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その6 危険な瞳

第96話 討伐完了

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そんにゃこんにゃで象の魔物ダェーヴァは退治された。
誰がやったか護衛団の人たちは分かってにゃいけど。

「ヴィルパークシャーが倒れてるぜ」

「俺、意識を失う前に少しは攻撃したんだ」
「下半身にも大きな傷が出来てるな」

「身体に剣が刺さってるじゃないか」
「それ、エラティ隊長のダマスカスブレードだぞ」

「そうか、俺たちの意識を失いそうになりながらの反撃と」
「エラティ隊長の必殺技で、ここで遂に倒れたんだな」

そんにゃカンジでにゃっ得したみたい。


『虎タル』さんは大泣きしてたわ。

「良かったー。
 みゃんてこった、とどうすればいいか、分からにゃかったんでみゃんすが。
 みゃーのアネゴも、その家族も無事で。
 ホントに良かったでみゃんすー」

「『虎タル』さん、あのネコザムライさんは何処に行ったの?」

「分からにゃいでみゃんす。
 あのドデッカイ魔物に攻撃喰らわして、去って行ったでみゃんすよー」

ふーん。
いったい何者にゃのかしら。
ただ、わたしのステータスに映る職業は猫侍。
彼が名乗ったのもネコザムライ。
無関係とは思えにゃいわ。

もしかして猫耳幼女神バステト様の関係者かしら。
あの非常識な神様にゃらいかにも有りそうね。


そうこうしてるウチに森への討伐部隊も帰ってきた。
アザム団長やアレシュ青年も一緒。
『逃げ足のグレイ』さんも居るわね。

彼等がグルリと遠回りして泉に辿り着いたら。
そこはもう普通の泉だったらしい。

ホンの少しアンズーやタウエレトも出たけれど。
それは討伐隊で倒してきた。
その後、そんな大きな魔物ダェーヴァは出ていない。

現れてアルミラージ。
危険の少にゃい一本角のウサギの魔物ダェーヴァ
普段の森に戻ったんだわ。

わたしが感じていた黒い瘴気。
それを発していたヴィルパークシャーが倒されたからね。

彼等は一番隊の人と合流してきた。
エラティ隊長はすっかり寝ちゃってて。
アレシュ青年とサイラスとで抱えて連れてきたそうよ。

「あああーー、良く寝た。
 あれっ、ここは森の入り口。
 もう討伐任務は終わったの?」

「エラティさんー。
 もう少し早く起きてくださいよ。
 抱えて連れて来るの、タイヘンだったんですよ」

「あはは、ゴメンゴメン」


「いや、エラティは良く戦ったからな。
 俺たちと別れてる間に、ヴィルパークシャー、ドデカイ魔物ダェーヴァもお前の活躍で倒したらしいじゃないか。
 よくやった」

「アザム団長、ありがとう。
 フーン、アレでヴィルパークシャー倒れたんだ。
 手ごたえは有ったけど……
 アレだけで倒せた気まではしないんだけどな」
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