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八話 遺跡の探索
しおりを挟む私たちは呆然とその光景を眺めていた。
山崩れの跡なのか、森はすっぱりと切り取られており、その崩れた反対側の斜面に、ぽっかりとその洞窟は穴を開けていた。
私たちがいる足下は、泥や土、そして大きな岩で埋められており、その間から折られたばかりでまだ青々した葉を着けた木が顔を覗かせている。
どうやら、左手の山から崩れて来た土砂が、この辺りの森ごと薙ぎ払い、そのまま遥か麓まで流れて行ったようだった。
洞窟の周りも、同じように土砂が削られて土がむき出しになっている。
ただ、洞窟の縁だけは、まるで柔らかいものをナイフで抉ったかのようにすっぱりと切れていた。
「どうするよ? 」
「まさか……入るつもり? これ以上は見過ごせないわよ? 」
テレサさんが、いつになく厳しい口調でウィルに言う。
確かに、古代魔法文明の遺跡は、まだ生きているものがあり、特別な訓練を受けた者しか入ってはいけない事になっている。
テレサさんの懸念は当然だと思う。
「この距離では、またサデリア村に被害が及ぶ可能性がある。そっちの方が見過ごせないだろう。」
「……私もそう思います。せめて入り口を塞ぐだけでも……。」
私は、ウィルの言うことに賛成だった。
もし、あのマンティコアのような魔物がサデリア村に行ってしまうような事があれば、どんな惨劇が起こるかわかったものではない。
今からカーマインに戻って、冒険者組合に報告したところで、調査が行われるのは、いつになるかわかったものではない。
だから、再び起こるかもしれない惨劇を防げるのは、今は私たちしか居ないのだ。
「……確かに……そうね。」
「入り口を塞いでしまえば、とりあえず安心だろ、奴が出てきたのは、あの穴に間違いなさそうだしな。」
泥の上に残っていた足跡は、先ほどまでマークスさんが追っていたマンティコアのもので間違いがないようだ。
一組しか足跡が残っていないことに、とりあえずホッとする。
「まだ崩れてもおかしくないから、気を付けて進めよ。」
「気を付けろって言われても、あんなのどうしろって言うの? 」
マークスさんの詞に、テレサさんが不満を漏らす。
山崩れが起きた方角を見れば、大きな岩肌がむき出しになっており、その半分以上が剥がれたように崩れていた。
未だにところどころで落石が起こっているのが見えるが、その一つ一つは、馬車ほどの大きさがありそうだ。
「気に掛けているのといないのでは、違うものだ。」
「それは……そうだけど……。」
確かにテレサさんの心配はわかる。
いつまた崩れるか解らないような崖の下のガレ場を、命懸けで横切らなくてはならないのは、私だって嫌だ。
「村長さんの言ってた、雷みたいな音って、これのことだったんですかね……? 」
「多分そうなんだろうな。この辺りに人が住んでなくて良かったぜ。さ、行くぞ。俺の踏んだ石を必ずなぞってくれよ。」
マークスさんが、その岩に埋め尽くされた景色を見ながら呟くように答え、先陣を切って歩きだした。
そのあとにテレサさんが続き、そして私、最後にウィルと言う順番だった。
マークスさんは、私たちの歩幅も考えながら、浮き石を踏まないように、一歩一歩確認しながら先を進む。
時折、カラカラと小石が落ちる男川する度に、ヒヤリとした。
やっと崖崩れの反対側まで取りついたが、洞窟の入り口は、私の頭よりも高い位置に開いており、行李を背負ったままよじ登るのは、かなり難しそうだった。
「俺が先にのぼって引き上げるわ。」
マークスさんが、洞窟の縁に手を掛けて、器用に身体を持ち上げると、そのまますいと洞窟の中に消えた。
「大丈夫そう? 」
「この辺りには危険は無さそうだ。引き上げるから、先に荷物を寄越せ。」
「それじゃお願い。」
マークスさんが、洞窟の縁から手を伸ばし、先に荷物を引き上げてから、テレサさんに手を差し出す。
「よっ……と。……テレサ、また重くなってないか? 」
「……ねぇ、マークス。"また"ってどういう意味かしら? 帰ったらゆっくり話し合いたいわね? 」
「……いや、多分俺の勘違いだ。……さてお次はセリナ、荷物を。」
「はい。お願いします。」
私が渡した行李を、マークスさんが上に引き上げたその瞬間だった。
「危ない! 」
ウィルの声に、私が顔を山へと向けると、巨大な岩が自分に向かって転がって来ているのが見えた。
「あっ……。」
一瞬、どちらに避けるか悩んでいた私の身体がふわりと浮きあがった。
固まったまま、何もする事が出来ない。
けたたましい轟音を立てて、大岩が転がって来る。
私は思わず目をきつく閉じて衝撃に備えた。
岩が地面とぶつかる度に空気が震え、身体にも揺れが伝わる。
「……やるじゃんか。」
うっすらと目を開けた私に見えて来たのは、ニコニコと笑うマークスさんとテレサさんの顔だった。
「そろそろ下ろしてあげたら? 」
「まったくだ。役得だからって離さないのはやり過ぎだぞ? 」
「……うるさい。」
ずいぶん近くで聞こえたウィルの声に、ふと振り返れば、直ぐ近くにその顔があった。
やっと、自分がどういう状況か飲み込めた。
私は、ウィルの腕の中に、しっかりと抱き締められていた。
「あ……ありがとう……ございます。」
私がなんとか言葉にすると、ウィルはゆっくりと私の足を地面に着けた。
また、助けられてしまったと思うのと同時に、私の胸が、はっきりとわかるほど激しく鼓動を打っていた。
───これは、きっと死にかけたせいだ。
私はそう思って鼓動を抑えようとした。
*
「……何かしらね。ここは。」
テレサさんの言葉に、私も洞窟の奥に視線を移す。
壁は石で出来ているようだが、その表面は平らに磨かれたようになっており、まったく同じ形の石がずっと奥まで続いていた。
魔導灯が上の隅に等間隔で並んでおり、いちばん手前にあったものは、引きちぎられたように垂れ下がっていた。
本来は、もっと手前に続いていて、もしかしたら、何かの建物に繋がっていたのかも知れない。
ただ、何か重要なものがあったとしても、それは、この崖崩れで永久に失われていた。
「通路……か? 向こうの明かりはなんだ? 」
マークスさんが、手を目の上にかざしながら、通路の奥を見る。
私もやっと目が慣れてきて、薄暗い通路の奥に目をこらすと、強い光が壁を照らしているのが見えた。
「陽の光が差し込んでるのか? 」
「だったら、向こうも塞いでおかないと……。」
マークスさんの疑問に、テレサさんが付け加える。
この通路の奥まで行かないと解らないが、反対側にも穴が開いているなら、塞いでおかなければ意味がない。
「しかしよ。迂回して山の反対側に出るにしても、またさっきみたいな岩が落ちて来たら、どうにも出来ねえぞ? 」
「この通路を行ってみるしかないだろう。」
もう、答えは決まっていたと言わんばかりに、ウィルが答える。
「……ウィル。あなた正気なの? 」
絶句してから言うテレサさんの言い分はもっともだ。
遺跡に専門的な装備も持たず、いきなり足を踏み入れるなんて、自殺行為以外の何者でもない。
「もちろん正気だ。ここは奥まで一本道だ。それに、俺はある程度、遺跡のことも知っている。」
ウィルは、壁に貼り付けてある金属版から、テレサさんに視線を戻した。
「それは……そうだけど……。」
テレサさんは、それでも難色を示した。
ただ、私は彼が見ていた金属版が気になった。
それには、私たちが普段使っている文字とは異なる、四角い紋様のようなものが掘り込まれていた。
「だから、お前たちはここで待っていてくれ。俺が見てくる。何かあったら、この穴を塞いで街で報告してくれ。」
「それなら、俺が……。」
「マークスは神代文字は読めないだろう? 」
「…………。」
「私も行きます。神代文字は大体読めます。」
私は、ウィルが見ていたプレートの文字を読んで、彼が確認をしに行くことはわかっていた。
「では、これにはなんと書いてある? 」
ウィルは、自分が見ていた金属版を指差した。
「ええと……順路、この通路は、一列で……行く、いや……進むこと。です。」
「……ほう。本当に読めるのだな。」
どうやら、私の解読で間違いはなかったようだ。
この通路は、不特定多数の人が使う事を想定したものであり、罠は少ないと思われた。
「セリナちゃん、凄いじゃない! 」
「……そんな……好きで調べているうちに、覚えていただけなので……。」
「では、赤の文字の意味もわかるか? 」
「はい。危険標識のことですよね? 」
元々遺跡を使っていた人に向けた注意書きは、赤い文字、もしくは赤い背景の金属版で示されており、絶対にその指示には従わなくてはならない。
この通路にあるのは、危険標識ではない。
それもあって、この通路だけならば、まだ安心出来た。
「……よし。セリナも着いて来てくれ。マークスとテレサは、ここで待機だ。もし何かあった時は、さっき言ったとおり頼む。」
「わかったわ。まかせて。」
「本当に気を付けてくれよ……。」
「大丈夫だ。行くぞ。セリナ。」
「はい! 」
私は、先に立つウィルの後を追った。
*
「あの……ウィルさんも、遺跡の探索をしたいんですか? 」
私は、歩きながら疑問に思った事を聞いてみた。
「俺か……? どちらかと言えば、必要に迫られて……と言った感じだな。正直な話、お宝にはあまり興味がない。」
「……ずいぶん消極的な理由なんですね。一攫千金とか考えないんですか? 」
私はちょっとガッカリした。
夢と希望に満ち溢れ、冒険者になったと言う訳では無いらしい。
「確かに消極的ではあるな。ただ……発掘されたものには、良いこともあれば、悪いこともあるだろう? 」
「魔導灯なんかは、良いものですよね? 」
魔導灯が発掘され、実用化されてから、夜はランプの明かりだけだった街が、光に溢れるようになったのだ。
「魔導灯だって良いことはかりとも言いきれんぞ? おかげで陽が暮れても働かなくてはならなくなった者も居るしな。」
何を言っているんだと、ウィルの顔を見れば、ニヤリと笑いながらこちらを見ていた。
「……そんな冗談も言うんですね。」
「皮肉屋……と言うらしいな。どうにも性分らしい。テレサにはよく怒られるんだが、なかなか直らん……。気を悪くさせたなら、すまない。」
まさか、ウィルが冗談を言うとは思わなくて、ぽかんとしていた私に、彼は頭を掻きながら謝る。
「ふふっ……。いえ。ただ、そう言う冗談は言わない人かと思ってたので。……私も宝物には興味はないんです。ただ、どうしてこんな技術を持つ国が滅びてしまったのか、それが知りたいんですよ。」
いつも自信満満々な彼の、そんな姿が面白くて、私は思わず吹き出してしまう。
そして、すんなりと自分が考えていた事を口にすることが出来た。
「そうだな……俺も以前は古王国が滅びた理由を調べていた。一夜にしてこれだけの国が滅びるなんて、一体何があったのか……とな。楽園追放なんて伝説はあるが、どうなんだろうな。」
楽園追放と言われて、私はその伝説を思い出した。
狂った王が、突然人々を虐殺し何人も王国へは近づくなと言って人々を楽園から追い出したと言う昔話だ。
ただ、どの遺跡を見ても争ったような形跡は残っていない。
「遺跡の中は、まるで突然人だけが鋳なくなったようだと言われてますもんね。」
この通路もそうだが、とても数千年から一万年近く前のものだとは思えない。
まるで毎日誰かが掃除をしているように見えるのは清掃の魔法が掛かっているからだ。
「ああ。ただ、最近は国が滅びた理由については、なんとなく想像がついて来てる。」
「どんな理由です? 」
「……国を滅ぼす理由なんてさ、大体ただの驕りと傲慢さなんだよ。」
「…………。」
また冗談かと思って、彼の顔を伺うが、悲しそうなそして悔しそうな顔を見てしまい、私は何も答えられなかった。
「陽の光のようだが、暖かさは感じないな。」
黙っていたウィルは、通路の先に近づいて来たところで、やっと口を開いた。
その先は緩やかな曲線を描いており、その先は見通す事が出来ない。
その先から強い光が漏れでている。
「……向こう側に、大きな魔導灯でもあるんですかね……?」
「魔導灯にしては明るすぎだけどな、俺が先に行くから、セリナはあとを着いて来てくれ。」
「了解です。」
私は、その光に興味を覚えてウィルの話に同意する。
「なんだ……ここは。」
部屋の中央に置いてある杯のような装置の上に、人の背丈ほどもある丸い光球が浮いていた。
魔力の渦を巻いているような、大きな力を感じる。
反対側の壁には金属版が嵌め込んであり、なにか文字が書いてあった。
「…………ここに何か書いてあります。ええと……並んだ順に転……転移が始まるので、もうしばらくお待ち……。」
「これは、転移装置だ! 」
そうウィルが叫んだ声が、マークスさんとテレサさんに聞こえたかどうか解らぬまま、私たちの身体は緑色の光に包まれて行った。
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