17 / 55
第二章カスヤロウあがき編
あがき4:カスヤロウ、特技は手柄の横取り
しおりを挟む
「縮地!縮地!縮地!」
私の名はクレイム。この国で一番頭が良く、故に時間は一秒たりとも無駄にしない。
「縮地!縮地!縮地!」
今私はゴブリンがひっそり住んでいるという地点に、マリアとマーガレットを連れて向かっている。縮地を連打してピョンピョン跳ねながら。
「お父様、五月蠅いから普通に歩いて下さい」
「心配するな。ゴブリンの生息地に近づいたら一旦辞める」
明日にはラッコの着ぐるみを着た初老になってしまう事はショックだが、そんな事にクヨクヨしても時間の無駄だ。私の明晰な頭脳は、さっさとゴブリンを倒す事と縮地を磨く事を最優先とした。
「縮地!縮地!縮地!」
この縮地、ほぼ間違いなく戦闘の役にはたたんが、愚民に対し奇跡を見せるという点におあては、かなり効果が期待できる。
「縮地!」
人は空を飛べない。だから、空を飛ぶ竜を恐れ、天使を敬い、鳥に憧れる。
「縮地!」
私が華麗に空中浮遊すれば、それだけで聖女の奇跡の使い手として信頼されるだろう。その為にも、反復練習あるのみ。
「縮地縮地縮地ー!む、そろそろゴブリンに気づかれるかもしれんな。マーガレット、ゴブリンの様子を見てくるのだ」
私はマーガレットに命じたが、彼はそれに従わず言い返してきた。
「吾輩、そんな義務ありませんぞ」
「確かに、君の役割は観測者でしかない。なら、私がゴブリンに向かって真っ直ぐ歩いていくから、死にそうな目に遭ったら守ってくれ」
「試用者殿には自動復活があるから、この場で守る必要は無いのですぞ」
ふん、そうきたか。だが、これもまあ想定内だ。私はこんなケースも考えずにここまで来た訳ではない。
「ならばマーガレットよ、私が復活条件を満たせずに本当に死にそうな時は助けてくれるのだな?」
「その時は流石に助けますぞ」
「それを聞けて良かった。実は外出前に自室に爆弾を仕掛けて来てな、ベットに人が乗ったら爆発する仕組みになっている」
「「えっ」」
マーガレットとマリアの驚きの声がきれいにハモる。
「確か、復活地点に設定した場所が無事な事が自動復活には必要だったよな?では、行ってくる」
私がゴブリンの住処に向かいダッシュすると、青ざめた顔の二人が全力で追いかけて来た。
「お待ち下さいですぞ!守りますぞ!貴方にガチで死なれたら神にどれだけ怒られるか分かりません!だから、一人で前に出ないで下さいぞ!」
「そうよ!マーガレットさん!もしお父様が死んだら、自宅のベットにポーンでチュドーンでチーンで、私の住む家と社会的地位も死ぬから死ぬ気で守ってー!」
まあ、ベットの下に爆弾があるなんて嘘なのだが、すっかり信じてくれた様で何よりだ。これでマーガレットの力でゴブリンを全滅出来る。
さあ、後は私がここまで近づいても起きてこないマヌケなゴブリンを一掃するのみ。ゴブリンは夜行性。ここに来るまでに日が沈み始めてはいたが、ゴブリンの活動時間はもうちょい先。とはいえ、ちょっと静かすぎるな。
「村の青年団から聞いた話ではこの辺り、もういつ出合ってもおかしくはないのだが…」
注意深く草むらを観察し、ゴブリンを探す。もしかしたら、既にこの辺りから逃げ出し次の住処に行った後かもしれない。領主としては、それも結構なのだが、今は死体を持ち帰りたい。頼む、まだ居てくれ。
「居た」
居た、というのは正確では無いかも知れない。ゴブリン達は確かにそこに転がっていた。死体となって。腐敗具合から、死んだのは結構前、そして、全ての死体が何者かによる他殺だった。領民達がここまで踏み込む事が無かった事と、元々大人しい集団だった事で今まで全滅に気付かれ無かったのだろう。
「ゴブリンの駆除完了だ」
「流石ですね、お父様」
「ええー…」
犯人は不明だが、ありがたい。私の手柄にしてやろう。
「マーガレット、腐敗の少ない死体から耳と指を集めて討伐の証拠としよう。マリアは穴を掘ってくれ」
こいつらの墓を作る。それは私達が退治した証拠の一つとなるし、埋葬すれば本当の死亡時期を隠すことが出来る。ついでに私の罪悪感も少し軽くなる。
「天に召します我らが神よ、人々との争いを避けながらも無惨に死を向かえた、この哀れな者達の魂をお導き下さい」
簡易的な墓を作り、三人でゴブリン達の冥福を祈ってから、回収した指と耳を持って帰宅。
「さてと」
帰ってきた私は、まずは執務室で明日の演説の為の原稿を書いた。最初はラッコの姿でも威厳を保てる文面にしようと考えたが無理ゲーだったので、マリアに演説させて私は自室に籠もっておく方向で考え直した。
「よし、でけた。次は王への手紙だ」
王太子の婚約破棄のせいで、聖女が何もせずにボッシュートされてしまって以来、私達親子は王都立入禁止の身だ。しかし、聖女が見つかったとなれば話をするチャンスはあるだろう。これから私がやろうとする事には、国王の協力が必要不可欠なのだ。
「でけた」
手紙を書き終えた私は、休む為に自室に向かう。
「そう言えば、何か忘れている気がするな」
自室に入ると、血眼になって爆弾を探すマリアとマーガレットがいた。
「お父様!爆弾ってどこに仕掛けたのおおおお!!!」
「場所を吐くですぞおおおお!解除するですぞおおおお!」
「あれは嘘だ」
私はマリアのローリングソバットを顎に受けてベッドに沈んだ。
私の名はクレイム。この国で一番頭が良く、故に時間は一秒たりとも無駄にしない。
「縮地!縮地!縮地!」
今私はゴブリンがひっそり住んでいるという地点に、マリアとマーガレットを連れて向かっている。縮地を連打してピョンピョン跳ねながら。
「お父様、五月蠅いから普通に歩いて下さい」
「心配するな。ゴブリンの生息地に近づいたら一旦辞める」
明日にはラッコの着ぐるみを着た初老になってしまう事はショックだが、そんな事にクヨクヨしても時間の無駄だ。私の明晰な頭脳は、さっさとゴブリンを倒す事と縮地を磨く事を最優先とした。
「縮地!縮地!縮地!」
この縮地、ほぼ間違いなく戦闘の役にはたたんが、愚民に対し奇跡を見せるという点におあては、かなり効果が期待できる。
「縮地!」
人は空を飛べない。だから、空を飛ぶ竜を恐れ、天使を敬い、鳥に憧れる。
「縮地!」
私が華麗に空中浮遊すれば、それだけで聖女の奇跡の使い手として信頼されるだろう。その為にも、反復練習あるのみ。
「縮地縮地縮地ー!む、そろそろゴブリンに気づかれるかもしれんな。マーガレット、ゴブリンの様子を見てくるのだ」
私はマーガレットに命じたが、彼はそれに従わず言い返してきた。
「吾輩、そんな義務ありませんぞ」
「確かに、君の役割は観測者でしかない。なら、私がゴブリンに向かって真っ直ぐ歩いていくから、死にそうな目に遭ったら守ってくれ」
「試用者殿には自動復活があるから、この場で守る必要は無いのですぞ」
ふん、そうきたか。だが、これもまあ想定内だ。私はこんなケースも考えずにここまで来た訳ではない。
「ならばマーガレットよ、私が復活条件を満たせずに本当に死にそうな時は助けてくれるのだな?」
「その時は流石に助けますぞ」
「それを聞けて良かった。実は外出前に自室に爆弾を仕掛けて来てな、ベットに人が乗ったら爆発する仕組みになっている」
「「えっ」」
マーガレットとマリアの驚きの声がきれいにハモる。
「確か、復活地点に設定した場所が無事な事が自動復活には必要だったよな?では、行ってくる」
私がゴブリンの住処に向かいダッシュすると、青ざめた顔の二人が全力で追いかけて来た。
「お待ち下さいですぞ!守りますぞ!貴方にガチで死なれたら神にどれだけ怒られるか分かりません!だから、一人で前に出ないで下さいぞ!」
「そうよ!マーガレットさん!もしお父様が死んだら、自宅のベットにポーンでチュドーンでチーンで、私の住む家と社会的地位も死ぬから死ぬ気で守ってー!」
まあ、ベットの下に爆弾があるなんて嘘なのだが、すっかり信じてくれた様で何よりだ。これでマーガレットの力でゴブリンを全滅出来る。
さあ、後は私がここまで近づいても起きてこないマヌケなゴブリンを一掃するのみ。ゴブリンは夜行性。ここに来るまでに日が沈み始めてはいたが、ゴブリンの活動時間はもうちょい先。とはいえ、ちょっと静かすぎるな。
「村の青年団から聞いた話ではこの辺り、もういつ出合ってもおかしくはないのだが…」
注意深く草むらを観察し、ゴブリンを探す。もしかしたら、既にこの辺りから逃げ出し次の住処に行った後かもしれない。領主としては、それも結構なのだが、今は死体を持ち帰りたい。頼む、まだ居てくれ。
「居た」
居た、というのは正確では無いかも知れない。ゴブリン達は確かにそこに転がっていた。死体となって。腐敗具合から、死んだのは結構前、そして、全ての死体が何者かによる他殺だった。領民達がここまで踏み込む事が無かった事と、元々大人しい集団だった事で今まで全滅に気付かれ無かったのだろう。
「ゴブリンの駆除完了だ」
「流石ですね、お父様」
「ええー…」
犯人は不明だが、ありがたい。私の手柄にしてやろう。
「マーガレット、腐敗の少ない死体から耳と指を集めて討伐の証拠としよう。マリアは穴を掘ってくれ」
こいつらの墓を作る。それは私達が退治した証拠の一つとなるし、埋葬すれば本当の死亡時期を隠すことが出来る。ついでに私の罪悪感も少し軽くなる。
「天に召します我らが神よ、人々との争いを避けながらも無惨に死を向かえた、この哀れな者達の魂をお導き下さい」
簡易的な墓を作り、三人でゴブリン達の冥福を祈ってから、回収した指と耳を持って帰宅。
「さてと」
帰ってきた私は、まずは執務室で明日の演説の為の原稿を書いた。最初はラッコの姿でも威厳を保てる文面にしようと考えたが無理ゲーだったので、マリアに演説させて私は自室に籠もっておく方向で考え直した。
「よし、でけた。次は王への手紙だ」
王太子の婚約破棄のせいで、聖女が何もせずにボッシュートされてしまって以来、私達親子は王都立入禁止の身だ。しかし、聖女が見つかったとなれば話をするチャンスはあるだろう。これから私がやろうとする事には、国王の協力が必要不可欠なのだ。
「でけた」
手紙を書き終えた私は、休む為に自室に向かう。
「そう言えば、何か忘れている気がするな」
自室に入ると、血眼になって爆弾を探すマリアとマーガレットがいた。
「お父様!爆弾ってどこに仕掛けたのおおおお!!!」
「場所を吐くですぞおおおお!解除するですぞおおおお!」
「あれは嘘だ」
私はマリアのローリングソバットを顎に受けてベッドに沈んだ。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

大地のためのダンジョン運営
あがつま ゆい
ファンタジー
剣と魔法が息づき、そしてダンジョンを造るダンジョンマスターと呼ばれる者たちがいる世界。
普通の人々からは「地下にダンジョンを造って魔物を召喚し何か良からぬことをたくらんでいる」と思われ嫌われている者たちだ。
そんな中、とある少女がダンジョンマスターの本当の仕事内容を教えてもらい、彼に協力していく中で色々と巻き込まれるお話。
「ダンジョン造りは世界征服のため? 興味ないね、そんなの。俺たちは大地のために働いているのさ」
初回は3話同時公開。
その後1日1話朝6:00前後に更新予定
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる