涙がこぼれてしまうと鯉のぼりがなぜか執事の格好をした三人組みの聖獣に変わり、元の世界に戻るために、一日三回のキスが必要だと言いだして……。
女子大生の花恋と甘やかな聖獣たちが、いちゃいちゃほのぼの逆ハーレムをしながら元の世界に戻るためにちょこっと冒険するおはなし。
◇表紙イラスト/知さま
◇鯉のぼりについては諸説あります。
◇小説家になろうさまでも連載しています。
【本編完結】五人のイケメン薔薇騎士団団長に溺愛されて200年の眠りから覚めた聖女王女は困惑するばかりです!
七海美桜
恋愛
フーゲンベルク大陸で、長く大陸の大半を治めていたバッハシュタイン王国で、最後の古龍への生贄となった第三王女のヴェンデルガルト。しかしそれ以降古龍が亡くなり王国は滅びバルシュミーデ皇国の治世になり二百年後。封印されていたヴェンデルガルトが目覚めると、魔法は滅びた世で「治癒魔法」を使えるのは彼女だけ。亡き王国の王女という事で城に客人として滞在する事になるのだが、治癒魔法を使える上「金髪」である事から「黄金の魔女」と恐れられてしまう。しかしそんな中。五人の美青年騎士団長たちに溺愛されて、愛され過ぎて困惑する毎日。彼女を生涯の伴侶として愛する古龍・コンスタンティンは生まれ変わり彼女と出逢う事が出来るのか。龍と薔薇に愛されたヴェンデルガルトは、誰と結ばれるのか。
この作品は、小説家になろうにも掲載しています。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
【完結】ペンギンの着ぐるみ姿で召喚されたら、可愛いもの好きな氷の王子様に溺愛されてます。
櫻野くるみ
恋愛
笠原由美は、総務部で働くごく普通の会社員だった。
ある日、会社のゆるキャラ、ペンギンのペンタンの着ぐるみが納品され、たまたま小柄な由美が試着したタイミングで棚が倒れ、下敷きになってしまう。
気付けば豪華な広間。
着飾る人々の中、ペンタンの着ぐるみ姿の由美。
どうやら、ペンギンの着ぐるみを着たまま、異世界に召喚されてしまったらしい。
え?この状況って、シュール過ぎない?
戸惑う由美だが、更に自分が王子の結婚相手として召喚されたことを知る。
現れた王子はイケメンだったが、冷たい雰囲気で、氷の王子様と呼ばれているらしい。
そんな怖そうな人の相手なんて無理!と思う由美だったが、王子はペンタンを着ている由美を見るなりメロメロになり!?
実は可愛いものに目がない王子様に溺愛されてしまうお話です。
完結しました。
異世界召喚されたけどヤバい国だったので逃げ出したら、イケメン騎士様に溺愛されました
平山和人
恋愛
平凡なOLの清水恭子は異世界に集団召喚されたが、見るからに怪しい匂いがプンプンしていた。
騎士団長のカイトの出引きで国を脱出することになったが、追っ手に追われる逃亡生活が始まった。
そうした生活を続けていくうちに二人は相思相愛の関係となり、やがて結婚を誓い合うのであった。
転生したらただの女子生徒Aでしたが、何故か攻略対象の王子様から溺愛されています
平山和人
恋愛
平凡なOLの私はある日、事故にあって死んでしまいました。目が覚めるとそこは知らない天井、どうやら私は転生したみたいです。
生前そういう小説を読みまくっていたので、悪役令嬢に転生したと思いましたが、実際はストーリーに関わらないただの女子生徒Aでした。
絶望した私は地味に生きることを決意しましたが、なぜか攻略対象の王子様や悪役令嬢、更にヒロインにまで溺愛される羽目に。
しかも、私が聖女であることも判明し、国を揺るがす一大事に。果たして、私はモブらしく地味に生きていけるのでしょうか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる